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【連載第27回】ゲームライフに役立つグッズをレポート

PSPバッテリーチャージャーの実力に迫る


当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。



 今週は、ソニー・コンピュータエンタテインメントから7月14日に発売されたPSP用周辺機器「バッテリーチャージャー」を試していこうと思う。製品自体のチェックから始まり、実際にPSPでバッテリーを充電した時にかかる時間と、「バッテリーチャージャー」で充電をしたときの充電時間なども測定してみた。なお、今回は「バッテリーチャージャー」に加え、ミヤビックスのニンテンドーDS(以下、DS)用ケース「PDAIR Aluminium case for Nintendo DS」と「PDAIR Leather Case for Nintendo DS」も紹介している。



● スペアのバッテリーをチャージできるヘビーユーザー必須の一品「バッテリーチャージャー」

「バッテリーチャージャー PSP-190」

    メーカー:ソニー・コンピュータエンターテイメント
    発売日:2005年7月14日
    価格:3,675円
    入力:AC 100~240V (20~29VA)、50/60Hz
    出力:DC4.2V 1550mA
    外形寸法:約46×36×88mm (幅×高さ×奥行き) (最大突起含まず)
    質量:約95g

 「バッテリーチャージャー PSP-190」は、文字通りPSP用の「バッテリーパック PSP-110」を充電するための充電器。そもそもPSPのバッテリーには取り外し可能なパック式のバッテリーが使用されており、予備のバッテリーパックはPSP本体と同時に発売されていた。その感覚は、ゲームボーイアドバンスSPやニンテンドーDSでおなじみの内蔵リチウムイオン式とは異なり、携帯ゲーム機というよりはデジタルカメラなどのバッテリー方式に近い印象である。この印象にたがわず今回紹介している「バッテリーチャージャー PSP-190」を見ても、デジタルカメラ用バッテリーの急速充電器などに近い姿である。

バッテリーチャージャー単体だけを見るとまるでデジタルカメラあたりのバッテリー充電機器のようにも見える

 この「バッテリーチャージャー PSP-190」が発売される以前の場合、予備のバッテリーパックを持っていても、充電をするにはPSP本体を通して行なうこととなり、2つのバッテリーを同時に充電することはできなかった。そのため、予備のバッテリーパックを充電するのは手間がかかってしまい、正直うまく活用しきれなかったのである。ちなみに本稿を担当している研究部員もその1人だ。

 外や友人の家などで通信対戦に没頭しているとあえなくバッテリー切れ。もちろん対戦していた友人のPSPも同様にバッテリーを消費している。結果、ジュースの回し飲みならぬ、ひとつのACアダプターでの回し充電という奇妙な絵面が発生する可能性もあるPSP。バッテリーチャージャーで常時予備のバッテリーをフル充電しておけば、そんな心配も無用である。

PSPの背面右側にバッテリーパックの収納部がある。今さらながらPSPの本体内にこれだけの大きさのバッテリーパックがあるのは驚きだ

 さて、そんな「バッテリーチャージャー」だが、気になるのは充電にかかる時間だ。PSP本体にACアダプターを接続して充電するのとは違いがあるのか? 実際にバッテリー残量が0%になったバッテリーパックを2つ使用して充電速度の違いを試してみた。以下がその結果である。

充電時間の測定値(すべてバッテリー残量が0%からの充電時間)
PSP本体での充電2時間20分取扱説明書に記載されている数値
1時間53分ゲームグッズ研究所 第7回で実際に試した数値
バッテリーチャージャーでの充電1時間35分取扱説明書に記載されている数値
1時間28分今回実際に試した数値

充電中の模様。赤く光っているLEDが消えればフル充電完了の合図だ
 そもそも公表値でもPSP本体で充電するよりも45分速くフル充電が完了するバッテリーチャージャーだが、実際に試した結果では、公表値よりも7分速い1時間28分という結果になった。

 夏休みの旅行シーズンがすぐ眼の前に迫っているが、旅行用の充電機器という考え方でも、ACアダプターを持って行くよりも、バッテリーチャージャーと予備のバッテリーパックというセットならば、ケーブルの類が一切存在しないぶんスマートなのは言うまでもない。最近PSPのバッテリーに少々物足りなさを感じ始めたというかたは、ぜひ選択肢にバッテリーチャージャーとバッテリーパックも入れてみて欲しいところだ。



● 薄く強いアルミ素材が高級感のあるDS用ケース「PDAIR Aluminium case for Nintendo DS」

「PDAIR Aluminium case for Nintendo DS」

    メーカー:PDAIR WORKSHOP
    販売:ミヤビックス
    発売日:2005年7月6日
    価格:3,150円


 DS用の収納ケースの中でもあまり数のないアルミニウムタイプのケースだ。DSといえば、本体の前面には電源スイッチ、GBA用ソフトのスロット、イヤホン端子、さらに背面には通信ケーブルの端子、DS用ソフトのスロット、本体付属のスタイラス収納部があるうえに、両端にはLRボタンもある。というわけでその全てを装着したままアクセス可能にしたこのケースの下部には大きく穴が開けられている。

