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【連載第55回】ゲームライフに役立つグッズをレポート

待望のDS Lite専用ケースが2製品登場!
お出かけ用グッズにDS用カバー&PSP用バッテリーパックを紹介


当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。



 うららかな春の陽気に誘われて、散歩やお花見、歓迎会など、読者の方々も外出する機会が多くなっているのではないだろうか。そんな外出のお供に持って行きたいのが携帯ゲーム機。すでに携帯ゲーム機をみんなで持ち寄り、パーティー向けゲームをワイワイ楽しんでいる人も多かろう。ただ、屋外にゲーム機を持ち出すとなると“本体に傷が付いてしまうかも”、“バッテリーが切れてしまわないだろうか”という不安が頭をよぎる。

 そこで、今回のゲームグッズ研究所では、ニンテンドーDS Lite(以下、DS Lite)本体ケースを3製品、ニンテンドーDS(以下、DS)用シリコンジャケット、そしてPSP用大容量バッテリーパックという、屋外でのゲームライフに役立つグッズをレポートしてみたい。



● DS Lite専用ケース2種類がついに発売! DS/DS Lite共用のケースもあわせて紹介

 DS Liteは、つややかなクリアパーツで覆われた美しいデザインが魅力的。この美しさを保つためにも、持ち運ぶ際にはDS Liteを傷や汚れから守る本体ケースに対するニーズも一気に上昇中だ。現在のところDS Lite用本体ケースは、DS用本体ケースよりもラインナップが少ない状態なので、既存ポーチなどを流用されている方も多いと思われる。

 今回は、DS Lite専用の本体ケースとなるキーズファクトリー「スマートケースDS Lite」とモリガング「スマートポーチLite」に加えて、DS/DS Lite共用のゲームテック「ゲームポーチDLite」をレポートしよう。

「スマートケースDS Lite」

    メーカー:キーズファクトリー
    価格:1,610円
    大きさ:縦14.5cm×横8.3cm×高さ3cm
    重量:約54g
    カラー:ホワイト、ブラック
    任天堂ライセンス商品


◆ 外観をチェック

 「スマートケースDS Lite」は表面の白い合成皮革に、スチール製のリングがワンポイントになっているスタイリッシュな製品だ。カラーバリエーションはホワイトとブラックの2種類があり、今回チョイスしたのはホワイトである。ケースの白い外観とDS Liteのクリスタルホワイトの相性は抜群といってもいい。

 ケースの内部は、柔らかなワイピングクロス生地で覆われているため、DS Liteを収納した際に本体の表面に擦り傷が付くことはなさそうだ。ケースの両側面は厚さ約1mmの幅広の黒いゴムが使用されており、ケース正面から見て左側面にある布地は、右側面の布地より約4cm短くなっている。これは、DS Liteを収納したままストラップフックやACアダプタ接続コネクタへアクセスできるようにするための工夫だろう。また、ポーチの開閉部はマジックテープで固定される形式を採用している。

ホワイトカラーの「スマートケースDS Lite」。真っ白なケースにリングが付いているというシンプルな外観だ ケースの側面には黄緑色の小さなタグが付いており、白い外観のアクセントになっている
ケース両側面は本体固定用の幅広のゴムになっている。写真からは右側面に比べ、左側面の布地が短くなっていることがわかる 写真のようにケースの開口部は大きいので、収納したDS Liteを取り出しやすい

◆ 実際に使ってみる

 「スマートケースDS Lite」へDS Liteを収納してみると、収納スペースの奥行きはDS Liteと同じ。ケース内での収まりのよさは抜群だ。また、ケースの両側面にある幅広のゴムによってDS Liteが押さえられるので、フタを開けた状態でケースを逆さまにしても、本体がずり落ちることはない。ただ、ケースの両側面は、ゴムだけで保護されているので、側面からの強い衝撃には弱いと考えられる。また、ゲームボーイアドバンス(GBA)のカートリッジを差した状態での収納は不可能。

