【特別企画】

スカイリム観光を満喫! ボリューム満点の「ESO」拡張パック「グレイムーア」レポート

歩くだけでも楽しい! 20時間はかかりそうなメインクエ、宝探しなど新要素満載

5月26日発売

価格:4,719円より(ダウンロード版)

 Yeaaah! ついに「エルダー・スクロールズ・オンライン(以下「ESO」)」の新章「グレイムーア」が発売された。そう、「ESO」で、「The Elder Scrolls V:Skyrim(以下「Skyrim」)」でひたすら冒険に明け暮れた、「スカイリム地方」を旅することができるようになるのだ!

 スカイリム地方と言えば、言わずと知れた「The Elder Scrolls V:Skyrim(以下「Skyrim」)」の主な舞台となっており、これまでもその一部にはアクセス可能だったが、スカイリムの主要エリアは依然として開放されていなかった。「ESO」は「Skyrim」より1000年前の世界。冒険した世界の過去が明らかになる。まざに"歴史の変化"を実感できる拡張パックなのだ。今回の「グレイムーア」ではついにそのスカイリム地方に手が入り、アクセス可能なエリアが広がり、膨大なクエストが楽しめるようになっている。

【エルダー・スクロールズ・オンライン - The Dark Heart of Skyrim Launch Cinematic】
ついに実装された西スカイリム地方。1,000年前のスカイリムはどんな場所なのだろう

 筆者はここ数週間、ずっと「ESO」をプレイしてこの拡張パックに備えてきた。そして実装直後からはさらにのめり込んでこの新しいスカイリム地方を旅してまわっていたが、すごく不思議な感覚だ。例えるなら幼少の頃に住んでいた街に、大人になってから再び訪れるような、そんなノスタルジックな感覚なのだ。だし「Skyrim」が「ESO」の時代から約1,000年後の未来である事を考えると、未来人の記憶のみが過去にタイムスリップした感覚になるのだろうか。いずれにせよ不思議な懐かしさを覚えている。

 ここ数日はずっと「グレイムーア」で新たに追加されたクエストをプレイしながら、昔の西スカイリムエリアを旅しているが、実に爽快だ。元々レベルを高くしていた事もあったが、「ESO」のシステムは比較的シンプルなため、久しぶりにプレイしても数分で感覚が取り戻せるのがうれしい。しかも「ESO」はベースセットさえあれば基本無料のため、4年前にベースゲームを買って少し遊んでリタイアした人でも、当時作ったキャラクターを引き続き利用する事ができるのだ。

 なお、難易度の調整もこちらのレベルに合わせて行なわれる事から、今回改めてベースセットを買って遊ぶ人でも、既存プレーヤーが新規にキャラクターを作成しても同じように楽しめる事は間違いない。

 また、今なお人気の「Skyrim」をプレイしている人が、より「The Elder Scrolls(「TES」)」シリーズの見聞を広げる意味でも、「ESO」には意味がある。何しろ「Skyrim」では文字通り、スカイリム地域しか移動できなかったが、「ESO」ではスカイリム以外のタムリエル大陸の色んなところに渡航できるからだ。

 ということで、「Skyrim」を満喫している人には特に見てほしい、スカイリム地方の観光レポートも含めて、新たに追加になった「グレイムーア」の内容についてレポートしようと思う。

拡張パック「グレイムーア」は西スカイリム地方が舞台。「Skyrim」で見かけた建造物の多くを見かけることができてテンションが上がる
パズルっぽいミニゲーム要素もある、新たなお宝収集システム「古遺物システム」が実装。ほどよい難易度と収集家たちの収集欲をくすぐるアイテムが用意されている
東スカイリムの一部は最初のベースゲームの頃から解放済みなので、ウィンドヘルムやリフテンなどは、昔からアクセスできていた。これまで紹介していなかったので、今回まとめて紹介していこうと思う

