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「PlayStation Home」クローズドβテスト
~PS Homeで遊ぼう! 「イベント&ゲーム」編~

 前回のレポートでは、クローズドβテスト中の「PlayStation Home(以下「PS Home」)」について、アバター作成から自分の家「マイホームスペース」や「ホームスクエア」などの各所ラウンジ、さらに仕様など、全体を広く紹介した。続いて今回は「PS Homeで遊ぼう! 『イベント&ゲーム』編」と題して、“PS Homeで遊ぶ”ことをテーマにお送りしよう。

 イベントからは、9月11日から9月25日の期間に開催されたPS Home初のイベント「クイズラリーイベント」の模様をレポートする。ゲームでは、追加されたばかりのSCEJ「勇者のくせになまいきだ www」をはじめとした各種アーケードゲームや、「PS Home」起動・連携に対応しているバンダイナムコゲームスの「ナムコミュージアムBETA」、さらにミニゲームの「ビリヤード」、「ダーツ」、「ボーリング」といった「ゲームスペース」で遊べるゲームを詳しく紹介していこう。



「PS Home」初のイベント「クイズラリーイベント」開催
スタンプを集めれば「イベントリワード」のアイテムがもらえる

「ホームスクエア」の中心に巨大な「クローズドベータ記念オブジェ」が出現。ここからクイズラリーを開始できる
クイズに答えてスタンプを集めることで、クッションやTシャツといった記念アイテムがもらえる
 9月11日から25日までの期間、「PS Home」初のイベント「クイズラリーイベント」が開催されている。スタンプコーナーを巡り、クイズに答えてスタンプを集めることで、アイテムがもらえるというイベントだ。

 筆者も参加すべくさっそく「ホームスクエア」を訪れてみると、ラウンジの様子が少し変わっていた。中央広場の中央に、「クローズドベータ記念オブジェ」という名前の大きなPS Homeアイコン型オブジェが登場し、あちこちには「!」マークのホログラムを照射する装置が置かれていた。このホログラムは「スタンプコーナー」という名前になっていて、ここでクイズに答えていくというわけだ。

 「ホームスクエア」では、それ以外にも、以前にはなかったスクリーンが各所に増えていて、各ラウンジの紹介や「PS Home」の機能説明などが見られた。このように秋のオープンβテスト、そして正式サービスへと向けて、少しずつ各所が改善されて変わっていくのかもしれない。

 「クローズドベータ記念オブジェ」に触れて「クイズラリーイベント」に参加してみると、さっそくアイテムがもらえた。「イベントリワード」という名称のイベント限定アイテムで、部屋に飾れる「ミニクローズドベータ記念オブジェ」や「ホームスクエア」の地図になっている「ホームクッション(マット)」などだ。

 クイズは全て「PS Home」に関連する内容になっていて、例えば「ダンスを踊りながらできるジェスチャーはどれか?」といったものや、「シアター内から見える窓ガラスは、縦に何枚ずつ並んでいる?」というものがあった。1回の「スタンプコーナー」で出題されるクイズは5問で、間違えてもやり直せる。5問正解してスタンプを押してもらうと、「イベントリワード」のアイテムを獲得できた。さらに全部のスタンプを集めたり、スタンプラリーを2周、3周とクリアすることでもアイテムがもらえた。

クイズの内容は「PS Home」のアバター操作や施設、遊べるゲームなど関連する様々な分野から出題される。1周あたり全25問となるが、2周、3周することでさらにイベントリワードのアイテムがもらえた

イベントリワードアイテムのひとつ、ホームクッション。いくつかのパーツを組み合わせて「ホームスクエア」を再現できる
混雑のためか、イベント用データが取得できないこともしばしばあった。テスト結果を活かして、規模の拡大等、展開と改善をどんどん進めて欲しいところだ
 今回のイベントはこのように簡単なクイズラリーではあるが、PS Home内でこうしたイベント展開ができる事がわかった。ラウンジ内にイベント用の特殊なオブジェクトを出現させて、そこからイベント用のデータにアクセスする。「イベントリワード」という報酬アイテムの仕組みもあるのが、なによりいいところだ。9月18日からはユーザー意識調査という「PS Home内」でのアンケートも行なわれるが、こちらでもリワードアイテムが用意されているようだ。