 ケースにDS Liteを収納するとき、電源スイッチが上向きになるように収納すると、ケース側面からはストラップフックが露出する。そのため、ストラップを付けたまま収納できる。また、それとは逆向きにDS Liteを収納した場合は、ケース側面にACアダプタ接続コネクタが露出する。この向きではDS Liteをケースに入れたまま充電できる。外観だけではなく、使用者の利便性も考慮されている嬉しいポイントだ。

 1つ気になったのは、ケースからDS Liteを取り出す際に、フタに付けられたメタルパーツのリングがDS Liteに接触してしまう場合があることだ。だが、リングのフチ自体は丸みを帯びた滑らかな加工がされており、軽く接触するだけではDS Liteに大きな傷を付けるようなことはなさそうだ。本体を取り出す際には、リングの付いたフタをケースの背面側まで大きく開けるよう心がけたい。また、ぴったりフィットするとはいえ、サイドはがら空きなので、防塵効果は期待できない。バッグなどに入れて持ち歩くことが想定されたケースといえるだろう。

ケースとDS Liteは隙間なくフィットする。ただし、DS LiteにGBAカートリッジを挿入したまま収納することはできない。DS振動カートリッジもDS Lite用を待つしかない
セットの仕方によって、ケース左側面のスペースからACアダプタも接続できる。ケースにDS Liteを収納したまま電源ランプの状態を確認できるのも嬉しい 取り出し時にリングとDS Liteを接触させないためには、このようにフタを大きく開けるのがポイント

「スマートポーチLite」

    メーカー:モリガング
    価格:756円
    大きさ:縦15cm×横9cm×高さ4cm
    重量:約44g(マルチフックを含む)
    カラー:ブルー、ブラック
    任天堂ライセンス商品


◆ 外観をチェック

 「スマートポーチLite」には、内部を保護するための3層構造が用いられている。表面の生地はナイロン素材、内部にはソフトパッド素材、さらにポーチ内部表面には、フレンチパイル素材が使用されている。表面のナイロン素材は、若干の防滴効果が期待できるだろう。2層目にあたるソフトパッド素材は、外部からのショックを吸収してくれる大切な層だ。多少の衝撃は吸収してくれるだろう。そして、ポーチ内部では、柔らかな触り心地のフレンチパイル素材が収納したDS Liteを優しく包み込んでくれる。

 ポーチの開閉部にはマジックテープが使用されている。内部のDS Lite収納スペースのほかにポーチの外側に幅7cm、深さ5cmのDSカード収納ポケットが1つ設けられている。また、ポーチの背面にはマルチフックとベルトループがあり、ポーチを持ち運ぶスタイルが選択できる。

マルチフックとベルトループはポーチの背面に設けられている。マルチフックはポーチから取り外すことも可能 こちらはブラックカラーの「スマートポーチLite」。ポーチのフタにはDSマークの刺繍が入っている
ポーチの内部を柔らかなフレンチパイル素材で覆うことにより、DS Liteとポーチの摩擦による擦り傷の発生を防いでいる DSカード収納用ポケットの開口部は、マジックテープでしっかりと閉じることができる

◆ 実際に使ってみる

ポーチへ収納する際に、DS Liteの電源スイッチを上向きにして収納すれば、フタを開けるだけで電源ランプの状態を確認することができる。DS Liteをスリープ状態のまま放置してしまうことが多い担当所員にとっては嬉しいところ
 実際にDS Liteを収納してみると、DS Liteの側面が約7mmはみ出した状態になる。はみ出すことなく全面が収まっていたほうが、保護性は高いと言えるが、一方でDS Liteをポーチから取り出しやすいという利点もある。

 DS Liteを収納した状態で内部をチェックしてみると、左右には合計約8mmのスペースが確認できる。このスペースにより、DS LiteへストラップやGBAカートリッジを取り付けた状態でも収納できる。しかし、GBAカートリッジを取り付けた状態ではサイズがぎりぎりになり、ポーチ全体が突っ張ってしまう。これでは、外部からの衝撃を吸収する余裕はなくなってしまうだろう。安全性を考慮するのであれば、GBAカートリッジを外してDSカード収納ポケットに収めておくと良いだろう。

