「The Elder Scrolls Online」大満喫連載 アカヴィルたちの集い

「The Elder Scrolls Online」大満喫連載 アカヴィルたちの集い

ついにギルド始動。その名も「Visitor from Akavir」!

 「ESO」日本語版では全ての音声が日本語化されているので、街中にいるストーリーに関係なさそうな一般人との会話でも声が聴けるのが面白い。挨拶1つとっても冒険を重ねて認められてくると変わるし、街角ではいきなり説教しているオッサンもいる。噂話に花を咲かせてたり、歩いているだけで楽しくなってくるんだ。

 そんななか、俺たちはついに「ギルド」活動を開始したんだ! 以前から連載で呼びかけていた通り、いよいよギルドを設立することにした。その名も「Visitor from Akavir」、略称「VFA」だ。メンバーはこの連載の呼びかけで集まってくれた仲間達。第1回目の後すぐに何人かのプレーヤーがフレンド申請をしてきてくれた。本当に感謝感激だぜ。今回初めて顔を合わせ、一緒に遊んでみたんだ!

 俺はまだメインクエストもクリアできてないし、ソロでやることもまだまだ多い。だけどせっかくMMORPGを始めたんだから、仲間が欲しい。そして俺たちの呼びかけに早々に名乗りを上げてくれた仲間たちと早くギルドを結成したい。そこで日時を決めてギルドを結成することにしたんだ。メッセージで呼びかけて、集合してみることにしたんだよ!

 今回はそんなギルド設立までのやり取りや、ギルドを設立してから、実際に直面したギルド運営に関する話、皆と遊んでみた初の“ギルド活動”を語っていくぜ。

 ちなみに、俺達「VFA」では、まだまだメンバーを募集している。日本人のメンバーによる、日本語の情報交換、雑談が楽しめるギルドだ。俺達のギルドに所属するにはキャラクター作成時の所属を「アルドメリ・ドミニオン(Aldmeri Dominion)」にして欲しい。だいぶレベルも上がってきたが、俺達自身まだ駆け出しなので、この連載で始めてくれる人はもちろん、サブキャラクターでもオッケーだ。まずは@norihikoikeか、@Lian66にメッセージとフレンド登録をしてみてくれ! そして今回、ギルド結成を記念して「ギルドイベント」の告知もするぞ! イベントの詳細は今回のラストに掲載した。ぜひ参加して欲しい!

【著者近影】
elulazy:皆で馬に乗って進むのは楽しいぜ! 結成翌日にもインしてみたら、割とアクティブに遊んでる人が多かったので、今後の展開も期待できそうだ。むしろ俺らがもっと頑張らないといけないな!
Glian:もうなんだかんだ忙しい。メンバー達は俺よりレベルが高いので、がんばらないと。それはそうと、「ESO」はクエストが楽しい。この凝ったクエストはMMOに慣れ親しんだ人こそ驚かされるはずだ

ギルド結成集会を開催。やっぱり日本語チャットって楽しい!

 8月10日、連載開始から2週間が経過したタイミングで、俺はついにギルド設立を決意した。

 もちろん、まだまだソロプレイでやることは残っているし、メインクエストも完了していない。でもクエストの合間に一息いれるタイミングで仲間と他愛のない会話をしたり、パーティ専用ダンジョンに挑んだりしてみたいという思いは以前からあった。

ケナーシズルーストの祠は低レベルのプレーヤーでも最初のコールドハーバーのイベントさえ終わっていれば、誰でも集まれるので、今回みたいに相手のレベル差がわからない時にちょうどいい
4人パーティの状態からさらにメンバーを追加しようとすると、パーティを大グループに変更できる。大グループでは一部の限定ダンジョンに挑戦できなくなるといった制限があるが、変更前のその旨の警告メッセージが表示される
自分以外のチャットの会話は吹き出しのように表示される。複数人でやってみるとこれが立体的に表示されていくのがわかって驚いた。吹き出しの数は最大2つで、3人以上の会話が続く場合は最初の吹き出しが通常より早めにフェードアウトする