 上で“ラウンジからイベント用のデータにアクセスする”という表現をしたが、今回のクイズラリーはとても混雑していて、「スタンプコーナー」に触れてもネットワーク接続中になったまま停止する。クローズドβサービス中のイベントなので、これを悪いとは言わないし思わない。

 ただ、参加者側からすれば快適に遊べないのはやはり残念。追加当選者によって参加者が増加したり、今後、オープンβサービス以降のことを考えると、サーバー設備やネットワーク面に対する安心感はもう少し欲しいと感じられた。

 また、βサービスが間延びしてしまうと、参加している人は同じ顔ぶれとの交流ばかりになってしまうし、参加を待ち望んでいる人は待ち疲れて興味を失ってしまう。「PS Home」に触れてみたいと考えているPS3ユーザーはまだまだうなるほどいるだろう。この機会を逃さないよう、規模の拡大、参加者の増加をどんどん進めて欲しいと思う。



「PS Home」に連動しアイテムも豊富にもらえる「ナムコミュージアムBETA」
「勇者のくせになまいきだ www」などのオリジナルゲームも見逃せない

「ナムコミュージアムBETA」(「パックマン」、「ゼビウス」、「ディグダグ」、「ギャラガ」)

PS3用のソフトとして、単独でも起動、プレイができる「ナムコミュージアムBETA」
メインメニュー画面ではフレンドリストと連動予定の機能が目立つ。隠されている収録タイトルも気になるところだ
「PS Home」内のアーケード筐体からも「ナムコミュージアムBETA」の収録タイトルを直接起動できる
 「ナムコミュージアムBETA」はPS3用の単体ソフトとして動作しつつ、「PS Home」からのゲーム起動、連動に対応しているバンダイナムコゲームスのタイトルだ。クローズドβテスト参加ユーザーには「ナムコミュージアムBETA」のプロダクションコードが配布されていて、ダウンロードできる。

 「ナムコミュージアムBETA」をPS3のXMBから普通のソフトとして起動すると、まずタイトルを選択するメニューが開く。このメニューには、フレンドリストの表示やランキング枠があって、フレンドリスト機能に対応しているのがわかる。ただ「BETA」ではこの機能は動いていない。

 また、マイプロフィールの枠には、自分の顔写真枠やユーザーネーム、レベルという概念と「nm point(ナムコミュージアムポイントだろうか)」がある。「BETA」では顔写真はシルエットで、ユーザーネームも「PS Home」となっている。顔写真はシステムリストのアイコンになるのか、「PS Home」のアバターの顔になるのか、それともナムコミュージアム用にまた別の顔を選ぶのか。興味深いところだ。

 このメニューからは、「パックマン」、「ゼビウス」、「ディグダグ」、「ギャラガ」のタイトルを起動できる。ほかにも「BETA」ではシークレットとなっているタイトルがあるようだ。

 一方、「ナムコミュージアムBETA」を「PS Home」から連動して起動させることもできる。「ゲームスペース」にはタイトル別のビデオゲーム筐体が設置されていて、そこからゲームをはじめるとXMBから起動したときとは違ってメニューがショートカットされ、ゲームスタート直前の状態になる。例えば「ゼビウス」の筐体に触れば「ゼビウス」のスタート画面に一気に進む。アーケード筐体の雰囲気を再現している。

 個別のゲーム内容に関しては、いずれもゲームファンにはおなじみのものなので、詳しい説明は省略しよう。プレイ可能な範囲は、「パックマン」や「ディグダグ」は2ステージクリアまで、「ゼビウス」は2エリア通過まで、「ギャラガ」は2ステージとチャレンジステージまでとなっている。

プレイ画面は画像のように中央に表示される。クラシカルタイトルだけに致し方ないが、少し両横が寂しいと感じる。ただ、プレイを進めると背景をアーケード筐体風にすることもできるようになる。プレイ感覚は特に不満を感じなかった

プレイ中に一定の条件を達成すると、終了後に「nm point」や「ホームリワード」が獲得できる
「ホームリワード」はゲームプレイでもらえる「PS Home」用アイテムだ。部屋に飾れるアーケード筐体は、ゲームもプレイできる
 重要なのが「ホームリワード」という、ゲーム内の一定の条件を満たすことで「PS Home」用のアイテムをもらえる仕組みだ。PS3のシステムソフトウェアアップデートでは「トロフィー」という、ゲーム内の一定条件をクリアする仕組みが導入されたが、作りはそれに近い(将来的には同じものになるのかもしれない)。

