|
会場:Los Angeles Convention Center
来場者の注目を最も集めていたのは「TABULA RASA」である。独自のファンタジー世界を持つ作品として「ウルティマ」シリーズの生みの親であるリチャード・ギャリオット氏が制作している作品だが、昨年まったく姿を変え、重火器を手にエイリアンと戦うオンラインシューティングゲームとなって姿を現わし、ファンを大きく驚かせた。 今年はその方向性を強め、より完成度を上げたバージョンが出展された。FPSのようなレスポンスのいい操作性は快適で、簡単な操作で激しい戦いが楽しめる。敵であるエイリアンはシールドをはったり、空中を浮遊したりと大きさや機能などがそれぞれ違い不気味ながら独特の魅力がある。彼らと重火器を手に渡り合うのは非常に楽しい。
「AION」は「リネージュII」以来の韓国NCスタッフが手がける大作MMORPGである「FarCry」で使用された「Crytec engine」で描き出される世界は非常に美しい。試遊台でのバージョンではクエストが連続して発生し、ストーリーが体験できた。頻繁にムービーシーンが入り、E3での「デビュー」に向けたスタッフの気合いが感じられる作品となっている。
■ 3つの種族が美しい世界で3つどもえの戦いを繰り広げるMMORPG「AION」 Crytec engineによって美しい映像表現を可能にした「AION」は“次世代”のMMORPGを目指して制作されているMMORPGである。天族と、「AION」の世界では天族、魔族、龍族、の3つが激しい戦いを繰り広げている。プレーヤーは天族と魔族になることができるが、龍族はNPCとモンスターで構成されている。彼らは時には協力をして1つの種族を攻撃することもあるという。制作者はこの対立構造を「PvP」、「PvE」を超える「PvPvE」と名付けている。
今回は3つの種族の内、天族だけがプレイできた。天族は背中に翼を持つ美しい種族で、その翼は普段は隠されている。職業としてはウィザード、ソルジャー、スカウト、プリーストの4つが確認できた。試遊台では次々とストーリーが展開し、合間にはムービーシーンが挿入される。ラストには巨大なボスが待ち受け、そのボスを倒すと世界が美しく清らかなものに変化をする。 制作者によればこれはプレーヤーの行動が世界に影響をおよぼす様子を端的に現わしたもので、実際には1人のプレーヤーの力ではなく多くのプレーヤーによって世界は動いていくという。また、今回はプレーヤーキャラクタに羽が生え飛行をすることができるシーンがあるのだがイベント的な扱いで、操作はできなかった。今後はプレーヤーの操作で飛べるようになると言うことだ。
戦闘はアクション性が重視されていて、敵を気絶させたり倒れさせる効果を持つスキルもある。倒れた敵には追い打ちも可能だ。「AION」にはジャンプキーも用意されていて、紹介ムービーでは亀裂を飛び越えるシーンも見られた。飛行やジャンプ、様々な攻撃が対戦においでどんな要素をもたらすのだろうか。韓国では今年中にクローズドβテストが行なわれる予定だが、日本での展開も楽しみである。
■ エイリアンを駆逐し人類の版図を広げていく「TABULA RASA」 「TABULA RASA」の世界では人類の多くは宇宙から襲来したエイリアンによって殺され、今や絶滅の危機にある。プレーヤーは数少ないレジスタンスとしてエイリアンを地上から追い出すために戦っていく。プライベートエリアで展開するミッションでは人類をゾンビに変化させ使役しようとする工場を破壊するミッションもあるという。かなりハードな世界観とストーリーラインを持つ作品となりそうである。
人類側に変わったアウトポストにはNPCを配置することでリソースを入手したり、施設を設置したりできるようになる。ミッションの展開などプレーヤー全体の力がエイリアンの侵攻を食い止めることになるという。
エイリアンの建造物もおどろおどろしく迫力がある。また、様々な種類がいて出会うたびに驚きがある。人類側も未来の兵器に身を包んだ兵士だけではなく、杖を持った魔導士のようなキャラクタもいて、独特の世界観が非常に魅力的だ。前述のゾンビ工場の場合、サブミッションをクリアすると中心施設の弱点が明らかになるといったように、ミッションも有機的に組み合わさっていくという。現在まだサービス時期は未定だが、早くプレイしてみたいと思える作品だった。
■ 次回作の姿がかいま見えた「GUILD WARS FACTIONS」 「GUILD WARS FACTIONS」は4月28日に発売された「GUILD WARS」の第2シリーズである。拡張版ではなく独立した作品として設定されているが、両方のパッケージを購入していれば同一アカウントでプレイができる。キャラクタにアサシンとリチュアリストが追加され、より戦略性が増した。世界中のプレーヤー達もこの2つの職業の追加によって深まった戦略性を楽しんでいるという。 クローズドブースで行なわれた本作の説明会では最後に数分の次回作のデモが流れた。ワールドとしてアフリカのサバンナのようなフィールドや、グリフィンのような姿をした巨大な風車、モスクのタマネギ型の屋根を持つ建物など様々な風景が次々に写し出され、続いてリチュアリストのデザインラインに近い体に布を巻き付けた人物やターバンを巻いた盗賊のような人物のイラストが登場した。 最後に「NEW PROFESSION」として青いローブをかぶった女性のキャラクタと、白い軽装の鎧か薄い服のように見える衣装をまとった色黒の女性キャラクタの姿が映し出された。彼女たちや世界の詳細は今後明らかになると言うことだが、世界そのものは「GUILD WARS FACTIONS」で追加されたキャンサ大陸と同じくらいの規模になるということだ。
この次回作は2006年10月の発売を予定している。今後も「GUILD WARS」は年に2回ほどパッケージを販売していく予定だという。
□NC Softのホームページ (2006年5月12日) [Reported by 勝田哲也]
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|