ソリチュード! ブラックリーチ! 西スカイリムの代表的な都市を余すことなく堪能

 「グレイムーア」の導入直後に「ESO」を起動すると、ちょっとしたスカイリム地方の紹介ムービーが流れる。いきなりだが、このムービーが実にすばらしい! 「Skyrim」をプレイしていた人なら誰もがニヤリとする導入と画面構成、そしてムービーの最後に入るカットシーンも実にTESシリーズらしくて最高で、「Skyrim」プレーヤーが新たに「ESO」の世界に来る事を歓迎しているようなムービーとなっている。このムービーが終わるといつものキャラクター選択画面になる。

 今回新たに追加されるクエストは、西スカイリムのソリチュードから物語が始まる。そのため「グレイムーア」のイベントを開始する場合はメニューなどから事前にクエストを受けてソリチュードに飛べる状態にして、ソリチュードに移動しよう。ソリチュードに着いてからはマーカーが出るので、あとはマーカーの指示に沿って話を進めていけば、ズブズブとメインクエストにはまりこんでいく。

【いよいよスカイリム地方へ】
起動直後には、馬車に乗っていた人間の視点で西スカイリム地方の雄大な景色を眺めるデモムービーが流れる。ムービーのラストは何かのトラブルに巻き込まれた人間がどこかへと連れ去られるカットで締められ、いつもの「ESO」のキャラクター選択画面に戻る。馬車に乗って移動するオープニングとは、まさに「Skyrim」のオープニングを思わせる粋な演出だ。御者のセリフも意味深で面白い
ゲーム開始後はメニューからクエストを受諾するのが手っ取り早い
クエストを受諾すると、ソリチュード港の旅の祠が開放され、ファストトラベルできるようになる

 そう、ソリチュード! 「Skyrim」ではかつて上級王トリグが治めていた街であり、その後ウルフリック・ストームクロークとの一騎打ちでトリグは破れて絶命する。「Skyrim」では最初にプレーヤーがソリチュードの街に入ると、入ってすぐ右手の舞台にて、ウルフリックを門から出して逃がした罪に問われた門番の処刑が行なわれるイベントが発生するのが印象的だ。

 そんなソリチュードの街に入る前の周囲の状況だが、これが驚くほど、1,000年後と同じ雰囲気だ。ソリチュード港も船が多く停泊して賑やかだし、ソリチュードに続く坂道もそのままだ。

【ソリチュード】
ソリチュード港はこの頃から交易のさかんな港として栄えていたようだ
ソリチュードに向かう石畳の坂道もほとんど変わらない

 街に一歩入った時の雰囲気もあまり変わらない。遠い未来に処刑が行なわれた舞台は、この時代から存在しているが、処刑は行なわれておらず、雑多に荷物が積み上げられていた。また、入ってすぐ左手に宿屋があるレイアウトも同様だが、店名は「寂しいトロール」であり、「Skyrim」の時代の「ウィンキングスキーヴァ―」ではなかった。ただ、これを命名したのが当時の主人の祖父、とのことなので1,000年前には流石に存在していなかったのだろう。このように名前の異なる店をチェックして、1,000年後と比較するのも面白い。

 1,000年前のソリチュードは建物の位置などは1,000年後と比べてもほぼ変わっていない。入って左手、石畳の勾配を上った場所の兵舎はこの時代からきっちり機能している。そして驚愕したのは、兵舎に併設された装具店「レディアント装具店」がこの時代から存在していることだ! まさかの超老舗じゃないか。しかも、「ESO」で渡航可能な北のとある場所に置かれた書物を読むと、このレディアント装具店の創設者の日記が読めるようになっているのも粋な仕掛けだ。

 他にも王の居城となる「ブルーパレス」もこの時代から健在。その作りも基本的な構造はほぼ変わらないのが驚きだ。ここには今回のメインクエストで何度も行き来することになる。また、吟遊詩人たちを育成する「吟遊詩人の大学」もこの時代から存在していた。しかも盗み出された貴重な楽器を、詩歌の歌詞のヒントから見つけ出して大学に戻す、という吟遊詩人の大学らしい収集型のサブクエストも用意されている。