 これまでギルド設立に向けて、連載上でメンバーを募集してきた。すると、掲載後すぐに何人かのプレーヤーがフレンド申請をしてくれた。その中には以前別のゲームで共に遊んでくれた人もいたりして、本当にありがたかったぜ。

 とはいえこの時点ではギルド名が決まっていないままだったので、ギルド設立をどうするかという迷いもあった。だがせっかくフレンド申請して頂いた人たちと早くギルドを結成したい。そんな思いから俺はついにギルド結成の日を決定した。それが8月10日だ。前日までにフレンドになってくれたメンバー全員にメッセージで「ギルド結成集会のお知らせ」を送った。場所はアルドメリ・ドミニオン所属のキャラクターが最初に降り立つ島「ケナーシズルースト」だ。このケナーシズルーストの祠に集合するように場所を指定させてもらった。

 いよいよ当日、いきなりのメッセージにも関わらず、俺の呼びかけに何人もの人がきてくれたのは感無量だ。集合してくれたのは俺とGlainを入れて計7人。ここで俺が悩んだのは、ギルド加入前のメンバー全員でどうやって会話をするか、だ。

 チャットウィンドウには基本的にゾーンや全体向けのチャットがひっきりなしに流れてくるので、メンバー同士の会話が流れやすくなってしまうし、何よりゾーンや全体向けのチャットだと関係ない人からも会話の中身が見えてしまう。こんな時に有効な方法は、パーティを組んでしまうのが手っ取り早い。チャット表示についてもグループ単位でのチャット表示の機能があるので、これを選ぶことで、全体向けやゾーン向けの会話が表示されなくなるので、仲間の会話が流れることもなくなる。

 そこでまずはパーティを組んでみることにした。考えてみたら、自分からパーティを組んだのは初めてだったかもしれないな。実際に組んでみてわかったのは、パーティ専用ダンジョンに挑戦するパーティの場合、メンバーの最大人数は4人までということだ。しかし戦争用などで実は「ESO」では最大24人のパーティを組むことができるんだ。5人以上のパーティでは各プレーヤーの名前の表示部分がちょっと変わり、より多くのプレーヤーとパーティが組めるようなレイアウトになっていた。

 こうして集まったメンバー同士で改めてグループチャットで話をして、これまでの経緯などの説明をさせてもらった。改めて、日本語でやり取りができるありがたみを実感した。以前戦争で英語でチャットした時に感じたのは、あまり挨拶のようなことはせず、用件のみ略語も交えてシンプルにやり取りする人が多いってことなんだ。

 英語があまり得意じゃない俺にとってはありがたい面もあるが、これはこれでちょっと味気ない。今回のかなと漢字の入り交ざった日本語でのやり取りは、細かなニュアンスも伝わるし、会話から見え隠れする各人の個性をイメージできるのが面白い。日本独特の顔文字なんかも表現が豊かなので、見ていて楽しい。

 集まったメンバーを見てみると、とびぬけてレベルの高いプレーヤーはおらず、いずれも俺たちと同じくらいのレベルのプレーヤーばかりだ。話を聞いていると、中には料理にこだわって、料理スキルを最大の50まで伸ばした人など、個性的なメンバーなのは間違いなさそうだ。

 なお、仲間同士で集まる時、チャットはできるのに待ち合わせ場所に行っても、他の仲間が見つからないような場合、実は異なるチャンネルに割り振られている可能性が高い。そんな時はフレンドを選択し、メニューから「プレーヤーのいる場所に移動する」を選択することで、同じチャンネルに移動できる。「ESO」のメガサーバーは、チャンネル制でプレーヤーを分散していたなんて、今回初めて知ったぜ。色々な技術が投入されてるんだな。

【初めての顔合わせ!】
皆でパーティを組み、会話に花が咲く。皆はオンラインゲームになれているようで、チャットもスムーズだった
チャンネルが異なる時には「プレーヤーのいる場所に移動する」を使うことで、地図上の場所の移動だけでなく、チャンネルも移動してくれる。そもそも2人くらいで遊んでいるとチャンネルの振り分けがされていることにすら気が付かなかったから、今回は驚いたぜ

ギルド名はアカヴィルを強調した「Visitor from Akavir」に決定!

