【特別企画】

初心者もオススメ、「The Elder Scrolls Online」の新地域「ハイ・アイル」の冒険!

1年にわたる物語の完結編・最新DLC「ファイアソング」も体験

【The Elder Scrolls Online】

12月23日より最大70%オフセール開始

 DMM GAMESが提供するMMORPG「エルダー・スクロールズ・ オンライン」(以下、ESO)日本語版において、11月に新たなDLC「ファイアソング」が実装された。2022年3月から開始している「ハイ・アイル」アップデートにおける連作ストーリーとも言える「ブレトンの伝統」の最終章が今回の「ファイアソング」なのだ。

 最初に場所を聞いた筆者は「そんなところまでいけるようになるの!?」と驚いた。というのも今回の舞台となるシストレス諸島は「ESO」世界の地図で見るとタムリエル本島の南西部、サマーセット諸島の北にある小さな諸島だ。さらにDLC「ファイアソング」のストーリーの核となるのは、タムリエル世界における「ドルイド」に関する物になるのだという。

「ハイ・アイル」は赤丸で印を入れたあたり、タムリエル大陸の南西部にある「シストレス諸島」で展開する

 12月22日からは「ESO」のクライアントやゲーム内課金通貨「クラウン」がセールとなる。セールでは「ESO」のベースとなるクライアントに加え、各DLCが同梱された「エルダー・スクロールズ・オンライン 日本語版 <ハイ・アイル>コレクション通常版」が67%オフの2896円。ゲーム内で使う通貨「クラウンパック」が20%~40%オフ。まさに「ESO」をこれから始めたり、復帰する機会なのだ。セールは下記ページで行われる。

・DMMストア「エルダー・スクロールズ・オンライン」関連商品を購入

 筆者は「ESO」に関して様々な特徴を紹介する連載"「The Elder Scrolls Online」大満喫連載 アカヴィルたちの集い"を執筆していた。「ESO」ではメインストーリーは最後まで進めてデイドラの1人「モラグ・バル」を倒してクリアし、その後も「The Elder Scrolls III: Morrowind」の舞台となった「モロウウィンド」で現人神ヴィベクに会ったり、「オルシニウム」ではオークたちがメインの世界でクエストをこなしたり、直近では2年前にも大好きな「The Elder Scrolls V: Skyrim」の舞台である「スカイリム」が追加されたチャプター「グレイムーア」の最初のエピソードを存分に満喫した。

 今回、「ESO」を改めて紹介するにあたり2022年の1年にわたってアップデートされてきた「ハイ・アイル」を新キャラクターでプレイしてみた。チュートリアルもアップデートされており、今からプレイする人にはオススメの内容となっていた。「ハイ・アイル」、そして最新DLCの「ファイアソング」を紹介すると共に、「ESO」の基本的な要素も紹介していきたい。

「ハイ・アイル」アップデートのテーマは「ブレトンの伝統」とのこと。ブレトンってもっと北のハイロック出身じゃなかった? こうした疑問もストーリーの中で明確になるのかも?
最新DLC「ファイアソング」では、シストレス諸島の小島「ガレン」が舞台で、「ドルイド」がストーリーの中心になるようだ

チュートリアルもアップデート!いきなり世界中どこのイベントにも挑戦できる!

 今回は"「ESO」をはじめて挑戦する"という人向けに、まず「ESO」の新しいチュートリアルとキャラクターシステムから紹介していきたい。新チュートリアルは2021年6月に実装された。場所はタムリエル本土の西側、ストームヘヴンとアリクル砂漠の間にあるイリアック湾内にあるバルフィエラ島だ。

 面白いのは更新されたチュートリアルのスタートも毎度おなじみの「牢獄スタート」なところ。「ESO」に限らず、「The Elder Scrolls」(以下TES)シリーズでは、かならず囚われの身からのスタートなのだ。今回は牢獄から謎の魔術師ノリアンウェから声が掛けられ、冒険がスタートする。彼女と会話しながら物語を進めるだけでチュートリアルが完了する作りになっている。

キャラクターメイキングもUIが更新されている。操作しやすい
今回もやっぱり牢獄スタートじゃないか!(歓喜)
魔術師ノリアンウェから事情を聞いて牢から出してもらう。この後めちゃくちゃ修行してもらった
チュートリアルのラストはボスキャラのシャゼルを倒すバトルが待っている。回復はノリアンウェが担当してくれるので、思いっきり攻め込もう

 チュートリアルを終えると、アダマントの門を抜け、キーライトのギャラリーと呼ばれる場所に到着する。なんとここが島内の様々な地域にジャンプが可能なポータルとなっているのだ。なお、「ESO」のメインクエストを進めたい場合は、現在戦争中の同盟の領域、パクト、カバナント、ドミニオンのいずれかにいけばOKだ。

 DLCを購入していたり、すべてのDLCがアンロックされるESO Plusに加入していれば、色々な地域で冒険できる。「モロウィンド」や「スカイリム」といった、過去シリーズで掘り下げた世界も冒険できる。今回は最新の地域、「ハイ・アイル」に飛んで、新たな冒険でこの新キャラクターを鍛えていくことにした。

全ての武器や防具がチュートリアルのエリア内に転がっているが、拾って持ち出しても全く価値がないので、必要最低限の物のみをゲットするようにしよう。むしろ壺などから得られる灰や麦などの素材の方がよっぽど役に立つ
アダマントの門の周囲の外壁には、絵画のように行き先の映像が揺らめいており、これがポータルとなっている
ハイ・アイルを選ぶとさらに詳細な説明が表示される。さぁ冒険の始まりだ!

