【特集】

【年末特集】2022年のゲームを記事で振り返る! 「ELDEN RING」や「GoW」など23タイトルをピックアップ

 今年も実に多くのゲームがリリースされ話題を呼んだ。2023年には「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」、「ストリートファイター6」、「FORSPOKEN」など、今からリリースが待ち遠しい期待のタイトルが目白押しとなっている。すでに来年絶対にプレイするゲームを決めている読者も少なくないだろう。

 さて、2023年のゲームに期待を寄せるのはもちろんだが、その前に2022年にリリースされたタイトルの中で遊び逃しているものがあるのではないだろうか? ゲームの話題が目まぐるしく流れてくる昨今では、意外とビッグタイトルや話題となった作品を遊ばずにスルーしてしまったということもあるだろう。

 そこで本稿では、今年発売された代表的なタイトルをリストアップし、その中でも特に面白かったタイトルを筆者の独断でピックアップしている。「今年のプレイし忘れ」をしないよう、参考にしていただければ幸いだ。

ELDEN RING

2月25日 発売
価格:スタンダードエディション 9,240円(税込)
デラックスエディション 9,900円(税込)
コレクターズエディション 24,200円(税込)
プラットフォーム:PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC
ジャンル:アクションRPG

 2月25日にリリースされて以降、大きな反響を呼び数々の賞も受賞した「エルデンリング」は、間違いなく今年を代表するタイトルだろう。本作は「ダークソウル」シリーズや「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」を手がけてきたフロム・ソフトウェアによるオープンワールド型アクションRPG。タイトルには「ソウル」の名は入っていないものの、その内容は「ソウル」シリーズの王道をいくもので、多くの「ソウル」シリーズファンを唸らせた。

 「ソウル」シリーズは所謂「死にゲー」のイメージがついている。実際、「エルデンリング」でも戦闘では回避や「パリィ」を駆使しながら適切なタイミングで攻撃をしなければならず、敵と対峙するからには気を抜くことはできない。

 また、高難易度のボスがフィールドやダンジョンの奥で待ち構えているし、ボスにたどり着くまでの道中で出会う雑魚敵一体一体も攻撃力が高く、それが序盤から集団で襲いかかってくる。慣れてくるまでは何十回何百回も死ぬことになるだろうが、その分、難敵・難所を突破したときには達成感を味わえる。

 もちろん、本作の魅力は高難易度アクションだけではない。広大なマップを自由に探索し、プレーヤーが好きなように攻略できるようになっていることに加え、本作では「霊馬」に跨って移動でき、敵を無視しながら目的地へと足を運ぶことが可能となっており、移動にストレスを感じることはほとんどない。

 また、「ソウル」シリーズをプレイしたことのない人でも十分に楽しめる工夫が随所で見られるのもポイントだ。最序盤のエリアに登場するボスの強さは、レベル上げの必要性をプレーヤーに教えてくれる導線となっており、実際雑魚を大量に狩ってレベル上げをすれば、難敵をあっさりと倒すこともできるようになる。味方を召喚できる「遺灰」や、強力な「戦技」など、攻略を楽にしてくれるシステムも存在する。

 剣士や盗賊、魔術師といったビルドの自由度も高く、装備によるカスタマイズの幅も広いのも相まって、十人十色の攻略が楽しめる。ただの「死にゲー」の枠には収まらないアクションRPGの傑作だ。

Stray

7月19日 発売
価格:3,520円(税込)
プラットフォーム:PS5/PS4/PC
ジャンル:アドベンチャー

 「Stray」は、7月19日にリリースされたプレイステーション 5/プレイステーション 4/PC用のアドベンチャーゲームで、今年大きな話題を呼んだ「ネコゲー」だ。プレーヤーは家族と離れ離れになってしまったネコを操作し、様々な謎を解きながらサイバーシティからの脱出を目指す。

 本作ではネコの可愛らしい仕草を堪能することができるが、このタイトルはそれだけのゲームでは決してない。ネコが冒険するのは荒廃したサイバーパンク風の世界で、人間の代わりに人類によって造られたロボットが細々と暮らしている。ネコが訪れるロボットの街は寂れており、また街の外には「ZURK」と呼ばれるクリーチャーが徘徊しており、ネコに襲い掛かってくることもある。インディーゲームとは思えない高品質なグラフィックスも相まって、ホラー的な恐怖も感じられるなど、「ネコゲー」と呼ぶにはややハードな内容だ。

