【特別企画】
「ESO」でついに「スカイリム」実装! 拡張パック「グレイムーア」登場
ソリチュードなど思い出の場所の1,000年前の姿が明らかに!
2020年5月27日 00:00
今回DMM GAMESが、5月26日にPC用オンラインRPG「エルダー・スクロールズ・オンライン(ESO)」向けに発売されたのが、拡張パック「グレイムーア」である。価格は「ESO」ベースゲームを所有済みのユーザー向けアップグレード版の通常版が4,719円(税込)。はじめてプレイする人は「ESO」のベースセットが必要で7,199円(税込)の「ベースセット」がオトクだ。この他、多彩なアイテムが入手できる「コレクターズ版」も用意されている。
今回の拡張パック「グレイムーア」の最大の目玉が、「スカイリム地方の実装」である。大きなヒット作となったシングルプレイRPG「The Elder Scrolls V: Skyrim(以下Skyrim)」の舞台となったスカイリム全土が新たな冒険の地になるのだ。「ESO」は「Skyrim」の1,000年前の時代設定となる。吟遊詩人の街「ソリチュード」などの過去の姿を見ることができるのだ。
「グレイムーア」によってプレーヤーはタムリエル大陸の北の地方、スカイリムにアクセスできるようになる。実は現在の「ESO」でもスカイリムの一部は既にアクセス可能だ。具体的にはスカイリムの東、リフト地域やイーストマーチである。今回は実装に先がけ、これらの要素を紹介していきたい。加えて、5月22日に放映された公式放送での内容も紹介していこう。
1,000年前の「Skyrim」! 1年にもわたるキャンペーンが展開
「ESO」はシングルプレイRPGとして長い歴史を持つ「The Elder Scrolls」シリーズのオンラインゲーム。これまでの作品は「タムリエル」という世界の様々な地方を取り扱ってきたが、「ESO」は広大な世界が舞台となる。年代としては他の作品よりも過去の世界を扱っており、「Skyrim」の場合、この世界は1,000年前となる。
「ESO」がサービススタートしたのは2016年。そのときの様子は弊誌でも「The Elder Scrolls Online」大満喫連載 アカヴィルたちの集いで扱っている。あれから4年経った「ESO」は様々な点が進化している。今回、大きなヒット作となった「Skyrim」とリンクすることで、さらに魅力的な世界になったと言える。
今回の拡張パック「グレイムーア」では以下の要素が実装される。各要素を紹介していこう。
・新フィールド、西スカイリムの実装
・1年にわたるキャンペーン「スカイリムの闇の中心」
・吸血鬼アップデート
・12名で挑むレイド「カイネズ・アイギス」
・ミニゲームでお宝ゲット! 「古遺物システム」
「グレイムーア」実装によりスカイリム地方の西側、西スカイリムとたくさんのクエストが実装される。この物語は今後のアップデートによって拡張していき、1年間を通じて提供される大型キャンペーン「スカイリムの闇の中心(Dark Heart of Skyrim)」へと繋がっていく。
「スカイリムの闇の中心」のストーリーの序章はすでに始まっている。2月にリリースされた「喪心の嵐(Harrowstorm)」でプレイできる「不浄の墓」と「アイスリーチ」のダンジョンをクリアする事で、今回の「グレイムーア」のストーリーに繋がっていくのだ。
この物語の詳細については現在では「英雄の1人・リリス・ティタボーンと組んで“吸血鬼の王を倒す”」という概要しか描かれていない。吸血鬼と言えば、今回追加となる西スカイリム付近にある「ディムホロウ墓地」をチェックしたいところだ。
ディムホロウ墓地と言えば、「Skyrim」のDLC第1弾「ドーンガード」で登場した吸血鬼「セラーナ」が封印されていた場所だからだ。セラーナは「Skyrim」の時代では太古のヴァンパイアの1人とされ、「ESO」にも登場するデイドラ「モラグ・バル」とも関わりがあるなど、「ESO」との関係性が非常に深い。
そして、「Skyrim」で登場した「ウィンターホールド」についても注目だ。特に魔法使いたちの研究施設「ウィンターホールド大学」が登場するのか期待したい。ウィンターホールド大学はスカイリムの時代に存在していた施設だが、ウィンターホールドの街そのものは「The Elder Scrolls IV: オブリビオン」の時代に発生した「大崩壊」により、都市のほとんどが海に沈んだとされており、大崩壊以前の巨大都市、ウィンターホールドがどのようなものかにも興味があるし、全盛期のウィンターホールド大学が見られるかも知れない。
他にも「ホワイトラン」の現状や、「ハイ・フロスガー」への登頂とその頂上に住む「グレイビアード」たちとの出会いやシャウトの習得の是非、更に「世界のノド」とそこに「ESO」の時代も住んでいるはずのドラゴン「パーサーナックス」との遭遇もあるのだろうかと考えると、これは期待せずにはいられない。また、古代ドゥーマーの残した広大な地下洞窟「ブラックリーチ」にもアクセスできるようなので、ダンジョンの構造や仕掛けがどうなっているのかが気になるところだ。
