「The Elder Scrolls Online」大満喫連載 アカヴィルたちの集い
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「ESO」連載第7回:ギルドメンバーで、大陸走破の大レース開催!
2016年9月13日 00:00
ギルドイベントがやりたい! それは、この連載が始まった最初からの目標だった。「ESO」では“戦争”というギルドに最適なイベントが常時開催されている。しかしそうじゃなく、自分の手と、アイディアでイベントをやってみたかった。
そこで、今回俺たちが提案したギルドイベントは「レース」だ。開催地をチュートリアル後に最初に行く場所「ケナーシズルースト」に設定し、初心者でも楽しめるマラソン大会を企画してみたぜ。街を越え山を越え、ゴール目指してひたすら進む大会を目指してみたんだ。
結果として、みんなが楽しめた大会になった。今回は動画も用意し、俺たちが開催したレースイベントを紹介するぜ。もちろんこのイベントは今回で終わらせるつもりはない。次やるときも告知するから、興味を持った人は俺達のギルドに来てくれ!
俺達のギルド“VFA”では、まだまだメンバーを募集している。日本人のメンバーによる、日本語の情報交換、雑談が楽しめるギルドだ。俺達のギルドに所属するにはキャラクター作成時の所属を「アルドメリ・ドミニオン(Aldmeri Dominion)」にして欲しい。だいぶレベルも上がってきたが、俺達自身まだ駆け出しなので、この連載で始めてくれる人はメインキャラクターはもちろん、サブキャラクターでもオッケーだ。まずは@norihikoikeか、@Lian66にメッセージとフレンド登録をしてみてくれ!
え? 「ESO」でレース? まさかのマラソン大会を開催!
ギルドメンバーはあれからも増え、現在は20人近くになっている。みんなはいつもはそれぞれ冒険をしているが、時々集まって戦争したり、雑談している。皆で集まるときに楽しいのがジェスチャーだ。
「ESO」のジェスチャーは非常に豊富に用意されているが、その中には楽器を演奏するという変わったアクションも用意されているのが面白いな。この間もメンバーが笛を吹いていたので、こちらもそれに合わせてリュートを弾いてみたが、なんか2つの楽器が奏でるハーモニーが合奏っぽい雰囲気になっているのが面白かったぜ。今度のイベントの時には演奏会とかやってみるのもいいかもしれない。
さて、いよいよ前から告知していたギルドイベント開催となった。結成してまだ日が浅い我がギルド「VFA」だが、早速イベントを開催したい! ということで、記事内とゲーム内のギルドの一言などでイベントの告知をさせてもらった。
その後、まずはイベントの内容について色々考えてみたが、今回は「ESO」では恐らく前人未踏? の「レースイベント」を開催することにした。なぜレースか? 俺は「Grand Theft Auto Online」で「クルー」を結成していて、その時よく遊んでいたのがメンバーを集めてのレースイベントだった。「ESO」は戦争がうまい人はいるかもしれないが、レースを楽しんでいる人はいないんじゃないだろうか? レースは予期せぬハプニング、思わぬ番狂わせなどレースならではの魅力がある。これを「ESO」で活かせないかと思ったんだよ。
開催地は低レベルのメンバーでも集まれる場所、ということでチュートリアル後に最初に行く「ケナーシズルースト」に設定した。これなら昨日、今日始めたばかりのメンバーでも、レベルに関係なく全員が参加できる。当初は馬を使ったレースを開催予定だった。乗り物がある方がレースっぽいし、馬を鍛えているメンバーもいるようだったので、それを存分に活かしてもらいたかったからだ。
でもよく考えたら、低レベルのメンバーの中には馬を持ってない人もいる。それを考えると足で走るだけならレベルに関係なく条件は同じになると考えた。それに開催地の「ケナーシズルースト」はあまり広い島ではないし、島の北の方は序盤のレベルでは踏み入ることができないので、実際に移動できるエリアはかなり限られる。足で走るくらいの方がちょうどいい距離感だ。ということで、馬なしのマラソン大会に決定した。
なお、レースのシステムが存在しないので、今回はこちらから何か景品を用意することにした。景品と言っても、いろんなレベルのプレーヤーが参加することを考えると選択が難しい。そこでゲーム内通貨なら、何かしら使い道はあるだろう、ということで今回は賞金として、今まで貯金していたお金を提供することにした。今後は募金制にしてメンバーから集めて、優勝者に出すというのも良いかもしれない。
総勢14名が参加! スタートは混戦模様!