 未来的な設定に反して、ネコは我々のよく知る普通の「ネコ」に過ぎないというのも本作のポイントだ。ネコが行なえるアクションはジャンプやアイテムを咥えるといった基本的なもののみ。それでも、ダクトのような閉所に入ったり、ベランダの手すりを歩き、エアコンの室外機や配管をジャンプで移動するといった、人間にはできないネコらしいアクションをとることができ、その点は新鮮に感じた。

 ネコは人語を解すことができないものの、旅の途中で出会ったB-12という小型ロボットがネコの代わりに資料を読んでくれたり、ロボットとの言葉を翻訳してくれたりする。ただし、ネコがB-12の言葉を理解しているかはハッキリとせず、ストーリーラインはB-12が中心となって展開される。あくまでネコは仲間のもとに帰ることが目的なのだ。

 ネコは「鳴く」アクションをとることもでき、これを行なえば当然「にゃーん」と鳴く。物語やゲーム内容にはハードな部分もあるが、ネコが鳴けば癒される。こうした緊張と緩和のバランスも本作の魅力となっているのだ。

ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク

11月9日 発売
価格:PS5通常版 8,690円(税込)
PS4通常版 7,590円(税込)
PS5デジタルデラックスエディション 9,790円(税込)
PS5/PS4コレクターズエディション 24,200円(税込)
PS5/PS4ヨトゥンエディション 31,350円(税込)
プラットフォーム:PS5/PS4
ジャンル:アクション

 「ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク」はソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が11月9日にリリースしたプレイステーション 5/プレイステーション 4向けのアクションゲームだ。2018年にリリースされた「ゴッド・オブ・ウォー 」の続編となるタイトルで、前作を上回る圧倒的なグラフィックスによる、北欧神話をテーマにしたストーリーが展開される。“神殺し”の異名を持つ主人公クレイトスと、その息子であるアトレウスが迫りくるラグナロクに備え、「九界」と呼ばれる様々な世界を行き来しながら、オーディンやトールといった名立たる神々と戦うこととなる。

 ストーリー・バトルアクション共に、本作のテーマであるクレイトス親子の関係性を随所に感じることができるのが本作の特徴だ。前作ではまだ幼かったアトレウスは成長し、迫りくるラグナロクを前にして1人で冒険へ出るなど主体的な行動が目立つようになり、それと共に親子の関係も変わっていく。

 また、シリーズの特徴であるド派手で重厚なバトルアクションは本作でも健在で、様々なアクションを駆使して敵クリーチャーと戦う。本作では武器に属性を付与し、強力な一撃を放てるようになった他、落下攻撃なども追加されており、アクションの幅が広がった。また、敵にとどめを刺す「フィニッシャー技」は武器ごとにモーションが設定されており、豪快で残虐なアクションを堪能できる。

 戦闘はアトレウスを始めとする仲間がサポートしてくれる他、アトレウスの視点で進むアクションパートも存在。シリーズ恒例の謎解きや収集要素もしっかりと実装されている。

 筆者がなにより気に入っているのは、カットシーンからロード画面を挟まずにプレイパートへとシームレスに移行することだ。これにより、没入感を維持したまま戦闘や探索を楽しむことができる。「プレイする映画」と呼ばれるゲームは、ムービー主体のゲームに成りがちという印象が持たれやすいが、本作は「プレイ」の部分が非常に面白く、人気シリーズの新作に相応しいタイトルとなっている。

ポケットモンスター スカーレット・バイオレット

11月18日 発売
価格:パッケージ版 各6,578円(税込)
ダウンロード版 各6,500円(税込)
プラットフォーム:Nintendo Switch
ジャンル:RPG

 「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット(ポケモンSV)」は、11月18日にリリースされたNintendo Switch用RPG。「ポケットモンスター」シリーズで初となるオープンワールドを採用したタイトルで、パルデア地方を舞台にした新たな冒険を楽しめる。

 本作はオープンワールドということで広大なマップを舞台にしており、「バイオレット」では「ミライドン」、「スカーレット」では「コライドン」という伝説のポケモンにライドして自由にマップを探索できる。伝説のポケモンは、3つある物語の1つ「レジェンドルート」を進めることで、水上を移動できるようになったり、崖を登れるようになるので、ゲーム終盤にはマップの至るところを踏破することが可能だ。