 ここで「ESO」初心者に向け、本作のキャラクターシステムを簡単におさらいしていこう。本作では戦士やソーサラーといったクラス選択があり、レベルアップで得られるポイントでステータスやスキルを上げていく。武器スキルは独立しており、魔法を使うソーサラーであっても剣や斧が選べるが、クラス固有のスキルなどは特定装備でのみ利用可能な物があるため、ソーサラーは「魔法の杖」を使った方が有利になる面がある。

 ただしプレーヤーの工夫によっては剣や斧を装備し武器スキルをうまく組み合わせて戦うこともできる。本来のクラスと異なる装備で遊ぶといった事ができるロールプレイの自由度が「ESO」の魅力の1つでもある。

 「ESO」のキャラクターステータスは非常にシンプルで、魔法の絡む「マジカ」、ヒットポイントに絡む「体力」、ダッシュや隠密などのアクションに絡む「スタミナ」の3種類のみだ。これらはレベルアップ時に1ポイントだけ上げられるので、キャラクターのスキルや方向性に応じて上げていく。まぁ例えばソーサラーなどの魔法がメインのキャラクターはマジカ中心、攻撃メインのキャラなら体力やスタミナに振るのが基本だ。

 「ESO」では通常の武器攻撃や魔法の杖での基本の魔法攻撃は貧弱で、スキルを使った攻撃で大ダメージを与えていくスタイルとなる。ショートカットボタン一発で発動するスキル攻撃や魔法は派手で強力であり、本作の大きな魅力の1つとなっている。スキルはクラス選択時に選択可能になる物と装備に応じたスキル、種族に絡むスキルなども用意されており、使う事でスキルのレベルが上がっていく。

 スキルはキャラクターのレベルが上がる毎に得られるスキルポイントを割り振る事で強化可能だが、強化するためにはスキルレベルも強化しておく必要があるため、未使用のスキルをいきなりポイントで強化といったことはできないようになっている。

 「ESO」には他にも「チャンピオンシステム」と呼ばれる特殊なボーナスもある。これもキャラクターを強化する上で重要な要素の1つのため、チャンピオンポイントが貯まったところで強化していくのがいいだろう。

 なお、今回の筆者のキャラクターは2本の短剣を両手に持って振り回す二刀流の暗殺者という線でいこうと決めた。そのため、先ずは二刀流のスキル「猛攻」と「双斬」を取り、これに暗殺のスキル「アサシンブレイド」を取得するスタイルだ。戦闘の流れは「猛攻」と「双斬」を使って体力を削り、体力が減ってきたら「アサシンブレイド」でトドメを刺すというスタイルだ。

レベルアップ時はキャラクターが神々しく光り輝く演出で分かりやすいしテンションも上がる!敵をこまめに倒すだけで経験はガンガン積めるので特別な事情がない限り、ガンガン倒していくのがいいだろう
レベルアップ時にはステータスも1ポイントずつ強化できるのだが、暗殺スキルがマジカ使用なので、マジカも無視できず悩ましい選択だ
重要なスキル選択。あとから変更する場合は色々面倒なので、最初のうちに方向性を決めて取っていくのがいいだろう。今回決めた「アサシンブレイド」はかなり有用なスキルだが、よく見るとマジカ消費のスキル……暗殺者なのに魔法ダメージなのかよ!?
「チャンピオンシステム」でもステータス強化できるので、ステータスの過不足をこれで補うという使い方もアリだな

陰謀渦巻く「ハイ・アイル」、サブクエストで羊マニアと遭遇!

