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「モンスターハンター フロンティア オンライン (MHF)」のサービス開始に合わせてスタートした本連載では、これまで「モンスターハンター」というゲームの基本的な面白さを伝えてきた。今回はその締めくくりとして「多人数で巨大なモンスターを倒す喜び」について触れていきたい。 ■ 巨大モンスターが倒せない!? 1人でダメでも4人なら大丈夫!!
中でもボスクラスの大型モンスターは、ハンターの体力を大量に奪う高い攻撃力と、いくら攻撃しても倒れない高い耐久力を持ち、簡単には狩れないようにバランス設定がなされている。 では、そんなモンスターたちをどうやって狩っていけばいいのか。その答えは“他のハンターと力を合わせる”という非常にシンプルで、なおかつオンラインゲームらしいものだ。 多人数の狩りでは、人と遊んでいることを意識した遊び方も重要になる。そこで、他のハンターと一緒に楽しく遊ぶためのコツを紹介しておく。オンラインゲームという性質上、ゲーム内のルールやマナーはある程度は流動的なので、今現在における参考として活用してほしい。 まず、本作ではHR15以下のハンターが入れる「入門区」、HR30以下が入れる「修練区」、誰でも入れる「自由区」、狩りのメンバーを求めるハンターが集まる「求人区」というようにワールドが分かれており、ここでそれぞれのHRごとに大まかに遊ぶ場所が分かれる。さらに酒場をはじめとした各施設が集まる「ドンドルマの街」も最大30人までの部屋として分かれており、そこに移動するとき集まっているハンターたちの人数とハンターランク(HR)を確認できる。できるだけ人数が多く、なおかつ自分と同ランク帯のハンターが多い街に入ると、クエストに人が集まりやすくなるだろう。 入る街が決まったら、ハンターは酒場にあるハンターズギルドからクエストを受け、目標となるモンスターを狩りにいく。クエストを受けると、その内容が自動的に酒場の中にある「クエストボード」に掲示される。ここで他のハンターが「クエストボード」を閲覧し、希望すると多人数でクエストに挑戦できる。クエストの人数は、立てたハンターが1~4人の範囲で選択可能。さらにパスワードを設定したり、猟団(ギルドのような機能を持つコミュニティシステム)のメンバーのみ参加可能というよう設定できる。これらの機能により、1人や友人同士で狩りをしたいたいときに対応できる。 クエストのメンバーが集まったあと、出発する時にクエストを立てたハンターが他のメンバーよりも先に旅立ってしまうと、準備を完了していないハンターは置いていかれてしまう。クエストを受けたハンターは、他のハンターが準備を終えるのを確認してから出発するよう注意したい。
逆に自分が他のハンターが受けたクエストに参加したい時は、メンバーを募集しているものを探しクエストボードから参加を決定。酒場の奥で「クエストに出発」を選び、クエストを受けたハンターが出発するのを待つ。
例えば“イャンクック”の討伐クエストを受けたなら、「イャンクック募集@3(あと3人募集という意味)」というように声をかけることで、他のハンターたちにクエストメンバーを募集していることをアピールする。さらに、「まったり狩りましょう」や「初めて挑戦するクエストなので、手伝ってくれる方お願いします」など、ひとこと付け加えると、他のハンターにとっても判断材料が増え、参加者を集めやすくなる。 特に自分が初心者の場合は、「初心者ですがよろしくお願いします!」や「初心者ですが狩りに連れて行ってもらえませんか?」というように積極的に声をかけ、ベテランハンターの手助けを求めるのも手だ。色々な知識を吸収できるとともに、ハンター友達ができるかもしれない。
クエストメンバーが集まったら「よろしくお願いします」、クエストが終わったら「おつかれさま」と一言でいいので挨拶を交わしておこう。これは本作に限らず、すべてのオンラインゲームにおいて重要な、基本的なコミュニケーションである。本作はアクションゲームのため、操作に忙しくてチャットするのも大変だが、挨拶だけは忘れないようにしたい。
■ レッツ・ハンティング! 1人での狩猟とどこが違う? 本作には、ボスクラスの大型モンスターが多数存在する。そのモンスターを倒して装備を強化し、自分のアクションの腕前を高めていくことで、段階を踏みながら徐々に強いモンスターを狩れるようになっていく。
ここでは、ハンターが初期に狩るであろう大型モンスターの狩猟クエストを例に、「MHF」における多人数での狩りの流れを紹介していこう。
なお、“ドスランポス”の狩猟クエストを受けることができるのはHR2からとなっているが、他のハンターが立てたクエストならHR1からでも入ることができる。このように他のハンターが立てたクエストに参加する場合、HRの制限が低くなる。すぐに“ドスランポス”の狩猟クエストに挑戦したいという人は、近くにいるベテランハンターに協力をお願いしてみるのもいいだろう。
前述のメンバー集めの方法を活かして一緒にクエストに挑戦するメンバーが集まったら、いよいよフィールドに旅立つ。
