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■ ソードマンの「ダッシュ攻撃」とシーフの「加速」で大ダメージ!! 注目のコンプレックスジョブチェンジシステム
中でも目下最大のウリとなっているのが、ジョブレベルをキープしたまま職業を移ることができるコンプレックスジョブチェンジシステムだ。「RO2」では、「RO」のベースレベルに相当する「キャラクタレベル」が10になると転職が可能になる。現時点では特に転職クエスト等は用意されておらず、キャラクタレベルが10になりさえすれば、ホドミメスの転職NPC「ミルスラーフ・バウム」に話かけることで、すぐに転職が可能だ。 ノービスからの転職可能な職業は、剣での直接攻撃が得意な「ソードマン」、攻撃魔法中心のスキルをもつ「エンチャンター」、スピーディでトリッキーなスキルが多い「シーフ」、銃による遠距離射撃を繰り出す「リクルート」、回復役の「クラウン」の5種類。そして、職業から職業への再転職も自由で、各職業別に積み重ねたキャラクタのジョブレベルやスキルレベルもずっと維持される。 「RO2」におけるキャラクタの成長は、大別してキャラクタレベル、ジョブレベル、スキルレベルの3つがある。一定の経験値を獲得することにより、キャラクタの基本ステータスを上げられるキャラクタレベルと、職業専用の高級装備や一部のスキルのアップグレードに影響するジョブレベルが上がる。しかし、スキルレベルだけは経験値でなく、スキルを使用することで上昇する熟練度でレベルが上がっていくのが特徴的だ。キャラクタが覚えているスキルごとに熟練度が設定され、100%まで溜まると次のレベルを覚えることができる。 筆者は今回、ノービスからソードマンに転職してみたが、まず驚かされたのは最初から使用できるスキルの豊富さだ。敵に大ダメージを与える「会心の一撃」や前作の「マグナムブレイク」に相当する近距離範囲攻撃「大量破壊」、相手をスタンさせる「シールドバッシュ」、「気絶攻撃」など14種類のスキルを転職直後から使用できる。ただし、実際にこれらのスキルを使うためには、道具屋からスキルブックを購入する必要がある。購入後、スキルブックを選択し「覚える」を実行するとすぐにこれらを駆使して戦うことができる。 こうして使用可能となったスキルは、転職後も引き続き使うことができる。これは「スペシャリティシステム」と呼ばれ、既に覚えているスキルを4×4マスのテーブルの中に登録しておくことで、現在のジョブに関わらずスキルを使用できる。リクルート専用の銃を用いたスキルなど、一部持ち出せないスキルもあるが、現在はパッシブスキルを中心にほぼすべてのスキルが登録できるようだ。
「スペシャリティシステム」のおもしろさは、他ジョブのスキルを組み合わせることにより、単発より大きな効果を発揮するところだ。たとえば、ソードマンの「ダッシュ攻撃」。これは敵から少し離れた所から一気に踏み込んで敵に斬りかかるスキルだが、一時的に移動速度を上げるシーフのアクティブスキル「加速」を覚えていれば攻撃力を更に上乗せできる。こうした他職のアクティブスキル同士を組み合わせたコンボパターンが増えれば、アクション面でも更に奥行きを増すことになるだろう。
■ 1つの武器が生涯のパートナー。武器の外形や能力はアイテムで変化。長時間プレイ抑制のため、装備品に耐久度を設定
特殊能力の付加は「カルマストーン」、「アルターストーン」など「○○ストーン」がつくアイテムを使う。これらはモンスターからのドロップやクエストを通じて手に入れることができ、使用することで「ストーン」のもつ能力を武器に付与することができる。 今回確認できた限りでは「近接攻撃のクリティカル率上昇」や、水中に長く留まることができる「肺活量上昇」などがあった。武器には効果を重ねつついくつか追加することができたが、何個まで追加できるかまでは不明。また、使用に際しては武器レベルいくつ以上といった制限が設定されており、強力な効果を持つストーンほど高レベルでなければ使用できないようだ。 武器の外見は、「オオゼ」を使うことで変更可能で、敵からのドロップで手に入る。「風雲の短剣 オオゼ」など、変化させられる武器の種類と変化後の形がオオゼごとに決められている。これを使うことで剣の形が鋭くなったり、大きくなったりと、武器の形態が変化する。変わるのは形だけで性能への変化は無い。オオゼもまた種類によって使用できるキャラクタレベルの下限が設けられている。レアなオオゼほど、高いレベルが要求されるようだ。 本作のキャラクタ成長要素は、前作に比べ全体的に複雑化しているように見える。しかし、初めに大きな枠組みを用意したことでサービス後に展開されるたび重なるコンテンツ拡張にも耐えうる拡張性を備えている。例えば1つの武器を機能だけを変えながらずっと使い続けるといった思い切ったアイデアは、コンテンツ拡充のたびに増え続けるアイテムや装備品で倉庫がなし崩し的に埋まり、管理が大変になるといったオンラインゲームならではの悩みに一定の歯止めをかけているといえるだろう。
前編でもお伝えしたように、「RO2」では武器がキャラクタと一緒に成長していくために武器屋が存在しない。代わりに見た目を重視した品揃えの「防具屋」と、武器を修理する「修理工」が大きな存在感を放っている。本作では武器を含むすべての装備品には耐久度が設定されている。戦闘を経るごとに耐久度が徐々に下がっていき、0になると装備から強制的に外され使用できなくなる。感覚的には1~2時間に1回程度は街に戻って修理工に修繕を頼まなければいけない感じだ。修理を怠るとみるみる体中の装備が外れてしまう。長時間の連続プレイ抑制のために設けられているシステムといえるだろう。
■ βテストの締めはPVPとモンスターパレード。第2次クローズドβテストが楽しみ 今回のβテストで何より楽しかったのは、転職後のソードマンスキルを駆使した戦いだろう。通常攻撃からスキル攻撃にいたるまで、ノービスの常時数倍の強さで攻撃できるようになる。転職したユーザー達はソードマンやリクルートでプレイしている割合が多く、パーティー機能が未実装ということもあって、パーティープレイ向けのクラウンやエンチャンターはあまり人気が無かったようだ。 βテストの最後の2時間はPVPイベントとモンスターパレードで締めくくられた。PVPの時間は、ホドミメスの中心の復活地点付近が大量の人が折り重なってのバトルロイヤルの会場と化した。あまりに人が重なりすぎて1度死ぬとサーバーから切断されてしばらく復帰できなかったほどだ。 その後はレベル20までのモンスターがホドミメスの街中や外郭のクジラ島で一斉に発生するモンスターパレードが行なわれ、βテスターたちを楽しませてくれた。ホドミメスエリアでは出会えなかったモンスターも多く、小さなポリンがたくさん沸いたかと思えば、ポリン数十個分ほどの大きさの怪物が現われるなど「RO2」ならではの世界観を垣間見ることができた。
今後のβテストでは、MMORPGとしてエリアが拡張されるだけでなく、後編でお伝えした各種成長システムや、スキルの組み合わせが更に深くまで楽しめるようになるはずだ。これからの楽しみが増えたβテストだった。
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□Gravityのホームページ (2007年1月9日) [Reported by 三浦尋一/Luie]
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