 いよいよここからは「ハイ・アイル」のクエストを進めていこう。「ESO」はキャラクターのレベルによって敵の強さが変化するため基本的にどの地域からでもストーリーが進められる。最新の地域である「ハイ・アイル」もチュートリアルを終えたキャラクターで挑戦できる。

 「ESO」では人型のアイコンが表示される人からのクエストを受諾して、それをクリアする事でゴールドや経験値などの報酬を獲得してレベルを上げていく。黒のアイコンはサブクエスト、白のアイコンはメインクエストといった形で分かりやすくなっているので、チャプターのメインストーリーを追うなら白のアイコンメインでクエストをこなしていくのがいいだろう。

 チャプター「ハイ・アイル」のメインストーリーは、プレーヤーがハイ・アイルの地に訪れるために下船した場所に立っている男からスタートする。プレーヤーを呼び寄せたのはレディ・アラベル・ダヴォーという貴族お抱えの外交官で、彼女はハイ・アイルでは無名の人物を求めているという。

 ということで早速レディ・アラベル・ダヴォーに会いにいくと、彼女の依頼は島に着くはずの3隻の船が来ず、積まれた荷物が行方不明のため、この地では無名の自分に彼女の「目と耳」になってほしいという。

 依頼を受け調査を進めると、3隻の船は到着できず難破したようだ。そしてその原因として超越騎士団という正体不明の謎の集団の存在が浮き彫りになる。彼らが灯台の火を消す事で船は動きが取れなくなり、そこを狙われたようだ。さらに進めると船3隻の荷物とは物ではなく人だった。しかもバカロ卿という貴族が開く会議に参加するための重要人物ばかり!さらにさらに調べを進めると乗っていたのは、なんと上級王エメリック、アイレン女王、イルンスカー王子などの指導者たちだった!この会議ではなんと、現在「ESO」内で絶賛開催中の同盟戦争の和平交渉が行なわれようとしていたのだ!

 超越騎士団の黒幕は誰なのか?指導者たちの生存は?このまま同盟戦争は終わりを迎えるのか?など謎が謎を呼ぶ熱い展開が「ハイ・アイル」のメインストーリで展開することになるのだ。

「ハイ・アイル」最初のメインクエストは、眼鏡をかけたBA……貴婦人「レディ・アラベル・ダヴォー」からの依頼を受けるところから開始する。今日届く予定だった船の積み荷が届かないとのこと。この簡単そうな事件が……
こんな激闘を経て……
上級王なども巻き込む大事件へと発展していくとは……いきなりスケールがでかくなるのも「ESO」シリーズの面白いところ

 今回面白かったのがサブクエストである「困った羊」。モリック・グイドロズという名の羊好きのおっさんからのクエストで、彼の飼っている愛羊「ブリヴェッテ」が連れ去られたとのことで、それを取り返すのが目標だ。非常にシンプルなクエストで、いきなり目的地が提示されているので、あとはそこに向かうだけだ。

 とはいえ、モリックのおっさんの話に出てきた「ハドリッド」がどんな人なのかと洞窟に潜ってみると出てきたのは確かに人型ながら明らかに人間と友好関係を結べなさそうな人型甲殻類だ。ということで出てきたハドリッドは片っ端から悪・即・斬! ガンガン戦闘しながら道中の目的をこなしつつ、洞窟の最奥部を目指す。

 ゴール付近には他のプレーヤーの姿も確認できた。そう。「ESO」の戦闘は基本的にパーティーを組まずにソロで遊んでいながらも、こうした戦闘時などは簡易的に協力しながらプレイできる優しいマルチプレイのシステムとなっているのだ。敵を倒す際のダメージは共通ながら、倒した時の報酬は個々に獲得できるので、いわゆる「横取り」が発生しないようになっており、ちょっと手ごわい敵との戦いの際にはお互いかなり助かるし、助けられる仕組みなのだ。

サブクエスト「困った羊」スタート。目的地が明確なのでスムーズに進められそうなクエストだ
洞窟に到着すると「プリヴェッテ」の痕跡を探すのが目標になるので、洞窟の奥へと探索を続ける
モリックのおっさんの会話で会話できそうな人種のように言われていたハドリッドさんがこちら。いや、これどう見ても話が通じる相手じゃないだろ?
洞窟内地図などからクエストの進捗状況や場所などが確認できる
他のプレーヤーも並行でプレイしていたのか、ボスとの戦闘をほぼ行なわずにクリアできてしまった。ラッキーすぎるだろ!
ラッキーすぎるのも物足りないので、1度その場を離れてボスと再戦してみた。いや、こいつかなり手ごわいんですけど!?
クエスト完了後に会話するとモリックのめでたい思考が確認できる。こうしたキャラクターの個性が楽しめるのも「ESO」の魅力の1つだ

 ということでプリヴェッテを救出して再度モリックと会話するとクエスト終了。報酬などが手に入る。最後の会話まで聞いてると、正直ちょっと変なおっさんだって事が理解できるが、まぁこういったちょっとイカれ……いや、変わった人たちが暮らしているのも、実に「TES」の世界らしさと言える。

 「ESO」ではこのようなサブクエストが1つのチャプターには山のように用意されている。加えて、メインストーリーもあるため、1つのチャプターを余すところなく堪能しようとすると、たっぷり楽しめる膨大な内容が詰め込まれている。しかもこうしたサブクエストをプレイするほどに「TES」の世界観がより心に沁みわたるので、初見の人も是非プレイしてみてほしい。次ページは最新DLCであり、ハイ・アイル最終章「ファイアソング」を紹介しよう。