【ソリチュード】
ソリチュードに入ってすぐ右手にある舞台はこの時代から存在していた。「Skyrim」の時代の処刑台は、この時代では単なる荷物置き場となっていた
入って左手に宿屋があるのはこの時代から変わらない。ただし宿屋の名前が「寂しいトロール」と名前が異なっているのが気になるところだ。ソリチュードくらいの大型都市で入口近くの宿屋ならそう簡単に潰れる事はないと思うのだが、1,000年の間に何があったのか。あれこれ想像するのが面白い
1,000年後にもあったレディアント装具店はこの時代から健在だった! というか現在の主人が立ち上げたという事実が今回の「ESO」で明らかになるのだ
吟遊詩人の大学が1,000年の昔から存続している歴史のある大学だというのが改めて実感できた
「Skyrim」でお祭りをやっていた広間もこの頃から存在していた。この頃からお祭りは開催されていたのだろうか?
ソリチュードの首長の居城であるブルーパレスも、入ってすぐ2階に昇る螺旋階段となる基本的な構造は1,000年前から変わらないようだ

 ソリチュード以外にも、古のドゥーマーたちの地下遺跡、ブラックリーチもメインクエストを進める事でアクセスできるようになる。今回用意された地下空洞はかなり広大で、専用マップも用意されるなど、とにかくやたらとだだっ広い。メインクエスト以外のサブクエストも豊富に用意されており、地下を制圧して出るのにはかなり時間がかかりそうだ。復帰ポイントになる「旅の祠」がこの地下空洞だけでもいくつも用意されているので、全ての場所をマーキングしておけば地下空洞内の移動が少し楽になるかもしれない。

 これら以外にも、「Skyrim」の時はそれほど重要なポイントではなかった「モーサル」のような小さな街や、「ドラゴン・ブリッジ」のように一目でわかる特徴的な建造物もバッチリこの時代から存在しており、フィールドを歩き回るだけでも十分に楽しめる。

【西スカイリムを旅する】
古代ドゥーマーたちの地下遺跡、ブラックリーチは今回もかなり広大だ。しかも怪しげなからくり仕掛けも「Skyrim」の時代以上にパワーアップしている印象だ
「Skyrim」の頃から存在するモーサルは今も昔も小さな街だ。「Skyrim」の頃もあまり目立ったクエストはなかったが、今回もそれほど重要ではなかったりする
ドラゴン・ブリッジも1,000年前から存在していたようだ。見た目のインパクトの割に目立ったクエストがないので、観光名所っぽい

 これらは1年にわたって展開するキャンペーンであるメインクエスト「スカイリムの闇の中心(Dark Heart of Skyrim)」を進めながら旅することとなる。「スカイリムの闇の中心」は、2020年の1月に実装された「喪心の嵐」を皮切りに、「グレイムーア」で追加になる「嵐の訪れ」から本格的に物語が始まり、今年の12月まで、あと2回のアップデートを予定しており、そこで完結する予定となっている。

 筆者は「グレイムーア」実装の前の序章となるクエスト「喪心の嵐」はすでにクリア済みだ。こちらは2時間ほどでクリアできる、まさにプロローグと言える内容だった。「喪心の嵐」を進めると東スカイリムのリフテンのラッドウェイや、ウインドヘルムの地下などに行き、スカルド王ジョルンの救出なども行なえるのでこちらもスカイリム気分が楽しめる。

【序章となる「喪心の嵐」】
「喪心の嵐」はDLCとして実装済みだったので先にプレイしておいた。クエストを受注して、戦士ギルドに向かう事で、「ESO」最初のメインクエストで共に冒険した「リリス・ティタンボーン」と合流して新たな冒険に向かう
リフテンの下水道はこの時代から「ラットウェイ」と呼ばれる盗賊たちの隠れ家として健在だ。今回のクエストでは、ラットウェイの中を探索する事になる
ウィンドヘルムの王の間でまさか吸血鬼との戦闘になろうとは! 「喪心の嵐」は比較的ライトなクエストなので、2時間ほどでクリア可能だ