 DSカード収納ポケットはDSカード1枚を収納可能とパッケージに記載されているが、ポケットを見ると、DSカード1枚以上の収納スペースがあるように感じられた。そこで、実際に試してみたところ、DSカードを4枚、またはGBAカートリッジを1本収納することができた。もちろん、DS Liteに付属しているGBAコネクタカバーの収納場所としても利用できる。ただし、DSカード収納ポケットにはソフトパッド素材が使われていないため、外部からの衝撃で収納物が破損しないように注意したい。

写真はポーチにDS Liteを収納してみたところ。3層構造もあってか、DS Liteの1.5倍ほどの厚みとなる DSカード収納ポケットには、DSカードを2段重ねにすることで4枚収納することができた

「ゲームポーチDLite」

    メーカー:ゲームテック
    価格:945円
    大きさ:11cm×横17cm×高さ4.6cm
    重量:約109g
    カラー:ブラック、ブルー、グレー、オレンジ


◆ 外観をチェック

「ゲームポーチDLite」には、ポーチ本体に加えて、クリーニングクロスが付属している
 「ゲームポーチDLite」はDS Liteだけではなく、DSの収納にも対応した製品となっているため、先にレポートした2製品よりもやや大きめのポーチとなっている。ポーチ表面の内部には、指で押すと若干しなる程度の硬い素材が入っているため、一点に集中する外部からの強い衝撃からも、DS Liteを守ることができそうだ。

 ポーチ側面の4分の3にはファスナーが設けられており、2つのスライダーが用意されているので開閉しやすい。完全にファスナーを開けるとポーチを180度に開くことが可能だ。ポーチには、マジックテープ式のフタが付いた収納ポケットが1つ設けられている。収納ポケットのサイズは幅約14cm、深さ約7.5cmと大きく、DSカードやGBAカートリッジ、イヤホンなど様々なアイテムを収納できる。

 ポーチにはキャリングフックに繋がれた長いストラップがあり、これはポーチ単体で持ち運ぶ際に重宝する。また、クリーニングクロスが1枚付属していることも嬉しい。DS Liteの表面は指紋が付きやすいため、ポーチの収納ポケットにクリーニングクロスを入れておくと、いつでも拭き取ることが可能だ。

写真左下の大きなストラップは着脱式になっている。ポーチ背面の中心にあるのがベルトループ ポーチの開閉部には2つのスライダーがあるファスナーを採用。ファスナーのレールはポーチ側面の4分の3を囲っている ポーチは180度開くことができるため、下部のDS Lite収納スペースや上部の収納ポケットへアクセスしやすい

◆ 実際に使ってみる

「ゲームポーチDLite」にDS Liteを収納したところ
 DS Liteを収納するには、DS Liteのタッチスクリーン側に落下防止用バンドをかけるだけと簡単。落下防止用バンドの固定力はそれほど強くなく、本体を軽く押さえる程度なので、若干不安を覚えるが、本体を簡単に取り出せる利点もある。

 DS Liteをポーチに収納してみると、ポーチの内部にはかなりの余裕があることがわかる。持ち運んでみると、落下防止用バンドからDS Liteが動いてしまうことがあるものの、バンドから本体が完全に外れてしまうようなことはなかった。また、本体にGBAカートリッジを挿入したままポーチに収納した場合は、同様に収納することは支障なくできるものの、GBAカートリッジの出っ張りの分、落下防止用バンドをかける位置が外側にずれてしまう。この場合、DS Liteがバンドから外れやすいので、DS LiteとGBAカートリッジを持ち運ぶ際には、収納ポケットにGBAカートリッジを取り外して入れておこう。

