「The Elder Scrolls Online」大満喫連載 アカヴィルたちの集い
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「ESO」連載第12回:「星霜の書」への挑戦! ワン・タムリエルもレポート
2016年10月18日 00:00
ついにこの時がやってきた。前回難なく砦を奪還してギルド名を刻んだ俺たちは、さらにその先を目指すべく、シロディールの戦争キャンペーンの中でも重要な要素の1つである「星霜の書」の奪還に挑戦することを決めた。
この連載で告知していたこともあり、当日は15人以上のメンバーたちが集まってくれた。ところが、前日の10月6日に「ワン・タムリエル」のアップデートがあり、そのためと思われる不具合に加えて、各陣営の勢力の偏りが激しすぎて、結論から言えばうまくいかなかった。「星霜の書」をその手に入れるという目的は果たせなかった。しかし、今までになかった体験ができたり、楽しく戦うことができたので、この模様をレポートしていくぜ。
もう1つ、今回伝えたいのは「ワン・タムリエル」だ。この大型アップデートにより「ESO」は大きく生まれ変わった。ゲームの感触、進め方が変わり、幅広いユーザーが一緒に楽しめるコンテンツも増えた。今回は一部を体験できただけだが、こちらも紹介していくことにする。
そして、ここで皆さんに大事なお知らせがある。この連載は今回の12回で一旦お休みとなる。まだまだ体験したいこと、伝えたいことはあるので、復活の機会を待ちつつプレイを続けていきたいと思う。もちろん、ギルド運営はこれからも続けていくし、より大きくしていくつもりだ。
ギルドメンバーは34人まで増えたがギルドストアを開くために必要な50人にはまだ及ばない。今後も独創的なギルドイベントを開催していくつもりだし、今回失敗した「星霜の書」奪還作戦についてもまだ試したいことがある。引き続き興味を持った人は是非メンバーに入ってほしい。これからも俺たち「VFA」をよろしくな!
連載は一旦休止となるが、俺たちは「ESO」をプレイし続けるし、「VFA」は終わらない! 俺達のギルド“VFA”に所属するにはキャラクター作成時の所属を「アルドメリ・ドミニオン(Aldmeri Dominion)」にして欲しい。メインキャラクターはもちろん、サブキャラクターでもオッケーだ。まずは@norihikoikeか、@Lian66にメッセージとフレンド登録をしてみてくれ!
「星霜の書」奪還作戦始動!
前回とりあえず当初の目標である「砦にギルド名を刻む」ことには成功した俺たちだったが、これで満足してはいられない。この世界において重要なアイテム「星霜の書」をまだ奪ったことがないからだ。
「ESO」での星霜の書は、各陣営に2本ずつ配備されており、マップ上では巻物の形で表示されている。これを奪うことで自陣営のプレーヤーのステータスにボーナスが付き、逆に奪われるとボーナスがなくなってしまう。そのため、星霜の書のバランスが崩れてしまうと、3陣営の均衡は崩れ、奪った側の陣営は圧倒的に有利になっていくというキャンペーンにおいては非常に重要なアイテムなのだ。
そこで今回、俺はこの「星霜の書」を奪うことをイベントの目標とした。「星霜の書」を奪うと、全プレーヤーに対して「星霜の書」が奪われた、という情報と奪ったプレーヤーの名前が大々的に告知される。ここに俺の名前、またはギルドメンバーの名前が上がれば、かなりのインパクトだ。ギルドの知名度も上がってメンバーも増えるかもしれない。大いなる野望を胸に秘め、ギルドメンバーを集め、「星霜の書」を奪う決意を固めた。
この日集まってくれたメンバーは15人以上。いつもこうやって集まって一緒に遊んでくれるのは本当にありがたいことだぜ。しかし、俺たちが現在参加中のキャンペーン「アズラの星」では、現在、青の軍団「ダガーフォール・カバナント」が圧倒的有利の状況だ。しかも「星霜の書」のほとんどをダガーフォールが握ってしまっているというかなり絶望的な状況となっていた。
