【特集】

【PCエンジン mini全タイトルレビュー!】「スーパースターソルジャー」

派手なショットで敵を撃ちまくる、ハドソンを代表する名作シューティングゲーム

1990年7月6日発売

 80~90年代にかけて、かつてハドソンが得意としていたシューティングゲームの人気シリーズのひとつ「スーパースターソルジャー」。かつて同社が主催していた日本一プレーヤー決定戦イベント、「全国キャラバン」に使用されたことでも有名になった作品だ。全8ステージクリアを目指す「ノーマルゲーム」と、「全国キャラバン」用に作られた、制限時間内に獲得したスコアを競う「2分ゲーム」と「5分ゲーム」の3種類のゲームモードが遊べる。

 本作の最大の魅力は、多彩かつ派手なショットやレーザーを撃ちまくれる爽快感の高さに尽きると言っても過言ではない。自機のネオ・シーザーは、特定の敵を倒したり、規定の位置で出現するクリスタルを取ることでマルチショット、リングレーザー、スプレットレーザー、スウィングファイヤーの4種類のメインショットが使用できるようになり、さらに同じ種類のクリスタルを連続で取ることでどんどんパワーアップする(※初期状態ではマルチショットを装備)。

赤のクリスタルを取るとマルチショットがパワーアップし、青のクリスタルとを取るとリングレーザー、緑はスプレットレーザー、黄色はスウィングファイヤーが装備される

 さらに、「M」と書かれたアイテムを取ると特殊パワーアップの自動追尾ミサイルが、「D」のアイテムを取ると同じく自機防御システムが装備される。こちらも同じアイテムを取り続けることでパワーアップし、メインショットとの併用が可能。いずれの武器を装備しても高速で連射ができたり、いかにも強力そうな派手なグラフィックスで描かれているので、ただ撃つだけでも気持ちがいい。

 また、点滅するクリスタルを取るか、各メインショットが最強状態のときに同じ色のクリスタルを取ると、空中にいる敵を一掃するスーパーボムが発動するので、これまた気分爽快だ。ちなみに、ミスをした場合は各ステージのスタート地点まで戻されてしまうが、点滅クリスタルを取っておくと、もしミスをしてもその場ですぐにリスタートできるメリットも得られる(※点滅クリスタルを取った数だけ、その場で復活が可能になる)。

メインショットと同時に使用することができる、2種類の特殊パワーアップ。「D」のアイテムを取ると自機の周囲を回転する防御システム、「M」のアイテムを取ると自動追尾ミサイルが装備される

 時には自機の周囲を囲い込むように迫る、敵編隊の多彩な攻撃のバリエーション、各ステージの最後に待つ個性的なボスキャラクター、6面の高速スクロール、そして最終面ではそれまでに出てきた敵が再び総攻撃を仕掛けてくるなど、見どころが盛りだくさんでプレーヤーを飽きさせない。また、各ステージのBGMがどれも軽快で、いやがうえにもプレーヤーのテンションを高めてくれるのも、本作ならではの楽しさだ。

 スコアアタックに特化した、「2分ゲーム」と「5分ゲーム」の両モードでは、「ノーマルゲーム」とはステージ構成がまったく異なる。壊すと得点アイテムが出てくる地上物が大量に出現し、特定の敵を決まった方法で破壊すると高得点ボーナスが加算される裏技も存在する。クリスタルは、敵を貫通する性質を持たないマルチショットしか出現しないので、制限時間内にひたすら連射して敵を倒しまくり、どこまでスコアを伸ばせるのか、自身の限界にチャレンジするのが楽しいモードだ。

ノリノリのBGMを聴きながら、さまざまな舞台を戦い抜くのが楽しい。状況に応じてどの武器を選択するのかも、もちろん攻略上の重要なポイントとなる

「2分ゲーム」と「5分ゲーム」は、時には死を恐れず、敵に密着して撃ち込むなどの方法で素早く倒すパターンを考えながらプレイしたり、隠しボーナスの獲得にチャレンジするなど、スコアアタックにフォーカスしたステージ構成になっている