 「ポケモンSV」はシンボルエンカウントなので、フィールドにいるポケモンの様子を観察するのも面白い。可愛らしいポケモンの姿は眺めているだけで癒される。ポケモンと一緒に遊べる新要素「ピクニック」も同様だ。

 本作にはジム戦に挑む「チャンピオンロード」、巨大なヌシポケモンと対峙する「レジェンドルート」、スター団のアジトを攻略していく「スターダスト★ストリート」という3つの物語が存在し、どの物語にも魅力的なキャラクターとの出会いが待っている。

 また、本作でもランクマッチが盛り上がりをみせており、ポケモンのタイプを好きなタイプに変更できる「テラスタル」をどう活かすかがカギとなるポケモンバトルは独自の読み合いが面白い。

 リリース当初はバグが目立った本作だが、それもアップデートで修正されつつある。今後、DLCのリリース等も期待できるタイトルだ。

その他の2022年発売タイトル(一部)

Pokemon LEGENDS アルセウス

1月28日 発売
価格:6,578円(税込)
プラットフォーム:Nintendo Switch
ジャンル:アクションRPG

 広いフィールドを駆け回りながら、ポケモンを捕まえることにフォーカスしたタイトル。「ポケモン」シリーズの未来を感じさせてくれた。

Horizon Forbidden West

2月18日 発売
価格:7,590円(税込)~
プラットフォーム:PS5/PS4
ジャンル:オープンワールドアクションRPG

 機械獣が跋扈する荒廃した世界を舞台にした「Horizon」シリーズの2作目。1作目と同じ主人公アーロイの新たな旅が描かれている。

トライアングルストラテジー

3月4日 発売
価格:7,680円(税込)
プラットフォーム:Nintendo Switch/PC
ジャンル:タクティクスRPG

 HD-2Dの美麗なグラフィックスが特徴のタクティクスRPG。プレーヤーの選択によって分岐する重厚なストーリーも魅力。

グランツーリスモ7

3月4日 発売
価格:PS5・スタンダードエディション:8,690円(税込)
PS4・スタンダードエディション:7,590円(税込)
PS5/PS4・25周年アニバーサリーエディション:10,890円(税込)
プラットフォーム:PS5/PS4
ジャンル:リアルドライビングシミュレーター

 「グランツーリスモ」シリーズ最新作。GTキャンペーンモードが再び収録されたほか、本作のブランド・セントラルや中古車ディーラーでは、420種類以上のクルマを利用可能。

STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN

3月18日 発売
価格:Standard Edition 8,800円(税込)
Digital Deluxe Edition 12,650円(税込、ダウンロード版)
プラットフォーム:PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC
ジャンル:アクションRPG

 「ファイナルファンタジー」シリーズのスピンオフ作品。重厚かつ残虐で、高難易度アクションが特徴のタイトルとなっている。

星のカービィ ディスカバリー

3月25日 発売
価格:パッケージ版 6,578円(税込)
ダウンロード版 6,500円(税込)
プラットフォーム:Nintendo Switch
ジャンル:アクション

 「星のカービィ」シリーズ初となる3Dアクションゲーム。カービィが車や自動販売機をほおばり、その形に変化する「ほおばりヘンケイ」など、カービィの可愛らしさが全面に押し出された作品だ。

Ghostwire: Tokyo

3月25日 発売
価格:通常版 8,778円(税込)
DELUXE EDITION 10,978円(税込)
プラットフォーム:PS5/PC
ジャンル:アクションアドベンチャー

 人々が一瞬にして消失してしまった東京を舞台にしたアクションアドベンチャーゲーム。大規模人体消失の謎を解くため、妖怪や亡霊に立ち向かう。

Nintendo Switch Sports

4月29日 発売
価格:パッケージ版 5,478円(税込)
ダウンロード版 4,300円(税込)
プラットフォーム:Nintendo Switch
ジャンル:スポーツ

 自宅で気軽にスポーツを楽しめる本作。Joy-Conを振る直感的な操作でテニスやバレー、サッカーなどのスポーツをゲームで遊べる。

Xenoblade3(ゼノブレイド3)

7月29日 発売
価格:パッケージ版 8,778円(税込)
ダウンロード版 8,700円(税込)
プラットフォーム:Nintendo Switch
ジャンル:RPG