このように、別のゲームで遊んだ場所やエピソードが楽しめるというのは、シリーズを通してその歴史や世界体系などをしっかり作りこんでいる「The Elder Scrolls」シリーズならではの魅力だ。まして今回は「Skyrim」という、筆者が遊びまくったスカイリム地域のエピソードが盛り込まれまくるのはとても楽しみだし、既存の「ESO」プレーヤーだけでなく、昔「Skyrim」を遊んだ人にも是非プレイしてほしい展開だ。
吸血鬼のアップデート、新システム
拡張パック「グレイムーア」実装と同時に、「ESO」システムでは吸血鬼アップデートが同時に追加となる。これまでもプレーヤーは吸血症にかかることで吸血鬼になる事はできたし、吸血鬼としてのスキルなども用意されていたが、今回「グレイムーア」の実装に合わせてこうしたスキルなどは大幅に修正が行なわれ、より凶悪なスキルの追加とともに、代償として周囲の反応などにも調整が施された。
その結果、吸血鬼としての能力はこれまで以上に凶悪な物となった。通常スキルも凶悪な物が追加になったほか、アルティメットアビリティ「血の後継」を使う事で、吸血鬼がその邪悪な本性を発揮できる獣になれるようになった。この状態になることでステータス全体が底上げされ、さらには壁越しに敵を見ることができる能力を発揮するなど、かなり凶悪なキャラクターとして楽しめるようになっている。
そしてその代償も同様に激しい物となり、症状が進むほど、体力の再生に時間がかかるようになったり、症状が悪化している場合は、顔を見ただけで商人が取引を拒否したりするようにもなるという。また、闇の一党の暗殺カットシーンのように、街でNPCから吸血行為を働く際には残虐なカットシーンが追加されるようになった上に、それを目撃されると犯罪者としてマークされるなど、負の要素も同じく追加となっている。
12名で挑むレイド「カイネズ・アイギス」、新しい宝探し「古遺物システム」
そして、12名で挑むことが可能な大規模戦闘イベントとして「カイネズ・アイギス」も追加になる。迫りくる海の巨人からカイネのアイギスにある孤島の砦を防衛し、包囲された村人たちを守るという新たなレイドバトルだ。多数の襲撃者や3体の強力なボスと戦うという内容は公開されているが、12人のプレーヤーが組んで挑むほどの内容なので、かなり激しいバトルになりそうだ。
他にも「グレイムーア」では古代の遺物や宝、そして知識などを収集するための新しいシステムとして、「古遺物システム」と呼ばれる新しいアクティビティを追加された。詳細については、まだ明らかになっていない点も多いが、これまでのように洞窟などに冒険に行ったついでに色々アイテムを拾うのとは異なり、最初から特定の宝を求めて、エリア内の手掛かりを集めて探索を行なうなどして、最終的にお宝にたどりつく、といったユニークなアクティビティになりそうだ。
今回の拡張パックについての概要をざっくりと紹介してみたが、筆者は早速、数日前から復帰して、「ESO」の世界に体を馴染ませているところだ。久しぶりにプレイしてみたが、あまりにも色々な追加要素があり、その進化に驚かされた。しかしプレイしてみて、今からでも十分にやり直せるという実感を持った。筆者のように拡張パック実装前に離脱した人はもちろん、最近になって「Skyrim」を知った人も是非「ESO」の世界にきてみてほしい。
公式生放送で一足早く「グレイムーア」を見る!
5月22日にはDMMの運営チームによる「エルダー・スクロールズ・オンライン 日本語版」公式生放送が行なわれた。エソモト氏による生放送で、「グレイムーア」で実装されるスカイリム地方の紹介、「古遺物システム」のプレイを見ることができた。
「グレイムーア」ではスカイリム地方の西側にあるソリチュードを探索。このソリチュードは「Skyrim」では帝国側の拠点であり、吟遊詩人のクエストもあるので「Skyrim」プレーヤーにはなじみ深い。今回NPCとの会話をしなかったためストーリーはわからないが、千年後にも残る建物や、宿屋など興味深いものを見ることができた。
もう1つ「古遺物システム」も紹介された。これは宝箱が埋まっている場所を探すミニゲームで、「古遺物収集家の目」というアイテムで宝物が埋まっている場所を探し出し、そこから発掘を行なっていく。宝箱をきちんと掘り出すことで様々な宝物が得られる上、うまく行けばボーナスも得られる。
「グレイムーア」はこれまで以上に「ESO」を魅力的にしてくれる拡張パックだと感じた。やはり思い入れのあるスカイリム地方を「ESO」で歩くことができるというのは本当に楽しみだ。他にも様々な新要素がある。筆者はこの世界に飛び込み、色々な体験をしたいと思う。レポートもお届け予定なので、期待して欲しい。