そこで集まったメンバーで検討した結果、もう1つの陣営、赤の軍団「エボンハート・バクト」の陣営にまだ1本残っている「星霜の書」を奪うことにした。集まった俺たちはエボンハートの地域に向けて移動を開始したんだ。途中、エボンハートののどかな街を占拠し、そこを拠点としてガンガン攻め込んでみたのだが、砦がなかなか奪えない。砦攻略中にエボンハートの敵プレーヤーたちが集結してしまい、かなりの激戦になってしまう上、横からダガーフォールの連中まで乱入してきて、三つ巴戦になってしまい、何度も壊滅させられ、拠点の街まで戻されてしまった。
しかも、せっかく拠点としていた街も途中でバレて、ダガーフォールから攻撃を受けてしまって街を奪われ、結局、この日奪った全ての拠点はダガーフォールとエボンハートに奪われて、初期の城まで戻されることになってしまった。そこで翌日の再戦を決意し、この日は解散することになった。
この日の戦争で1番厳しかったのは、グループを組んでも、死んだり祠を使用するとメンバーがグループから強制排除させられてしまうという不具合が発生していたことだ。「ワン・タムリエル」アップデートによる影響と思われるが、これにより戦争で全滅してしまうと、グループが全解散してしまい、再度グループを組みなおさなければならなくなってしまい余計に時間がかかってしまっていたんだ。なお、この不具合は翌日から発生しなくなったようなので、現在では修正されていると思われる。
まったく目的が達せなかった俺達は、翌日はせめて書を一目見ようという作戦に変えた。この時も15人以上のメンバーが集合してくれた。ところが、戦況を確認して俺は愕然とした。エボンハートに残っていた最後の「星霜の書」すらダガーフォールに奪われてしまっていたのだ。こうなると標的は再びダガーフォールしかない。
だが、結論を先に言えば、やっぱり圧倒的な戦力差はどうにもならず、これもかなわなかった。とにかく敵の数は圧倒的で、せっかくうまく「星霜の書」を保管している砦に取りついても攻城兵器で攻撃しているうちにあっという間に援軍が到着し、撃破されてしまう。その中には「皇帝」の称号を持つ上級プレーヤーも先陣を切って攻撃してきており、こちらのダメージが全く通らないまま、各個撃破されてしまった。
また、防衛の人数に余裕があるためか、先行してこちらの陣地内の各所に少数の敵が隠れて待ち伏せをし、隙あらば移動中の俺たちの中の少数のメンバーを取り囲み、各個撃破しようと狙ってくるのだ。せっかく移動しようとしてる途中で何度もこのような罠を仕掛けられたので、俺たちも目標を変更し、せめてこの連中を撃破してやることに決めた。
全員が一丸となり、敵の情報をチャットで連絡しあい、各地に散らばって同じように待ち伏せしてくる連中をなるべく大勢で取り囲んで攻撃するように展開することで、各個撃破してやることができた。どや!
いくら敵が強くても、この城の前ならやられてもすぐに城の中から復帰できるため、何度も復帰して攻撃を繰り返すことで、城の前にはびこる連中の撃退はやりやすかった。だが結局城の前にまで張り込まれては、これ以上の進撃は難しいということで、ある程度撃退したところで、本日の戦いは終了となった。
ということで、今回は結局、「星霜の書」を手に入れることはかなわなかった。ただ、これはキャンペーンの進行状況にも依存する部分でもあるので、俺たちだけでどうにかできる話ではない。そこで、また次回以降のキャンペーンで再度挑戦してみたいと思ってる。または、キャンペーンの仕切り直し直後のなるべくフラットな状態の時にいきなり最短で「星霜の書」を狙うために行動してみるのも面白いかもしれないな。
そして、今回のように自陣営の人数が少ないキャンペーンでは、俺たちのように集団で動くチームには他のプレーヤーからも注目が集まっていたのも確かだ。気が付くと俺たちのグループに入っていないのに、行動を共にする他のプレーヤーがいたり、「攻城兵器をもっと増やせ! 」など戦い方のアドバイスをくれるプレーヤーがいたりするなど、このキャンペーンで俺たちの存在感が増していたのは事実だ。
この先もこんな感じで、キャンペーンに影響を与えられるギルドに成長していけたらいいなぁと思うぜ。
「ワン・タムリエル」アップデート最高! 各地のグループボス退治ツアーを実施!
