「The Elder Scrolls Online」大満喫連載 アカヴィルたちの集い

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「ESO」連載第8回:課金サービス「ESO Plus」で「ESO」が変わる!

 今回は「ESO」の月額課金「ESO Plus」のサービスについて語らせてもらう。「ESO」は通常、パッケージを7,949円(税込)で購入すれば、以降は課金なしで遊べる。アイテムなどのコンテンツ課金はあるが、基本的にはパッケージ代のみで遊べるようになっている。

 「ESO Plus」は30日で1,944円(税込)の月額課金サービス。これに加入すると、通常のゲームプレイに様々な特典がもたらされる。経験値の増加や、生産アイテムを保管できる「クラフトバック」の使用、そして全DLCの開放など様々な特典を得られるんだ。

 俺がこの「ESO Plus」を利用したのは、やっぱりギルドマスターである以上、レベルをもっと上げて、メンバー達に追いつきたからだ。レベルを上げるための経験値ブーストが最大の魅力だったんだが、いざ使ってみると、便利だったり、ゲームの楽しさが広がる部分もあった。そこで今回は「ESO Plus」の魅力と使い勝手を語ってみるぜ。

 いよいよギルド設立時の目標に挑戦したい! 10月7日金曜日、夜22時半から砦を奪うための部隊を結成し、突撃するぜ! そのためにもぜひ、俺達のギルド“VFA”に入ってもらいたい。俺達のギルドに所属するにはキャラクター作成時の所属を「アルドメリ・ドミニオン(Aldmeri Dominion)」にして、レベル10まで上げて欲しい。メインキャラクターはもちろん、サブキャラクターでもオッケーだ。まずは@norihikoikeか、@Lian66にメッセージとフレンド登録をしてみてくれ!

【TGSに出展!】
「ESO」は今年のTGS2016にも出展された。会場では5つのモニタをつなげた幅広い視界でのゲームプレイもできた。戦争で有利に?

【著者近影】
elulazy:「ESO」のクエストの中には変装して敵地に侵入するようなクエストも多く、そのような時は外観を変更できる特殊アイテムが入手できるんだ。いつもとテイストの違う格好が楽しめるのはうれしいんだが、クエストが終わると使えなくなっちゃうのが残念。役に立たなくていいのでクエスト以外の時でも着せ替え的に使えたら面白いのに
Glian:週末はオンラインのギルメンが多くなる。それならば戦争に行くしかないぜ! 今回は6人ほどだったので遊撃隊として鉱山や農場を奪っていたが、砦を取るには15人は欲しい。人の多いときはぜひ挑戦してみたい!

クラフトバッグが超便利! 素材を無限に収納可能!

 「ESO Plus」は月額1,944円(税込)の課金サービスだ。公式ページを通じて加入できる。申し込むと自動更新となるが、30日以外に、90日で5,400円(税込)、180日で10,044円(税込)というプランも用意されている。日数が多い方が割引率が高いので、俺は180日プランに加入してみた。

「ESO Plus」に加入すると獲得経験値が10%上昇する。ガンガン経験値が稼げるようなクエストを進めていると、通常より早くレベルが上がるかな? くらいには感じられる。皆に追いつくためには、課金アイテムを使うのが良いかもなあ
「ESO Plus」は複数の料金プランが提示されている。まとめて払うと割引が適用される

 「ESO Plus」は、「獲得経験値10%上昇」、「獲得インスピレーションポイント10%上昇」、「クラフトの研究に必要な時間10%短縮」、「獲得ゴールド10%上昇」、「クラフトバッグ利用可能」、そして提供中の全DLCへのアクセス、課金額に応じた課金ポイント「クラウン」の付与、「コスチュームの染色」といった様々な特典がある。

 ちなみに、俺自身はオンラインゲームの課金サービスに関して“肯定派”だ。ソーシャルゲームのガチャも回すし、こういった経験値を増やすサービスに課金することもある。特に「ESO Plus」のように課金でどんな恩恵があるかを明確にしているサービスは、内容に納得がいくなら、積極的に課金していきたいと考えるタイプだ。そしてなにより、ギルドに入ってくれた人達が、俺よりレベルが高い、というのがやはり大きかった。経験値を増やして、仲間達に追いつきたいと思ったんだ。

 そして、実際に「ESO Plus」を使うと様々なことがわかった。一番“恩恵”を感じたのが「クラフトバック」の存在だ。「ESO」のクラフトは実に多種多様だ。戦士が使うような剣や鎧など鉱物をベースにした重装備から、杖や弓などの木製装備、ローブや靴、革製の装備などの軽装備から、マジックアイテムを作るための“グリフ”や薬などを生成する錬金術、他にも料理まであるので、どれを極めようか迷ってしまう。