 収納ポケットには、もちろんDSカードやGBAカートリッジだけでなく、DS Liteから取り外したGBAコネクタカバーを収納することもできる。GBAカートリッジのタイトルをプレイする際には、収納ポケットにGBAコネクタカバーを入れておけば紛失する危険もなく安全だろう。

DS Liteを折りたたんだ状態では、落下防止用バンドにより、ポーチを約95度傾けても落下することはない 収納ポケットにはDSカード6枚とGBAカートリッジ2本を収めることができた。イヤホンを収納することも可能

L/Rボタンはポーチ側面にかぶってしまうが、このように指を入れると、押しづらいものの操作はできる
 さて、メーカーの公式サイトでは、本製品を使う際にはDS Liteをポーチから取り出してのプレイが推奨されている。そこで、ポーチに収納したままでもゲームを遊んでみる実験を行なってみた。

 まず、ポーチに収納した状態では、L/Rボタンがポーチの側面に囲まれているため、ポーチの奥に指を入れて操作することになる。L/Rボタンへのアクセス性が低下してしまうのは仕方がないことだろう。しかし、タッチペンのみで操作可能なタイトルであれば、ポーチに収納したままでも問題なくプレイできる。落下防止用バンドのおかげで、プレイ中にDS Liteが大きく動いてしまうこともなく、思いのほか快適にプレイできた。


● DS用ケースをDS Lite用に流用するとどうなる?

 DS Lite用ケースをレポートしてきたが、ここでDS用本体ケースをDS Liteの本体ケースとして利用できるのか試してみた。もっとも、DS LiteはDSに比べて本体のサイズがひと回り小さいので、ポーチタイプのDS用本体ケースであればDS Liteを収めることは可能だ。ただし、ケース内に余分なスペースが発生してしまうので、持ち運び時の振動によってDS Liteが大きく動いてしまう。この点は仕方がないところだろう。

 今回、当連載第47回でレポートしたロアスの「ニンテンドーDS用ブック型カバー」を試してみた。本体のサイズがDSと比較して小さくなっていることから、ズレ防止用ストラップの固定力は弱くなってしまう。さらに、カバー右の上下に設けられた脱落防止用ポケットに、DS Liteを挿しこむことができないため、DS Liteの固定力にはさらに不安を感じる。予想していたことではあるが、DS用のケースをDS Liteに流用するのは難しいようだ。やはり、これからのDS Lite専用設計のケースの充実に期待したい。

写真左はDS Liteに「ニンテンドーDS用ブック型カバー」を装着した状態、写真右がDSを装着した状態だ。DS Liteとの組み合わせを実際に試してみると、適しているとはさすがに言えないが、無理に使えばゲームをプレイすることができる。DS Lite専用ケースの充実を望みたい

 DS Lite用ケース3製品のレポートに加え、DS専用設計のケースをDS Liteと組み合わせて使用するレポートをお伝えしたのだが、いかがだっただろうか。DS Liteだけをシンプルに収納し、大人でも使用しやすいデザインを求めるのであれば「スマートケースDS Lite」が良いだろう。アクティブに持ち歩きたいという方には小型で軽量、さらに3層構造が特徴の「スマートポーチLite」がオススメだ。また、本体やDSカード、GBAカートリッジを1つのケースでまとめて持ち歩きたいという方には、大容量の収納ポケットがある「ゲームポーチDLite」が適している。

 また、ケースを持ち運ぶときの使用スタイルが異なる点にも注目である。「スマートケースDS Lite」はシンプルでスタイリッシュな外観のため、取り付け用の金具などの類はなく、カバンの中に入れておくスタイルになるだろう。ケースにベルト通しがある「スマートポーチLite」と「ゲームポーチDLite」は、カバンに入れて持ち運ぶことも可能だが、単体で持ち運ぶことも視野に入れられた製品に感じる。これらの特徴と使用スタイル、さらに皆様の好みに合わせてセレクトして頂きたい。