そんなわけで、いよいよイベント当日だ。何人ぐらいの参加者が集まる不安だったが、なんと10人のメンバーが集まってくれていたんだ。加えて、当日ギルドメンバーに応募してくれた人も何人かいたので、その場でフレンド申請やギルド加入申請を済ませた。すると最終的には総勢14人もの集まりになった。
あまり広くないケナーシズルーストの祠の周辺にこれだけの人数が大挙しているビジュアルはなかなか壮観だ。ここで雑談をしてるだけでも十分に面白かったが、そのままではイベントは進まない。1度メンバー全員をグループに入れてから、スタート地点に向かうことにした。
レースのルールを説明しておこう。スタート地点はケナーシズルースト南方の小島だ。ここに全員を集めて島の中から出ないようにしてもらう。「ESO」でレースを遊ぶ上で欠かせないのはゴール担当の審判だ。今回のレースではケナーシズルーストで移動可能な最北のエリア「ミストラル」の街の奥にある「キャッツアイ埠頭」をゴールに設定し、そこに事前に審判を設置し、順位を決めてもらうことにした。なお、今回の審判には盟友のGlianにお願いすることにした。
また、今回のレースの肝としては、コースを特に設定しなかったことだ。つまり各自がゴールに向けて最短と思われるルートを選択して走ってもらう。街道だけでなく、けもの道もお構いなく一直線にゴールに向かうのもいい。どんなルートを走るのもアリだ。ルートの選択の駆け引きなども面白くなると考えたんだ。
いざレースの説明をしてみたところ、メンバーからは「スキルは使用可能か? 」、「食べ物は食べても大丈夫か?」などなど質問が飛んできた。「ESO」では高速で移動できるスキルもあるし、スタミナを回復させる食べ物もある。今回は面白さ優先で全てオッケーとした。
レース開始のカウントダウンは審判担当のGlianに任せることにした。テキストで淡々と進むカウントダウンには言いようのない緊張感が走る。俺はあえて小島の一番奥に位置し、ボートレースの要領でカウントダウンが1くらいのところから走り出し、0になった瞬間にスタートできるように調整し、スタートを切った。いよいよレース開始だ!
最初のうちは全員が団子状態でレースが進んでいく。ところが少しずつ周りのメンバーが消えていく。恐らく別のルートを取ったんだろう。こちらはゴールに向かって一直線に走るルートを取っていたはずだったので、少し迂回するルートを選んだのだろう。
魔法使い系のクラスを選んでいると、スタミナにステータスをあまり割り振らないため、どうしてもダッシュが続かない。このステータスの割り振りは戦士系のクラスの方が若干有利に感じた。ただ走っている足を止めなければ、圧倒的な差はつけられなかった。しかし見えなくなった人達はひょっとしたら俺達よりずっと先にいるかもしれない。不安を感じながら、必死に走った。
ところが、前にいたメンバーが周囲の人の移動スキルを上げてくれるスキルを使ったために、俺も一気に足が速くなった! こちらの速度がグングンと上がり、離され始めていた集団に追いついた上コース取りがうまくいき、トップに躍り出たんだ! しかし、実は別集団が違うコースで先行していたので、ちょっとぬか喜びになってしまった。
そうこうしてるうちに「ミストラル」の街が見えてきた。別ルートのメンバーたちは最初から橋を渡ることを考慮していた。遠回りに見えるルートだったが、どうやら向こうの方が早かったようだ。しかし、こちらにも計算はある。橋を渡らずに直接海に飛び込んでゴールに向かえば早いに違いない! 俺の後ろを走っていたメンバーも考えは同じだったようで、みんなして一斉に海にダイブした。
海を泳ぐ速度は走る速度と比べると若干遅めだが、距離的にはこちらに分がある。しかし実はさらに大きな落とし穴があった! 海から桟橋に上るのが難しくてなかなか上がれないんだ! 先行したメンバーが桟橋に上がれず苦しんでる様子を見て、こちらはとっさにちょうど目の前に見えたボートを踏み台にして桟橋に上がる方法を取ったのでロスは少なかったが、ここはもっとスムーズにいくものと思っていたので、完全なる想定外だ。
