山村智美の「ぼくらとゲームの」
連載第89回
スマホ「どうぶつの森 ポケットキャンプ」やPS VR「MOTD FFXV」で、釣りやキャンプのアウトドアな日々の話
2017年11月22日 12:00
この連載は、ゲーム好きのライター山村智美が、ゲームタイトル、話題、イベント、そのほかゲームにまつわるあれやこれやを“ゆるく”伝えるコラムです。毎週、水曜日に掲載予定。ちなみに連載タイトルは、本当は「ぼくらとゲームの間にある期待の気持ち」。新しい体験の、その発売を、いつでも楽しみにしている期待の気持ち。そのままだと連載タイトルとしては長すぎたので……「ぼくらとゲームの」。
スマホに「どうぶつの森」がやってきました。これはまたやばいのが登場してしまいました。これね、延々と遊んでしまいますよ。
任天堂のAndroid/iOS用アプリ「どうぶつの森 ポケットキャンプ」の配信が開始されたということで、さっそくダウンロードして一通り触ってからこの連載を書いている……というか、家具作成の時間待ちの合間にこれを書いているという方がむしろ正しいという状況です。
「どうぶつの森 ポケットキャンプ」は、プレーヤーはキャンプ場の管理人となって、おなじみ「どうぶつ」たちにキャンプへ遊びに来てもらえるよう、話したり欲しがっているものをプレゼントしたりして仲良くなるのが基本の流れ。
ある程度仲良くなったら「キャンプ場へ遊びにおいでよー!」っと誘えるようになるのですが、どうぶつたちにはそれぞれに理想とする“行ってみたくなるキャンプ場”というのがあるようで、それに欠かせない好みの家具がキャンプ場にないときてくれないんです。
そのため、ひたすらにお気に召して頂けるよう家具を作り続ける……ということになるんですね。
あ、また「ピロリンッ!」っていう“注文していた家具が完成しましたぜ的な音”がスマホから鳴っているので、別の家具を注文しなければ……。
家具を作るのには材料とかお金が必要な以外に、完成までのリアル時間も必要なんですね。
短いものなら数分。長いものだと1時間。もっと長いものだと6時間とか。
一方でどうぶつたちは「いなくなるまであと○時間○○分」というように表示されていて、一定時間たつと、ほかのどうぶつと入れ替わってしまうんです(プレイ序盤は別の場所に移動するだけみたいですが)。
というわけで、「あ、このどうぶつにキャンプ場に居て欲しいナー!」って思ったら、そのどうぶつがいる間にそのどうぶつがご希望の家具を作りまくり、ご用意する必要があるのです。
時間との戦いなのであります。
あ、また「ピロリンッ!」っていう家具完成の音が鳴った。家具ができたんじゃあ……あともう1個作ればどうぶつさまにお越し頂けるのじゃあ……早く別のを注文しないと……。
まぁそんなわけで、これね、こんな調子で延々とやってしまうんですよ。
いきなりコアなところから話ちゃいましたけど、「どうぶつの森」としての基本的なところである、虫捕りとか、釣りとか、木を揺らして果物を取ったりなどの要素はもちろん揃っていて、「キャンプ場が舞台」というほんの少しのポケット感はあるものの、ほとんどシリーズ作同様ぐらいに遊べるものになっていますね。
もちろん、ローン返済もあります。
プレーヤーの住まいと言えるキャンピングカーを広くできるのですが、その改造費用がたっぷりかかりまして。少しずつ稼いだお金で返済していきます。現実の大変さもちょっと味わえる的なところもまた、本編同様です。
システム的には、いわゆる“スタミナ”のような要素はないですし、課金要素は「家具作成の時間短縮」、「特殊なスペシャル家具との引き替え」、「家具作成の注文枠数のアップ」といったあたりに使える、「リーフチケット」というのがありますが、こちらもそこまで厳しいものではないと思えます。
一通り触った感じですけども、「スペシャル家具との引き替え」が期間限定なので優先で、余裕があったら「家具作成の注文枠数のアップ」はしておきたいかなーというところでしょうか。
「スペシャル家具との引き替え」は今だと、ゲームを開始してから45日間という期間内で「とたけけのイス」と「たぬきちのイス」があるので、これはぜひともゲットしたい。
その2つを「リーフチケット」を課金購入せずに手に入れられるかが当面の最大のポイントになるかと思うのですが、
「リーフチケット」は「限定チャレンジ」や「しずえチャレンジ」という、これをやってみようとか達成しよう的なものの報酬でもらえます。僕の今の状況だと、一通りのプレイをしていく中でもらえるチケットでひとつはもらえましたが、もうひとつ分チケットが貯まるかは微妙なところなので、「とたけけのイス」と「たぬきちのイス」両方が欲しい人は、計画的にチケットをやりくりした方が良さそうです。
こんな感じでこの連載を書きつつ、ほぼ徹夜で触り続けている「どうぶつの森 ポケットキャンプ」こと「ポケ森」ですが、なんといっても、スマートフォンとの相性の良さが光ります。
毎日の変化を見ていきたい、時間のあるときにちょこちょことやっておきたい。もともとのシリーズからそういう性質のあるゲームでしたので、携帯ゲーム機以上に常に持ち歩く存在の定番になったスマートフォンとの相性はばっちりです。
この冬は誰も彼もみな、隙あらば「ポケ森」を触っている……そんな感じになりそうな予感がしますね。
こうなってくると“本編”といいますか、Nintendo Switchなり3DSなりでのシリーズ最新作には、単体でも遊べつつ、このポケ森とも連動するようなスタイルを期待したくなるのですが。そのあたりがどうなるのか。
キャンプから家へと帰る日がやってくるのか?
気になりますね。
釣りと言えば……的な強引な話であれなんですけど、僕は「ポケ森」とは別のキャンプもしているし釣りもしているんですよ。
それが、PlayStation VR用フィッシングアクション「MONSTER OF THE DEEP: FINAL FANTASY XV」です。
タイトルが長いですが、ざっくりわかりやすく言うと、
“釣りFF15VR”です。
「ファイナルファンタジー」シリーズが初めてアプローチするVRが釣りをメインにしたこちらになるというのが、予想外なところですが、
「FFXV」本編をプレイした人なら、釣りが異様に本格的な作りになっていたのをご存じかもしれません。
この「釣りFF15VR」では、その本編の釣りにあったルアーを使い分けたり、いろんなロケーションに釣りにいったりという要素をベースにさらにパワーアップ。
PS Moveを使っての釣り竿を振る感覚やリールを巻く動きもいい感じに再現されていますし、より本格的に釣り体験を楽しめるものになっています。
「ポケ森」の手軽な遊びとはまた正反対のものですが、実は内容的には、車で移動して現地で釣りをしキャンプもしたりと、ちょっと近かったりもするんです。
ほぼ同じような時期に、扱っている要素は似てるのに全然違う表現のものが出てきたなーと。しかもそれが、スマホとVRという両極端なものであり、どちらにもそれぞれの面白さがあるところに、ゲームという表現の懐の深さを感じるところです。
ちなみにこの「MONSTER OF THE DEEP: FINAL FANTASY XV」は、僕がレビューを書いている最中ですので、もっと具体的な話を知りたいという人は、もう少しお待ちください。
ではでは、今回はこのへんで。また来週。