 しかしこのクラフトアイテムが膨大すぎるのだ。通常のプレイでは、バッグがすぐに一杯になってしまう。必要なアイテム、不要なアイテムを仕分ける作業を強いられる上、結局必要と思われるアイテムもなくなく捨てるようなことも多い。

 「クラフトバック」は生産に必要なアイテムを収納してくれるバッグで、しかも容量は“無制限”なんだ。圧倒されるほどに多い素材アイテムをいくら拾っても通常のバッグを圧迫しないようになる。これでバッグに余裕ができるようになり、モンスターが落とす武器や鎧などもたんまり回収できるようになったんだ。

 俺はそもそもダンジョンに潜ったら回収できるアイテムはなんでも回収したいタイプなんだ。目的もなくとりあえず回収するのが楽しいので、すぐバッグが一杯になるこれまでのプレイは大いに不満だった。食べ物はすぐ食べるようにし、捨てるものを決め、必死にバッグの容量を確保していた。そういった行動から開放されたのは、本当に大きかったぜ。今は洞窟内のちっぽけな虫まで余すところなく拾えて大変満足だ。なお、月額課金の期限が切れた場合も、クラフトバッグに収納した素材は消失しないので安心だ。ただし、新たに収納できなくなるので、取り出し専用になる。

「ESO Plus」で最も恩恵を感じたのは「クラフトバッグ」だ。見た目には何も変化はないが、各種クラフト用素材が取得時に自動で収納される魔法のバッグなんだ。しかも容量無制限なので、自分がクラフトで使わないような素材も大量に拾いまくれるぞ
「ESO Plus」では生産系経験値もアップする。バッグに余裕ができたため分解できるドロップアイテムも多く持てるし、分解で生じるレアアイテムはバッグを圧迫しないようになるので貯め放題。生産系をやるには、「ESO Plus」はかなり有用なサービスだ

 一方で大きな目的であった経験値は、“思ったほどではなかった”というのが正直なところかな。確かに上がりやすくなっているが、すぐにレベルが上がるというわけではない。他のゲームでの「経験値2倍」などに慣れていたため、ガンガンレベルが上がるという期待をしてしまった部分があった。実は経験値に関しては課金アイテムでブーストできるので、これを使うのも良いな。

 Glainも俺が加入したことで「ESO Plus」に入ったんだが、彼は“生産スキルが上がりやすくなった”とかなりご満悦だ。生産スキルに必要な「インスピレーションポイント」にも10%のボーナスがつく上、バッグに余裕ができたため、そこに敵が落とした武器や防具などのアイテムを詰め込みそれらを“分解”してるんだ。

 生産ではこの分解がかなりレベル上げに有効なんだよ。しかも分解でまれに出るレアな生産素材もそのままクラフトバッグに入るため、銀行に預ける手間も省ける。生産をしていると、「ESO Plus」はより便利に感じられるんだとよくわかったよ。

 また、課金ポイント「クラウン」もゲームを楽しくしてくれる要素だ。クラウンは課金額に応じて支給される。30日分だと月に1,500クラウンだが、180日での更新を選んだ俺は、一気に9,000クラウンがもらえた。クラウンは支給とは別に直接購入することができるが、価格は1,500クラウンで1,944円だから、クラウンを直接買うより「ESO Plus」に入ってしまう方が断然オトクだ。

 クラウンでは、特殊な騎乗生物や、ペット、特別な衣装なんかを買える。俺はこの前のレースの時にウケを狙って騎乗できる「ケイブベア」を買ったし、イベントで他のメンバーが連れていたクロヒョウのような外観のペット「ストライプ・センチパンサー」も買った。ペットは連れていても恩恵はないし、クマも馬と外見が変わっただけだが、プレイを楽しくしてくれる要素だ。面白い鎧もあるし、ユニークな鎧などもある。前述の通り、一定時間だけ経験値を1.5倍にしてくれるアイテムなどもある。クラウンをどう使おうか考えるのも、「ESO Plus」の楽しみだと言えるな。

【クラウンで買い物!】
課金ポイント「クラウン」では外見を変更できるコスチュームや髪型などが購入できる。見た目以外の変更は特にないが、オシャレはMMORPGでは大事なファクターだから、クラウンに余裕があるとついつい色々物色してしまうんだ
「経験値の巻物パック」は5個セットで1,000クラウン。1個使うと2時間の間、経験値が1.5倍になるというすぐれもの。普段なかなか遊ぶ時間が取れず、週末など限られた時間しか遊べない人はこういうアイテムで一気にレベルを上げるというやり方もある
クラウンで購入できるペットはキャラクターについてまわるだけで特に役には立たないが、オシャレの1つとして重要だ。俺はギルドイベントの時に他のメンバーが連れているのを見て、好きなマンガ「バビル2世」のロデムっぽいなと思って700クラウンの「ストライプ・センチパンサー」を買ってみた
騎乗用の動物もクラウンで購入できる。もちろん騎乗用の動物は1匹いれば十分で、複数所持していても性能が一番高いヤツ以外は気分で変更するくらいしか使い道はない。俺は見た目のインパクトだけで1,800クラウンもする「ケイブベア」を買ってみたけど、走る姿を見ていると「ターザン」っぽくて独特の愛嬌があるのがお気に入りなんだ

DLCも利用可能。巨大な岩山が圧巻のオークエリア「オルシニウム」に挑戦!