応急薬などのよく使う消費アイテムは4人分用意されているが、クエストの種類によっては携帯砥石などが人数分用意されていないこともある。携帯砥石が足りないときは、自分の装備しているものが切れ味を消費しにくい武器(ハンマーなど)なら遠慮するなど、必要な人がアイテムを受け取れるように考慮するといいだろう。 支給品の分配が終わったら、目当てのターゲットモンスターをフィールドから探し出す。“ドスランポス”のような大型モンスターは、通常のモンスターと違いフィールド上を常に動き回っている。クエストメンバーで手分けして、別々に探索したほうが効率的に探せる。 目標の大型モンスターを発見すると、発見したハンターの名前の横にモンスターと出会ったことを示すアイコンが表示され、BGMも特別なものに変わる。さらに、キーボードの[1]キー(デフォルト設定)を押すと、サインを発信してモンスターの場所を他のメンバーに伝えられる。 他のハンターが目標を発見したアイコンが表示されたら、そのハンターはすでにモンスターの狩猟を開始しているということでもある。バラバラに行動しているときは早目に合流したほうがいいだろう。 “ドスランポス”は、“ランポス”という青い鳥竜種のモンスターの強化版のような存在。攻撃方法もジャンプからの急襲とかみつき攻撃と、“ランポス”と同じようなものが中心で準備動作が大きいので、初心者にとっても狩りやすい相手といえる。だがボスクラスのモンスターであり、その耐久力は通常のモンスターの“ランポス”と比べると体感で10倍以上あるように感じる。1人で狩ったときは、攻撃を避けられても、倒すには長い時間がかかってしまった。 しかし、今回は他のクエストメンバーと協力して狩りができる。人数が増えれば増えるほど、単純にモンスターに与えるダメージの総量も上がっていく。またモンスターが他のハンターを狙っている間に、背後から安全に攻撃を仕掛けることもできる。“ドスランポス”は最初に登場する大型モンスターのひとつということもあり、多人数では短時間で狩ることができた。 1人での狩りと多人数での狩りの大きな違いとして、ハンター同士の攻撃にも当たり判定が発生するということが挙げられる。ハンターが他のハンターを攻撃した場合、ダメージを与えることはないが、その行動を邪魔してしまう。大剣やハンマーのような高威力の武器には吹き飛ばし効果も付与されるため、他のハンターの攻撃によって動けなくなってしまうこともある。これにより無防備な状態になり、その隙にモンスターの攻撃を受ける、ということもあるのでハンター同士で攻撃範囲を把握し、狩猟時のポジションを選んでいくことが重要になる。
“ドスランポス”は、大きさが“ランポス”より少し大きいくらいのため、剣士タイプのハンター同士でポジションが近くなってしまう。それぞれの動きに注目し、同じ方向から攻めずに、取り囲むようにするといいだろう。
ターゲットモンスターを倒すとクエスト達成。街に戻るまで1分間の待ち時間があるので、その間にモンスターから素材を剥ぎ取る、という流れは通常の狩猟クエストと変わらない。クエスト達成後の報酬に関しては、素材、成功報酬、ハンターポイントに加え、大型モンスターの取引価格分のお金をもらえる。モンスターの取引価格は、酒場内の掲示板で確認できる。
成功報酬とモンスターの取引価格はメンバーの人数で割られるため、1人でクエストを達成したほうがもらえる金額は増えるが、クエストにかかる時間の短縮につながるため、多人数で狩りに行ったほうが結果的に効率的なことが多い。
■ 狩りに慣れたら、より強力なモンスター“イャンクック”に挑戦!! “ドスランポス”との狩りを通して多人数のクエストにも慣れたところで、今度は“イャンクック”というさらに強いモンスターを狩りに行ってみることにする。 この“イャンクック”をメインターゲットにしたクエストは、HR3以上にならないと、依頼を受けられない。無料で遊べるトライアルコースで本作を遊んでいる人は、自動的にHR2までという制限がつくので、自分で“イャンクック”の狩猟クエストを受けられない。 ※ 編集部注 : 記事執筆時点では、トライアルコースのハンターも、他のハンターが受けた“イャンクック”の狩猟クエストには参加できましたが、7月11日のアップデート以降は、HR2で受領できないクエストには参加できなくなりました。現在は“イャンクック”の狩猟クエストに参加するには、有料のハンターライフコースの利用が必須となっていますのでご注意ください。 “イャンクック”は、巨大な翼と硬い鱗を持つ鳥と竜のハーフのような姿をした、これまでにないデザインのモンスター。その大きさは“ドスランポス”の比ではなく、攻撃力、耐久力ともにさらに高くなっている。初心者ハンターが最初にぶつかる壁ともいえる、強力なモンスターだ。 攻撃方法に関しては、前方にハンターがいるときに仕掛けてくる突進攻撃の攻撃力が高く、防御力が低いハンターは体力の大半を奪われるほどの大ダメージを受ける。背後にいるハンターには、尻尾を振りまわして攻撃してくるため、うかつに近づくこともできない。また、ある程度離れた距離にいても、口から火を噴く、空中に飛び立ち突風を巻き起こしながら飛んでくる、などの攻撃をしてくる。 だが、よく観察していると“イャンクック”にも隙が出る瞬間がある。例えば、尻尾攻撃は後ろに振りまわした後、体を回転させて前方にも尻尾を振り回してくる。この時には、正面から安全に攻撃できる。
