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【連載第63回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
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スコアアップを狙って手元を革新! DS Lite用タッチペン特集
DS Lite専用本体ケースも続々登場
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当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
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今回のゲームグッズ研究所は、任天堂のニンテンドーDS Lite(以下、DS Lite)用タッチペンをレポートしていく。当研究所では、以前からニンテンドーDS(以下、DS)用を含むタッチペンをレポートしてきたのだが、今回は激しいタッチペン操作が求められる「メトロイド プライム ハンターズ」をプレイしたときに感じた、純正タッチペンに対する不満点が解消されるタッチペンを集めてみた。本稿で紹介しているタッチペンは、もちろん「メトロイド プライム ハンターズ」だけではなく、DS用の他のタイトルでも良好な操作感を得られる。
後半では、DS Lite専用本体ケース3製品をレポート。ゲーム売り場やネット通販サイトを見ると、毎週のように新製品が登場している状況だ。DS Lite専用としては当研究所初登場となるアルミケースもレポートしているので、是非ともチェックして頂きたい。
● タッチペンにこだわりスコア向上! 操作性向上を実感した3タイプのタッチペンをレポート
当研究所では、第10回と第40回でDS用のタッチペンをレポートしている。今回チョイスしたタッチペンは主にDS Lite用の製品となっているが、過去のレポートと同様に、タッチペンのタイプは大きく3つに分類できる。それは、タッチペンホルダーに収納できる“伸縮タイプ”、純正タッチペンに装着する“アダプタータイプ”、一般的な筆記用具型の“ペンタイプ”だ。まずは、今回紹介する製品を3つのタイプに分けて、外観と特徴を見ていこう。
◆ 伸縮タイプ
・「ストレッチタッチペンLite」
メーカー:モリガング
価格:525円
重量:約3g
長さ:約87(伸長時:約124mm)
軸の太さ:約4.9mm
任天堂ライセンス商品
・「タッチペンロングDS Lite」
メーカー:HORI
価格:400円
重量:約2g
長さ:約87(伸長時:約130mm)
軸の太さ:約4.95mm
カラー:ホワイト、ブルー、ピンク
2本セット
任天堂ライセンス商品
モリガングの「ストレッチタッチペンLite」は、当連載第40回でレポートした同社製「ストレッチタッチペン」のDS Lite版。軸の素材には強度の高い銅合金を使用、ペン先は純正タッチペンと同等だ。これらは「ストレッチタッチペン」と変わらないのだが、軸を伸ばした時の長さは約124mmと20mm程長くなっている。太さも1mmほど増して約4.9mmとなった。
HORIの「タッチペンロングDS Lite」も、当連載第40回でレポートしたDS用「タッチペンDSロング」と良く似ている。軸の素材にはプラスチックを使用。「タッチペンDSロング」は軸が柔らかくてしなり易いという弱点があったが、「タッチペンロングDS Lite」では若干しなる程度で使い勝手が大きく向上している。これは軸の太さが約1mm太くなったからだろう。また、ペンの長さも28mm程長い約130mmとなった。ペン先の素材は純正タッチペンと同様だ。
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写真左はタッチペンを縮めた状態、写真中央は伸ばした状態、写真右はペン先のアップだ。写真内は、左からDS Lite純正タッチペン、「ストレッチタッチペンLite」、「タッチペンロングDS lite」となっている。 |
◆ アダプタータイプ
・「タッチペングリップDLite」
メーカー:ゲームテック
価格:315円
重量:約5g(純正タッチペン収納時:約6g)
長さ:約129mm(純正タッチペン収納時:約131mm)
軸の太さ:約10.6mm
カラー:ブラック、ライトブルー、ダークブルー、ピンク、ホワイト
・「タッチペングリップD」
メーカー:ゲームテック
価格:315円
重量:約5g(純正タッチペン収納時:約6g)
長さ:129mm(純正タッチペン収納時:約131mm)
軸の太さ:約9.5mm
カラー:ブラック、ブルー、ピンク、ホワイト
ここでは、DS Lite用タッチペンアダプターとなるゲームテックの「タッチペングリップDLite」、DS用の「タッチペングリップD」をチェックしていこう。「タッチペングリップDLite」は、長さ131mm、太さ約10.6mmのプラスチック製の軸に、純正タッチペンを収めて使うタッチペンアダプターだ。アダプターの先端から約15mmの部分には、長さ35mmほどのラバーグリップが設けられている。このラバーグリップは中央がくびれた形状で、表面には複数の窪みがある。持ちやすさと滑りにくさを重視した作りだ。