● 装着が簡単なDS用シリコンジャケット「シリコンジャケットDS」

 キーズファクトリーから発売されている「シリコンジャケットDS」はDS用のシリコンジャケットで、本体を傷や衝撃から守ることができる製品である。簡単な取り付け方法で、DSの本体を保護できるだけでなく、滑りにくいため、屋外でもDSを楽しむ方にはピッタリの製品と思われるが……。

「シリコンジャケットDS」

    メーカー:キーズファクトリー
    価格:1,620円
    ディスプレイ側大きさ:縦8cm×横14cm×高さ1.3cm(DS装着時)
    タッチスクリーン側大きさ:縦9cm×横15.2cm×高さ2.2cm(DS装着時)
    重量:約56g
    カラー:スノー(ホワイト)、グラファイト(ブラック)、アクア(ブルー)
    任天堂ライセンス商品


◆ 外観をチェック

 「シリコンジャケットDS」はDS本体の上下をそれぞれ保護する2つのシリコンジャケットがセットになっている製品だ。カラーバリエーションはスノー(ホワイト)、グラファイト(ブラック)、アクア(ブルー)の3種類。ジャケットの色はいずれも半透明になっており、収納したDSが透けて見える。シリコンジャケットの表面はどちらも少しだけざらつきがある質感で、内側は本体に吸い付くように平坦な加工がされている。シリコンジャケットの厚さは箇所によって異なるが、本体上部カバーの厚さは主に1.7mm、本体下側は約2mmの厚さになっている。

 上部ディスプレイ側のシリコンジャケットは、DSの表面にあるヒンジを除いた形状で成形されている。一方、下部のタッチスクリーン側シリコンジャケットは、DSに装着したまま全ての端子、ボタンなどが使えるように必要な箇所は全てスペースが設けられている。また、DSを持った際にグリップする部分は梨地が強められ、表面処理が異なる。これはすべり止め効果が期待できる。

ディスプレイ側シリコンジャケットにはニンテンドーDSのロゴが小さくかたどられている タッチスクリーン側シリコンジャケットはDSカードスロット、GBAカートリッジスロットなど合計7カ所がくりぬかれている

◆ 実際に使ってみる

シリコンジャケットには、DSをはめ込むようにして装着させていく
 まずは装着手順からチェックしていこう。DSを開いてシリコンジャケットを取り付けていくのだが、シリコンジャケットの取り付け向きは、DSを真上からに見たときに、シリコンジャケットにかたどられているDSのロゴが右側にくる方向が正しい向きだ。この向きには注意しよう。

 次に、DSを裏返し、DSの底面にもう1つのシリコンジャケットを取り付けていく。シリコンジャケットとDSを被せる方向の目印になるのは、四隅のうち2カ所に大きく開けられたL/Rボタン用のスペース。シリコンジャケットを被せた際にL/Rボタンがしっかりと露出することを確認してDSに装着しよう。もし、誤った方向にシリコンジャケットを装着してしまった場合は、L/Rボタンがシリコンジャケットに隠れてしまうため、すぐに間違いに気付くはずだ。

 シリコンジャケットを装着すると、外観の印象の変化が気になるのではないだろうか。今回使用したのはシリコンジャケット3色のカラーバリエーションのうちスノー(ホワイト)。それにプラチナシルバーのDSを組み合わせてみた。この組み合わせの場合、DS底面の黒いカラーの部分が白く半透明のシリコンジャケットに覆われ、印象が変わる。他の箇所には印象的な変化や、違和感はほとんど感じなかった。おそらく、プラチナシルバーのDSではなくピュアホワイトのDSと組み合わせた場合、さらに自然な一体感を感じることができると思われる。DS本来の外観を大切にしたい人は、この点を踏まえてカラーを選択してほしい。

