「The Elder Scrolls Online」大満喫連載 アカヴィルたちの集い

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「ESO」連載第9回:ギルドメンバーたちとグループダンジョンをさらにさらに楽しむ

 「グループダンジョン」は、ソロが中心となる「ESO」で、濃い繋がり、プレーヤー同士の連携が楽しめるコンテンツだ。突破するには協力が不可欠であり、キャラクターのポテンシャルを最大限に発揮する場でもある。この連載でも一度取り上げているが、もう1度、さらに深く紹介していきたい。

 前回チャレンジしたオーリドンのグループダンジョンは難易度がかなりハードだったから、何度も死んでしまって、その都度メンバーたちに助けてもらいつつ何とかクリアできたっけ。

 「ESO」はソロでサクサク進めるけど、やっぱりパーティプレイが楽しい。グループダンジョンは、ギルドのメンバーともより深くつきあえるし、仕掛けも豊富、凝った中ボスもいてやっぱり面白い。初挑戦の頃と比べ、俺のレベルも大分上がって、キャラクターも強くなったし、腕も上がったはず!

 てなわけで前回の続きとして、今回はグラーウッドエリアの「エルデン洞穴」のダンジョンと、グリーンシェイドエリアの「灰の街」の2つのダンジョンに挑戦してみた。「エルデン洞穴」は前回のダンジョンとは異なり、人工的な要素よりも自然の雰囲気が勝る、天然の洞窟だったし、「灰の街」は地下の秘密都市といったたたずまいだ。毎回設定が異なるグループダンジョンは通常のクエストとは違った雰囲気が楽しめるし、何より他のプレーヤーとの協力プレイが活きる仕掛けが満載なので、ぜひ挑戦してみてほしい。

 いよいよギルド設立時の目標に挑戦したい! 10月7日金曜日、夜22時半から砦を奪うための部隊を結成し、突撃するぜ! そのためにもぜひ、俺達のギルド“VFA”に入ってもらいたい。俺達のギルドに所属するにはキャラクター作成時の所属を「アルドメリ・ドミニオン(Aldmeri Dominion)」にして、レベル10まで上げて欲しい。メインキャラクターはもちろん、サブキャラクターでもオッケーだ。まずは@norihikoikeか、@Lian66にメッセージとフレンド登録をしてみてくれ!

【著者近影】
elulazy:「ESO」の魅力の1つはファンタジーの世界観を豊かにする楽器や音楽の設定もしっかりしているところだ。今回は楽器をなくした音楽隊メンバーの楽器を取り返すサブクエストをクリアした後、そのメンバーたちと一緒に自分も一緒に合奏をしてみたぜ。正直音はイマイチ合ってなかったけど雰囲気のいい写真が撮れた
Glian:皆に追いつくべくクエストを進めている俺だが、なんとメインクエストを進めていなかった。たくさんのクエストを同時に進めていくため起きたことだが、以前紹介した「天球儀」のクエストを俺もようやく体験! その美しさは圧倒的だったぜ

巨大植物が牙をむく! 天然洞窟のような「エルデン洞穴」。

 週末の夜に「ESO」にログインすると、大体10人前後のメンバーが常時インしているんだ。そこで今回はかねてからやってみようと思っていたグループダンジョンに再挑戦することにしたんだ。

オーリドンエリアのグループダンジョン「エルデン洞穴」前でメンバーと合流。事前の打ち合わせを入念にしてからダンジョンに突入するのが正しいグループダンジョンスタイル……ただしこの後「ま、とりあえずチャレンジしてみようや! 」といつものノリでダンジョンに突入した
ダンジョン入り口には早くも敵の集団が待ち構えている。赤い字が並んでいると無条件でビクビクしてしまうが、意を決して先制の攻撃魔法をお見舞いするぜ!
「エルデン洞穴」の1番お気に入りの場所はこの入り口から下る道だ。水とともにくだる天然の沢を降りるような道は走ってるだけでなんか癒されるぜ
敵の数がとにかく多く、しかも複数の敵が同時に範囲攻撃を仕掛けてくるので、範囲攻撃のエリアを示す赤いエリアがかなり広範囲に広がり、かわすのが困難な場合もある。そんな時は仕掛けてくる敵に突撃するのもいいし、回避行動を取るのも手だな

 こういう突然グループダンジョンに挑みたい時などに、いつでも気軽に声がかけられるのはギルドの大きなメリットなんだよな。日本語で相談できて、会話ができるのは、やっぱりいいよな。実際に今回も唐突に声をかけたのに3人のメンバーがすぐに手を挙げてくれた。本当にありがたいことだぜ。