嬉しいのは、アダプタータイプでありながらDS Lite本体に装着できるということ。「タッチペングリップDLite」に設けられた四角い突起を、DS Lite本体のストラップフックにはめ込むことで固定できる。タッチペンホルダーに収められないタッチペンは収納場所に困るところだが、その問題も見事な工夫で解消しているのだ。しかし、本体に装着した状態で、ペン先がDS Lite本体からはみ出してしまうのが少々残念なところ。装着したままケース等に収納した時、摩擦でペン先を痛める可能性もある。
DS用の「タッチペングリップD」は、「タッチペングリップDLite」と同様のグリップが取り付けられ、DS本体のストラップフックへ固定が可能。「タッチペングリップDlite」と若干異なるのは、太さが1mm程度細いということ、そして「タッチペングリップD」をDS本体に固定した時、ペン先が本体の幅に収まることである。
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写真内左から、DS Lite純正タッチペン、「タッチペングリップDLite」、DS純正タッチペン、「タッチペングリップD」の順に並べてみた |
「タッチペングリップDLite」を4回転ほどひねると2つに分離できる。この中に純正タッチペンを収めるだけだ |
写真内左が「タッチペングリップDLite」、右が「タッチペングリップD」。どちらも3.5mmほどペン先が露出し、ぐら付きは全く無い |
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写真左が「タッチペングリップDLite」をDS Liteに、写真右が「タッチペングリップD」をDSに取り付けた状態だ。ペン先の位置に注目して頂きたい |
「タッチペングリップDLite」と「タッチペングリップD」を、DS LiteとDSの純正タッチペンで相互に利用できるのか? というのが気になるところ。実際に試してみると、「タッチペングリップDLite」にDS用タッチペンを入れた場合は、タッチペンの長さが足りずにペン先が隠れてしまう。「タッチペングリップD」では、サイズの問題でDS Lite純正タッチペンが入らない。また、DS LiteとDS本体のストラップフックもサイズが異なっているため、本体への装着も不可能であった。
◆ ペンタイプ
・「タッチペンノック」
メーカー:タカラトミー
価格:500円
重量:約5g
長さ:約134mm(ペン先露出時:132mm)
太さ:約8.3mm
カラー:ホワイト、ブルー、イエロー、ピンク、グリーン
任天堂ライセンス商品
タカラトミーの「タッチペンノック」は、ボールペンのようにペン先が軸内に収まるタッチペン。素材はプラスチック製で、軸は透明になっている。円柱状のストレートタイプで、非常にシンプルな形状だ。ペンの長さは約132mm、太さは約8.3mm。本製品は、DS LiteやDS本体に装着できないので持ち歩く時はケースに収めることになる。しかし、ペン先の保護に重点を置いた「タッチペンノック」であれば、ペン先を傷つけることなく安全に持ち運べるというわけだ。DS Lite専用というわけでは無いので、DSでも使用できる。
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写真内左がDS Lite純正タッチペン、右が「タッチペンノック」。ボールペンと勘違いしてしまいそうな外観だが、軸の中にはタッチペンの先端が収まっている |
写真のように、「タッチペンノック」の後端を押し込むと、カチッという音と共にペン先が露出する |
以下に、5製品のスペックを表にまとめてみた。なお、「ストレッチタッチペンLite」と「タッチペンロングDS Lite」は軸を伸長した時、「タッチペングリップDLite」と「タッチペングリップD」は純正タッチペン収納時、「タッチペンノック」はペン先を露出させた時の数値となっている。
製品名
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タイプ
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長さ(mm)
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太さ(mm)
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重さ(g)
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持ち運び
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特徴
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ストレッチタッチペンLite
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伸縮タイプ
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124
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4.9
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3
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タッチペンホルダに収納