ケース下部の全面に大きく設けられた穴が特徴的。逆にケース自体の強度が不安になるところだが、そこはアルミ素材の強さがカバーしている

 ケース内部で本体を保護しているのはネオプレーン素材の保護材。端子の配置上、ケースが細くなっている部分にもしっかりと保護材がつけられているので安心度は高いだろう。

DSを装着してみたところ一切のガタ付きも感じないフィット感に驚く。写真を見ても分かるように各スロット、端子のアクセスも良好である

 実際に装着してみると、DSがぴったりと収まり、本体のガタ付きなどは一切感じない。気になるのは装着したままでの操作感だが、これが思いがけず操作自体は良好である。さすがにケースが覆っているためフィット感などは異なってくるが、ゲームのプレイ自体は想像していたものよりも順調に行なえた。LRボタンの感触が若干気になるところではあるが、ケースに開けられているLRボタンの穴は充分なサイズが取られているため、これも見た目より良好だ。

 ただし、DSの上画面を「カチッ」と音がするまで開いた状態で、ケースをつけたままプレイするとケースの上蓋がL/Rボタンに添えた指に当たってしまった。この点は非常に残念なところである。

本体に収納しているスタイラスの取り出しもしっかりとサポートされている DSを大きめに開いた状態では、L/Rボタンに沿えている指にケースが当たってしまう。一般的なプレイスタイルだけに残念



● 肌触りの良いレザーが嬉しい「PDAIR Leather Case for Nintendo DS」

「PDAIR Leather Case for Nintendo DS」

    メーカー:PDAIR WORKSHOP
    販売:ミヤビックス
    発売日:2005年7月6日
    価格:3,990円


 DS用のレザーケースだ。DSの形状にどのようにレザーを装着するのだろうか? と当初考えたものだが、実際に製品を触ってみたところシンプルな作りで装着が実現されていた。底面側となるレザーから布地で覆われたアームが伸びており、そこにDSを差し込むことで固定するのである。さらにDSの底面部右下にあるネジ穴へ差し込む突起も設けられており、装着時の固定感は思いのほかガッシリとしているため不安はない。

中央の写真で確認できるアームと突起でDS本体を固定する。この固定力は思いのほか強く、ケースごとDSを持っている時にも心配を感じない。ただ外すときは若干力が必要だ

 上蓋側のレザーにはDS用ソフトを2枚収納するポケットが設けられており、本体内を含めれば3本のソフトをこのケースだけで持ち歩くことができるのも嬉しいところ。ポケットはきつめになっているので、少々のことでは抜け落ちたりすることもなさそうだ。底面側のレザーはDSの底面部をスッポリと覆っている。そこで若干気になるのが本体内に収納しているスタイラスの出し入れに支障が出ないか、ということなのだが、DSの後部側にあたるレザーは柔らかな作りになっており、折り曲げることでスタイラス部が完全に見えるようになっている。そのためLRボタンを含めて操作に問題が出そうな点は無かった。

レザーケースにDSを装着した状態での前後と横だ。ケースを閉じるときの感触は若干きつめ。それだけにしっかりと保護できるであろうとも感じられる

レザーの上部と下部をつなげている部分は他の部分に比べて柔らかくなっている。そのため写真のようにスタイラスの取り出しも簡単だ
 ケースをつなぎとめるのはマグネットタイプの金属なのだが、もちろんDSを収納している内側はしっかりと加工されており、DSを金属部で傷つけることもない。このケースで注目したいのはレザーならではの高級感ということもあるのだが、秀逸なのは少ないギミックでのホールド感、そしてDS本体とのフィット感だろう。ぴったりと収まっている姿を見ると実感して頂けるかもしれない。


 今回はPSP用のバッテーリチャージャーとDS用のケースを2種類紹介してみた。PSP用バッテリーチャージャーは、本体の充電よりも短時間での充電が可能という結果を得られたこと、そして旅行・帰省シーズンに向けてよりスタイリッシュな充電機器が選択肢に加わったことが嬉しいところである。DS用のケース2種類は、どちらも高級感あるタイプのもので、スロットや端子がPSPに負けずと多いDSではあるものの操作性やアクセスの良好さが保たれていた。夏本番ということで外に持って行く機会も増えそうな携帯ゲーム機用のグッズを、これからもドンドンお伝えしていく次第だ。それでは次回をお楽しみに。


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□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
http://www.playstation.jp/
□ミヤビックスのホームページ
http://www.miyavix.co.jp/

(2005年7月20日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]



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