シリコンジャケットの白色とDSのシルバーが合わさり鈍い白になっている。シリコンジャケットを装着した分、本体の厚みが増していることが、写真からも感じられる シリコンジャケットを装着したままDSを開いたところ。十字キーやボタン類にはシリコンジャケットは干渉せず、プレイに支障を及ぼすことはない 写真はシリコンジャケットを装着した状態のDS後部。DSカードの出し入れやタッチペンの取り出しなど、装着前と変わらぬアクセス性を保っている。ただし、L/Rボタンを押しこんだときは、指先がシリコンジャケットに接触してしまう

 DSにシリコンジャケットを装着したままゲームをプレイしてみると、通常の持ち方に加え、任天堂の「脳を鍛える大人のDSトレーニング」シリーズで使われる縦持ち、どちらの持ち方でもシリコンジャケットのすべり止め効果が感じられた。特に縦持ちの場合は、DSを持つ手の親指の付け根にシリコンジャケットが密着し、そこでもすべり止め効果が得られ、ホールド感は格段に向上した。しかし、L/Rボタンに関しては、L/Rボタンを押し込んだときに指先がシリコンジャケットに当たってしまう。大きなポイントではないが、手の大きい方には気になるところかも知れない。

 テーブルに置いた状態のプレイにおいても、シリコンジャケットの底面は平坦になっているため、全く支障を感じることがない。このスタイルはタッチペンでの操作が主になるタイトルをプレイする場合が多いが、装着したシリコンジャケットがすべり止めの役目を果たし、激しい操作をしても、DSがずれてしまうことがなく、操作感は上々だった。

 本製品は、非常に手軽に装着できたため、逆に、少しの衝撃でシリコンジャケットが外れてしまうか心配になる人もいるだろう。そこで実際にゲームをプレイしているシチュエーションで、装着したシリコンジャケットが外れてしまうことがあるのかをテストしてみた。力を入れて激しくDSを操作してみる担当所員。3分ほど力を入れた操作を試したものの、シリコンジャケットは若干ずれただけで外れてしまうまでには至らなかった。手軽に装着できるわりに、密着率、固定力は強く、ホールド感の向上もあいまって好印象だ。

シリコンジャケットを装着したDSを片手で持ってみた。すべり止め加工された箇所を中指が押さえている。写真では伝わりづらいが、グリップ力は大きく向上している DSを縦に持つプレイスタイルの場合、ディスプレイ側のシリコンジャケットを親指が押さえており、こちらも大きくホールド感が向上している

 使用した研究所員のDSは傷だらけであったが、そうなる前にカバーやケースを使用することは大切だ。この「シリコンジャケットDS」には、本体を保護する、グリップ力が向上する、というメリットのほかに、DSに付いてしまった傷を隠してくれるという効果もある。愛用しているDS本体に傷が多く付いてしまい、悲しい思いをしている方にもオススメできる一品といえるだろう。


● 海外メーカー製PSP用大容量バッテリーパック「MAX POWER II P.S.P LITHIUM BATTERY PACK」の実力は?

 海外では、純正ではないがPSP用の大容量バッテリーパックが販売されている。国内の販売店でも取り扱うところが出てきたので、その実力のほどをチェックしてみた。

・「MAX POWER II P.S.P LITHIUM BATTERY PACK」

    購入価格:3,480円
    電池容量:2,600mA


◆ 外観と使用感をチェック

写真中の左から、「MAX POWER2」、純正大容量バッテリーパック、純正標準バッテリーパック
 純正バッテリーパックよりも電池容量が30%以上増している「MAX POWER2」だが、サイズや形状は純正バッテリーパックと同様。そのため、PSPへのセットは純正と同様に可能で、バッテリーカバーもきちんと閉まる。

 電池容量が変化するとバッテリーパックの充電時間も変わってくる。そこで、純正ACアダプターを使い、PSP本体で「MAX POWER2」の充電時間を測定してみたところ、バッテリー残量0%からフル充電までに要した時間は約2時間10分。純正標準バッテリーパックは2時間12分、純正大容量バッテリーパックは2時間38分となっており、「MAX POWER2」の充電時間は純正標準バッテリーパックとほぼ同等となった。この結果は少々気になる。