 グループダンジョンはリーダーのレベルに合わせて、ダンジョンの難易度が変わる。前回ちょっと厳しかった俺は、30レベルの人をリーダーにパーティを組んだ。俺の今のレベルは39。グループダンジョンではキャラクターのステータスはパーティのリーダーのレベルに合わせて下がってしまうが、スキルはそのままなのでかなり有利に戦える。「エルデン洞穴」へは初挑戦ということもあるので、あえて難易度をヌルくしてみたんだ。

 エルデン洞穴は草木が生い茂り、地下水が流れる“自然”の趣が強いダンジョンだ。恐らく過去には何かしらの建造物があったであろう跡は見かけるものの、エルフの長い歴史の中でも更に古い時代に滅び、そして長い年月をかけて自然が覆い隠すようにして構成されたようだ。その先のダンジョンは基本土と木々、水とでダンジョンの大部分が構成されている。特に最初に地下に向かって下る通路はまるで沢を下るような雰囲気で見た目も癒される。

 ただし入り口にはかなりの数の敵がスタンバイしていた。しかも奥にはさらに物騒な敵の声も聞こえてくる。前回の記憶でかなり身構えたんだが……こちらの攻撃にばたばた倒れていくんだ。俺たちの攻撃力が全体的に高く、ダメージは少ない。前回の大苦戦と大違いだ。その後の戦闘でも、正直それほど苦戦することなく次々と敵を撃破することができた。これはかなり気持ちいい。メンバーの2人がこのダンジョンの構造を把握してくれていたのも大きなポイントだったな。このため迷うことがなく、スムーズに次のポイントに移動できた。俺は仲間が先導してくれるのをついていき、余裕を持ってダンジョンでの物語を楽しめた。

 とはいえ中ボスはやはり手強かった。食虫植物「ストラングラー」を巨大化して外見を禍々しくした中ボス「チョークソーン」は見た目の異形さもあり、かなり緊張感のある戦いとなった。引き寄せられると本当に食われるのかと思うほど迫力があって怖い。他にも恐竜のような外見の「アリット」をさらに巨大化した「リーフシーザー」にはかなりビビらされた。やはりサイズのデカいボスが体力の高さにまかせて突撃してくると緊張感がかなりある。

 こうした強敵たちとの戦いでは、何よりパーティの役割分担が鍵になる。俺はヒールもできるソーサラー。回復の杖を持って戦っているが、実は攻撃魔法の方が得意なんだ。今回はヒールの得意なメンバーがいたから彼にヒールと補助魔法に徹してもらい、俺はもっぱらアタッカーとして魔法をふるった。ヒーラーのバックアップの元、戦士たちが最前線で攻撃を繰り出し敵をまとめ、俺は魔法攻撃で敵に大ダメージを与えていく。

 俺が得意なのは、「クリスタルの一撃」という範囲魔法。こいつはちょっと範囲が狭くチャージに時間がかかるんだが威力は強いんだ。戦士達が敵をきっちり固めてくれるので、かなり効果的に決められた。もし敵が戦士を突破してきても、俺の召還獣が壁になり戦士達が来るまで持ちこたえてくれた。おかげで戦闘はかなり安定して、俺自身の魔法使いとしての“成長”も実感できたぜ。

 ところが実はこのダンジョンでは、最後に大きな“罠”が待ち構えていたんだ。ネタバレは避けることにするが、NPC同士の会話をよく見ていないと最後の罠に対応しきれない。ちなみにメンバー4人のうち初見の1人は残念ながら罠にはまってしまっってラスボスを倒したというのに死んでしまった。俺も危うく死にそうになったが、何とか罠を抜けることができた。全くとんでもない仕掛けだったぜ。

 今回のダンジョンで一緒に挑んだメンバーたちがナイスだったと思ったのは、上記の罠についてのネタバレを一切しなかったことだ。以前このダンジョンに「罠」があることを盟友のGlianからおぼろげに聞いていたんだが俺はすっかり忘れていた。目の前のNPCの会話が段々不穏なものに変わっていったんだが、俺は気がつかなかったんだよ。

 俺も危うく死にそうになったが、だからこそこの罠を警告しなかった仲間達の思いやりには感謝した。この驚きはやっぱり体験したいし、危機は自分で切り抜けてこそ楽しい。俺も他の仲間と入る時は、警告はしないようにしよう。

