★ピックアップ アーケード★
「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー」
連載【第11回】 |
|
- ジャンル:タクティカルカードバトル
- 発売元:バンプレスト
- 操作デバイス:カード移動、トラックボール、決定ボタン、戦術変更ボタン×3、攻撃実行ボタン
- 構成:サテライト席8席+メインモニター
- 料金:1プレイ300円、2プレイ500円
- 稼動日:稼動中
【ゲームの内容】
「機動戦士ガンダム」の1年戦争を舞台に、カードを使って敵部隊と戦うゲーム。プレーヤーは“地球連邦軍”と“ジオン公国軍”のいずれかに所属し、リアルタイムで対戦をおこなう。パイロット、メカニック、ウェポン、カスタムなど複数のカードを組みあわせた“ユニット”を作って部隊編成するのが特徴。対戦を続けると部隊、パイロットに経験値が溜まり、徐々に成長していく。対戦後にはカードが1枚排出される。
|
連載の第11回目となる今回からは、ジオン軍の射撃部隊について説明していこう。近接での格闘戦法ばかりが注目されるジオンだが、射撃が加われば戦略の幅がぐっと広がる。
連載の途中にバージョン変更の記事などが入った関係上、結果的に連邦よりジオンの記事が先行する形になったが、そこは御容赦いただきたい。次回以降、しっかりと連邦側の戦法も紹介していく予定だ。
※注 …… 本記事の内容は、あくまでも筆者自身がプレイして感じたことに基づいて記述しているものです。状況やカードなどさまざまな要因により、記事どおりにすべてが機能するわけではないことを、あらかじめお断りしておきます。
■ 距離に応じた射撃戦術の種類
射撃といえば、連邦のロングレンジビームライフル、180mmキャノンに代表される遠距離での攻防を思い浮かべる人も多いだろう。ジオンでは、マゼラ・トップ砲が遠距離戦で必要なウェポンとなる。しかし射撃戦術は、中距離や近距離でも重要。特に近距離のガトリング・シールド、三連装ガトリング砲といったウェポンは、侮れない威力を発揮するのだ。今回は遠距離と近距離において、使うウェポンを中心に射撃部隊の戦術を説明していこう。
■ 遠距離での射撃 ~マゼラ・トップ砲を使った射撃部隊
マゼラ・トップ砲はジオン軍で最長射程を誇り、遠距離からプレッシャーをかけられる有力なウェポンである。このウェポンの適性機体はザク系統のMS。ザクの上位メカニックに持たせるのが基本的な使い方といえる。
マゼラ・トップ砲は遠距離には強いが、近距離の間合いには攻撃エリアを持っていない。しかも両手持ちなので、他にカバーできるウェポンを装備できないという欠点がある。そこでこのウェポンを使うなら、バルカンを基本装備しているザクIIFS型に搭載するのがいいだろう。ガルマ・ザビ専用機ならさらに能力が高く、大型ヒート・ホークを持っているので理想的だ。
1番目のスロットはマゼラ・トップ砲で埋まっているので、2番目のグフ・シールドを着けていくのが一般的。射撃に特化するなら、3連装ガトリング砲、ラッツリバー3連装ミサイル・ポッドを装備するのもいい。
● ザクFSII+マゼラ・トップ砲部隊の戦略
ザクFSII+マゼラ・トップ砲部隊は、地上、宇宙ともに出撃でき、さまざまな状況に対応できる。この部隊を使う大きな狙いのひとつは、連邦の戦闘機に乗ったMSを落とすのに使えるというところだ。戦闘機に乗ったMSを地上から追いかけるのは、なかなか至難の業。機動力重視の攻撃エリアは短く、なかなか格闘を仕掛けることはできない。しかも地上の地形の干渉を受けるので、巧みに逃げられてしまう。格闘をメインとする部隊を翻弄するには、MSを戦闘機に乗せるのがとても有効な戦術になるのだ。
ところが、ジオン側が射撃メインの部隊を作ってくると状況が変わってくる。マゼラ・トップ砲を搭載した2機以上のザクで狙っていけば、連邦の戦闘機に乗ったMSが逃げ切るのはかなり難しい。特にカスタムにワイドレンジスコープを使えば、横に逃げてもかわしにくくなる。
ver.1.007になってから、戦闘機に乗ったMSのロック速度が地上と同じ速さになったことも見逃せない。条件はほぼ互角なので、相討ちに持ち込みながら戦闘機にダメージを与えていける。戦闘機は修理できないので、落としたあとの展開はかなり楽になるはずだ。
戦闘機に乗ったMSと撃ちあうときは、攻撃重視にこだわらず防御重視で1発ずつ狙っていこう。攻撃重視を狙って、先に撃たれてしまうのでは意味がない。防御重視なら相討ちになってもシールド:グフ仕様で受けられるので、結果的に有利になる。
|
|
ザクFSII(ガルマ・ザビ専用機)にマゼラ・トップ砲とシールド:グフ仕様を装備。あらゆる状況に対応できる優秀な組み合わせだ |
防御射撃を使い、盾で受けながらG・スカイ・イージーの耐久力を削っていく。下駄を落とすには射撃部隊が格闘専用機よりも有効 |
■ 遠距離での射撃 ~ザク・キャノン、ビーム・バズーカを使った射撃部隊