 さて、メンバーが集まったところで、ギルド結成前に決めなければいけないことが1つある。ギルド名だ。そもそもギルド名が決まらないことにはギルドを立てることができないんだからな。ここでみんなの色んな意見を聞いて、お知恵を拝借することで、1人で思いつかないようなことも何か浮かぶかもしれないという考えだ。

ギルド作成は名前を決めるだけというシンプルな作り。その他の項目については1度ギルドを作成してから詳細を設定できる。なお同盟については所属している「アルドメリ・ドミニオン」しか選択できない
ギルド「VFA(Visitor from Akavir)」ついに誕生だ! 英語圏のプレーヤーにもわかるよう、紹介文も英語にしてみる
ギルド加入は、アカウント名などをギルドマスターらが直接登録するか、フレンド相手ならギルドへの招待を送ることもできる

 グループチャットしていると、自分以外の人の会話内容はチャットウィンドウ以外にも、各キャラクターの上部に吹き出しみたいな形で表示される。以前Glianと会話してた時にも見えていたが、複数の人たちが思い思いに会話する中で、この吹き出しが表示されるのはマンガっぽい雰囲気でなかなか楽しい。

 また、他のMMORPGでお馴染みのジェスチャーアクションも非常に多く用意されており、会話しながら踊る人がいたり、それに合わせて拍手したり、といったジェスチャー遊びも面白い。気に入ったジェスチャーはショートカットに登録しておくことで、簡単操作でアクションさせることもできる。

 「ESO」のギルド名で注意が必要なのは、英語表記しか使えないことだ。北米サーバーに全プレーヤーが繋がっている都合上、日本人にしか見えない日本語表記のギルド名はNGだ。そのあたりを踏まえたうえで、みんなのアイデアを聞いていると、次々と色んなアイデアが出てくる。日本らしさを出すために、「Hinomoto」とか「ジパング」などの日本であることがわかるようなストレートなネーミング、または「The Elder Scrolls」の雰囲気を出すため、「アンカーを壊す者」なんていうちょっといい感じの名前も出たりした。

 そんな時、ふいにGlainが「膝に矢を受けた団」を推してきた。これの元ネタは「The Elder Scrolls V:Skyrim」の衛兵のセリフ「膝に矢を受けてしまってな」というものだ。衛兵が冒険者に、「俺も膝に矢を受けなければ君のように冒険者として悪に立ち向かっていたのに……」という感じなのだが、「Skyrim」では世界中に数十人以上の人が、「俺も膝に矢を受けなければなあ」と泣き言を言うため、「この世界には何人膝に矢が刺さったんだよ!」というツッコミを受けた、ファンには定番のネタなんだよ。

 このネタはやっぱり集まってくれた人たちにもウケた。俺も当初調子に乗って、「knee」を「HIXA」とかやったらカッコいいね、なんて言ったもんだからさらにウケてしまい、危うく「Arrow in HIXA」で決まりかけたが、ウケ重視で決めるわけにもいかないので、その後却下にした。

 難航しかけたが、メンバーの1人が、「ギルド名も『アカヴィルのなんとか』だと思ってました」と言ってくれ、方向性が決まった。やっぱり連載タイトルに含めた経緯もあるし、折角だからやっぱり日本人であることを強調するのにには、アカヴィルを入れた方がいいと考えなおしたのだ。また、正式名称はそこそこ長いワードでも構わないが、ゲーム内で登録するギルド名は3文字くらいの略称にすることに決めた。というのも、シロディールの戦争で砦などに表示されるワードは3文字くらいの方が、他人が見た時に印象に残りやすいからだ。

