インタビュー

「The Elder Scrolls Online」はこう遊ぼう! 開発者が語るタムリエル大陸の歩き方

【The Elder Scrolls Online】

11月15日よりコンソール版サービススタート

対応ハード:PS4/5/Xbox One/Xbox Series X|S

 ゼニマックス・アジアはMMORPG「The Elder Scrolls Online」において、11月15日よりPS4/5/Xbox One/Xbox Series X|S向けのサービスを開始した。

 「The Elder Scrolls Online(ESO)」は日本ではこれまでPC版のみサービスされていたが、今後はコンソールでもプレイ可能となる。北米かヨーロッパのサーバーに接続してプレイするため、海外のユーザーとはもちろん、ハードの異なるプレーヤーとも同じ世界で冒険することが可能だ。

今回はオンラインインタビューを行った。写真は9月に来日した「ESO」のクリエイティブディレクター、ゼニマックス・オンライン・スタジオのリッチ・ランバート氏

 今回、オンラインインタビューにて「ESO」のクリエイティブディレクターを務めるゼニマックス・オンライン・スタジオのリッチ・ランバート氏に話を聞いた。これから「ESO」をはじめる人に向け、初心者へのアドバイスを中心に質問してみた。

【The Elder Scrolls Online - 日本語コンソール版ローンチトレーラー】

何でもできる「ESO」、ランバート氏が語るオススメコンテンツと楽しい想い出

――今回は特に初心者へのアドバイスとなる要素を質問したいと思います。「ESO」は多彩なコンテンツがありますが、まず初心者にはどんな要素を楽しんで欲しいですか?

ランバート氏:「ESO」の魅力は「どんなことでもできる」というのが最大の魅力だと思います。広大な世界で探索を楽しむ。仲間と一緒に色々なところを冒険しても良いですし、ソロで冒険を楽しんでも良い。もちろん戦争を楽しむのもありです。色々なキャラクターでスキル校正を楽しむ、ハウジングに注力する。アップデートを繰り返した「ESO」にはどんなコンテンツもあります。そして自分のペースでゲームが進められる。それが一番の魅力だと思います。

「ESO」はRPGシリーズ「The Elder Scrolls」の舞台、タムリエル大陸全土を冒険できる。様々な地方があり、多数の人種が住んでいる広大な世界だ

――「ESO」では広大なタムリエル大陸を冒険できます。ランバートさんのアートディレクターという視点からのこの世界の注目ポイントはどこでしょう?

ランバート氏:私自身のお気に入りはハイエルフの故郷「サマーセット」です。2018年に追加されたDLCコンテンツで、ハイエルフならではの洗練された生活様式、建物と植物の調和を見ることができます。「サマーセット」はこの地方とストーリー、ダンジョンといったコンテンツが追加されているのですが、他のDLC以上に魔法的要素が強く、世界観やストーリーも独特です。アート的にも注目の地域です。

 全体的な世界の話ですと、配置されているオブジェクトにも注目して欲しいですね。何気なく家に入ってもテーブルがあって、お皿が置いてあって食べ物がある。ちゃんとそこで生活している人達を考えてオブジェクトは配置されています。絶景や奇妙な建物など、印象的な風景はありますが、祭壇のお供え物など、細かい部分も注目して欲しいです。世界に説得力のあるリアル感を持たせることはアートディレクターとして気をつけていることです。そのリアルな世界を冒険できる、というところが自分でも気に入っています。

ハイエルフの世界を舞台とした「サマーセット」。「ESO」ではDLCを購入することで様々な冒険世界が拡張される

 そしてこの世界での探検では様々なキャラクターと関わっていきます。道ばたの人からいきなり小さなお使いを頼まれることもあれば、国歌に関わる重大な何かの依頼も受ける。こうしたキャラクター達のやりとりで広がる冒険の楽しさを感じて欲しいです。

 私自身はもうかなりのコアプレーヤーなので、「メイルストリームアリーナ」や、今回実装された「アップデート40 果てしなき保管庫」もオススメです。こちらは初心者要素ではないのですが、育て上げたキャラクターで腕試しができるコンテンツです。「果てしなき保管庫」は"ローグライク"の要素を盛り込んでいて、どこまで先に進めるか、挑戦できるコンテンツです。

――「ESO」は基本のゲームコンテンツに加え多彩なDLCが魅力です。ランバートさんが印象深いコンテンツは何でしょうか?

ランバート氏:最初期のコンテンツですがオークの世界を扱った「ロスガー」です。「オルシニウム」というDLCで行くことができる地方ですが、「オークの文化」、彼等のものの考え方、価値観が色濃く出ています。初期コンテンツであり「ESO」の方向性を考えている時期だったので、色々なアイディアを盛り込みました。雪に包まれ岩が目立つ過酷な地での冒険となります。

 どのようにストーリーを語れば良いか、オークという私たちとは少し違った価値観を持つ種族というものをどう表現すれば良いか、「オルシニウム」ではその後のDLCに繋がる様々な実験的な要素もあり、私たちにとっても思い出深いコンテンツです。1つの物事について色々な解放がある、ゲーム的な面白さも注目して欲しいです。私自身も色々なことを学べました。

DLC「オルシニウム」ではオークの世界での冒険が楽しめる

――コンソールユーザーにとって「The Elder Scrolls」シリーズで印象深いタイトルとして「The Elder Scrolls V: Skyrim(スカイリム)」があると思います。そしてタムリエル大陸全体を扱う「ESO」ではスカイリム地方での冒険ができる。DLC「グレイムーア」はとても魅力的だと思います。この要素を教えてください。