【エルデン洞穴】
「エルデン洞穴」の中ボスの中でも特に印象的だったのは食人植物の「ストラングラー」を巨大化し、さらに表面をなんか禍々しくテカらせた「チョークソーン」だ。一定間隔で蕾の状態になり、そこから開放して周囲に大ダメージを与える範囲攻撃を使ってくる。とにかく見た目がなんか痛そうなんだよな
2足歩行の恐竜のようなモンスター「アリット」の親のような巨大な中ボス「リーフシーザー」はかなり図体がでかいので、攻撃しても倒れずに近付いてこられるとかなりの迫力で思わずのけぞってしまいそうになる
「エルデン洞穴」のラスボスは悪の政治家「キャノンリーブ・オラネス」。登場した瞬間から顔つきが凶悪だ。しかもよく見ると足元には大量の白骨がゴロゴロしてて雰囲気も禍々しい。さらに地中に引きずり込む魔法まで使ってくる
ラスボスを倒した直後のNPCのセリフに注目だ。「儀式が完了している」だって? 単なるハッピーエンドのセリフじゃないよな、これは……おっとこれ以上はちょっと秘密にしておくが、この後驚きの展開が待っていてかなりビックリさせられた。メンバーの1人はしれっと「おつかれさまでした」とか挨拶してるのも隠れたファインプレイの罠だったな

炎の精霊が俺を狙う! まるで地下都市のような「灰の街」。

 エルデン洞穴が思いのほか順調にクリアできたので、続いてグリーンシェイドエリアのグループダンジョン「灰の街」に挑むことになった。「灰の街」は、入り口こそダンジョン風なんだが、そこを抜けると広大な地下都市なんだ。入り口から少し奥に入るとそこに広大な空間があり、あちこちに木々が生えているんだが、あちこちに真新しい戦闘の跡が生々しく残っており、木々の色というよりは、火と血の色がより濃く、明らかに平穏な状態ではない場所だ。

グリーンシェイドのグループダンジョン「灰の街」の入り口だ。実はメンバーのうち俺ともう1人が未発見だったので、最寄りの祠から連れてきてもらったんだ
入って少し進むと、いきなり広大な開けた空間に出てきた。こんだけの木々が地下に生えてるなんて、「ESO」の世界観は改めてスケールがでかいと痛感させられた
せっかくの地下空洞内の森も戦いの炎で赤く染まっている。この色味だけでも平和な場所ではないことが分かるビジュアルというのもスゴいよな。出てくる敵はデイドラの小物たちが数を武器に攻めてくる。「戦いは数だよ」と兄貴に言ってやりたい
「灰の街」は高台を登ったり下ったり、東に行ったり西に向かったりと、移動範囲も広く高低差もあったため、移動がとにかく多いのが特徴だ。戦争に協力するのが目的というのも今までのグループダンジョンと趣が異なり、なかなか斬新な印象を受けた

 最下層まで降りて話を聞くことで、この地が「囁きの森」という名前だと聞くことができた。そしてこの森がデイドラの1人「メエルーンズ・デイゴン」の信者たちによって火をつけられたり、オブリビオンの門を開けられたりして、しっちゃかめっちゃかになっているという話を聞いて、街を守るための協力をすることになるんだ。これまでのダンジョンとは異なり、戦争のストーリークエストみたいになっているのが面白い。

 今回もレベル30のキャラクターをリーダーにしていたのでバランスは楽だったが、とにかく敵が多かった。これは適正レベルではかなり苦戦させられるかもと思ったよ。また、森全体を行ったり来たりして、時に防衛し、時に特定の敵を倒したりと、かなり忙しいダンジョンだった。

 このダンジョンの敵は通常のクエストなどでも見かけるデイドラや炎の精霊が中心で、中ボスクラスは人型の戦士や魔法使いが多かった。途中の防衛では「闇のエンバー」という炎の精霊の上位体のような中ボスが登場した。この敵の炎の連続魔法攻撃がとにかく痛い上に継続ダメージまであるのが厳しい。俺が先行してしまっていたこともあり、ガンガンとダメージをくらい、たちまち倒されてしまった。しかし、苦戦したのは正直この敵くらいで、後はサクサク進められた。

 それというのも、敵の数は多いのだが、フィールドが比較的広いため、メンバーも分散し各個撃破で戦えたのだ。もちろんしっかりとヒーラーが活躍し、戦士がこちらの敵をはがしてくれたおかげだが、気持ち的にもかなり楽に進められた。

 そしてメンバーの“探求心”にも感心させられたな。敵を倒したらすぐさま部屋の隅々まで探索、建物の中に置かれていた「伝説の書物」などの隠し要素をちゃんと見つけるのだ。本を読むと魔術師ギルドのスキルが上がる。そして「ここに本があるよ!」と教えてくれるので、俺も恩恵にあずかれた。こういう細かな優しさもギルドメンバーならではのアクションだよなぁ。