 そして、「ESO Plus」の大きな目玉が、全てのDLCが利用できるところだ。「ESO」は北米で2年サービスしているだけあって、多数のDLCがある。新職業「盗賊」関連のコンテンツや、様々な新地域にアクセスできるものもある。今回はオークのオークによるオークのための新たなエリア「オルシニウム」に移動して冒険するDLC「オルシニウム」に挑戦してみた。このDLCについてはレベル制限などはなく、こちらのレベルに応じて敵の強さも調整されるので、いつでも気兼ねなく開始することができる。

今回はDLC「オルシニウム」に挑戦してみたぜ! こうして改めて画像で見直すといきなり手紙を渡されるとか不自然に見えるが、たまたま寄った「バルケルガード」の街でクエストのマーカーを見かけた時は、取りこぼしたサブクエストかと思ってしまったので、冒頭の手紙を渡すくだりとか軽くスルーしてしまい、DLCだとは全く気が付かなかった
クエストが開始するといきなり北部の「オルシニウム」地方に飛ばされる。飛ばされた先は雪が積もっていて見たまんま雪国だ。しかも何かいきなり燃えてるんですけど! 話を聞くといきなりキャラバン壊滅!? この段階で当初予想していたサクサク終わるサブクエスト、という考えは吹き飛んだ
オークが統治する「オルシニウム」のエリアは、それほど広大ではないものの、巨大な岩山が多くそびえるので、ルートを間違えるととんでもなく遠回りさせられたり、道を踏み外すと落下死待ったなしのスリリングなエリアだ

 とはいえ、開始するまでこれがDLCとは気が付かないほどスムーズに導入されたのには驚いたな。「ESO Plus」導入後間もなく、俺は「預言者」のメインクエストを終えて、祠を使うために近場の「バルケルガード」の街に入ったんだ。すると海岸沿いを歩いていたら画面上にクエストマーカーが表示されたんだ。

 この辺りのサブクエストは全てクリアしたつもりだったので、漏れがあったのかと思って話しかけてみたら、オークの使者だった。彼女はこちらに手紙を渡し、大使に会ってほしいという。この段階では俺はまだやり逃したバルケルガードでのサブクエストだとしか思っていなかった。

 その後、街中での用事を済ませてから、サブクエストを受けにいくかと大使を探して話しかけた。会話を聞いていると、食料などを積んだオークのキャラバンが無事「ロスガー」の街に届くのを確認するという任務だった。まぁ、いつもの感じで進めればいいんだろうな、と会話のやり取りを軽く流して、GOサインを出すと、突然ロードが開始され、気が付くと辺り一面に雪の広がる別世界に送還されていた。慌てて地図を開いてみると、これまで旅していたエリアより北に位置するオルシニウムだったんだ。

 ここにきて初めて俺はこれが通常のサブクエストじゃなくてDLCじゃないのか? と気が付いた。とはいえ、他のエリアのクエストと同様に周辺を探せば祠はあるのでいつでも行き来できるし、クエストの内容も割と軽めな内容ならさっさと終わらせられるかも? と話を進めるといきなりキャラバン壊滅!? ということで以降はキャラバンの壊滅の理由を探したり、そこから裏切者の存在が浮かび上がり、と次々と物語が進んでいく展開に巻き込まれていく。

 現在のオークの国が抱える周辺諸国との対立事情などの悩みに触れたり、そこからオークの王の再興とメインのクエストがどんどん重い話になっていくのに加えて、道中にははぐれた仲間を探してほしい、洞窟内のあるアイテムを回収してほしい、虫の教団が悪さをしていて、といった「ESO」ではお馴染みのサブクエストがガンガン積み重なって依頼されていくスタイルも健在だ。

 オルシニウムのエリアは広さはそうでもないが、高低差が激しいのが特徴だ。見上げるのも大変なくらいの岩山が多く、ルートを確保するのも一苦労する。クエストをいくつか進めていたら、オルシニウムの首都「ロスガー」に着いたが、街の中にも高低差があるので、移動するのも大変だ。その上、門からジャンプで出ようとしてみたが、門が高すぎてそのまま飛んだら落下死するレベルだ。街の出入り口などをきちんと把握しておかないと街から出るのも苦労する。

