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「モンスターハンター フロンティア オンライン (MHF)」の魅力を初心者ハンターに伝える本連載。このゲームのなんたるかを伝えた前回に続き、第2回目となる今回はゲームを始めてから実際にモンスターを狩って素材を集め、防具を作るまでを紹介していく。
前回にも説明したとおり、本作には経験値の概念がなく、ハンター自体が成長する要素はない。よって装備品の強化は、攻略において非常に高いウェイトを占めることになる。そして本作において、より強力な装備品を作ることが、ハンターたちのモチベーションを最も高める要素になっている。
■ チュートリアル「出張狩人道場」でハンターの基礎を学ぶ
はじめに受けることができる「出張狩人道場」は、「生肉2個の納品」と「ハチミツ2個の納品」をメインターゲットとした素材を探索するクエストとなっている。
「出張狩人道場」で受けられるクエスト「生肉2個の納品」では、密林フィールドに生息する草食モンスター“アプトノス”の狩りが発生する。“アプトノス”はおとなしい草食モンスターで、積極的に攻撃してくることはないので、攻撃の仕方など、狩りの基本を学ぶ練習相手としてもちょうどいい。
“アプトノス”を倒したあと、地面に横たわったその体を調べることで、「生肉」または「竜骨(小)」という素材を剥ぎ取ることができる。この「生肉」を2個手に入れ、スタート地点にある納品BOX(赤い箱)に収めることで、クエスト達成となる。
草食モンスターを狩ると手に入る「生肉」は、「携帯肉焼機セット」というアイテムを使うことで肉を焼ける。調理方法は、なぜか流れる謎のBGMを聞きながら、肉の焼き色を見て、タイミングよくボタンを押すという単純なもの。うまくいくと、「上手に焼けましたー」という声とともに、スタミナゲージを増加させる「こんがり肉」が手に入る。ただしタイミングが早ければ「生焼け肉」、遅いと「こげ肉」になる。
初期のクエストでは、支給品BOXに「携帯食料」が入っているため、「こんがり肉」はあまり必要にはならない。しかしながら、「上手に焼けましたー」という声とともに肉が焼きあがる時の気持ちよさは、「モンスターハンター」シリーズの醍醐味ともなっている。酒場で受けることができる「出張狩人道場」の中には、「こんがり肉」の調達が目的とクエストもあるので、一度は肉焼きに挑戦してみるといいだろう。
クエストの舞台となるフィールドには、複数の採取ポイントが存在し、その近くを調べるとさまざまな素材アイテムが入手できる。 「ハチミツ2個の納品」は、密林フィールドを探索し、木にぶら下がっている目印の“蜂の巣”を発見したら調べて「ハチミツ」を入手する、という簡単なクエスト。このような探索クエストは基本的にモンスターを狩る必要はないが、探索中に凶暴なモンスターに襲われることがある。特に採取ポイントを調べている間は無防備になるので、調べ始める前に周囲の安全を確認しておきたい。 「生肉2個の納品」と同様、目的のアイテム「ハチミツ」を2個、納品BOXに収めるとクエストが完了する。
採取ポイントは、たとえば蜂の巣なら木の枝、キノコなら岩の近くといった日陰になりやすい場所に存在する。さらには、ブタのような外見をした“モス”という小型モンスターを観察すると、キノコのある地面を掘り返していたりと、細かい部分まで自然の光景が再現されている。フィールド探索中に怪しい場所を見つけたら、一度調べてみよう。
また、「ピッケル」や「虫あみ」といった採取用アイテムを特定の場所で使うことで、鉱石や昆虫といった素材アイテムを採取することができる。「ピッケル」、「虫あみ」は、「出張狩人道場」のように採取アイテム自体が目的となるクエストでは、支給品BOXから借り出すことができるが、この場合はクエスト終了時に返却することになる。
特に鉱石は装備品の生産に使う機会が多く、ゲームの中でも重要なアイテムなので、いつでも採掘できるように「ドンドルマの街」の道具屋で自前のピッケルを購入し、常に所持しておくと便利だ。
ただし、“麦わらネコ”から入手できる素材は、基本的にフィールド上の採取で簡単に手に入るものがほとんど。モンスターから剥ぎ取ることで入手できるものはなく、レア度の高い素材アイテムは滅多にもらえないので、これらの素材が必要な時は自分で採りに行くほうが手っ取り早い。
これらの素材アイテムは、すぐには使わなくても、あとで装備品を生産するときなどに必要になる。ハンターのプライベートルームである「マイハウス」には、アイテムを入れておく「アイテムボックス」があるので、必要ない素材アイテムでも未来のために取っておくといいだろう。
■ 装備品を生産してハンターを強化する
装備を効率よく獲得するには、手軽なモンスターを狩って、その素材で装備を作るのがいい。ここではその一例として、「ランポスメイル」という剣士用の胴用防具を作ることを目標にしてみる。