 「ナムコミュージアムBETA」では各タイトルごとにそれぞれ4つのホームリワードが設定されていて、達成するとプレイ終了時にスタンプが押されて、ホームリワードを獲得した通知がでる。もらえたアイテムはアバター用の衣類や、「マイホームプレイス」に設置できるアーケード筐体などだった。特にアーケード筐体は、側面なども細かに作られていて見た目にも面白く、さらにゲームもプレイできる。

 「ホームリワード」と「トロフィー」は今のところ別物になっているのか、「ナムコミュージアムBETA」で「トロフィー」は獲得されない。だがどちらもゲームプレイで一定条件を満たすというものなので、同一のものになっていくように思える。ゲームをやりこむことで、自分のプロフィールには「トロフィー」を獲得でき、「PS Home」を楽しんでいる人には同時に「ホームリワード」も手に入る。こういう仕組みになってくれると嬉しいところだ。

 もちろん「PS Home」はサポートせず、「トロフィー」機能にだけ対応するというゲームも出ると思うが、そうした場合でも「PS Home」の部屋内に獲得した「トロフィー」を飾れるようになってくれると面白そうだ。

「ナムコミュージアムBETA」には画像のように複数の達成項目が用意されている。製品版ではさらに多くのホームリワードが詰め込まれそうだ。また、「nm point」が貯まることで「レベルが上がる」という要素もあった。ゲームをやりこむことで「PS Home」の部屋を個性的にできる

「勇者のくせになまいきだ www」

「ゲームスペース」に、「勇者のくせになまいきだ www」が登場。「勇者のくせになまいきだ」をモチーフにしたオリジナルゲームだ
名前入力画面もどこかで見た懐かしい雰囲気
「勇者のくせになまいきだ」ならではの、ちょっとしたパロディやジョークは健在
 ここからは「PS Home」の「ゲームスペース」でのみプレイできるゲームになる。「勇者のくせになまいきだ www」は、PSPで発売されている「勇者のくせになまいきだ」をモチーフにしたミニゲームだ。「ゲームスペース」のアーケード筐体でプレイできる。

 タイトル画面に続いて、RPG風の名前入力画面が現われる。名前入力画面は王道RPG風でユニークだ。名前入力を終えると、いきなり魔王が現われて戦闘がはじまる。戦闘も画像をご覧頂けば一目瞭然だが、某有名RPG風。レトロ調な2Dグラフィックスも「勇者のくせになまいきだ」のテイストを引継ぎ、いい味を出している。

 戦闘はコマンド選択式なのだが、時間制限がある。画面中央に小さく表示されていた魔王が、少しずつこちらに近づいてくる。接近されるまでにコマンド入力を終えればこちらの攻撃、接近されてしまったら魔王に攻撃されてしまう。

 このコマンドがまたユニークなものになっている。例えば「たたかう」を選ぶと、普通は攻撃する対象を選べば入力が終わるものだが、「勇者のくせになまいきだ www」では「たたかう」のあとに、「ぶき」を選ぶウィンドウ枠がでて、その次には「どうする」、「どこをねらう」、「タイミング」といったように、事細かに選択肢の枠が出てくる。

 こうしたユニークな選択肢が次々にランダムに出てくる。あとのウィンドウ枠ほど手前に巨大に表示されるし、魔王が近づいてくると枠がガクガクと揺れて時間切れを煽ってくる。また、選択肢自体も「この項目はなんだ(笑)」と笑ってしまう変なものが多い。「どのように」を選ぶ選択肢なら、「ときめきながら」とか、「うなだれて」とか変な選択が混じっている。

 実際にプレイしている時は、「お、魔王が現われた。いきなり戦うのか! とりあえず『たたかう』を選ぼうかな。あれ、『ぶき』ってなんだ? とりあえず『ふつうのけん』にしておこうかな……。次は『どうする』を選ぶの? 斬るに決まってるじゃないか! 『こすりつける』っていう選択肢はなんなんだ(笑)。あぁ、魔王が近づいてきてる!!」という感じで、スリリングな中に笑いどころが散りばめられている。また、「たたかう」以外にも「スキル」や「どうぐ」といった行動があって、それらにも変な選択肢が盛りだくさんだ。

