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「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー」
連載【第10回】

  • ジャンル:タクティカルカードバトル
  • 発売元:バンプレスト
  • 操作デバイス:カード移動、トラックボール、決定ボタン、戦術変更ボタン×3、攻撃実行ボタン
  • 構成:サテライト席8席+メインモニター
  • 料金:1プレイ300円、2プレイ500円
  • 稼動日:稼動中

【ゲームの内容】

 「機動戦士ガンダム」の1年戦争を舞台に、カードを使って敵部隊と戦うゲーム。プレーヤーは“地球連邦軍”と“ジオン公国軍”のいずれかに所属し、リアルタイムで対戦をおこなう。パイロット、メカニック、ウェポン、カスタムなど複数のカードを組みあわせた“ユニット”を作って部隊編成するのが特徴。対戦を続けると部隊、パイロットに経験値が溜まり、徐々に成長していく。対戦後にはカードが1枚排出される。



 連載第10回目は“ユニット操作”について解説していきたい。「今さらユニットの動かしかたぁ?」といぶかしく思われる人もいそうだが、アミューズメント施設の導入に時期に大きなバラつきがあり、いまだ複数ユニットの操作はもちろん、戦術ボタンの切替もままならない人が少なくないことから、あえて取り扱おうと思った次第。

 ユニットを構成するカードの組み合わせも重要だが、それもすべては的確なユニット操作のうえに成り立っている。どれだけ強力なユニットも、一瞬の操作ミスでマップ上から姿を消す。マニュアルに目を通しただけでは気づきにくい点もあるため、これを機会にあらためて“自分の操作方法”を再チェックしていただきたい。

※注 …… 本記事の内容は、あくまでも筆者自身がプレイして感じたことに基づいて記述しているものです。状況やカードなどさまざまな要因により、記事どおりにすべてが機能するわけではないことを、あらかじめお断りしておきます。


■ 戦術を変更するときのコツ

 ゲーム開始時、特になにも手を触れない限り、ユニットの状態は“攻撃重視”になっている。プレーヤーは、状況に応じて各ユニットの戦術を変更しつつ戦っていく。戦術を変える方法は、基本的に2通りがある。

  • 全ユニットを同じ戦術に …… 戦術ボタンを一定時間押し続ける
  • 特定のユニットのみ戦術を変える …… 変えたいユニットを動かしながら戦術ボタンを押す
 最初の方法は、オートパイロット搭載ユニットの戦術を変更するときや、、全ユニットを引き気味にして敵を待ち受けるとき、戦況が落ち着いた直後、各ユニットの戦術を整理する意味で使われることが多い。後者は、敵に接近しつつ、ロックされそうになったらすぐ防御重視に切り替えてダメージを緩和し、直後に機動重視から格闘攻撃を仕掛けるといった細かい操作が必要なときに用いられる。

 ここで重要なのは、特定のユニットだけを動かしているときはいいが、複数が入り乱れるような状況で各ユニットの戦術を個別に変更しようとしたとき“カード読み取りのラグに起因する操作ミスが発生しがち”な点に注意することだ。

 たとえば、ユニット(1)を防御重視から機動重視に変えようとする。すぐさま別のユニット(2)を攻撃重視に切り替えようとした場合、ユニット(1)の戦術状態が完全に切り替わる前だと、ユニット(2)に与えようとした指示がユニット(1)に反映されてしまう。1~2ユニットならともかく、同時に3ユニット以上を出撃させていると、こういった混乱に陥ることが少なくない。

 これは、筐体内部に設置されたカード読み取り機のスキャン頻度と関係してくるようだ。アクションゲームさながらにカードを動かさなければならないGCBだが、スキャン頻度は一般筐体のアナログレバーやボタンのポーリングと同等というわけにはいかない(仮に同等なら、1イント単位で変更先を示すマークがサテライト画面に反映されなければならない)。そのため、自分ではユニットを動かしながら戦術ボタンをしっかり押したつもりでも、スキャン認識とボタン入力にズレがあれば、当然ながら正確に反映されない。ユニット(1)の動きが認識される前に戦術ボタンを押し、直後に他のユニット(2)を動かせば、後者がマッチしたと判定されてしまうことになる。

 これを防ぐには、まず“戦術が切り替わったのを確認”してから、別のユニットを動かして戦術ボタンを押すのが第一。ゲームシステムが「このユニットは現在動いている」と認識しているか否かは、サテライト画面の左上にあるステータスを見れば一目瞭然。動かされている=戦術変更を即時受け付けるユニット(パイロットグラフィックの枠)は、その外周が明るく点灯する。不慣れな人は、余裕があるときにカードを動かしながら画面左上のステータスをチェックしておくといい。手を止めて他のユニットを動かしてやれば、切り替わるタイミングが把握しやすくなるはずだ。

 戦術の変更は、ゲーム開始直後の“デモシーン”や“戦闘シーン中”にもおこなえる。サテライト画面にモビルスーツの戦闘シーンが表示されているときでも、ユニットを動かしながら戦術ボタンを押せば、マップ画面に切り替わった直後に変更が反映済みになっている。“戦術変更の予約”みたいなもので、慣れてくればマップ上に散在する複数ユニットを順次最適な状況にしておくといったことが可能になる。

戦術変更の一例。まずは突撃してきた敵に対して攻撃重視で足止め 戦闘シーンのあいだに必要な戦術指示を与えておく。落ち着いて入力すべし マップ画面に戻ると同時に戦術が切り替わっているため冷静に対処できる