遠距離での射撃はマゼラ・トップ砲の他に、ザク・キャノン、ビーム・バズーカを使う方法がある。ザクキャノンを使う場合は、ドダイIIに乗せていくのが有力な戦術。速度が上がってかわしやすくなり、補給も楽になる。搭載するウェポンは、遠距離戦に特化するならマゼラ・トップ砲。中距離・近距離をカバーしたいなら、ザク・バズーカ、3連装ガトリング砲を使うといい。
ビーム・バズーカを使う場合、ゲルググ・キャノンに搭載すると撃てるビームの装弾数が上がる。ゲルググ・キャノンで使うなら、バックラー・シールドをつけていこう。ギャンをドダイIIに乗せ、ビーム・バズーカを使ってもいい。
それ以外にお薦めなのが、ドム(リック・ドム)で使っていく方法だ。この場合はビーム・バズーカ、シールド:グフ仕様を装備し、カスタムに破壊へのカウントダウンをつけていく。ドムは機動力が高いので、補給もさほど難しくない。この組み合わせなら遠距離で撃ってもいいし、近距離の格闘も強力だ。近距離射撃の拡散ビーム砲はほとんどダメージを奪えないが、シールドの上から破壊へのカウンドダウンを発動できる効果は見逃せない。
|
|
連邦に対抗し、ザク・キャノンをドダイIIに乗せる戦法。オプションブースターを搭載すれば、素早さでは負けない。コストの高さがネックとなる |
ドムとビーム・バズーカ、破壊へのカウントダウンの組み合わせも有力。テンション減少効果のある拡散ビーム砲でカウントダウンを発動できる |
■ 近距離での射撃 ~ガトリングシールド、3連装ガトリング砲を使った射撃部隊
ガトリング系のウェポンは命中率が高く、多段ヒットする強力なウェポンだ。射程が短いので選択肢から除外する人が多いが、ヒットさせればかなりの威力となる。接近戦では回避でかわそうとする相手が多いので、うまくいけば機動力低下を引き起こすことができる。
ガトリング・シールドは盾を持ちながら、同時に近距離での射撃を可能にする。アンコモン版のガトリング・シールドは、シールド:グフ仕様に比べるとヒート剣で攻撃できないので、どちらかといえば避けられる傾向があるのは確かだ。攻撃エリアは扇状だが、自機のすぐ近くをフォローできないのも欠点になる。しかしこれに3連装ガトリング砲を加えれば、手前の死角をカバーでき、両方当てれば大ダメージを奪うことができる。
せっかく近づいたのだから、ヒート剣で格闘したほうが威力が高い、と思う人も多いだろう。しかしガトリング砲の組み合わせは強力で、そのパワーは格闘攻撃にも劣らない。以下に具体的な使い方を記していこう。
● グフ系MS+ガトリング部隊の戦略
ガトリング・シールド、3連装ガトリング砲を有効活用するには、グフ系のMSが適している。適性機体であり、固定武装としてフィンガー・バルカンを持っているのがポイントだ。
グフの左手(右側のスロット)に3連装ガトリング砲、右手に(左側のスロット)にガトリング・シールドを装備させてみよう。シールド:グフ仕様がないのでヒート剣は使えなくなるが、そのぶん攻撃重視の射撃が強力になる。攻撃重視では、固定装備のフィンガー・バルカン、ガトリング・シールドのガトリング砲、3連装ガトリング砲と3種類の攻撃が同時に発動する。この攻撃がヒットすればヒート剣1回よりも高いダメージを奪うことができ、盾で受けられてもすぐに壊すことが可能だ。もちろん回避状態の敵にくらわせれば長時間の機動力低下を引き起こし、ほぼ無条件で連続攻撃できる。
この攻撃を活用するには、機動重視で動いて近づきつつ、とっさに攻撃重視に切り替えてロックする必要がある。慣れないと少し難しいが、マスターしてしまえばロック速度が速いので使いやすいはずだ。
|
|
グフは左手で武器を持つことができない。装備する場所を間違えないようにしよう。シールドが破壊されても、ガトリング砲はそのまま使用できる |
攻撃重視での攻撃は強烈な破壊力を秘める。×3の射撃が炸裂すれば、敵を一気に窮地に追い込むこととなるだろう |
■ 近距離での射撃 ~グフ・フライトタイプ、グフ重装型
地上のグフ同様、グフ・フライトタイプにもガトリング・シールド+3連装ガトリング砲の組み合わせは有効だ。適性機体となり、ウェポンの能力が完全に発揮できる。もちろん空中から攻撃できるので、ロック速度が速いのは有利だ。
ただしグフ・フライトタイプは移動速度が遅い。カスタムにはオプションブースターをつけていきたいところ。また自分から敵に突っ込んでいくのは難しいので、反撃や動かしていないユニットを狙って攻めていこう。
またほとんど使われていないが、グフ重装型は迎撃戦で有効なMS。このメカニックはシールドが装備できず、脚部3連装ミサイル・ポッドしか装備できない。単独で出撃させると、遠距離射撃のかっこうの的になってしまう。
しかし固定装備のフィンガーバルカンは、他のグフよりもカバーできる範囲が広く、威力とヒット数が高い。そのため、格闘狙いで突っ込んでくるMSを迎撃するには最適となる。たとえばアプサラスと組ませれば、アプサラスの弱点である近距離をカバーすることができる。カスタムにはルナ・チタニウム合金、強化炸裂弾などを使っていくといいだろう。
|
|