 と、いくつかのクエストを受けたところで、このまま進めるとズルズルとオルシニウムの冒険にハマるのが明白だったので、俺は一時離脱し、メインのクエストを終えてからまた来ようと誓って元のエリアに戻っていった。

 DLCは今回紹介した「オルシニウム」以外にも何本かあり、いずれも単体で購入すると1,500~3,000クラウンする高価な物ばかりだ。なお、通常DLCを購入した場合は、期限がなく永続で利用できるが、「ESO Plus」で利用する場合、期限が切れると過去に行なったことのある場所であってもDLCのエリアにアクセスできなくなる点は要注意だ。

 ただ正直、DLCはメインストーリーをきちんと進めてからプレイしたいと思ったな。これからの冒険として楽しみに取っておくことにして、今はメインストーリーを進めていきたいぜ。

【オークの国での冒険】
「ロスガー」の街は岩山の多い地域の街らしく、石造りの建物が多く、街中の高低差もかなりあり、街としてはかなり広い
敵の中でも特徴的なのは翼を持つ有翼人種の「ハーピー」だ。氷系の魔法を使ってくる上に体力も高いので、相手にとって不足はない。3匹以上に囲まれるとかなり苦戦させられる
メインのクエストでは、キャラバンから奪われた物資の行方を調べたり、裏で糸を引く裏切者を探し出したり、そこからオークの王がエリア統一するために協力するというスケールのでかい話になっていく。サブクエストでは行商人の手助けをしたり、虫の教団と戦ったりといった物が次々と依頼される

「ESO Plus」は初心者にこそ使ってほしいサービスが盛りだくさん

 以上、一通り「ESO Plus」の魅力について語ってきた。その上でこれらのサービスが必要か不要かをフラットな目線で見てみると、まずDLCについては今の俺の状態では、そこまで率先して挑む必要はないと考えた。

 「オルシニウム」だけで20時間以上遊べるという膨大なコンテンツなので、魅力的なのは間違いないが、普通に用意されたメインクエストやサブクエストがまだまだ残ってるような現状でまだ手を出し切れないというのが正直なところだ。本編をクリアするまでガッツリやりこんで、やることがなくなったと感じてきてから手を出しても遅くはないと思う。

通常の所持品の容量上限は最大で110だ。110まではゲーム内のゴールドやクラウンで10ずつ追加できるが、それ以上の容量にする方法はない。馬を訓練することで持ち歩ける荷物を増やすことも可能だが、それでも上限はあるため、素材に限り容量を気にせず収容できる「クラフトバッグ」の存在意義は大きい

 俺自身にはやはりクラフトバッグの魅力が大きい。これに様々なサービスが付属していると考えて、今後も「ESO Plus」を継続して使用したいと思っている。「ESO」を熱心にプレイしている人にとって「ESO Plus」の魅力は大きい。最初の1カ月だけ「ESO Plus」に加入してガッツリやりこんで、以降はDLCをやりたい時やクラフトに力を入れたい時のみ課金するのもいいかもしれない。

 このプレイがしやすくなる様々なサービスは低レベルの初心者にこそうれしいところだが、正直、初心者に薦めるのはちょっと厳しい部分がある。パッケージ購入で8,000円近くの出費がある上に、月に2,000円近くかかるというのは、やはり高く、ハマるかどうかがわからない人の初期の投資としてはちょっと厳しい。パッケージ購入時の特典の中に1か月分の「ESO Plus」加入権のような物があればベストだったと感じた。逆に「ESO」が気に入ったなら、「ESO Plus」はかなりオススメだ。

 繰り返しになるが、「ESO」は単体でも重厚なストーリーなど無課金でも十分に楽しめる作りになっているのは間違いない。「ESO Plus」の位置付けはあくまでも月額課金でプレーヤーを補助し、優遇するための措置だ。平日は夜遅くまで仕事でなかなかプレイ時間が取れない人など、時間を金で買いたい人には積極的におススメできる機能だと言えるが、プレイ時間を多く取れる人ならこうした恩恵がなくても十分に回していける。いずれにせよ計画的に利用することで効率的にゲームが進められるのは間違いない。

【色々買いたくなってくる】
「ESO Plus」に入ると、日数に応じてクラウンが支給されるので、意外とお得感はある。オシャレにクラウンを使うのもアリだが、馬の育成など成長要素をクラウンでまかなえる物もあるので、使い方次第では更に早くキャラクターを育てることができる。変わったロールプレイをしたい場合、吸血鬼や狼男などの能力も付与可能だ