 俺たちの最終目標はギルドの名前をシロディールに刻むことだ。そのためにもインパクトのある名称がいい。そんな時、Glianが異邦人、来訪者といったワードを呟いたのを見て閃いた。“アカヴィルからの来訪者”だ。英語にしてみたら「Visitor from Akavir」。これだ! ビビっときた。しかも略称は「VFA」。これなら某可変型戦闘機(VF:Variable Fighter)っぽい雰囲気でなかなかカッコいい。

 ということで、俺たちのギルド名は「VFA」に決まった。「Visitor from Akavir」の略称でアカヴィルからの来訪者というイメージだ。俺たちのギルドをチェックされた時に、「We are Visitor from Akavir」とか書いてあったら英語圏のプレーヤー達もきっと驚くだろう。俺たちは「アカヴィルからやってきた来訪者」ってわけだ。

 ということで名前も決まったのでさっそくギルド設立を開始することにした。ギルドの設立自体は簡単で、メニューからソーシャル、ギルドと選び、そこで新規ギルドを作成、を選ぶだけだ。後はギルド名を入れればあっさりとギルドは作成できる。その他の項目については再度ギルドメニューを開き、説明文などを入力すればいい。

 ただ、ギルドは作成よりメンバーを集めるのが苦労しそうだ。というのも「ESO」では他のプレーヤーがギルド名の検索をかけて、ギルドに加入申請するという方法がない。ギルドに加入したい場合、そのギルドメンバーのうち、他のプレーヤーを加入させる権限を持っているプレーヤーにメッセージを送るなどして自身のIDをギルドに追加してもらう方法しかないのだ。

 またはギルドに加入させる権限のあるプレーヤーとフレンドになり、ギルドへの招待を送ってもらう方法だ。そのため、多くのギルドではギルドマスターなど権限のあるメンバーにメッセージを送るようにしているのが現実だ。実際に今回、他のメンバーにメニューなどからギルドに加入できるか試してもらったところ、誰も自分からギルドに加入することはできなかった。結局、全員に俺からフレンドメニュー経由でギルドへの招待を送ることで、全員をギルドメンバーに加入させることができた。

 詳しくは次回語ることにするが、ある程度ギルドの規模が大きくなると、ギルドに加入することで得られるメリットも大きい。そのために、ギルド加入はギルド側優位になっているのだと思われるが、これだと大規模なギルドにしていくのはかなり大変だ。

【みんなで冒険!】
全員でシロディールの大地に立つ。こちらから特にお願いしたわけでもないが、メンバー全員馬持参だった。さすがみんなわかってるな。こちらも安心して戦争に向かえるぜ
シロディールを探検。みんなで動くというのは独特の楽しさがある。これぞオンラインゲームだ!

生まれたばかりの独立部隊「VFA」、敵陣深くの鉱山を奪う!

 こうしてギルドが無事設立できた。そこでGlianからの提案があり、せっかく7人も集まったのだからいきなり戦争をやってみよう、ということになった。

高ランクプレーヤーのいきなりの襲撃で仲間2人が犠牲になってしまった。2体の召喚獣も凶悪だが、その後ろに控える本体が最も凶悪なのは言うまでもない
偉大なる大君主、なんて称号を使えるくらいだから相当なやり手だと思うが、多人数の優位性か、それ以降は被害者が出ることなく、順調に敵を追い詰めていく
拠点を奪還するには旗を破壊して、代わりに自軍の旗を掲げてやればいいわけだが、当然旗の周囲には先ほどのガード以外にも、魔法を使える儀仗兵や癒し手というNPCが待機しており、簡単には落とせないようになっている。癒し手を優先的に叩かないと、回復魔法で敵の体力が回復させられてしまう

 早速各自シロディールに飛んで戦争に参戦だ! ところがいざ飛んでみると、何人かがシロディールに来れずに困っていた。戦争に参加するには戦争画面からいくつかある「キャンペーン」を選んだり、始めて入るとチュートリアルクエストが始まってしまうので、前知識がないと手間取ってしまうことも多いんだ。いきなりさあ行こう! となると焦ってしまうかもしれない。ここは今後の課題だ。