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金属製の軸を使用
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タッチペンロングDS Lite
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伸縮タイプ
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130
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4.9
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2
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タッチペンホルダに収納
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プラスチック製
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タッチペングリップDLite
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アダプタータイプ
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131
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10.6
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6
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ストラップホールに装着
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ラバーグリップ有り
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タッチペングリップD
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アダプタータイプ
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131
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9.5
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6
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ストラップホールに装着
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ラバーグリップ有り
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タッチペンノック
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ペンタイプ
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132
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8.3
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5
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-
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ペン先が軸に収まる
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DSLite純正
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-
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87
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4.9
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1
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タッチペンホルダに収納
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-
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DS純正
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-
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75
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3.9
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1
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タッチペンホルダに収納
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-
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「メトロイド プライム ハンターズ」をDS Lite純正タッチペンでプレイ。1人称視点の上画面を見ながら、タッチスクリーンで照準を操作する (C) 2004-2006 NINTENDO DEVELOPED BY NINTENDO SOFTWARE TECHNOLOGY CORP. |
「タッチペングリップDLite」とほぼ同等な「タッチペングリップD」を除いた4製品で、「メトロイド プライム ハンターズ」をプレイした操作感をレポートしていこう。
「メトロイド プライム ハンターズ」は、右利きの人であれば、左手でDS Lite本体を持ち上げ、右手ではタッチペンを持つというプレイスタイルになる。照準操作はタッチペンで行なうため、移動中はタッチスクリーンへ圧力をかけた状態が続く。本体は左手だけで持っているので、右手と左手で互いに力をかけ合うことになり、長時間プレイすると両腕に疲労が溜まりやすいと感じられた。
まず、純正タッチペンでプレイした時に検証した研究員が気になった点を3つ挙げていこう。ひとつは、両腕に疲労を感じやすいこと。ふたつ目は、腕の疲労感が高まるにつれて照準がブレやすくなること。最後は、純正タッチペンは細くグリップ力が低いため、少々熱中してくると、検証を担当した研究員には度々持ち直す必要があったこと。これが研究所長によると、「そこまで持ち直す必要もないし、軽く握れば別に疲れないでしょ?
」ということになるので、個人差はあるだろう。
この3つのポイントが解消され、操作性の向上を最も実感したのは「タッチペングリップDLite」を使ったときだ。「タッチペングリップDLite」で操作すると、純正タッチペンを使ったときよりも、タッチスクリーンにかかる圧力が若干高くなる。この現象でペン先とタッチスクリーンの抵抗が若干高まるため、DS Lite本体や指が震えてもペン先はブレにくく、照準操作が安定する。
タッチペンで照準を操作するため、プレイ中はタッチペンを動かし続けることになる。グリップが付いている「タッチペングリップDLite」は、軽く握るだけでもしっかりとホールドできる。また、軸が太いため指が緊張せず、疲労が溜まりにくいのだ。指の疲労は操作の精度に直接関わる問題で、疲労の緩和も照準精度の向上に繋がる。
プレイ中は常にタッチスクリーンへ圧力をかけているため、少しずつ指がペン先に向かって滑っていく。つまり、ペンの位置を修正するために持ち直す動作が必要となる。「タッチペングリップDLite」では、グリップの滑りにくさと軸の太さから、ホールド性の高さは群を抜いている。よって、持ち直しの動作は不要になるというわけだ。
このように整理してみると、軸の太さとグリップによるホールド性の高さが、「メトロイド プライム ハンターズ」の操作性を高めるポイントであることがわかる。よって、「タッチペングリップDLite」の次に向いているのは、軸の太さが8.5mmの「タッチペンノック」となる。軸が細い「ストレッチタッチペンLite」と「タッチペングリップDLite」は、純正タッチペンとあまり変わらない結果となった。
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今回のテストで使用したタッチペンと純正タッチペンを並べた写真だ。長さにはほとんど差は無いが、太さは大きく異なる |
さて、以上の結果は「メトロイド プライム ハンターズ」のような操作をするタイトルに限ったことである。例えば、当連載40回のDS用タッチペン特集でお伝えした任天堂の「押忍! 闘え! 応援団」の操作に向くタッチペンは異なってくる。本タイトルは、番号がふられたターゲットを、音楽に合わせて順番にタッチするというプレイ内容だ。短いタッチペンではタッチペンを持つ指で、太いタッチペンではタッチペン自体で、次にタッチするターゲットが見辛くなる弱点があった。
よって、「押忍! 闘え! 応援団」のようなタイトルでは、長くて細いタッチペンが活躍する。実際にゲームをプレイしてみると、今回レポートした製品の中では「ストレッチタッチペンLite」と「タッチペンロングDS Lite」が最も向いていると感じた。さらに、軸が透明な「タッチペンロングDS Lite」では、タッチペン越しでもゲーム画面を認識可能。軸が円柱になっているため画面が歪んで見えるが、完全に隠れるタッチペンよりは安心感を得られた。
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写真上段左から、DS純正タッチペン、DS Lite純正タッチペン、「ストレッチタッチペンLite」。写真下段左から、「タッチペンロングDS Lite」、「タッチペングリップDLite」、「タッチペンノック」となっている。タッチペンの軸と、タッチペンを持つ指によって隠れるタッチスクリーンの範囲をチェックしてみて欲しい |