オーソドックスなコマンド入力式の戦闘……と思いきや、近づいてくる魔王が時間制限になっている。ユニークな選択肢が次々に出現するのだが、変な選択を選べば変な結果が待ち受けている。画像右はホームリワードのアイテムだ

「無限回廊 変奏曲」

「無限回廊」をモチーフにしている「無限回廊 変奏曲」
落とし穴とジャンプを設置して、黒いキャストから逃げつつエコーを集めるアクションゲームだ
 「無限回廊 変奏曲」は、PSPやPS3で発売されている「無限回廊」をモチーフにしたゲームだ。プレーヤーは自動的に進んでいく白いキャストの進む先に、黒丸の落とし穴と、白丸のジャンプを設置できる。黒いキャストと接触しないように導きながら、エコーという影を獲得していく。

 元の「無限回廊」とは違って、画面は固定されていて動かせない。そのため、ステージを回転させて角度を変えて通れなかったところを通れるようにする、というような“錯覚”の要素は薄くなっている。元の「無限回廊」とは異なり、シンプルな2Dアクションゲームになっている。ただし、画面の下にキャストが落ちれば上から振ってきたり、両端に進んでいけば反対側から出てくる、といったルールはある。

 選べるステージは3種類。いずれのステージも最初は黒いキャストがいないが、時間が経つにつれてどんどんと黒いキャストが増えていく。自動的に進んでいってしまう自分のキャストに黒いキャストが迫っていき、その数もどんどん増えていく。だんだんとプレッシャーがかかっていき、操作が忙しくなっていくというゲームだ。

 落とし穴やジャンプを設置してループになる道を作り黒いキャストを1カ所に集めたりと、パズル的な要素も高い。また、一定量エコーを獲得すると黒いキャストが全員エコーに変わるので、うまく大量の黒いキャストがエコーに変われば、それまでかかっていたプレッシャーから解放されて、一気にスコアを伸ばすチャンスになる。

“錯覚”という最大の特徴は控えめに、シンプルなゲームに仕上がっている。次々に数が増えていく黒いキャストをうまく落とし穴やジャンプでループさせるのがポイントだ。エコーを獲得して、たくさんの黒キャストがエコーに変わったときは気持ちいい。このタイトルのゲームリワードは、キャストの衣服がもらえる(画像右)

「Race Day」、「CARRIAGE RETURN」

見下ろし型レースゲームの「Race Day」。ラジコンカーのように制御が難しく、そこが面白さでもある
色違いの車両を並べてプラットフォームに入れていく「CARRIAGE RETURN」。ちょっと変わったモチーフのパズルゲームだ
 「Race Day」は見下ろし画面のレースゲームだ。ラジコンカーを操作しているような感覚の、クラシカルなレースが楽しめる。他車に自分からぶつかっていくことで得点を獲得できる仕組みだ。ただ、コース外のフェンスに何度もぶつかったりしていると、車がボロボロになっていき最後には爆発してしまう。

 車の挙動もまさしくラジコン感覚で、加速が速くて制御が難しい。アナログスティックの左右で車の向きを変えつつ、コーナーを抜けていくが、なかなかに苦労する。制御が難しいというのは悪いことではなくて、その難しさを楽しむタイプのレースゲームだ。こちらの記事の中ほどで紹介している「CHANPIONSHIP SPRINT」を彷彿とさせる。

 惜しいのは「Race Day」が1人用なこと。友人や周囲の人とクラッシュしたりぶつけ合ったりして遊ぶと楽しいゲームだろう。ぜひ、対戦プレイを実現してほしいところだ。

 「CARRIAGE RETURN」は電車の車両と駅をモチーフにしたパズルゲームだ。色とりどりの車両を並べていき、3台以上同じ色の車両が並ぶと、駅に入れられて消えていく。消えた車両より上に重なっていた車両は、下に詰められるので連鎖を狙うこともできる。制限時間内に規定数の車両をさばければステージクリアだ。

 シンプルな落ち物パズルで、連鎖を狙うとなかなかに奥深いのだが、やはり1人で遊ぶと飽きがきてしまう。こちらも「Race Day」同様に対戦プレイを実現してほしいゲームだと思う。