 今回の「グレイムーア」で追加になったメインクエスト「嵐の訪れ」から本格的に幕を開けた「スカイリムの闇の中心」だが、このボリュームはかなりのモノだ。吸血鬼がテーマとなっており、吸血鬼と魔術結社が手を組んでタムリエル全土を掌握しようとする企みを阻止するのが目的となっている。敵の仕掛ける特殊な儀式は、エリア内の人間を無気力にするか、「喪心鬼」という意識を持たない吸血鬼にする事ができる呪いで、これを使って街や城などが狙われているのだ。

 吸血鬼が絡み、国家の存亡も関わる規模の事件となっており、「ESO」ベースゲームのメインクエストで共に行動した英雄の1人「リリス・ティタンボーン」や、善良な吸血鬼「フェノリアン」、ソリチュードの上級王「スヴァーグリム」の1人娘、「スヴァナ」らと協力して、この事件の真相を暴いていく、というかなり長大なクエストとなっている。

 実際に筆者は10時間以上このクエストを進めているが、感触としてはまだ中盤だ。そして今の状態で行けるエリアは西スカイリムの中でも限定された部分のみとなっている。今後、クエストが新たに更新されていくことで、もっと中央のスカイリムのエリアなどにも行けるようになる可能性はあるが、今回ではスカイリム全土が明らかにならない可能性もありそうだ。

【メインクエスト】
今回のクエストでは、人間と吸血鬼との平和な共存を望む吸血鬼、ヴェランディス伯爵の部下、フェノリアンや、ソリチュードの上級王の娘、スヴァナたちと共に冒険を進める
「Skyrim」の頃からスパイダーたちの巣となっていた洞窟「冷風ヶ淵」もこの頃から現存していた。今回のクエストでは、逃亡した敵を追うためにこのダンジョンを通過する必要がある
今回の敵はとにかく狡猾で、証拠を探したり、足取りを追ったりして、敵の居場所を探すのも一苦労だ。バトル自体はそれほどハードではないが、それでも油断すると何度かやられてしまうので、慎重に戦う必要がある

 「Skyrim」をプレイした筆者にとって、まだまだ気になる場所は多い。魔法使いの大学「ウィンターホールド大学」や、「Skyrim」のDLCで登場した吸血鬼討伐軍団「ドーンガード」たちの本拠地「ドーンスター」、「Skyrim」ではかなり重要な拠点だった「ホワイトラン」、「Skyrim」始まりの地である「ヘルゲン」や「リバーウッド」などへは現段階でいく事ができなかった。この辺りが今後のクエストで解放されるかどうかは不明だが、解放を願うばかりだ。

 なお、余談となるが「グレイムーア」を導入しなくても、ベースゲームのみで東スカイリムの一部のエリアはすぐに行くことができる。「喪心の嵐」の舞台にもなったが、盗賊ギルドたちの拠点「リフテン」や、「Skyrim」では圧倒的にカッコよかった上級王「ウルフリック・ストームクローク」の拠点、「ウィンドヘルム」などだ。ウィンドヘルムではそんなストームクローク家のご先祖様が従士として仕事してるので、協力してあげることも可能だった。

 なお、ドラゴンの声による特殊魔法「シャウト」の使い手、「グレイビアード」たちが住む「ハイフロスガー」に向かうための「七千階段」も東スカイリムからアクセスできるのだが、実際に階段を昇っていくと、倒木により途中で道が塞がってしまっているためアクセスできなくなっており残念だ。もしシャウトが実装されれば行けるようになるのかもしれない、など色々期待を膨らませておくのも楽しみ方の1つだろう。