大型モンスターを狩る時は、その動きを見逃さず、モンスターの攻撃の後の無防備な瞬間を狙って接近し、動き始める前に距離をとるようにしよう。
この“イャンクック”をはじめとした大型モンスターは、体のパーツごとに肉質(防御力)が異なり、他と比較してもろい部分(弱点)がある。肉質には武器がもつ「切断」、「打撃」、「弾」という3種類の攻撃系統によって効きやすい攻撃、効きにくい攻撃という相性が存在し、同じ攻撃力の武器でモンスターの同じ場所を攻撃したとしても、与えるダメージは変わってくる。 モンスターの肉質と攻撃系統との相性は、現在ゲーム内で情報としては確認できず、体感で判断するしかない。参考として“イャンクック”は「打撃」と「弾」が頭、「切断」は腹と翼を狙うといいだろう。 “イャンクック”や前述の“ドスランポス”のようなボスクラスのモンスターは、ダメージを受けて弱ってくると、ハンターから逃げ出すことがある。特に“イャンクック”のような翼を持っているモンスターは、逃げるときに飛んで行くため、逃げ出した先のエリアが把握できない。このようなとき、「ペイントボール」というアイテムをモンスターにぶつけておくことで、モンスターの居場所がすべてのハンターのマップに表示されるようになる。
またボスモンスターの中には、自分の巣に逃げ込んでいき、体力を回復するために眠ってしまうものもいる。眠っている時は無防備になるため、通常よりも多くのダメージを与えられるので、クエストメンバーの中で攻撃力の高いハンターが攻撃するといい。
なお、クエスト中にモンスターの攻撃で倒されてしまった場合、成功報酬が減額され、合計3回に達するとクエスト失敗になってしまう。メンバーのうち1人が3回倒されても、3人が1回ずつ倒されても、どちらもクエスト失敗となる。多人数で行なうクエストでは1人のミスがメンバー全員に影響を与えることになるので、1人で行なう狩りよりもクエスト前の準備を入念に行なってほしい。 “イャンクック”をはじめとした大型モンスターは攻撃力が高く、一瞬で大きなダメージを受けることもある。多人数の狩りの時は「回復薬」を持って行き、さらにアイテムがなくなったらスタート地点のベッドに戻って体力を回復するなど、倒される危険を極力減らすようにしよう。
また、クエストでは自分のミスがメンバー全員に影響するということを考慮し、倒されてしまった時は「ごめんなさい」と素直にあやまる。これが多人数ハンティングを楽しむための一番有効な対応だ。
多くのオンラインゲームにおける多人数での戦闘では、例えば攻撃役、防御役、回復役といったようにメンバーの役割分担が重要になる。この点「モンスターハンター フロンティア オンライン」はアクションゲームとしてのゲーム性が強く、多人数での狩りでは“1人1人のアクションの質”が各ハンターに求められる。 連載第3回で述べたように、本作は装備する武器によってアクションの性質が変わる。全11種類の武器の中では、特に狩猟笛が多人数の狩りにおいて明確な役割が発生するが、その他の武器についてもそれぞれ特徴があり、どのようにモンスターを狩るかも変化する。自分の武器の特性を活かしつつ、他のメンバーと協力して、うまく狩りを進めたい。
本作の楽しさの中でも大きなウェイトを占める大型モンスターの狩猟は、基本的に多人数で行なうバランスになっている。1人では辛いのは誰もが同じなので、積極的に他のハンターを誘ってクエストを受けるといいだろう。その先には、一緒に遊ぶ友達を増やしコミュニティを作るという、オンラインゲームならではの楽しみが待っているはずだ。
■ ハンティングの世界はまだまだ広がっていく 本連載は初心者を対象にしており、これまで紹介してきたゲーム内容は、トライアルコースで遊ぶことができる基本的な部分で構成している。だが、本作には紹介した以外にも多種多様な巨大なモンスターが登場し、クエストのフィールドも密林以外に砂漠や雪山、火山などがさまざまな場所が存在する。
さらには「MHF」だけの新要素として、コンシューマタイトルにはない「樹海」というフィールドや、新モンスターが実装されている。オンライン専用タイトルとなった「MHF」の世界は現在も発展し、さらなる広がりを見せている。この連載を入り口として本作に触れ、もっと遊びたいという人は、より広大な世界に旅立ち、ハンティングを楽しんでほしい。
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□カプコンのホームページ (2007年7月20日) [Reported by 眞鍋航希]
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