ランバート氏:DLC「グレイムーア」は私たちにもチャレンジでした。シングルプレーヤーRPGである「The Elder Scrolls V: Skyrim」と同じ地方をMMORPGのフィールドとして登場させる。タムリエル大陸の歴史において、「ESO」は「Skyrim」より1000年前なのです。1000年後に「Skyrim」の世界になることを想定して、「ESO」での「スカイリム地方」を設定しました。

 1000年前の世界の表現にフォーカスを当て、イベントなどに関連性を持たせています。こういった関係性を考えるのはとても楽しかったですね。さらに「Skyrim」で印象的だった吸血鬼、ウェアウルフ(狼男)といった要素も盛り込んでいます。

スカイリム地方を扱ったDLC「グレイムーア」。RPG「The Elder Scrolls V: Skyrim」の1000年前の世界が舞台となる

――「ESO」は買い切りのベースゲームに加えて各DLCを購入するか、月額サービスの「ESO PLUS」に入ることで全DLCを遊ぶことができます。最初から「ESO プラス」は入っていた方が良いでしょうか?

ランバート氏:「ESO PLUS」は全DLCを購入しなくてもプレイできます。さらに毎月課金ポイントである「クラウン」が入るので、「クラウンストア」を利用しやすくなります。クラウンストアは乗り物や、キャラクターの外見を変えられる装備が購入できるので、個性的なプレーヤーキャラクターを追求できます。加えて拡張インベントリーも嬉しいサービスです。

 しかし初心者必須のサービスではないと思います。あくまでオプションかなと。ベースゲームだけで500時間は楽しめるコンテンツが入っていますし。ただベテランプレーヤーにとって「ESO PLUS」は価値を持っている。プレイをやりこむことでその魅力は高まっていきます。

――「ESO」の大きな魅力として「シロディール(同盟戦争)」があると思います。プレーヤー達が3つの勢力のどれかに所属し大規模PVPを繰り広げる、この戦争にキャラクターを育てなくても参加したい、できれば活躍したいという初心者プレーヤーにアドバイスをお願いします。

ランバート氏:シロディールにはレベル10までキャラクターを育てることで参加できます。開発時から大きな要素として力を入れたコンテンツで、投石機や巨大な弓などの「攻城兵器」を展開し城や砦を拠点とした攻防戦も楽しめます。投石機で一定のダメージを与えると壁が壊れて攻め込む場所が増えたりと戦略的な要素も盛り込まれています。

 全戦で多くのプレーヤー相手に戦える強力なキャラクターを育てることも可能ですが、援護に力を入れるなど強くなくても活躍できる場面は多いため、多くのプレーヤーが戦いに参加しています。

 初心者の育ちきっていないキャラクターでは前線でバリバリ戦うのは確かに難しいですが、戦い方や他のプレーヤーとの連携を意識すれば戦えます。プレーヤーのスタイルで戦っていただければ。ただ上級者のコンビネーションや、動き方をすぐ把握するのは難しいと思います。オススメは攻城兵器ですね。後方から強力な攻撃を打ち込み、味方を援護する戦いが、初心者でも活躍できる戦い方かと思います。

シロディールではプレーヤー達が3つの勢力に分かれて戦う

――ランバートさんは「ESO」のベテランプレーヤーでもありますが、印象に残る、今でも思い出す楽しかった想い出を教えてください。

ランバート氏:多くの想い出があります。シロディールで友人達と戦争に参加した記憶。本当に最後の最後の攻防戦で、大軍勢に攻め込まれる中、自軍の皇帝の地位を守るため、砦が陥落しないように必死に支えた記憶はサービス初期の想い出ですが、今でも記憶に残ってます。防衛には何時間もかかり、信じられないくらい多くの人が戦いに参加しましたね。

 ストーリーで印象深かったのは「サマーセット」のアルケミーというキャラクターですね。「サマーセット」の連続クエストではアルケミーの成長が描かれます。彼女が自分自身を見つめ発見していくストーリーは、ぜひ皆さんも味わって欲しいと思います。

 そしてやはり「メイルストローム・アリーナ」ですね。次々と攻撃してくる敵と戦うコンテンツですが、クリアまでたどり着くために本当に大変でした。死なずに最後までたどり着き無事にクリアできたときには、手が震えるほど緊張と興奮を感じました。もちろん他にもたくさんの想い出がありますが、特に強烈な体験でした。

ランバート氏のお気に入りの「メイルストローム・アリーナ」。次々と襲いかかってくる敵を撃退する上級者向けコンテンツだ

――最後に、これからゲームを始めるユーザーへのメッセージをお願いします。

ランバート氏:ゆっくりと時間を掛けて、色々な体験をしてください。その経験そのものhが本作の最大の魅力だと思います。「ESO」はまさに旅をはじめた直後からすごく面白い体験ができるゲームです。

 他のMMORPGはマックスレベルに達してからが本当の面白さだ、という作品もありますが、、「ESO」はそうではありません。もちろんマックスに達してからのコンテンツもたくさん用意していますが、「ESO」ではそこにたどり着くまでの道のりも楽しいゲームになっています。

 もう1つ、自由度の高さも特徴です。キャラクターのスキルやプレイスタイルは最初に決めたとおりにやる必要はありません。自分がより楽しい遊び方を考え、いつでも変更可能です。色々なプレイスタイルを試して欲しいと思います。実験的なプレイも楽しいですよ。

――ありがとうございました。

 今回はあえて初心者向けにフォーカスしてインタビューをしてみた。「ESO」は"ワンタムリエル"により、敵の強さがプレーヤーキャラクターのレベルに合わせて変化する。どの場所からも広大なタムリエル大陸を冒険可能で、さらにハウジングや上級コンテンツなどボリュームも盛りだくさんである。この機会にぜひプレイしてみて欲しい。