 「ゼノブレイド」シリーズの最新作。シリーズ過去2作の未来を繋ぐ、「命」をテーマにした物語が描かれている。

地球防衛軍6

8月25日 発売
価格:通常版 8,980円(税込)
DELUXE EDITION 12,100円(税込)
プラットフォーム:PS5/PS4
ジャンル:3Dアクションシューティング

 巨大な敵をこれでもかと倒しまくる爽快なアクションを楽しめる「地球防衛軍」シリーズの最新作。崩壊寸前の地球を舞台に侵略者と戦う。

ソウルハッカーズ2

8月25日 発売
価格:通常版 9,878円(税込)
パッケージ初回限定版 17,380円(税込)
プラットフォーム:PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC
ジャンル:ニューハードボイルドRPG

 長きに渡り続編が出ていなかった「ソウルハッカーズ」シリーズの最新作。ニューハードボイルドRPGとして、人とテクノロジーの物語が描かれている。

メイドインアビス 闇を目指した連星

9月1日 発売(※Steam版:9月3日発売)
価格:7,920円(税込)
プラットフォーム:PS4/Nintendo Switch
ジャンル:度し難いアクションRPG

 人気漫画「メイドインアビス」を題材としたアクションRPG。原作者が監修したオリジナルストーリーで“アビス”の世界を体験できる。

スプラトゥーン3

9月9日 発売
価格:パッケージ版 6,578円
ダウンロード版 6,500円
プラットフォーム:Nintendo Switch
ジャンル:シューティング

 インクを塗り合うという、これまでになかった斬新なルールで人気を博しているアクションシューティングゲーム「スプラトゥーン」の最新作。

ヴァルキリーエリュシオン

9月29日 発売
価格:通常版 8,580円(税込)
Digital Deluxe Edition 10,780円(税込)
限定版 19,980円(税込)
プラットフォーム:PS5/PS4/PC
ジャンル:アクションRPG

 北欧神話をベースにした独自の世界観で描かれる「ヴァルキリー」シリーズ最新作。シリーズ初のアクションRPGとしてスピード感あふれるバトルを楽しめる。

ウルトラ怪獣モンスターファーム

10月20日 発売予定
価格:通常版 6,710円(税込)
特装版 12,210円(税込)
プラットフォーム:Nintendo Switch
ジャンル:育成シミュレーション

 モンスターを育成するシミュレーションゲーム「モンスターファーム」と、「ウルトラマン」に登場する怪獣たちがコラボした異色の育成シミュレーションゲーム。

スターオーシャン6 THE DIVINE FORCE

10月27日 発売予定
価格:パッケージ版/ダウンロード版 各8,778円(税込)
DIGITAL DELUXE EDITION 11,858円(税込)
プラットフォーム:PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC
ジャンル:RPG

 宇宙を舞台にしたRPG「スターオーシャン」シリーズの最新作。本作では、選択した主人公によって物語の視点が変化する「ダブルヒーロー」システムが復活した。

ベヨネッタ3

10月28日 発売
価格:パッケージ版 7,678円(税込)
ダウンロード版 7,600円(税込)
トリニティ マスカレイド エディション 9,878円(税込)
プラットフォーム:Nintendo Switch
ジャンル:クライマックス・アクション

 ド派手で華麗なアクションを楽しめる「ベヨネッタ」シリーズの最新作。今作ではベヨネッタのほかに、駆け出しの魔女ヴィオラも操作できる。

ソニックフロンティア

11月8日 発売
価格:通常版 6,589円(税込)
デジタルデラックス版 7,689円(税込
プラットフォーム:PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch/PC
ジャンル:アクションアドベンチャー

 ハイスピードアクションが特徴の「ソニック」を操作し、オープンワールド風の広大なフィールドを超高速で走り回れるアクションアドベンチャーゲーム。

タクティクスオウガ リボーン

11月11日(※Steam版:11月12日) 発売
価格:通常版 5,480円(税込)
スタンダードエディション 5,480円(税込)
※PS5版、PS4版のみ5,478円(税込)
デジタルプレミアムエディション 8,780円(税込)
※PS5版、PS4版のみ8,778円(税込)
プラットフォーム:PS5/PS4/Nintendo Switch/PC
ジャンル:タクティカルRPG

 名作タクティカルRPG「タクティクスオウガ」のリメイク作品。「タクティクスオウガ 運命の輪」をベースに、グラフィックスやサウンドなど様々な要素が生まれ変わっている。