【特集】
【メガドライブミニ2タイトルレビュー】「ぎゅわんぶらあ自己中心派 片山まさゆきの麻雀道場」
個性あふれるキャラクターたちと対局が楽しめる、麻雀ゲームの名作
2022年10月22日 00:00
- 【ぎゅわんぶらあ自己中心派 片山まさゆきの麻雀道場】
- 1990年12月14日 発売
- 発売時のメーカー:ゲームアーツ
「ぎゅわんぶらあ自己中心派 片山まさゆきの麻雀道場」は、漫画家で麻雀のプロ級の腕前も持つ、片山まさゆき氏の原作「ぎゅわんぶらあ自己中心派」に登場するキャラクターたちとの対局が楽しめる麻雀ゲーム。相手を自由に選んで対局する「フリー対戦」に加え、ストーリーに沿って対局をする「クラス対抗戦」モードと、麻雀のルールが学べる初心者向けの「麻雀道場」モードも搭載している。
本作の一番の醍醐味は、打ち筋がそれぞれまったく異なる、個性豊かなキャラクターたちとの対局が楽しめるところにある。例えば「ババプロ」は、対局開始時に「ムリチ~ン」としゃべり、ひたすらホンイツまたはチンイツの一色手を狙い、「勝ち過ぎの金蔵」は配牌時に字牌をたくさん抱え、役満をアガる確率が異様に高いといった具合だ。
打ち筋が極端に違う雀士が多数登場することで、対戦相手の組み合わせによってまったく異なる展開になり、何度遊んでもプレーヤーを飽きさせることがない。どのキャラクターも、アガったとき以外にもさまざまなセリフをしゃべるので、まるで友人同士で卓を囲んでいるかのような賑やかさがあり、遊んでいてとにかく楽しい。
メガドライブ版では、雀士を養成するための学校、その名も四暗高校を舞台にした「クラス対抗戦」モードが遊べるのも大きな魅力だ。本モードは、主人公の豊臣君がいじめっ子などと対局し、勝てばストーリーが進み、負ければ退学(ゲームオーバー)となる、なかなかどうしてシビアなルールだ。はたしてどんなクライマックスが待っているのかは、ぜひ自身の麻雀の腕と目で確かめていただきたい。
「麻雀道場」は、「麻雀常識・ルール」「点数計算」「心構え」「テンパイ・アタリ牌」「どれを切る?」「総合試験」の6種類があるトレーニング専用モードで、いずれも簡単なクイズ形式などで麻雀のルールやセオリーを学ぶことができる。麻雀の基本ルールを覚えたての初心者には、大いに参考になることだろう。また「どれを切る?」の問題は、かなりの難問がしばしば出題される印象を受けるので、麻雀の腕に自信のあるプレーヤーは「フリー対戦」「クラス対抗戦」だけでなく、こちらの全制覇にもぜひチャレンジしていただきたい。
(C)片山まさゆき/講談社
(C)1990 GAME ARTS,YELLOW HORN