 なお、「Race Day」、「CARRIAGE RETURN」には「ホームリワード」のアイテムは今のところなかった。

「ビリヤード」、「ダーツ」、「ボーリング」

「ゲームスペース」の右半分は、「ビリヤード」、「ダーツ」、「ボーリング」といったスポーツが並んでいる
 「ゲームスペース」ではここまでに紹介してきたビデオゲーム以外にも、「ビリヤード」、「ダーツ」、「ボーリング」のミニゲームが楽しめる。ビリヤードなら設置されているビリヤード台を触れば、ダーツならダーツボードの前にあるテーブルから、ボーリングならレーン前の座席に座れば開始できる。

 この3つのミニゲームは、いずれも1人で練習としてプレイを開始できるほか、他のアバターが参加してくるのを待って対戦プレイもできる。ビリヤードでは8ボールのルールでの対戦を、ダーツではスコアが加算していくカウントアップ、持ち点501点を0点に近づける「ゼロワン(501)」、陣地を狙う「クリケット」の3種類のルールを、そして、ボーリングではスタンダードにトータルスコアを競うゲームを最大4人で遊べる。

 ビリヤードは、アナログスティックで向きを決め、ボタンを押してキューを引き、ボタンを離すと手玉を突くというシンプルな操作だ。8ボールのゲーム中には、あまり細かくではないもののルールのガイドが表示されるため、あまりビリヤードを楽しんだことがないという人も馴染みやすい。派手なエフェクトとか効果音などはなく、リアルな渋みのあるビリヤードになっている。会話しながらまったりと遊んでもいいし、真剣に腕を競うのもありだろう。

8ボールルールで対戦できる「ビリヤード」。狙う玉やファウル時などルール面は簡単なガイドが出るので、8ボールに慣れてない人でも遊べる。ガイドや表示のサポートはかなり控えめなので、もう少し詳しいととっつきが良かったかもしれないが、そのぶんストイックな雰囲気を保っているだろうか

 ダーツは、まずボードに向かって狙いをつけ、右アナログスティックを上に倒して構え、下に倒してダーツを投げる。この上下にアナログスティックを倒す深さや早さで、ダーツが飛ぶ勢いが変わってくる。単純な操作でわりと簡単に狙った場所へ投げられるのだが、一度感覚が狂ってくると狙いがずれてくる。なお、このダーツにはPSPで発売されている「トークマン」のキャラクタが使われていて、2人以上参加してのゲーム中に順番が回ってきたり、いいスコアを獲得したときに登場する。

「ダーツ」は3種類のルールを選択できる。4人まで参加可能で、自分の順番がきた時などには「トークマン」のキャラクタが知らせてくれる。アナログスティックの上下でダーツを投げる感覚を再現しているが、シンプルな操作だけに好調不調が出やすいように思えた

 ボーリングは、投球を3手順で表現している。まず、左右に動くバーをタイミングよく止めて玉の方向を決定。次に、左右に動くパワーゲージをタイミングよく止めて玉にかけるスピンと強弱を決定、最後にパワーゲージでスピードを決定する。方向、スピン、スピードのどれも自動で増減するゲージをタイミングよく止める方式になっている。

 ボーリングで難しいのはスピンの強弱だ。向きが少しずれたなと思った時に、それを埋め合わせるぐらいのスピンをかけたくなるのだが、これがなかなか上手い加減が難しい。だが、うまくできれば大きくガーター間際からピンをえぐっていくような投球もできる。現実でボーリングを楽しむとき同様、ストライクやスペアをとったときに褒めあいつつわいわいと楽しんでも良いし、真剣にスコアを競うのもいい。けっこうプレーヤーの腕がスコアの差としてはっきりと出る。

わいわいと遊びやすいのは、やはり「ボーリング」だろうか。最大4人参加可能で、順番に投球する。投球は向き、スピン、スピードの3手順をパワーゲージの目押しで行なう。特にスピンはよく曲がるため、使いこなすのが難しい。それだけにスコアにはっきりと腕の差が出てくる。「PS Home」のプロボウラーを目指して対戦者を待つ日々を送るのもいいかも?