さて、10月に入って大型アップデート「ワン・タムリエル」が配信された。今回のアップデートにより、今までの「ESO」とプレイスタイルがガラリと変わるような要素がたくさん盛り込まれたので、それについて紹介していくぜ。
まず、1番大きな変更点は、今までは自分のメインの地域で1度ストーリーをクリアしないと行くことができなかった他の勢力の地域に行けるようになったこと。地図を開いてみると、今まで白紙だった地図の至るところにグループダンジョンと各エリア毎に1つの祠が表示されるようになっている。これまでは他の地域のクエストは1つの地域のメインクエストをクリアしなくては挑戦できなかったが、これからはいつでも進められるようになった。
そして、今までは地域ごとに敵のレベルが設定されていたが、今後は自分のレベルに合わせて敵の強さも調整されるようになった。これまでは初期の頃のフィールドに行ってみると、敵を楽勝で倒せていたが、どの敵も手応えのあるレベルの調整されるようになった。油断しすぎると弱そうなザコ敵に倒される場合があるから要注意だ。
特にクエストで苦戦するような場合、今までならレベルを上げて再度挑戦するなどの方法もあったが、今後はスキルを見直したり、武器や防具を強化したりといった調整がより重要になる。ただし、その分手に入る報酬なども上がっているので、よりキャラクターを育てやすくなったのはうれしいところだ。
他にも、今まではレベル50以上のプレーヤーたちが4人でグループを組むことで挑戦できる「クラグローン」という地域に誰でも行けるようになった。強さに自信があればソロでも挑めるし、大人数で挑むこともできるようになった。ギルドの仲間など大人数で遊ぶ時にはうってつけの場所になった。
他にも1vs1で戦えるPvPシステム「決闘」が実装された。各地域の「グループボス」や「ドルメン」におけるアイテム発生についてもかなり調整されたようで、全体的に50レベル以上の上級者がアイテムを集めやすいゲームバランスとなったといえる。
ギルド内でも「決闘」に夢中になるプレーヤーは多かった。街の中で派手に戦っている人も何度か見かけたし、俺も実際にやってみた。「決闘」はシンプルで、プレーヤー同士がそれぞれのキャラクターのスキルを使って戦うだけだ。ルールらしいものと言えば決闘にはエリアが決まっており、そのエリアを出ると負けになるくらいだ。なお、決闘で負けると本当に死んでしまうので、祠のそばなどでやる方がいいだろうな。
実際にやってみると、アイテムの使用もスキル使用も制限がないため、決着が着くまでにかなり時間がかかった。むしろプレーヤー自身の集中力で差が出るんじゃないか? というくらいかなりの長丁場になった。もちろんプレーヤースキルが試されるし、キャラクターの成長度合いにもよるが、相手の行動を阻害するようなスキルの使い方、大ダメージを与えられるアルティメットスキルの使いどころなど、「決闘」ならではの戦い方を研究するのも面白そうだ。
他の地域の初期クエストに挑戦できるのも面白いポイントだ。もちろんメインストーリーをクリアすればどこでもプレイできるのは確かだが、最初のうちから種族と地域の縛りなく、好きなストーリーが楽しめるというのは、これから始めようとしている初心者にも優しいポイントかもしれない。クエストを並行で進めてストーリーを比較してみることもできるので、「ESO」世界の色んな場所を見て回りたいような場合にも気楽に楽しめそうだ。
なお前述のとおり、敵の強さはこちらのレベルで調整されるため、初期クエストから挑戦するといっても、難易度はそれなりに上がっている。ただし敵を倒した際に得られるアイテムなども強くなっているため、挑戦しがいがありそうだ。
そして、この敵の難易度の調整が面白い相乗効果を生んだんだ。各地域には「グループボス」と呼ばれる強敵が潜んでおり、地図上ではドクロのマークで表示されている。このグループボスの難易度が調整された結果、低レベルのプレーヤーでも集団で挑めばかなり戦いやすくなった上に、適正レベルの強力アイテムがわんさか入るようになったのだ。
そこで今回はメンバーを集めてみんなで各地のグループボスを倒して回るツアーを開催してみた。グループボスはクエストとは違う場所にいる場合が多いので、全てを発見済みのベテランプレーヤーに先導してもらった。集まったメンバーは16人前後。後からログインしてきたメンバーも続々と参加してきたため、最終的にはかなりの大人数で遊べたぜ。
「グループボス」はどいつもこいつも攻撃が非常にえげつない。ダメージ量も凶悪で、ソーサラーのくせに迂闊に最前線で戦っていたら、何度も即死させられちまった。敵の体力はものすごく高く、みんなが強力な攻撃やスキル、魔法を決めまくっていても体力のゲージが全然減っていかない。ただ見た目はどいつもこいつもカッコいいし、ボスっぽいオーラが出まくっている。実はこんなカッコいい敵たちがひっそり隠れてたことを俺は知らなかったんだ。その意味でもびっくりすることが多いツアーだったな。