 ちなみに、PSPの本体情報から“バッテリー残り時間”をチェックしてみると、「MAX POWER2」は7時間35分、純正大容量バッテリーパックは7時間26分、標準バッテリーパックは5時間30分と表示される。

写真は純正標準バッテリーパックを取り出し、「MAX POWER2」を装着中している場面。純正と同じ形状なので、使い勝手も同じ PSPのメインメニューにある本体設定からバッテリー情報を選択すると、バッテリー動作時間の目安を知ることができる。こちらの写真は「MAX POWER2」での結果

 それでは、各バッテリーパックを使用し、実際にどれだけの時間PSPを動作させることができるのかチェックしていこう。テストに使用したのはPSPのバッテリーチェックでは当研究所おなじみの、バンダイナムコゲームスから発売されている「リッジレーサーズ」。BGMと共に2台の車を走り続けさせる「AVプレイヤー」モードで測定した。PSP本体の設定は、画面の明るさを最大、音量は中に設定し、純正のイヤホンを接続、省電力機能は全て“切”とした。このチェック環境は、3Dのタイトルを屋外で長時間プレイする状況を想定したものだ。

 まずはじめに、純正標準バッテリーパックでは約4時間24分、純正大容量バッテリーパックでは5時間18分動作させることができた。次に、「MAX POWER2」でチェックしてみたところ、約4時間34分の時点で電源が切れてしまった。純正標準バッテリーパックよりも10分程度長く動作させることができたものの、純正大容量バッテリーパックには到底及ばない結果だ。スペック上での電池容量であれば6時間弱動作してもおかしくないのだが……。同じテスト条件でさらに2回「MAX POWER2」の追試を行なってみたが、結果はやはり4時間30分程度であった。以上の結果をまとめたのが以下の表だ。

【バッテリーパック】

【公称電池容量】

【充電時間】

【バッテリー残り時間】

【動作時間】

MAX POWER2

2,600mA

2時間10分

7時間35分

4時間34分

純正標準バッテリーパック
PSP-110

1,800mA

2時間12分

5時間23分

4時間24分

純正大容量バッテリーパック
PSP-280

2,200mA

2時間38分

7時間26分

5時間18分

 屋外で少しでも長くPSPをバッテリー駆動できれば……ということで購入してみた「MAX POWER2」、実際には純正バッテリーパックとほぼ同等の性能ということで、少々残念な結果に終わってしまった。ただ、この商品のメリットは、販売価格の安さにある。純正バッテリーパックの価格は5,040円、純正大容量バッテリーパックの価格は5,565円。一方、「MAX POWER2」は3,480円で入手することができた。さらに、2,980円で販売している日本のネットショップも存在する。

 バッテリーパックひとつで長時間動作させるという願いは叶わなかったが、予備バッテリーパックを安く手に入れることができるというのは嬉しい。PSPを屋外で使用することが多いという方は、挑戦してみるのも良いのではないだろうか?


 今回は、屋外で携帯ゲーム機を思う存分楽しむためのグッズをレポートした。携帯ゲーム機を屋外に持ち出せば、傷が付いたり汚れが付着するといったトラブルに遭遇する確率は高くなってしまう。しかし、仲間同士が集まってゲームをプレイする楽しさは、何ものにも代え難いもの。今回のレポートが、屋外へ携帯ゲーム機を持ち出すときに抱える不安を解消できるものであったら嬉しい限りである。また、屋外で携帯ゲーム機を使っている人が魅力的なグッズを利用しているところ見かけ、“あ、あのグッズは良さそうだ! ”と刺激を受けることがある。屋外でゲームを楽しむ人をチェックしてみるのも、自らのゲーム環境を向上させることへ繋がるかも知れない。



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□キーズファクトリーのホームページ
http://www.keysfactory.co.jp/
□モリガングのホームページ
http://www.moritoys.co.jp/
□ゲームテックのホームページ
http://www.gametech.co.jp/

(2006年4月10日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]



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