【スカイリムらしさを楽しむ】
地図で見ると西スカイリムと呼ばれる領域は意外と狭いため、今後他のエリアが解放されるかは不明だが、続報を待ちたいところだ
東スカイリムのウィンドヘルムは「グレイムーア」を導入しなくてもいく事ができる。城の前には従士メラ・ストームクロークが立っており、いくつかのクエストを受けられる。ストームクローク家の人間が「Skyrim」の時代より更に1,000年前のこの時代に従士として活躍しており、彼女の話を聞くと更に昔からウィンドヘルムに関わっていたという証言が聞けて感慨深い
ハイフロスガーに向かう七千階段があったので、昇ってみようかと思ったが、途中で道が塞がれてしまっていた

歴史的な資料が発見できるかも? 新システム「古遺物システム」

 「グレイムーア」では新しい宝物収集のシステムとして、「古遺物システム」が追加になった。簡単に言うと、タムリエル全土に隠された特定の古遺物が新たに収集できるようになったというわけだ。カギのかかった宝箱を開けるには解錠のミニゲームが必要だったのと同じように、これら古遺物を集めるには2種類のミニゲームを解く必要があるのだ。

 発掘の方法は2段階で、まずは古遺物収集家教会に加入すると貰える「古遺物収集家の目」という魔法のアイテムを使用して、エリア内に古遺物が埋もれているかどうかを探る。もしエリア内にあればこの目から情報が取得できる。

 そして発掘ポイントにたどり着いたら、今度は発掘作業の開始だ。発掘ではまず同様に「古遺物収集家の目」を使って発掘ポイント内のどこに古遺物が埋もれているか怪しいところをチェックしてみる。チェックしたポイントはブロック単位で発光するようになっており、この発光の色合いから、古遺物の場所が分かる。なお、目を使う回数には限りがあるため、一定回数を使い切ってしまったり、古遺物を破壊してしまうと発掘失敗となる。ただし、再度同じ現場に入ることで、やり直しができる。

 古遺物の場所が特定出来たら、今度はブラシで掃いてみる。適切な場所を掃いて発掘に成功すれば、古遺物が手に入る。これらはいずれも新たなスキルとして追加されるので、より難解な発掘を行なう場合にはレベルを上げてスキルを磨く必要がある。

 これら発掘に参加したい場合は、ソリチュードの街中に掲示された「すべての古遺物収集家に告ぐ!」を読んで、古遺物収集家協会に向かい、ここでチュートリアルを経て入会する必要がある。古遺物には金銭的に価値のあるお宝や、歴史学上重要なアイテムもあるとの事だ。

 普通のオンラインゲームであれば、歴史的価値、と言われてもあまりピンとこない面もあるが、リリース当初からその世界の歴史がしっかりと作りこまれているTESシリーズの場合、歴史が絡むと話が変わる。過去シリーズで本を読みまくってTESシリーズの歴史を実際に研究しているプレーヤーが数多く存在するからだ。そうした歴史家プレーヤーたちにとって、本作のこの古遺物システムはかなり重要な要素になる可能性が高いし、実際に、現時点では分かっていない、新たな歴史的事実の発見があるかもしれない。

 いずれにせよ、やりこみ要素としては十分すぎる新システムが追加されたと言えるだろう。

【宝を探し出せ!】
ソリチュードにある掲示「すべての古遺物収集家に告ぐ!」を読むと、古遺物収集家協会の場所が分かるようになる
古遺物収集家協会に加入すると貰える「古遺物収集家の目」を古遺物のあるエリアで使う事で、発掘ポイントを探す事ができる
古遺物の発掘ポイントを発見すれば、発掘作業を開始できる
発掘では、最初に「古遺物収集家の目」を使って、発掘場所を更に絞り込む。緑色に発光している下に狙っている古遺物がある
ブラシを使って土を掃って取り除くことで、無事に遺物が発見できる。今後、難易度の高い発掘に挑戦できるようにするには、発掘のスキルレベルを上げていく必要がある
冒険中に遺物が隠された場所の手掛かりを発見する事がある。手掛かりを見つけたら、古遺物収集家の目を使って、発掘場所を探すという流れとなる