結局レース全体を通してみると、いくつかのタイムロスが重なった結果として、ゴールが見えた時には「ミストラル」の中央を走り抜けたメンバーたちが次々とゴールしていく様子が見えるような状況だった。完全敗北だ。ゴール到着後は、他のメンバーたちからも悔しさのコメントが上がっていた。「溝にはまっちゃった! 」、「ルートを間違えた」、「海から上がれねえ! 」などなど。こちらの予想以上に大盛り上がりになって、主催した側としては感無量だ。
くやしいので再トライ! 今度はゴールを南海岸に設定
レースの結果など、一通りの手順を終えたところで、メンバーの1人からこんな一言が飛び出した。「もう1回やろう!」。この提案には全員一致で賛成の声が上がった。確かに1回だけだと要領も何もなかったので、全く物足りない! 2回目がもしあるなら1回目と違うことを色々試してみたいと俺も思ってたし、みんなも同じ思いだったんだ。
俺たちはその後結局3回レースを楽しんだ。2回目の時はゴール役のGlianが難破船のマストの上に立っていて、見つけられなくて苦戦してしまった。3回目、俺は自身の体を雷化する魔法「無限の嵐」で、移動速度を上げて挑戦した。一瞬はトップに立つことができたんだが、結局負けてしまった。
驚いたのは、実は3回ともトップは同じプレーヤーだったんだ。話を聞いてみたんだが、「ESO」歴はそれほど長いわけではなく、レベルもまだ低い。スタミナが高いのかと思って聞いてみても、別に俺とあまり変わらないんだ。1位を取れたコツを聞いてみると、過去作の「The Elder Scrolls V:Skyrim」をかなりやりこんでいて、その頃の感覚で走っただけだというのだ。確かに移動時のキャラクターのモーションなどは「ESO」と「Skyrim」は非常によく似ている。慣れは重要ってことなんだろうなあ。
他のメンバーに彼の走りの分析を聞いてみると、「ルートの取り方に外れがない」ということだった。確かに単純にまっすぐ進もうとすると、段差が飛び越えられずに引っかかってしまう場合などがあるので、迂回すべきところは迂回し、まっすぐいけると判断したところはまっすぐいく。割と単純な話だが、ゲーム内のグラフィックからその判断が瞬時に行なえるのはやはり相当な慣れだと思う。スゴイ才能なのかもしれない。
今回初めて「ESO」でレースをやってみたんだが、やっぱりオンラインゲームでみんなで遊ぶのは楽しいな! いつもは1人で歩くフィールドをみんなで走るのは格別だ。ギルドイベントはぜひまた開催したいと思う。もちろん戦争や、グループダンジョンもやっていきたい。
やっぱり改めて「ESO」のフィールドは面白い。目的地に対して道がある場合も多いが、崖を飛び越えたり、岩をよじ登ってショートカットも可能だ。通り抜ける道がなくて思ったところに進めないことも多い。しかしそれが新たなクエストの始まりになったり、鉱石や宝箱の発見に繋がったりする。“冒険”、“旅”の楽しさを「Skyrim」と同じように実現しているのが、「ESO」のフィールドだ。
いつもはじっくり、のんびり進めるフィールドを「レース」という違ったアプローチで活用してみた。どっちが目的地に近いかなんて普段は考えないし、速度を上げるためのスキル活用も考えたことがなかった。この遊びは面白かったな。スタート地点の島は広さもちょうど良かった。こうなるとさらに凝ったレースもしたくなる。次のギルドイベントはさらに広いフィールドで、馬を必須でやろうと思う。
ということで、今回イベントを開催してみたが、まずは集まってくれたメンバーたちに感謝したい。通常の戦争に行くような場合とは全く異なる趣旨で、ゲーム内ルールにないようなちょっと独特の遊び方だったが、メンバーたちは純粋に楽しんでくれた。これに懲りずに次回はいよいよ馬を使ったレースを開催することを宣言しておくぜ! またはみんなのレベルがもっと高くなったら、シロディール内でのレースと言うのも面白そうだ。他にも2回目のレースでGlianがやってたみたいな、かくれんぼ的な遊び方も面白そうだ。
もちろん、本来の目的であるシロディールの戦争イベントにもガンガン参加していく予定だ。既に何度か戦争にも行っているが、かなり感触はつかめてきている。うまくメンバーが集まれればどこかの砦を攻略する日も近いかもしれないので、こちらも順次やっていくぜ。
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