 ただ、ラスボスとの戦闘終了後の展開については、ストーリーとしては何ともモヤモヤが残るままで終わってしまった。ラスボスとして出てくるのを期待していたデイドラ「メエルーンズ・デイゴン」は声だけを残して、去ってしまったのだ。このストーリーの続きは別のクエストに繋がっているようだ。今後に期待してクエストを進めていきたい。

 ここではラスボス1つ手前の中ボス「炎の心臓のロサリエル」が実においしい行動を起こしてくれたんだ。この中ボスとの戦闘の舞台は高台の上にある円形の平地だったんだが、戦闘終盤になり体力が減ってきたロサリエルは何を血迷ったか、突然すごいジャンプをして、プレーヤーがジャンプできない崖の淵に飛び上がったんだ! ところが、移動はできなくても攻撃魔法や飛び道具で攻撃することはできる距離なもんだから、最後は一方的に集中砲火をお見舞いしてあっさり撃破できたんだ。かなりの強敵だったので、このトラブルはラッキーだったな。

 以上、今回2本のグループダンジョンに挑戦してみたが、レベル差の調整がここまでダンジョン全体の難易度に影響を与えることになるとは思ってもいなかった。その反面、2つのグループダンジョンをクリアしたにもかかわらず、経験値は思ったほど得られなかった。やはり歯ごたえのあるダンジョンでなければ、報酬もそれなりになってしまうようだ。

 つまり多少苦しくても経験値を稼ぎたい場合は、自分自身がリーダーになるか、なるべく近いレベルのメンバーをグループのリーダーにすればいい。リーダーのレベルのコントロールで楽しみ方がガラリと変わるので、状況に応じてリーダーを選出して同じグループダンジョンに何度もチャレンジしてみるというのも面白いだろうな。

 グループダンジョンはやはりギミックが楽しい。ボスの場合、回復しようとする仕掛けを率先してつぶしたり、瞬間的な連携を求められることもあって、次はどんな仕掛けがあるかワクワクさせられる。慣れたプレーヤー同士で連携して楽しむのも面白いし、未体験のメンバーを誘って一緒に遊ぶのも楽しそうだ。

 俺が見たグループダンジョンはまだ3つだけだってのに既にこんだけの多種多様な仕掛けを満喫できた。他のエリアも含めてまだまだこうした仕掛けが待ってるのかと思うと、次々とダンジョンをクリアしていきたいし、まだダンジョンに行ったことのないメンバーも積極的に誘っていきたい。グループダンジョンはギルドの繋がりを強くしてくれるとても魅力的な要素の1つなのは間違いない。

【灰の街】
今回、唯一俺に床を舐めさせた中ボスが「闇のエンバー」だ。炎の精霊の上位種のようで、連続して放つ炎の魔法はダメージがデカい上に継続ダメージもあるのがなかなか手ごわい。もう少し食らう前に回避すればよかったんだが、調子に乗ったのがマズかった
終盤に登場する中ボス「炎の心臓のロサリエル」。広範に放つ炎の範囲魔法は見た目も威力も強力でかなりの強敵かと思われたが……
オブリビオンゲートから颯爽と登場するラスボス「レイザーマスター・エルサス」。こいつを倒してゲートを閉じるのが最終目標だが……
ラスボスだけあってなかなか手ごわかったが、死ぬ直前に瞬間移動で離れたところに逃げたところを追いかけて、最後は俺の手でトドメをさしてやったぜ
ラスボスを倒してもゲートが閉じることはなく、デイドラ王の1人「メエルーンズ・デイゴン」が話しかけてきた。このまま最終バトルだと厳しいよなぁ、と思っていたら……続きは是非自分で挑戦して確かめてほしい。ちなみに奥に開いたオブリビオンゲートは入ろうとしても弾かれて気絶させられてしまう。ダメージは食らわないので、みんなして飛び込んでイベントが終わるまで遊んでいたのはここだけの話だ(笑)
今回のメンバーの1人はウェアウルフに変身できてしまう「病」にかかっていたので、グループダンジョン挑戦中も頻繁にウェアウルフに変身して戦っていた。攻撃力や体力がかなり上がるだけでなく、専用のスキルもあるようで、今回のグループダンジョン攻略の助けになってくれた。ウェアウルフに変身できる「病」や吸血鬼になってしまう「病」はサブクエストをクリアするか、クラウンで購入することで誰でも「病」にかかることができるので、俺も吸血鬼になる「病」にかかってみようかな