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★オンラインゲームファーストインプレッション★

グループ編成の改善やローディングの短縮など
「MH2」からさらに進化したハンティングアクション

「モンスターハンター フロンティア オンライン」

  • ジャンル:オンラインハンティングアクション
  • 開発元:株式会社カプコン
  • 利用料金:30日1,400円、60日2,660円、90日3,780円(HR2までは無料)
  • 対応OS:Windows 2000/XP/Vista
  • 発売日:6月28日(6月21日よりオープンβテスト開始)



モンスターを狩って素材を持ち帰るという、狩人生活を楽しめる「モンハン」シリーズ
 モンスターを狩るハンターとなり、村や街で依頼されたモンスターの討伐や捕獲などの依頼を遂行。モンスターから剥ぎ取った素材やクエストの報酬で、多種多様な武器や防具を生産し、より強暴なモンスターとの戦いを繰り広げる……。狩猟生活を堪能できるハンティングアクションが「モンスターハンター (モンハン)」シリーズだ。

 そのシリーズ最新作となる「モンスターハンター フロンティア オンライン (MHF)」のオープンβテストが、6月21日より遂に解禁! そこで今回は、クローズドβテストで感じた「MHF」ならではの魅力をクローズアップしていきたい。

 本作のベースとなっているのはプレイステーション 2用「モンスターハンター2(MH2)」だ。50万本以上を売り上げたヒット作だが、「MHF」では各所がブラッシュアップされ、実に快適なハンティングを楽しめる。では具体的に「MHF」がどのような進化を遂げたのかを紹介していこう。



■ 1部屋の収容人数が大幅増! 気楽で手軽なハンターライフを実現

 見知らぬハンターとともにモンスターを狩り、大自然の中でモンスターの肉を喰らう……サーバー上に部屋(「MH2」ではクエストメンバー、「MHF」ではドンドルマの街)を作り、他のハンター(最大4人)と同じ「モンハン」の世界を共有する。これが本シリーズの最大の魅力であり特徴の1つ。

 本シリーズはハンティングアクション(RPG的な要素なども持ちつつもベースはアクションゲーム)。アクションゲームである以上、スマートにゲームをプレイできることが重要なファクターだ。グループプレイの楽しさを推奨するのであれば、クエストを共に遂行する仲間の募集が乱立し、ハンターは次々と仲間と共に狩りへ出かける……そんな光景が望ましいはず。

 しかし「MH2」では、最大4人でクエストに臨む仕様であるにもかかわらず、1つの部屋に入れるのは最大で10人。仮に4人のクエストメンバーを結成中の部屋にログインした場合、先にいる4人の誰かと交代するか、あるいはソロでクエストをこなしながら6人目、7人目となるハンターをひたすら待つしかない。その結果、2人、3人、6人といった比較的クエストメンバーの組みやすい人数状況の部屋へ再び移動しなおす……というのが現実だった。

 4人で次のクエストへの準備中、5人目となるハンターがログイン。「こんばんは~」と挨拶をされたものの、「4人でいい感じだったのに……」、「挨拶するとクエストメンバーに入れると思われるから返事をしないでおこう」など、余計なことを考えるあまり、挨拶を返すことすら躊躇してしまう……こんな体験をしたハンターもきっと多いのではないだろうか。

 さらに「モンハン」にはハンターランク(HR)が存在し、これに応じて受注可能なクエストが異なる。つまり運良く部屋にいるハンターの人数(例えば3人)に恵まれても、仲間を集っているクエストのHRの制限によっては一緒に狩りができないなど、グループプレイのしづらさに拍車をかけている。

 その点「MHF」では、1つの部屋に最大30人ものハンターが入室可能となった。4人のクエストメンバーが最大で7つも結成できるわけだから、ログインしている人数が多い部屋に積極的にアクセスしていくことで、クエスト参加も容易になる。

 仮に4人がクエストに旅立っても、仲間を募るクエストボードには新たなクエスト遂行の仲間募集が次々とかけられる! これこそハンターが本来望んでいた光景だ。手軽に見知らぬハンターとともにモンスターを狩りまくる! そんな環境が遂に整ったといえよう。

【スクリーンショット】
クローズドβテストでは自由区だけでも5つのワールドが用意されていた。各ワールドは最大1,000人ログインできる 各ワールドはハンターの熟練度やHRで分けられている。クローズドβテストでは、初心者が集う練習区(HR15以下)だけでも3つのワールドが用意された 各ワールドは、さらに10のラウンドに枝分かれする。知り合いと狩りをするなら人数が少ないワールドで、逆に野良で狩猟プレイを楽しむなら人が多いところを選択するといいだろう
ラウンドに入ると、狩りの舞台となる街(部屋)への入口が! 街は1ラウンドに5つまで用意され、1つの街に最大30人までログイン可能。ハンターの人数が多い街を積極的に選ぶことで、スマートな狩猟が可能になった 猟団(MMORPGのギルドに相当)システムが実装され、他のハンターとのコミュニケーションがより一層とりやすくなった。既にある猟団は、登録された順や猟団員数の規模などから検索可能。もちろん自分でも猟団を立ち上げることもできる クエストの仲間を集うクエストボードには、多種多様なクエスト募集が張り出され賑わいを見せる! この光景は「MHF」ならではのものだ



■ エリアチェンジの速さに驚き!