グフ・フライトタイプは空中で盾を持てる珍しいメカニック。射程は短くなるが、適性武器のガトリング・シールド、3連装ガトリング砲をつければ本来の能力を発揮できる |
コスト安のグフ重装備型で、アプサラスに格闘を狙って突っ込んでくるMSを撃退。機動力低下を起こさせれば、次にアプサラスのレーザーが待っている |
■ 射撃のバリエーションが新たな展開を産む
機動力を生かし、近距離での格闘戦を得意とするジオン軍。しかしそれに対応する連邦の部隊編成のせいで、手詰まりになっているプレーヤーも多いと思う。だが説明してきたように、ジオン側でも射撃戦術は十分に可能だ。射撃の部隊を作っていけば、連邦もそれに対応した部隊を作らざるを得ない。硬直化した戦いを避けるうえでも、射撃部隊をひとつの戦略として組み込んでいこう。そうすればより熱く、奥深い戦いが楽しめることだろう。
(C) 創通エージェンシー・サンライズ
□バンプレストのホームページ
http://www.banpresto.co.jp/
□「機動戦士ガンダム0079カードビルダー」のページ
http://gundam-cardbuilder.com/
□関連情報
【3月31日】ピックアップ アーケード「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー」第10回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060331/gcb.htm
【3月24日】ピックアップ アーケード「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー」第9回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060324/gcb.htm
【3月17日】ピックアップ アーケード「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー」第8回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060317/gcb.htm
【3月10日】ピックアップ アーケード「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー」第7回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060310/gcb.htm
【3月3日】ピックアップ アーケード「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー」第6回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060303/gcb.htm
【2月24日】ピックアップ アーケード「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー」第5回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060224/gcb.htm
【2月17日】ピックアップ アーケード「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー」第4回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060217/gcb.htm
【2月10日】ピックアップ アーケード「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー」第3回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060210/gcb.htm
【2月3日】ピックアップ アーケード「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー」第2回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060203/gcb.htm
【1月27日】ピックアップ アーケード「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー」第1回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060127/gcb.htm
(2006年4月7日)
[Reported by 石井ぜんじ]
Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします
ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp
Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.
|