もうひとつ重要なのは、タッチペンの持ち運び易さ。当然ながら、最も持ち運び易いのはDS Lite本体のタッチペンホルダーに収まる「ストレッチタッチペンLite」と「タッチペンロングDS Lite」となる。「タッチペングリップDLite」は、本体に装着できるものの、本体ケースに入れて持ち運ぶときは、131×11×11mm以上のスペースが必要だ。また、先述したように、ペン先がDS Lite本体からはみ出すため、収納スペースが柔らかな素材で覆われている本体ケースが望ましい。ペン先を軸に収められる「タッチペンノック」は、132×8.5×8.5mm以上のスペースがあるケースであれば、安心して持ち運べる。
タッチペンを詳しくチェックしてみたが、いかがだっただろうか? 中には、DS Liteにおいてタッチペンをここまでシビアに捕らえる必要は無いのでは? と感じた人もいるかもしれない。正直なところ、担当所員も感じるところだ。これは、DS Liteの純正タッチペンが、DSの純正タッチペンよりも12mm長く、1mm太くなったことが大きい。「メトロイド プライム ハンターズ」における操作中のブレ、タッチペン持ち直しによる時間のロス、というのは、“なるほど! ”と思えるほどの実感は得られないだろう。
ただし、全く効果が無いわけではない。事実、検証を担当した担当所員はタッチペンを変えたことで「メトロイド プライム ハンターズ」の敵を素早く倒せるようになっている。太さのあるタッチペンでは、その安定感からか、落ち着いたタッチペンさばきも可能となった。ゲームをプレイしていると、“スコアが伸び悩んできた”、“対戦相手と互角にやり合えるようになったがもう一歩届かない”というように、腕と努力では超えられない壁に突き当たることがある。そんな時に、タッチペンにこだわってみると、その壁をあっけなく超えられるかもしれないと感じた次第だ。
● 続々発売されるDS Lite本体ケースから目を離せない! 新たに入手した3個製品をレポート
ここからは、新たに発売されたDS Lite本体ケースを紹介していこう。DS Lite本体ケースの発売ラッシュは衰えることなく、毎週のように店頭に新製品が並んでいる状況。その中でも、担当所員が気になった物、使ってみたいと思った物をピックアップしてお伝えしよう。
・「PDAIR Aluminium case for Nintendo DS Lite」
メーカー:ミヤビックス
価格:3,150円
サイズ:縦14cm×横8.5cm×厚さ2.8cm
重量:約60g
カラー:シルバー、ブラック
「PDAIR Aluminium case for Nintendo DS Lite」は高級感のあるアルミニウムケース。このケースは、当連載第27回で紹介した「PDAIR Aluminium case for Nintendo DS」のDS Lite版だ。しかし単にDS Liteの形状に合わせた製品ではなく、操作で必要になるスペースのみを確保した無駄のない作りをしている。さらに、ケース底面にはゴム足が設けられるなど、先に発売されたDS版から改良が施されている製品だ。
◆ 外観をチェック
外装のアルミニウムは、軽量ながら頑丈、さらに汚れにくいと言う点が魅力の素材だ。爪で引っ掻いた程度では傷はつかない。またケース内側には衝撃を吸収するネオプレーン素材が貼り付けられている。その素材がケース内の大部分に張り付けられているため、収納する際にDS Liteを傷つけるリスクも少ないだろう。
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今回使用したカラーはブラック。光が鈍く反射するボディは堅牢なイメージを強く感じさせる |
ケース内の大部分にクッション材が貼り付けられている。収納するDS Lite本体への気配りだ |
◆ 実際に使ってみる
DS Liteをケースに収納してみると、タッチスクリーン側が強めに固定される。その固定力は、DS Lite収納後にケースを逆さまにしても落ちないほど。一方のディスプレイ側は、ケースの上蓋が被さる程度で固定されない。使用時には、上蓋を大きく開いて使うスタイルになる。DS Liteをケースに入れて閉じたままでも、タッチペンホルダーや電源スイッチも扱える。DSカードスロットは、上蓋を大きく開けるとスロットにアクセスできる。
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DS Liteの本体サイズに比べ、収納後の見た目は一回り大きくなった程度。ブラックは引き締まって見える効果もあるだろう |
実際に装着してみるとわかるが、ケースの側面にあるくり抜きはボリュームやタッチペンホルダーにフィットしている |
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ケースに収納したままで充電ができる。ケース上面の穴で充電ランプが確認できるのも嬉しい |
固定力を調べるために逆さまにしてみたが、DS Liteが落下する気配はない |
「PDAIR Aluminium case for Nintendo DS Lite」は、DS Liteをケースに収納したままゲームをプレイできる。そこで、横持ちと縦持ちスタイルで実際に操作してみた。横持ちの場合、操作中の違和感はほとんど感じられない。若干気になったのは、激しい操作を行なうとL/Rボタンを押す中指と上蓋とが時々接触することだ。縦持ちスタイルでは、上蓋を底面側に折り畳むと安定してホールドできる。しかし、上蓋と一緒にDS Liteの本体を持つため、かなり違和感がある。縦持ちスタイルにはあまり向いていないと言える。