 狩猟の舞台となるフィールド(マップ)は、複数のエリアのつながりで構成されている。ハンターは毎回、次々と各エリアを移動しながら素材の採取をしたり、モンスターを狩るなどのクエストを遂行していくことになる。

 これまでの「モンハン」シリーズでは、エリア切り替えが頻繁に行なわれるゲームでありながら、このエリア間の移動をするたびに数秒間のローディング時間が発生していた。HDDを使用しないという仕様上、仕方のないことではあるのだが、このローディング時間がハンターに不快感を与えていたことは否めない。筆者自身、通常のエリア移動時のストレスはもちろんのこと、戦闘中モンスターに吹き飛ばされ運悪くエリア移動になったときなどには、何度「ふざけんなー!」と絶叫したことか……。

 そんなローディング時間の長さも「MHF」では劇的にスピーディに。シームレスとまではいかないものの、1秒ほどという短時間でエリアチェンジできる(PC環境が多少影響する)のだから嬉しい限り! 非常にアクション性が高い作りのゲームだけに、エリア切り替えの際のストレス軽減により、「モンハン」の持つ魅力がまた1つ高められたと言えるだろう。



■ 麦わらネコが素材の調達から肉焼きまでサポート

 「モンハン」は、一般的なRPGにあるレベルのようなキャラクタ成長要素が存在しないかわりに、装備品を変更して強化していく。そのためモンスターを狩りに行くと同時に、フィールドで素材を集めるのも需要なプレイ要素の1つとなってくる。しかし、実際にプレイしてみると最初の頃は楽しい素材採取も、プレイ時間の経過とともに作業的になり、面倒だなぁ……と感じてしまう。

 また、ハンターランクを上げるためにクエストをサクサクこなしていくぞ! と結成したグループにもかかわらず、採掘ポイント(それほど重要な素材採取が望めないエリアであっても)は全部取る! といわんばかりに1人だけちまちまと素材集めをしだすハンターがいたりする。これもオンラインプレイならではの魅力ではあるのだが、こういった自分本位のプレイスタイルを素直に受け入れられる人ばかりではないだろう。

 その点、本作ではある程度(レア度の高いものなど一部の素材を除く)の素材ならば「マイガーデン」で入手できる。自分の代わりに「麦わらネコ」が素材などを採取してきてくれるというもので、特に手続きも要らないため、とっても便利に使える。このおかげで狩りに没頭しやすい環境がまた1つ整ったといえる。

【スクリーンショット】
入手した素材などのアイテムを、直接アイテムボックスへ送れるのも嬉しい 採掘などの素材集めはもちろん、「ニャカ漬の壺」の管理までしてくれる 何度か利用していると、メニューに「掘り出しもの」なる項目が現われることも



■ シリーズ初体験ならキーボード&マウスプレイもあり!

 「MH2」からプレイしているユーザーにとっては、慣れている分、コントローラーを使ったほうがよりスマートにプレイできることは間違いない。しかしながら、本作で初めて「モンハン」をプレイするというユーザーなら、キーボード&マウスでプレイするのもありだと感じた。

 従来のアクションゲームでは、コントローラーのボタンを押して攻撃を繰り出すことが多かった。しかし、「モンハン」での攻撃(例えば大剣の振り下ろしなど)はボタンではなく、右スティックの上下で行なう。独特の操作を要求されるので、仮にコントローラーを用いたところで、そのクセの強さに戸惑うハンターも多いだろう。どうせ操作に戸惑うならキーボードとマウスでも同じことだし、何よりもコントローラーを買う必要がないから出費も抑えられる。

  筆者がキーボードでプレイした感想だが、コントローラー操作に慣れていたこともあり、若干の違和感があったのは否めない。しかしながら、いくつか用意されている操作設定の中から、キーボードで移動、マウスで武器攻撃を重点においたキーコンフィグを選ぶと、それなりにプレイできた。特に片手剣を使った際には、マウスホイールでの攻撃の操作が非常にスムーズにでき、コントローラーよりも快適だと感じたほど。