 そしてこれからプレイする人、俺たちと一緒に遊んでも良いな、と考えている人は1度ソロでシロディールに入ってみるのをオススメするよ。通常のフィールドとは異なる冒険、プレーヤーの関わり合いが待っているぜ。第2回目の記事も参考にしてみてくれ。

 全員が同じ場所に揃ったら、いよいよ参戦だ。どこを攻めるか、地図を見て目的地を決める。とはいえ、さすがに7人では人数的に心もとない。現在、砦の攻防戦が展開しているような激しいところにいきなりいくのはちょっとハードルが高い、ということで、今回はなるべくアルドメリ・ドミニオン寄りの地域で一番手薄そうな砦のさらに離れたところにあるアッシュ砦の鉱山を狙ってみることにした。

 全員が馬に搭乗し、並んで疾走する様子はまさにちょっとした小隊を組んだみたいで、楽しかった。これなら防衛が手薄な鉱山くらいは陥落させられそうだ。ところが目的地に向かう途中に高レベルプレーヤーの一団に遭遇してしまった。最初のうちはスルーされたように見えたので、ホッとしていたが、その中の1人がこちらを全員狩るために戻って襲撃してきたんだ! これはヤバい!

 ところが、チームで連携して戦うことで、低レベルのプレーヤーでもその力は個別に戦うよりも数倍強くなることを改めて実感させられる展開になった。当初は敵の速さに翻弄され、思うようにターゲッティングすらできなかったが、次第にその速さにも慣れ、気が付けばこちらが次第に優勢になってきた。

 必死で魔法を撃ち込む魔法使い勢と、積極的に物理攻撃で敵を削る戦士勢。その2組が力を合わせて挑んだ結果、なんと高ランクプレーヤーを1人撃退することに成功したんだ! 今までシロディールに来るたびに幾度となく倒されてきて、反撃することもかなわなかった高ランクプレーヤーの撃退。これぞギルドの醍醐味! 仲間同士の連携のありがたさを改めて認識した。

 ただ、完全勝利とはいかず、こちらのプレーヤーも2人ほど死亡してしまった。最大レベルの魂石を持っていれば復活させることもできたが、この時は持ち合わせがなかったので、2人は戦場を離脱してしまった。そして、その後、敵プレーヤーが集団で戻ってきて、各個撃破されてしまい、我々の戦いは振り出しに戻ってしまった。

【みんなで戦争参加!】
そして運命の瞬間は訪れた。高ランクの敵プレーヤー撃退! 恐らく相手の油断もあったのだと思うが、これだけの強敵を倒せたのは初めてで感無量だ。しかも先に倒れた仲間の敵討ちということになり、メッセージまで表示されたのには驚いた
砦の門に到着。パッと見た雰囲気で壁が崩れたり、人の気配がない場合は素通りできる可能性が高いので、臆せずに中央の入り口から侵入してみるといいだろう。今回は読み通り、敵の姿がなかったので、難なく門を突破することができた

 まぁ、ここはすぐに気持ちを切り替えて再度アッシュ砦の鉱山に向かう。マップのマーカーを頼りに目的地まで直進しようとしたら、城壁に阻まれて、途中迂回したりもしたが、何とかメンバー全員で鉱山にたどり着いた。そこで手始めに鉱山の作業者に魔法をお見舞いだ! ところが作業者の割には体力が高く1人倒すのにも一苦労させられた。

 敵はNPCとはいえ、体力も高く、攻撃力も高いため、油断していると、あっさりやられてしまう。さらに作業者以外のガーディアンたちは戦士タイプや魔法使いタイプなど種類も多く、多種多様な技を使い、こちらを苦しめる。特に範囲魔法でこちらの体力が減らされるのを食らっちまったのにはまいったな。

 こうしてアッシュ砦の鉱山は見事に俺たちの手で奪取することに成功した。敵の拠点を奪うには、そのエリアの敵を一掃してから、旗を立て返す。旗を守るNPCを一掃し一定時間旗の周りを占拠すれば自軍のものにできるのだ。しかし俺は敵の魔法を回避できず、鉱山奪取を見届ける前に死んでしまったんだ。復活した俺に届く仲間の喜びの声。かなり悔しいぜ! 次に戦争に参戦する時は多めに魂石を持っていくように心がけたいところだ。