「ランポスメイル」を生産するためには、お金の他に「ランポスの皮」と「ランポスの鱗」、鉄鉱石という3種類の素材アイテムが必要になる。「ランポスの皮」と「ランポスの鱗」という素材は、“ランポス”という青い鳥竜種のモンスターから入手できる。
討伐クエストでは、「出張狩人道場」で経験した基礎の狩猟クエストとは異なり、本格的なハンティングを行なうことになる。初期状態では「ハンターナイフ」しか装備がないので、メインターゲットのモンスターを規定数狩ることを目指し、支給品の回復薬などを使いながら慎重に狩りを進めていく。 今回のクエストは目標となるモンスターが決まっているため、まずは“ランポス”を広大なフィールドから探し出すことから始まる。フィールドを探索し“ランポス”を発見したら、ハンティング開始。肉食モンスターはハンターを見つけると積極的に攻撃してくるので、注意して近づいていく。 “ランポス”は、ジャンプからの急襲とかみつき攻撃をしてくる凶暴なモンスターだが、攻撃のための準備動作が大きいので、行動を察知しやすい。狩りでは回避や防御が重要になるので、その練習としてもうってつけだ。見事に“ランポス”を倒せたら、素材を剥ぎ取っていく。数種類の素材からランダムで入手でき、その中に今回必要になる素材も含まれている。 また「ランポスメイル」の生産には、「鉄鉱石」も必要になる。クエストのついでに「ピッケル」を持って行き、採掘ポイントを調べて入手しておこう。 クエスト達成時には、ターゲットモンスターからとれる素材、成功報酬、ハンターポイントが入手できる。このうち、素材と成功報酬のお金は装備品の生産に必要なため、ある意味メインの報酬と言えるだろう。今回受けた“ランポス”の討伐クエストでは、「ランポスの皮」と「ランポスの鱗」の他に「ランポスの牙」という素材が手に入った。
なお、もし狩りの最中にハンターが倒されてしまった場合、本作ではゲームオーバー(クエスト失敗)とはならず、ベースキャンプに戻されてクエストが再開される。ただし倒されるごとに成功報酬が減額され、さらに3度倒されると成功報酬額が0となり、クエスト失敗となる。またハンターランク(HR)のポイントも倒された分だけ下がってしまうので、極力倒されることのないよう注意して狩りに臨みたい。
必要な素材を集めてクエストから帰還したら、さっそく「武具工房」の親方に、お金と必要な素材を渡して生産を頼む。あっという間に「ランポスメイル」ができあがり、ついに初の防具を装備できた。さらに素材が余っていたので、「ランポフォールド」という腰用防具も一緒に生産。防御力もあがり、グラフィックス的にも恰好がついた。
新米ハンターには防御力のアップが何より嬉しいものだが、本作では装備品ごとに「スキルポイント」という数値が設定されており、その合計値によってさまざまな特殊効果「スキル」を発動させることができる。スキルには、攻撃力の上昇やオートガードといった狩りに直接関係するものから、スタミナゲージの消費減少、消費アイテムの効果増大などプレイを楽にしてくれるものと、幅広い効果が用意されている。 防具を一つのシリーズに統一すると、スキルポイントの合計値が偏ってスキルが発動しやすくなる。しかしながら、マイナスのスキルポイントの合計が偏った場合は、不利になる効果のスキルが発動してしまう。セットで防具を統一する場合は、マイナスポイントの偏りにも注意が必要になる。 ここまで作ったからには、スキルを発動させるため、「ランポス」シリーズの防具を揃えることにする。必要な素材は同じく“ランポス”から採れるため、クエストは同じものを選択。すでに作った胴・腰用防具の効果で受けるダメージが減って、以前よりも楽に狩りを進められ、短時間でクエストをクリア。合計2回のクエストで必要な素材アイテムがすべて集まり、残りの部位を生産できた。
「ランポス」シリーズの防具を装備すると、防御力が飛躍的にアップするとともに、「気絶確率半減」のスキルも発動する。これで、さらに強いモンスターの攻撃にも耐えることができるようになった。この先は、より強いモンスターの素材を集め、より強力な防具を再び生産・強化していくことになる。先は長いが、これでハンターライフの第1歩をようやく踏み出せたといったところだ。
スキルには、モンスターの狩りだけでなく、探索をメインとしたクエストにも便利なものが多々あるため、防御力が低くても有効な防具もある。また、古くなった武器・防具でも後で手に入れた素材アイテムを使用することで強化し、より強い装備品にしていくことも可能だ。素材と同様、後で活用できる場合があるので、売らないで取っておくといい。
防具が一通りそろったら、次は強力な武器が欲しくなるもの。そこで、第3回となる次回はゲームに登場する武器の種類、および特徴について紹介していく。本作は装備する武器の種類によってアクション要素が大きく変化するので、ハンティングスタイルの参考にしてほしい。
□カプコンのホームページ (2007年7月3日) [Reported by 眞鍋航希]
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