 FPSを楽しんでいるユーザーなら、W、S、A、Dキーでハンターを移動させることは造作ないことだろうし、キーコンフィグの設定はある程度フレキシブルに設定できるので、自分にあった設定をカスタマイズしていくことで、コントローラーを凌駕するプレイも可能なはず。コントローラーがないという理由だけで、オープンβテストへの参加を断念せずに、キーボードとマウスで「MHF」の世界を積極的に体感してもらいたい。



■ 肉の焼加減に拘るのもシリーズならでは。良くも悪くも「モンハン」なのです

「モンハン」の代名詞“肉焼きシーン”。初めて「こんがり肉」を焼けたときの喜びはひとしお
 ここまで駆け足で「MHF」ならではの特筆すべきポイントをあげてきたが、クローズドβテストをプレイしてみて、「正しく『モンハン』の伝統を受け継いでいる」と素直に感じた。そのためシリーズをプレイし続けているユーザーにとっては、モンスターを狩るというゲームのベース部分においては、それほど目新しさを感じることはないかもしれない。

 しかし「MHF」では、猟団の実装やSkypeでのボイスチャットのサポートといった新機能や、ひとつの部屋に入れるハンターの数の増加により、他のハンターとより一層スマートに共闘できるようになった。まさに“「モンハン」の内に秘めた魅力を最大限に引き出した”タイトルといえるだろう。「『dos』で、もう『モンハン』の魅力はしゃぶりつくしたぜ……」と思っている人も、この“痒い所に手が届く”環境を目の当たりにすることで、新たな楽しさを体感することだろう。

 無論、このほかにも新エリアや新モンスターの追加を筆頭に、部屋に家具を設置してインテリアコーディネートを楽しめるマイルームなど、本作ならではの新要素も盛りだくさん。ハンター自身が新たな楽しみを見出すことができるはず。

 もちろんシリーズの代名詞“肉焼き”も健在! たかが「モンハン」、されど「モンハン」。狩りをするのも「モンハン」だけれど、肉の焼加減に拘るのも、また「モンハン」。仲間とクエスト遂行中、そぎ取った生肉を携帯肉焼機なるもので、こんがり狐色になるまでジュージュー焼いていただく……たかが焼肉、されど焼肉。「こんがり肉」を焼きあげたときの嬉しさは、実際に焼いてみなけらば味わうことのできない不思議な気持ち。大自然の中で仲間とともに肉を焼く……これもまた「モンハン」ならではの世界。モンスター狩りもいいけれど、たまには肉でも焼きながら仲間と共に世間話。そんな楽しみ方ができるのも本シリーズならでは。

 ハイスペックなマシンを要求するゲームが乱立する昨今、「MHF」は比較的低スペックなPCでも十分にプレイできる。環境の差はあれど、「MH2」よりもグラフィックスのクオリティも向上している。「俺のPCじゃ無理そうだ……」などと諦めてしまわずに、まず一度オープンβテストで動かしてみてほしい。そして、あなたも「MHF」の世界で仲間とともに焼き肉パーティーなんていかがですか?

【スクリーンショット】
マイルームでの食事も顕在。ハンティング前に食事をしてステータスアップ! 仲間と一緒にモンスターをタコ殴り! これが狩猟プレイの醍醐味 イヤンクック(通称クック)の撃破が、脱ビギナーハンターの第一歩!?


(C)CAPCOM CO., Ltd. 2007 ALL RIGHTS RESERVED.

□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□ダレットのホームページ
http://daletto.jp/
□「モンスターハンター フロンティア オンライン」のページ
http://www.mh-frontier.jp/
□関連情報
【6月4日】カプコン、WIN「モンスターハンター フロンティア オンライン」
6月21日よりオープンβテスト、28日より正式サービス開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070604/mhf.htm
【5月28日】カプコン、WIN「モンスターハンター フロンティア オンライン」
全国のPCショップで店頭狩猟体験会を開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070528/mhfo.htm
【5月17日】カプコン、WIN「モンスターハンター フロンティア オンライン」
「クローズドβファイナルイベント」を開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070517/mhfo.htm
【5月12日】カプコン、WIN「モンスターハンター フロンティア オンライン」
「ヒプノック」素材の新装備や「マイギャラリー」などを紹介
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070512/mhfo.htm
【5月11日】カプコン、「モンスターハンター フロンティア オンライン」ハンター懇親会を6月4日に開催
βテスターから200名を募集、サービススケジュール、ビジネスモデル等を発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070511/mhfoff.htm
【4月21日】カプコン、WIN「モンスターハンター フロンティア オンライン」
オリジナル要素を紹介。パッケージ版の発売も決定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070421/mhfo.htm

(2007年6月16日)

[Reported by 平井信幸]



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