1年を通して展開する壮大なストーリー

 その他にも、最大12人で挑戦する試練の最新コンテンツとして「カイネズ・アイギス」も追加になった。これら試練と呼ばれるPvEコンテンツは、大勢の敵の軍団とプレーヤーの軍団でバトルを行なう集団戦だ。プレイするには試練の扉に直接飛ぶだけでいいが、扉の先で仲間を集める事ができず、事前に仲間を集めてパーティを組んでから来る必要がある。

 1人だとどのくらい善戦できるかとちょっとプレイしてみたが、全ての敵が恐ろしく強いため、1人では全く歯が立たなかった。ここは事前にチャットやギルドなどで仲間を集めて再度挑んでみたいところだ。

【カイネズ・アイギス】
試練のコンテンツは、直接入口に飛ぶことで、開始する事ができる。ただし、事前にパーティを組んでから向かう必要があり、入口で他のプレーヤーは確認できない
敵は吸血鬼やハーフジャイアントなど、一撃で大ダメージを与える強い奴らがわんさか登場するので1人で挑むのは正直無理っぽい

 スキルやクラスについては今回の拡張パックでは特に新しい物は追加されていないが、メインテーマが吸血鬼、ということで、吸血鬼のスキルラインや周囲の反応などについて、大幅に見直され、アップデートされているとのことだ。スキルだけならともかく、システム上もかなり大幅に変化しているとのことだったので、今回は吸血鬼化をやめておき、後日吸血鬼に特化した新キャラを作って遊んでみようと思っている。吸血鬼を極めたい人たちは是非、いきなり吸血鬼前提でキャラクターを作ってみるのも面白そうだ。

 今回はメインクエストを中心に話を進めて、西スカイリムのエリアがどこまで渡航可能になっているか調べてみたが、北西の一角がアクセスできるのみで、現時点ではスカイリムの中央エリアや南西にはまだアクセスできなかった。ただ、物足りないかと言われるとそんな事は全くなく、ソリチュードの建造物やサブクエストの数々を見ても、かなり長時間遊べるようにかなり細かく、丁寧なエリア構築が成されている。

 ここ数年の「ESO」の新しいメインクエストは1年を通して1つのテーマのクエストが配信されるスケジュールになっている。今回の「スカイリムの闇の中心」では、「喪心の嵐」、「嵐の訪れ」の後は、2020年内にあと2回のアップデートでストーリーが完結する予定となっており、こちらもやり応えがかなりありそうだ。今後のストーリー展開で、どのエリアまでいけるようになるのか、あくまでも現在のエリア内に留まるのかなどは不明だが、1度始めてしまうと1年間は離れられなくなるような心憎い作りになっている。

 今後、スカイリムの更なるエリアへの渡航が可能になるのかの気になるが、とりあえず今は行けるエリアの冒険を心置きなく堪能していきたい。

【様々なコンテンツ】
ソリチュードなどの街ではいずれもユニークなサブクエストが豊富に用意されている。メインクエストをクリアした後はこうしたクエストを楽しむのも「ESO」シリーズの醍醐味と言える
西スカイリムの北の海周辺をうろついていたが、、海の水が凍るほどの寒さのようで、移動中に真っ白になってしまった
「Skyrim」の時にあったかどうかが分からないような謎の遺跡も発見した。ちなみにこの祭壇の上にはなぜか、「レディアント装具店」の創設者であり、現在の店主と思われるアンジャルドの日記が置かれている
「Skyrim」の時代には存在しないような謎の難破船などを見る事もできた。この難破船にも何かのクエストが用意されているようだ
なんと3年前に結成したギルドのメンバーが声をかけてくれた! 久しぶりの仲間との再会もオンラインRPGならではの楽しみの1つだな!
なお、「グレイムーア」が発売した事で、これまではダウンロード版で購入する必要があった、前回のチャプター「エルスウェア」がクラウンストアで買えるようになっていた