イベント参加やゲームプレイで「PS Home」を飾れる「アイテムリワード」
ゲームスペースでは、よりアグレッシブに仮想ゲームセンターを実現して欲しい

ゲームを遊んだりイベントに参加することで、リワードアイテムが手に入り、自分の部屋をより個性的にできる。そこから共通のゲームの話題を見つけていったり、リワードアイテムの入手方法を教えあったりするようになるのかもしれない
 今回は、「PS Home」で遊ぶということをテーマに、イベントやゲームを紹介してみた。イベントについては、クローズドβテスト中のイベントということもあって、動作の安定性等が気にかかったものの、こうしたイベントが開催できる、ということそのものが大きいだろう。どれぐらい自由なイベントが作れるのかは定かでないが、今後もいろいろな展開を期待したくなる。

 ゲームでは、単独のPS3用ソフトとして遊べる「ナムコミュージアムBETA」が、「PS Home」としっかり連動しているところに注目したい。起動においても、「PS Home」内からタイトルを個別に起動できるし、プレイ結果によって「ホームリワード」という「PS Home」用アイテムがもらえる仕組みも面白い。これからのPS3用タイトルは、「トロフィー」機能と「ホームリワード」に対応しているといった点も注目ポイントになるのかもしれない。

 その他の「ゲームスペース」で楽しめるビデオゲームも、紹介してきたようになかなかに面白いのだが、「ゲームスペース」には少し不満がある。それは、対戦の仕組みを持っていないことだ。ゲームセンターのビデオゲームと言えば、格闘ゲームブームの頃から今に至るまで、対戦筐体で埋め尽くされている。今回紹介したタイトルでも、「Race Day」あたりは対戦プレイができたらより面白いのにと感じた。

 現実のゲームセンターのように、対戦プレイで勝利したアバターはそのまま残り、周囲にいるアバターが次々と挑戦していく。その試合の模様はスクリーンで観られる、なんていう仕組みになっていったら、とても面白いのにと思う。もちろん対戦者同士の回線の相性といった、オンライン固有の問題が絡んでくるかもしれないので、本格的なものは難しいかもしれないが、ぜひ実現して欲しいところだ。



□ プレイステーションのホームページ
http://www.jp.playstation.com/
□ 「PlayStation Home」のホームページ
http://www.jp.playstation.com/ps3/home/
□ 「ナムコミュージアムBETA」のホームページ
http://www.bngi-channel.jp/namcomuseum_beta/
□関連情報
【9月9日】「PlayStation Home」クローズドβテストレポート
~Homeの世界へ行ってみました編~
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080909/home.htm
【7月31日】SCEJ、PS3「PlayStation Home」
テスター募集を開始。βテストは8月下旬開始予定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080731/pshome.htm
【4月22日】SCE、PS3「PLAYSTATION Home」
今夏よりβテストを実施。今秋にはオープンβも開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080422/home.htm
【3月15日】SCEJ赤川氏、「Playstation Home」日本語版を実機で初披露
「Home」は“ビジュアルマッチングロビー”と再定義、サービス開始時期は「2008年春」を堅持
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080315/ogc_02.htm
【3月15日】SCEJ、「Playstation Home」最新スクリーンショット集
ボーリング、ビリヤード、ダーツなど楽しい遊びが詰まったバーチャルワールド
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080315/ogc_home.htm
【2月23日】SCEJ赤川氏、「Playstation Home」日本語版を実機で初披露
「Home」は“ビジュアルマッチングロビー”と再定義、サービス開始時期は「2008年春」を堅持
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080315/ogc_02.htm
【2月23日】Game Developers Conference 2008現地レポート
PS3の秘密兵器「Playstation Home」の開発ツールを公開
「Home Tools and Support: Creating Content for Playstation Home」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080223/gdc_home.htm
【2007年9月21日】東京ゲームショウ2007レポート
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)ブースレポート編その2
「Home」専用プレミアコンテンツ「Dress」を発表&PS3用プレイアブル出展ソフト続報
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070921/sce2.htm
【2007年9月20日】「東京ゲームショウ」基調講演。SCE・平井一夫社長兼CEO
PS3新コントローラ「DUALSHOCK 3」など発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070920/hirai.htm
【2007年3月9日】Game Developers Conference 2007現地レポート
西川善司の3Dゲームファンのための「ソニー“Game3.0”」講座
Phill Harisson氏基調講演によって明らかにされた「Game3.0」の世界
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070309/gdc_s.htm
【2007年3月8日】SCEA、GDC2007の基調講演でPS3用の新作・サービスを発表
3DCGを使ったコミュニケーションサービス「Home」など
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070308/gdcps3.htm

(2008年9月25日)

[Reported by 山村智美]



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