「サイバーパンク2077」レビュー
2020年12月9日 00:00
画質は開発オススメ「中」以上なら満足できる
また、ナイトシティの魅力を存分に味わうためにも、画質設定についても触れておきたい。
今回のプレイではPC版に触れることができたが、PC版には6つのプリセットが用意されている。その6つは「低」、「中」、「高」、「ウルトラ」、「レイトレーシング:中」、「レイトレーシング:ウルトラ」だ。なお、今回使用したPCはCPUにCore i9-9980HK、GPUにGeForce RTX 2080を搭載している。
見た目上で大きな変化があったのは、画質「低」と「中」、そして「レイトレーシング:中」と「レイトレーシング:ウルトラ」の間だ。興味深いのは、レイトレーシングがオフになっているはずの「中」以上の画質でも、水たまりなどが反射をしっかり捉えている点。そこからレイトレーシングがオンになる「レイトレーシング:中」まで大きな変化がなく、「レイトレーシング:ウルトラ」になると反射がよりくっきりする。
ちなみに「中」、「高」、「ウルトラ」の反射はいわゆる焼き込みの処理ではなく、ネオンのアニメーションも反映している。開発者に聞かないと仕組みはわからないが、レイトレの凄みをもっとも感じられる水面などの映り込みが、レイトレではない時点で実現できていることとなる。
また「レイトレーシング:ウルトラ」になると、ガラス面などへの映り込みがかなりの精度になる。推奨GPUがGeForce RTX 3080なので、2080だとフレームレート的にかなりカクついてゲームプレイには適さなかったが、それでも静止画状態では違いを実感できた。真のリッチさを求めるなら「レイトレーシング:ウルトラ」だが、反射の映り込みを見る限りでは「中」(CD PROJEKT REDのオススメ画質)以上であれば満足できる体験になるはずだ。