本製品の価格は3,150円。DS Lite用本体ケースとしては高価ではあるが、他のケースでは得られない高級感が感じられる製品だ。また、DS Liteを装着したままゲームをプレイできるため、他のケースとは異なり、上蓋を閉めれば保護完了。わざわざDS Liteをケースに入れる手順が省けるのだ。高級感のある素材へこだわり、取り扱いやすさを重視したケースを求めるニーズに応えた製品となっている。反面、各種スロットやLおよびRボタン部分はシールドされないので、防塵効果に期待はできない。
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ケースを装着し、DS Liteを横に持った場合の写真。ケースの上蓋が中指に当たるため操作中に若干気になる。上蓋を開ききって持つスタイルも可能 |
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こちらは縦に持った場合の写真。DS Liteを持つ際には上蓋を開ききってからホールドしよう。厚みが増すため手の小さい方は持ちづらいかもしれない |
・「マルチポーチDS Lite」
メーカー:HORI
価格:1,280円
サイズ:縦15.5cm×横9.5cm×厚さ6.5cm
重量:約96g(カラビナ含む)
カラー:ブラック、ブルー、ホワイトグレー、ライトブルー、ライトピンク
任天堂ライセンス商品
「マルチポーチDS Lite」はDS Lite本体の収納スペースとは別に、DSカードなどのアイテムを収納する独立した収納スペースが設けられたポーチだ。DS Lite本体ケースと言えば、DS Liteの本体カラーに近い色のケースが多い。しかし「マルチポーチDS Lite」にはライトピンクなど、本体カラーとは異なるバリエーションがあるのが特徴的だ。
◆ 外観をチェック
本製品を見たときまず感じることは、思いのほかケースに厚みがあるということ。その厚さは約6.5cmで、高い収納力を期待できる外観だ。DS Lite本体収納スペースの開閉には縦3cm、横6.5cmの大きなマジックテープが使用されている。固定力は非常に高く、不意にフタが開くことは無い。このフタの裏側とDS Lite本体収納スペースには、柔らかな生地が使用されている。
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ケースの外側には軽量で汚れに強いナイロン素材を使用。ケース前面にはDS Liteのワンポイントがある。厚みは約6.5cm。高い収納力が期待できそうだ |
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様々な持ち運び方法をサポートするケース背面。マジックテープベルトは、バッグのショルダー部分など縦位置での取り付けができる。ベルトループもボタン式で、ベルトを外さずとも装着可能 |
◆ 実際に使ってみる
DS Lite本体を収納してみると、ケース内には若干隙間が残った。この隙間のおかげで、GBAカートリッジを付けたままでも収納可能だ。ただし、本体収納スペースの余裕が無くなり衝撃緩和の効果が薄くなるだろう。
ポーチにはDS Lite本体収納スペースの他に、DSカードやタッチペンなどのアクセサリを収納できるスペースが独立して設けられている。その収納スペースには、DSカード収納ポケットが2つとタッチペン用ポケット、さらにイヤホンなどを自由に収納できるメッシュ状のマルチポケットを用意。こちらの内生地にも、DS Lite本体収納スペースと同じ生地が使われており、収納アイテムを衝撃から守ってくれるのだ。
では、この収納スペースにどれだけのアイテムを収納できるのか? まず、DSカード収納ポケットだが、1つのポケットに2枚まで収められた。ただし、2枚収納ではかなり窮屈になり、取り出しに手間取る。マルチポケットは、GBAカートリッジ2本に加えて、DSカードが4枚、さらにDS LiteのGBAコネクタカバーが収まるほどの収納力。ケースが若干膨らんでしまうが、ファスナーは簡単に閉められた。
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DS Liteを収納すると若干余裕がある。このスペースに指が入るため取り出しやすい |
収納スペースはファスナーで閉じられているため、持ち運び時に中身が飛び出すことはない |
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DSカード収納ポケットとタッチペンポケットは、布が糸で縫いつけられているシンプルなもの |
DSカード収納ポケットに合計4枚のDSカード、マルチポケットには4枚のDSカード、2本のGBAカートリッジ、さらにGBAコネクタカバーを1つ収めたときの写真だ |
「マルチポーチDS Lite」はDS LiteとDSカード類が別ポケットに収納できる点が魅力の製品。大容量のポーチでは無いものの、DS Lite本体の他にDSカードとタッチペン、そして自分が必要とするプラスアルファまでマルチに収納可能。また、本製品の収納部は柔らかい素材に覆われているため、多方向の衝撃から収納物を保護できる。屋内での使用から、持ち運びまで満遍なく使える一品だ。
・「CYBER・レザーケース(DS Lite用)」
メーカー:サイバーガジェット
価格:オープン(直販価格:980円)