 唯一の難点は、戦術の変更がきちんと反映されたかどうかは、画面が切り替わるまでわからないということ。前述のように慌てると「あれ、このユニットは○×重視に変えたはずなのに!!」といったミスにつながってしまう。「シャカシャカ(ユニットを動かす音)、パン!(ボタンを押す音)」を雑にやらなければ、まず間違えることはない。丁寧に操作すれば、ほぼ100パーセント正確に変更できる重要なテクニックだけに、知らなかった人はぜひとも試していただきたい。

 母艦の戦術変更も、トラックボールを動かすと同時にやったほうが効率がいい。面倒なときは戦術ボタンの長押しでもいいが、柔軟な対応を心がけるなら、ユニット同様“個別に変更する”癖をつけておいたほうが後々戦いやすくなるはずだ。


■ 複数以上のユニットを操作する

 GCBのスターターキットには、カードを収納してユニットを構築する“5連装スリーブ”が「2枚」封入されている。システム的には最大5ユニットまで同時に出撃させられるが、スターターに2枚しか入っていないこともあり、アミューズメント施設を散見する限り、たいていの人は1~2ユニットで戦っているようだ。

 少数精鋭ならそれでもいいが、ファーストガンダムの劇中でドズル・ザビが「戦いは数だよ、兄貴!」と語っているように(あくまでも基本的に)数を出したほうが戦術エリア内に敵を捉えやすくなるぶん戦いが有利になるはず。とはいえ「右手は戦術と攻撃ボタンにつきっきりだし、左手だけで何個もユニットを動かせるわけないじゃん! 人間の手は2本しかないんだよ!!」という人も多い。そこで今回は、複数ユニットを扱ううえで役立ちそうな実例をいくつかご紹介しようと思う。

 まずは、基本となる2ユニットを効率よく動かしていく方法。「片手だけではどうしても難しい」という人は、両手でユニットを動かす際「どちらを細かく操作するか」を決めておくといい。例としては、まず各ユニットを両手で動かしながら敵ユニットの位置を確認。接近戦など、細かい操作が必要になりそうな側を瞬時に判断し、もう一方は有利なポジションをキープさせるべく無難な位置にユニットを配置。あとは、片方の手を常に戦術+攻撃ボタン側にかけておけば、細かい操作でも混乱せずに済む。

片手だけでは厳しいという人向けのスタイル。細かい操作が要求されそうなら…… もう片方のユニットで支援させるべく、無難なポジションにユニットを配置 素早く右手をボタン側に戻して、いつでも押せるよう準備しておくのだ


 単体ではなく“2ユニット”を並べて同時に扱うといった手法もある。組み合わせるカードを揃えておけば、ウェポンの残弾数、メカニックの機動力といった違いをさほど気にすることなく戦いに集中できる。これを2セット用意すれば、2ユニット感覚で計4ユニットを同時に操作することも可能。2ユニットをまとめて動かすときも、小指と親指を開いて動かせば、攻撃エリアの間隔が細かく調節できる。必ずしもくっつけて動かす必要はなく、慣れるに従い指先を軸にして個別に向きを変えるといった操作もできるようになるはずだ。

4ユニットでもペアで動かせば2ユニットと大差ない感覚でプレイできる ペアで動かす場合、メカニックやウェポンを揃えておくと混乱せずにすむ 慣れれば指の開き具合などで攻撃エリアや間合いが微調整できるようになる


 「同じ編成のユニットばかりでは戦いにくい」という人は、射程距離の長いメカニックを組み込んだユニットを後方に配置するといい。普段は敵に近いポジションで戦うユニットに神経を集中し、合間に後方支援ユニットや母艦の位置を微調整していく。後方支援のユニットを増やすときは、高機動メカニックの突撃に要注意。数を増やすほど注意が散漫になるため、接近戦が不得意な支援機の多くは、後方かく乱用ユニットひとつで壊滅的なダメージを受けてしまう。

後方支援ユニットを増やすときは、相手の突撃に要注意。「くるな」と思ったら前衛で食い止めるか、さもなくば多重ロックオンによる集中砲火で確実に潰したほうがいい



■ 少数精鋭、人海戦術、どちらも使えるのが賢い司令官

 最初のうちは少数精鋭で戦ったほうが無難かもしれないが、プレイのバリエーションを増やしたいなら人海戦術にもチャレンジしてみるべき。こうして引出しを増やせば、今まで苦手だった敵ユニットに対する攻略法を編み出すこともできるはず。一見するとスキがないユニット編成も、数的アレンジで対抗すればとたんに弱点が露呈されることだって少なくない。慣れ親しんだユニット編成に安住せず、さまざまな可能性を試してみてほしい。


(C) 創通エージェンシー・サンライズ

□バンプレストのホームページ
http://www.banpresto.co.jp/
□「機動戦士ガンダム0079カードビルダー」のページ
http://gundam-cardbuilder.com/
□関連情報
【3月24日】ピックアップ アーケード「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー」第9回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060324/gcb.htm
【3月17日】ピックアップ アーケード「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー」第8回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060317/gcb.htm
【3月10日】ピックアップ アーケード「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー」第7回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060310/gcb.htm
【3月3日】ピックアップ アーケード「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー」第6回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060303/gcb.htm
【2月24日】ピックアップ アーケード「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー」第5回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060224/gcb.htm
【2月17日】ピックアップ アーケード「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー」第4回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060217/gcb.htm
【2月10日】ピックアップ アーケード「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー」第3回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060210/gcb.htm
【2月3日】ピックアップ アーケード「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー」第2回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060203/gcb.htm
【1月27日】ピックアップ アーケード「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー」第1回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060127/gcb.htm

(2006年3月31日)

[Reported by 北村孝和]



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