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NCジャパン、WIN「タブラ ラサ」
開発チームが語る本作の“道徳的仮説”

2月20日 公開

 エヌ・シー・ジャパン株式会社は、現在開発中のWindows用MMORPG「タブラ ラサ (Tabula Rasa)」について、開発チームが語る「『タブラ ラサ』における道徳的仮説」を公開した。

 今回公開されたのは、開発チームが「タブラ ラサ」の世界を解説したものの日本語訳。前回の記事では、世界背景や物語について詳しく語っていたが、今回の文章はゲームシステムを設計する上でカギとなる世界観や世界背景といったものを、どのような思想、理論をもとに築き上げていったのかを、ゲームシステム寄りの視点で、開発チームが詳細に解説している。

 前回の記事と続けてお読みいただけば、本作がいかに土台からしっかりと制作されたかが伺えるのではないだろうか。


【タブラ ラサにおける道徳的仮説】

 MMORPGをプレイして、人生に大きな影響を及ぼすほど、あるいはゲームプレイの姿勢を変えてしまうほど強烈なものに遭遇することなど滅多にないでしょう。多くのプレーヤーがミッションに対して期待することといえば、完了後に入手できる報酬か、そうでなければ自らの加担する勢力への大きな貢献です。このような目的はプレーヤーにとってそれほど大きな問題ではなく、ミッションの終了後、数カ月もすれば忘れてしまう程度のものです。

 そこで「タブラ ラサ」では、口うるさく、つまらない訓話など聞かせる代わりに、プレーヤーの行動によってゲーム内環境が変化し、その後の世界状況に影響が及ぶような濃い物語を作り上げたいと考えました。このような物語展開の形式をわれわれは道徳的仮説と呼んでいますが、これこそがリチャード・ギャリオットの手によって生み出されるゲームの醍醐味なのです。

 私たちは開発当初から、「タブラ ラサ」に倫理的あるいは道徳的なジレンマを盛り込みたいと考えていました。プレーヤーの足を止め、ミッションを成し遂げるために最善の選択を迫るポイントです。「タブラ ラサ」をプレイしている間、何度も多くの選択肢の中から最善の道を選び出す必要に迫られます。そこでは目先のことだけにとらわれず、物語の未来をも考えてくれることを期待しています。

 つまり、これによってプレーヤーは自分の望みどおりの世界を切り開いていくことができます。ゲーム内で道徳的な試練に立ち向かい、正しい道を選び出すという経験を通して学び取っていくのです。

 すべてのミッションにこのような道徳的仮説を盛り込んでいるわけではありませんが、「タブラ ラサ」を開始して間もなく、最初に歩き回る大陸でもその片鱗を味わうことができます。そのうちのひとつは、前線にいる兵士たちに医薬品を届けるというミッションです。

 厳格そうで堂々とした風格の司令官は、医薬品の配給を規律に従った方法で届けようとしています。そこに補給品を奪い取り、兵士たちに売りつけて儲けようとする男が現われるのです。盗みを働く男を告発するか、それとも男に手を貸して盗品を売るか。この選択はミッションの結果を左右するだけではなく、今後プレーヤーに対するNPC兵士の態度にまで影響を及ぼします。

 もうひとつ紹介しましょう。ある程度経験を積み、レベル15あたりで受ける任務です。ゲームを進めると、フォレアス基地に再配置されます。そのとき、自由連合軍がベインの捕虜を尋問している最中だと聞かされます。

 ベインの捕虜が持つ情報を次々と聞き出す任務が始まり、さらにその情報を利用してベインの基地を攻撃します。重要な役割を果たすベイン兵を倒し、裏切り者と取引し、そして敵の攻撃から刑務所を守るミッションへと続いていきます。

 これらの関連ミッションがすべて終了すると、プレーヤーは捕虜の扱いを任されます。彼は邪悪なベインです。数多くの人間の命を奪い、生き延びた人々が他の惑星へ逃げ出す原因を作った軍団の一員です。生きながらえる価値などあるわけがありませんが、それでも生かしておくべきなのか?

 このベインは一介の兵士として任務を遂行しただけで、それ以上でもそれ以下でもありません。地球侵略を命令した指導者の代わりに、責任を取らせるべきなのでしょうか? このベインが生き延びたところで、一体どのような危害をもたらすというのでしょう? それに、もしかすると更なる情報を持っているかもしれないのです。

 自分が捕虜になったときのことを考えてください。無理やり知っていることを吐かされるよりも、きちんと尊厳を持って対応してもらいたいと思うはずです。

 このように「タブラ ラサ」には、それほど大きな影響がないものから世界に広く影響を及ぼすものまで、倫理的な考えを揺さぶる選択肢が数多く散りばめられています。自分が信じる道に従って、ゲームを進めてください。みんながみんな、同じ世界を生きていく必要はありません。そのために多くの分岐点が用意されているのです。この優れた物語を、思う存分楽しんでください。

【スクリーンショット】


Tabula Rasa(R) is registered trademark of NCsoft Corporation. 2007-2008 (C) Copyright NCsoft Corporation. NC Japan K.K. was granted by NCsoft Corporation the right to publish, distribute, and transmit Tabula Rasa(R) in Japan. All Rights Reserved.

□エヌ・シー・ジャパンのホームページ
http://www.ncjapan.co.jp/
□「タブラ ラサ」のページ
http://rgtr.plaync.jp/
□関連情報
【2月13日】NCジャパン、WIN「タブラ ラサ」
リチャード・ギャリオットが語る本作の世界
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080213/tabula.htm
【2007年11月12日】Richard Garriott氏が語る「TABULA RASA」
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【2007年11月5日】NCジャパン、WIN「タブラ ラサ」日本向けサービス決定
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「TABULA RASA」のゲームシステムも明らかに
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071105/tabula.htm
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「TABULA RASA」のゲームシステムも明らかに
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【2006年3月24日】Richard Garriot氏が語る「Tabula Rasa」のデザイン
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【2004年5月21日】NCsoftブースレポート 「Guild Wars」など、すべてのタイトルが大きく完成度を上げて登場
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【2004年5月16日】リチャード・ギャリオット氏が創造する 独自の哲学と歴史、文字を持った新世界
「Tabula Rasa」プレビュー&インタビュー
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040516/e3tb.htm
【2002年3月1日】Richard Garriot氏インタビュー
新作「tabula rasa(タビュラ・ラサ)」、「リネージュ2」に迫る!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020301/rg.htm

(2008年2月20日)

[Reported by 滝沢修]



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