ただ、やはり戦いは数だ。今回の調整でグループボスはかなり強くなっているのだが、冒険者が力を合わせれば倒せる。強いだけに倒した爽快感はハンパない。そして入手できるアイテムはプレーヤーごとに合わせた上にセット効果まであるので、今の装備よりかなり強力だ。これはなかなか気持ちがいいな! ただし戦闘時の貢献度か運かはわからないがアイテムが回収できない場合もあったほか、レアアイテムが必ずしも手に入るわけではないので、手に入らなくても泣かないように。
今回はアルドメリ・ドミニオンの島の2つのグループボスを巡ったが、ここだけでもかなりの数が隠れていた。そのうち全部の島のグループボスを倒すツアーとか組んでみても面白そうだ。
他にも「クラグローン」地域を少しだけ楽しませてもらった。このエリアの雰囲気は確かにクリア後の方がいいかもしれない、と感じられるほどに危険な雰囲気を感じた。サソリが闊歩する荒れた荒野が広がり、禍々しい祭壇があちこちに配されているなど、エリア全体から感じられる危険な香りがこれまで以上に異質だ。このエリアでもクエストを受けて冒険することが可能になっている。
そしてグループボス同様に、特定のエリアに入ると、巨大な精霊のモンスターが出現するのだが、いずれも禍々しい出で立ちで、戦闘もかなりの長丁場になる。戦闘の感触としてはかなり手ごわいのは確かだが、大人数で挑んだからというのもあるし、難易度調整の効果も大きいと思うが、それなりに戦える感触だった。しかも、倒せばかなりのアイテムが入手できるので、その魅力は大きい。クラグローン巡りもそのうちやってみたいところだ。
正直、配信開始から間もないため、俺自身は「ワン・タムリエル」をまだまだ遊びきれていない。今回アップデート後の戦争に参加するプレーヤーがやたら少なくなったのは、「ワン・タムリエル」に夢中だからでは? という話がよく出ていたが、街を歩くと今まで以上に多くのプレーヤーを確認できるので、この話もあながち間違いじゃないのかもしれない。そのくらい「ESO」の世界を大きく変えたのが今回の「ワン・タムリエル」なのだ。しかもこの調整が上級プレーヤーのみならず、初心者にとってもメリットの多いアップデートである点もポイントだ。今からでも遅くないので、是非がらりと変わった「ESO」の世界に足を踏み入れてみてほしい。
やっぱり「ESO」の世界は居心地がいい
以上、一通り「ESO」の世界について語ってきた連載も今回で一旦の休止となる。振り返ると、やっぱり「ESO」の世界は何度来ても楽しい。西洋ファンタジーによくあるこだわりとして、独特の言語体系や独自種族の細かい風習、信仰や食べ物などとにかく設定の各所がきめ細かく作り込まれているからこそ感じられる西洋ファンタジー独特の雰囲気と不気味さ、薄暗さ、こうしたあらゆる要素があるからこそ、そこに「世界」が感じられる。だからこの中で生きていても飽きずにずっといられるのだ。
そういう意味で「ESO」というタイトルは、長い年月をかけて「The Elder Scrolls」(TES)シリーズという独特の世界観を構築してきた開発者たちとそれを支えてきた古くからのファンたちが生み出したいわば「TES」シリーズの集大成とも言っても過言ではない。
しかもサービス開始から2年以上経過するのに、今回の「ワン・タムリエル」のような大掛かりなアップデートを提供してくれるのはうれしい。今回のアップデートはある程度やり込んだプレーヤーたちも再び盛り上がっているようで、「ワン・タムリエル」に関連した話をあちこちで見かけるようになった。こうしたアップデートが定期的に配信されるというのはプレイを続ける励みにもなる。
そして、俺のギルド「VFA」に参加して、一緒に遊んでくれたギルドメンバーのみんなには本当に正直感謝しかない。そして安心してほしい。俺は今後も「ESO」をやり続けるし、ギルドもどんどん大きくしていく予定だ。そう、俺たちの戦いはまだ始まったばかりだ!
ということで、うちのギルドでは今後もメンバーを募集しているが、今現在もソロで遊んでいるプレーヤーはぜひ1度、比較的交流の盛んなギルドに加入して複数の人数でのゲームプレイを体験してみてほしい。入り込めれば世界が変わるはずだ。
やはり「ESO」は「TES」シリーズであると同時に「MMORPG」なのだ。1人でストーリーを進めるだけでも楽しめるが、何人ものプレーヤーと一緒に戦争をしたり、グループを組んでダンジョンに挑んだり、今回のようにフィールドをみんなで駆け巡るのも妙な高揚感があって面白い。またはソロプレイをしながらでも、途中でしょうもない雑談をしたり、困った時のアドバイスをもらったりすることができるので「MMORPG」ならではの魅力も味わえる。
そういう意味では、歴史のある奥の深い「TES」シリーズの世界を「MMORPG」として余すところなく冒険できる「ESO」は、現存する「MMORPG」の中では最強といえるMMORPGだと断言できる。パッケージ購入が必要だったり、若干敷居は高いが、1度始めてしまえば、その世界に長いことどっぷり漬かり続けることはもはや必然の面白さがある、それが「ESO」なのだ。
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