 もちろん、敵プレーヤーが不在のエリアだったというのも大きい。各拠点にいるNPCは1人で挑むと数も多いし、かなり厳しい戦いになるが、7人くらいで挑めばどうにかなることがわかった。ともあれわざと最前線じゃないところを攻めて、戦況を引っかき回すのはなかなか面白いな。しばらくはこういうゲリラ的な作戦を実施していくことにしよう。

 ちなみにアッシュ砦の鉱山を制圧したものの、ここを制圧しただけでは残念ながら、制圧したギルド名に名前は刻まれない。アッシュ砦自体を落とさないとギルド名は刻まれないんだ。とはいえ、まずはお試しでやってみただけで、この戦果はなかなか好調な滑り出しだ。

 なお、現在のキャンペーンの状態は他勢力に押され気味の状況だ。俺たちが開始した当初はアルドメリ・ドミニオン勢が有利の状態で始めたはずだったんだが、久しぶりに来てみたら、当初俺たちの領土だった筈の占領地域がかなり食われてしまっていた。期間は限られているが、これを再び優勢に戻せる日は来るのか。それに対して俺たちが協力できることはないのか。ギルドを結成したことで、戦争の動向についても考えさせられた。

 こうしてついに俺達のギルドがスタートした。次の回では実際にギルドを結成することで感じたメリットや、ギルドメンバーが得られる恩恵など、ギルドシステムを掘り下げたい。ギルドの設立も無事に終えたが、むしろここからがスタートラインだ。まだ夢でしかないが、将来的にメンバーが20人くらいになったら、時間を決めて戦争に明け暮れるというのも面白いかもしれないな。

 また、今でも既に料理に力を入れてるメンバーがいるくらいだから、クラフトに特化したプレーヤーたちが盛大にギルドストアで稼ぎまくれば、それで知名度が上がるようなことにもなるかもしれない。ともあれ当初目指していた目標は変わらず、砦を奪い、そこに「VFA」の3文字を刻むことだが、戦局を左右するような巨大な組織にまで成長できればさらに面白くなるだろうから、そこを目指していきたい。今後もみんなと力を合わせて盛り上げていきたいので、みんなの力を貸してくれ!

 ということで、せっかく結成したギルドなんだし、初のギルドイベントを開催するぜ。今回は9月2日の22時30分にケナーシズルーストの祠に集まってくれ。イベント内容はなんとレースだ! しかも馬を使ったケナシーズルーストの島縦断レースだぜ。馬がなくても参加OKだし、このイベント参加のためのサブキャラを作成して参戦してもらうのでも構わない。参加前にはギルド加入申請も忘れずに頼むぜ。優勝者には俺の自腹で賞金(ゲーム内貨幣)も出そうかな、と検討中だから興味がある人はぜひ参戦してくれ!

【みんなで戦争参加!】
鉱山の中央に向かうと、ガードと呼ばれる鎧を着たボディガードが向かってきた。こいつらは物理攻撃に特化されたNPCで、攻撃力も高いので、うかつに近付くとかなりのダメージを食らっちまう。こうしたNPCが集団で登場するので、距離を取りつつ、仲間と連携して撃退していく
拠点攻略のクライマックスは旗の奪取だ。勢力の旗の周りにいるNPCを一掃し、一定時間占拠することで我らの旗に変わるのだ
早速マップでアッシュ砦の鉱山の状況を見てみると、出発前は青色だった鉱山が見事に俺たちの同盟カラーの黄色に塗り替わっていた! ただし獲得ギルド名は「未獲得」のまま……。アッシュ砦を制圧しないと獲得できないようだ
勢いに乗って、砦の攻撃をしてみた。砦の扉は攻城兵器が必要なんだな! 今回は用意してなかったので、攻め込めなかったぜ。やっぱり倍ぐらい、15人くらいメンバーがいるともっと活躍できそうだなあ

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