サイズ:縦14.5cm×横8cm×厚さ3cm
重量:約60g
カラー:ホワイト、ブラック、ブラウン
「CYBER・レザーケース(DS Lite用)」は、ケースの前面と背面に合皮を使用したレザータイプのケース。ケースには大きな絵柄やメーカーのロゴ等が無いため、非常にシンプルで大人でも持ちやすい。このケースの構造は当連載第55回で紹介したキーズファクトリー「スマートケースDS Lite」に近いため、「CYBER・レザーケース(DS Lite用)」と比較しながらレポートしていこう。
◆ 外観をチェック
「CYBER・レザーケース(DS Lite用)」は、ボタンで止められたベルトを外すだけで本体収納スペースにアクセスできるため、スピーディーにDS Liteの取り出しができる。また、ケース前面と背面は厚さ3mmの硬い素材が使用され、外部の衝撃を緩和する効果は高そうだ。ただし、ケースの側面は伸縮性のある布地のみで構成されているため、側面からのピンポイントな衝撃には不安が残る。本体収納スペースの内側は、クッション性は低いものの、DS Lite本体に傷が付きにくい素材が使用されている。
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ケースには柄やロゴが無くシンプルなデザイン。スッキリしている印象を受ける。ケースの厚みは約3cmとスリムな形状だ |
DS Lite収納スペースの内側には若干ザラツキを感じる生地を使用。「マルチポーチDS Lite」に比べると心もとないが、本体に擦り傷が付くことは無さそうだ |
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この写真は、キーズファクトリーの「スマートケースDS Lite」。本体収納スペースの開口部は異なるが、ケースの形状や側面の素材は良く似ている |
◆ 実際に使ってみる
実際にDS Liteを収納してみると、ケース側面にある伸縮性の布地がDS Liteを軽く締め付け、ピッタリとフィットして固定される。GBAカートリッジを付けたまま収納する余裕は無い。DS Liteを左右から留めるゴムは「スマートケースDS Lite」にあったものに近い。DS Lite収納時の向きによってACアダプタ接続コネクタ、もしくはストラップフックを露出させられるのだ。
「スマートケースDS Lite」のゴムと異なる点は1つあり、ストラップフックを露出させる向きで収納すると、反対側のゴムからヘッドホン/マイク接続端子も露出するようになっている。そのため、対応機器を接続したままで収納が可能だ。
「CYBER・レザーケース(DS Lite用)」はDS Liteをシンプルに収納できるように作られたケース。さらに素材による見た目の高級感も出ている。大人でも使いやすいスタイリッシュなケースを求めるニーズに対応できそうな製品だ。
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実際にDS Liteをケースに収納した写真。側面は露出している部分が多く、ここから侵入するチリやホコリは対処できない |
ケース側面からACアダプタ接続端子を露出させれば、収納したまま充電できる |
以上、DS Lite用のタッチペンと本体ケースをレポートしてきたが、いかがだっただろうか? タッチペンについては、プレイするタイトルによってベストチョイスが変わってくることがハッキリした。そのため、この一本がオススメ! と言えないのが正直なところ。今回紹介したタッチペンは、どれも500円前後で購入できる。複数のタッチペンを手元に用意して、ゲームごとに持ち変えるというのも良いだろう。
DS Lite用本体ケースについては、紹介してきた3製品のうち「PDAIR Aluminium case for Nintendo DS Lite」と「CYBER・レザーケース(DS Lite用)」は大人でも使いやすいグッズであった。DSもそうだが、DS Liteのユーザーが増えている現状が、ケースグッズ開発のコンセプトに反映されてきた結果だろうか。それと同時に、これだけ数多くのケースが登場すると、ゲームグッズ売り場での商品サイクルも速くなる。実際、過去にレポートしてきたケースの中には入手が難しい製品もある。欲しいと思った製品を見つけたときは、できる限り早めに入手しておいたほうが良さそうだ。
当研究所では、みなさんに取り上げてほしいネタなどを随時募集する。ドシドシと編集部までメールを送って下さい (編集部) → game-watch@impress.co.jp ←
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□モリガングのホームページ
http://www.moritoys.co.jp/
□HORIのホームページ
http://www.hori.jp/
□ゲームテックのホームページ
http://www.gametech.co.jp/
□タカラトミーのホームページ
http://www.takaratomy.co.jp/
□ミヤビックスのホームページ
http://www.miyavix.co.jp/
□サイバーガジェットのホームページ
http://www.cybergadget.co.jp/
(2006年6月12日)
[Reported by ゲーム環境向上委員会]
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