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会場:Campton Place
■ Win「Halo2」
人によっては「今さら『Halo2』?」といぶかるかもしれないが、それは早計というもの。グラフィックス解像度はビデオカードに依存するが、そのクオリティには当然ながら雲泥の違いがあるといっても過言ではない。あまりの美しさに「これはもう別物に見えるよね」という声もきかれたほど。ただ、セッションで公開されたバージョンはVista版ではないらしく、Vista版はもっと綺麗に見えるという。 マルチプレイは最大16人まで対応。現状、クロスプレイは不可能とされている。キーボード、マウス、コントローラは任意に取替えが可能。同時に使うこともでき、自分なりに快適なプレイ環境が模索できる。マウスとコントローラによる同時操作を試したところ「これはイイ!」という声も上がっていた。ちなみに開発側では、ゲームブラウザ、マウス、キーボードのプレーヤーと、コントローラのプレーヤーが戦ったときのバランスについて、コミュニティからのフィードバックを含め非常に注力しているという。 Xbox 360タイプのコントローラに用意されているプロセスボタン(Xbox 360コントローラならガイドボタン)を押すと「Game for Windows」の画面が表示される。ゲームのスコアは、Game for WindowsとXbox 360で共有される。たとえば自分がKilling Spreeを達成していたなら、誰かがマルチプレイでkillingspreeを持っている自分を倒せば、何らかの形でスペシャルアーカイブメントが達成されるという。プライベートチャット、クランチャットが可能なほか、デディケイトサーバーを立てることも可能。これについてはオフィシャルでデディケイトサーバーを立てるが、恐らくはコミュニティが多数サーバーを立ち上げるだろうとコメント。 ファンにとって最大の注目点は、カスタムマップが作成可能なSDKが同梱されていることだろう。セッションでは、サンプルとして作成されたサッカー場が披露された。CTFモードで旗をサッカーボールにして、ゴールにボールを入れると点が入る仕組みになっており、見栄えもよくなかなか楽しそう。SDKにはすべての武器、乗り物などのモディファイ可能なデータが同梱。Vista版オリジナルのマップも入っているという。
アカウントのゴールドメンバーシップとシルバーメンバーシップの差は“マッチメイキング”。Microsoft Game StudioのJo Clowesさんは「Vista版『Halo2』の投入で、新しい人々が『Halo』シリーズに触れてくれると思う。Xboxで『Halo2』を遊んでいたユーザーも獲得できるだろう」とコメント。発売日は明らかにされなかったが、近日には明らかにできるだろうとのこと。Vista版の登場で「Halo2」がさらなる盛り上がりを見せていきそうだ。
■ Win、Xbox 360「Shadowrun」
テクノロジーと魔法が発達した独特の世界観を持ち、銃火器と魔法、人間とファンタジー世界の生物が平然と入り乱れる。ストーリー性は皆無で、マルチプレーヤーに特化しているという実に尖った作品だが、それが日本でどう受け止められるか興味深い。 選べる種族は人間、ドワーフ、エルフ、トロール。人間はテクノロジーなどバランスの良さが特徴。ドワーフは透明のまま移動する特殊能力があり、“魔法の木”を使って効率よく体力回復が図れる。エルフは動きが素早いうえにテレポートが可能。トロールは巨体ゆえに吹き飛ばされることがなく、ミニガン、ロケットランチャーといった重火器が使える。 ゲームモードは、デスマッチ(チームデスマッチ)、デストラクション、CTFの3種類。視点は白兵戦武器の刀を使うときのみ3人称視点に切り替わり、CTFでは旗をとるとキャリアーは自軍の旗に戻るまで持っている敵の旗を武器に殴ることしかできなくなる。他プレーヤーがいないときはBOTが対戦相手になる。 PCではキーボード、マウス、コントローラが、Xbox 360ではコントローラでそれぞれプレイ可能。クロスプラットフォーム間でのバランスに非常に腐心しており、「Counter-Strike」のプレーヤーに協力してもらいキーボードとコントローラ間の戦いにおける有利不利を徹底的に研究したという。
PC、Xbox 360ともにボイスコミュニケーションに対応しており、スコアは共通。前述のとおりストーリー性がバッサリそぎ落とされている点が気になるものの、自由闊達な世界観のもと、上下左右に天衣無縫とばかり戦場が移り変わるダイナミックな展開は、まさに本作ならではの魅力。2007年発売予定。
■ Win「Age of CONAN」
本作は、シングルプレイが最初の入口。スタート直後から、プレーヤーはそれぞれ他プレーヤーが入ってこられない“独立したインスタンス・マップ”でしばらくのあいだプレイすることになるという。強さだけが正義となる、悪魔がはびこり魔法が飛び交う世界に、捨て子のように放り出されるプレーヤー。船のこぎ手からスタートし、シングルプレイを通じてCONANの世界観に少しずつ心身を馴染ませていくことになる。 作成可能な主人公キャラクタは、大別するとソルジャー、プリースト、メイジ、ローグといった4つのクラスが存在。ここから最大14種類のクラスに派生していく。体系、各部位の色、形はシームレスに変化させることが可能。ファンタジー作品なのでモンスターになりたい人も多数いそうだが、残念ながらそれは不可能。あくまでも人間としてコナンの世界を生きていって欲しいという。 本作は、アクション性に重点が置かれているのが特徴。前後の跳躍、ダッキング、コンボといった対戦格闘ゲームさながらの攻防を実現。ソーサリアンなどの魔法系はレンジコンバットがメイン。範囲攻撃、徐々に体力を奪う、広報支援などの魔法を使い、FPSのようなプレイスタイルで戦っていくことになるという。単体のアクションだけでなく、最大6人でグループを作りフォーメーションを組んで戦うことも可能。グループはNPCと組むことも可能になっているようで、デモプレイではNPCをひきつれて敵と戦う姿が披露された。 PvsP、PvsEなど、弱肉強食の世界でひたすら戦い続ける“戦闘こそ命”ともいうべきシステムだが、ゲームを進めていくと、街およびそれを守る外壁や門を作るといった建設的な行為も可能になる。ただし、これらは他プレーヤーなどから破壊される可能性があるため、作ったからといって安心してはいられない。戦闘は最大150人のプレーヤーが同時に参加できるといい、街に襲い掛かる暴徒の群れと対峙する恐怖、もしくは真逆の立場から他人の街に徒党を組んで押しかけ暴力の美酒に酔いしれるといったダイナミックなマスコンバットが楽しめるようだ。 友人を作るため、戦うために、レベルや人種などで検索が可能なファインドシステムを用意。まだ機能はそれほど多くないようだが、今後はMassivePvsP、攻城戦、ミニゲーム風のPvsP、ダンジョン探検などにも盛り込んでいきたいという。 本作はPCとXbox 360で提供されるが、両ユーザーが同時にプレイできるか? との質問に対し、開発元であるFuncomのJorgen Tharaldsen氏は「そうしたい」とコメント。詳しい仕様はMSと相談する必要があるが、DirectX 10対応のためPCとXbox 360では違うものになるかもしれず、それは「FF XI」のような姿にもなりえるという。
どちらもボイスチャット機能に対応。すでにβテストが開始されており、サーバーはβテストで1,500人~2,000人、正式サービス開始後は3,000人以上に対応するという。オープンテストは夏頃になるといい、ファンは期待して心待ちにするとしよう。
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□Xbox 360のホームページ (2006年3月7日) [Reported by 三浦尋一 / 豊臣和孝]
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