「プロ野球チームをつくろう! 2003」日本一指南書 連載8回：「球団別オススメ初期選手その5と序盤オススメ補強外国籍選手」

ジャンル：スポーツ育成シミュレーション 発売元：株式会社セガ 開発元：スマイルビット 価格：6,980円(税別) プラットフォーム：プレイステーション 2 発売日：発売中（2003年11月20日）

　今回は、2003年度セ、パ両リーグの5位、6位のチーム「ファイターズ」、「カープ」、「ブルーウェーブ」、「ベイスターズ」と一挙に4チームを攻略し、そのリプレイを紹介する。そのためおまけのコーナーはお休みさせていただくことをご了承いただきたい。

※本連載内で選手に対しての敬称は省略させていただいております

■ オススメ初期選手～ファイターズ編～

　今年は本拠地移転や「SHINJO」などで話題満載の「ファイターズ」。ゲームでは、初期スタッフを安く集めれば、かなり強力なチームができあがる。2002、2003年と連続の首位打者であり、五輪予選日本代表でもあった「小笠原道大」をはじめとした、そつのない野手陣と、「正田樹」を中心とした若い投手陣が活躍してくれるはずだ。「抑え」の「建山義紀」が守護神として控えているので、先制できればかなり優位に戦える。

【獲得選手】
【投手】	【野手】
金村　曉	實松　一成
建山　義紀	木元　邦之
隼人	田中　賢介
井場　友和	小笠原　道大
正田　樹	金子　誠
清水　章夫	坪井　智哉
伊達　昌司	西浦　克拓
佐々木　貴賀	森本　稀哲
武田　久	エディット選手(外野手)
山口　弘佑
吉崎　勝
櫻井　幸博

■ ファイターズ ● 1年目

　一軍投手12名はすべて実在選手で固め、「先発」から「抑え」まで隙のない布陣が引けている。それに比べると野手は「一塁手」、「二塁手」、「外野手」に打撃に定評のある選手を獲得して、「ファイターズ」の代名詞でもある「ビックバン打線」を復活させたいところだ。しかし年俸の低い「スカウト」を雇ったツケか、即戦力の「外国籍選手」はあらわれず、「トレード」も戦力アップにつながる良いトレードが見当たらなかったので、そのまま1年目はすすめていった。

残念ながら2003年度はBクラスだったが、ゲーム的にはAクラスのチームに勝るとも劣らない投手陣だ	1番、3番、4番としっかりとした実績をもつ選手を置けているが、DH制である「パ・リーグ」ではちょっと不安	これが1年目のチーム成績。補強無しの成績としてはまずまずといったところではないだろうか。来年に期待

■ ファイターズ ● 2年目

　一番重要な1年目の「FA」は、野手を2人獲得。どちらも過去に「セ・リーグ」の首位打者に輝いたことがある選手なので、今期の成績に期待できる。しかし、それでも安心できなかったので、「スワローズ」と3対2の「トレード」をもちかける。このトレードの目的は、守備力をなるべく落とさず、攻撃力をあげることにある。「三塁手」である「小笠原道大」は「一塁手」として活躍していたので、「三塁手」の獲得を目指した。さらにスカウトが「Sクラス」の「外国籍選手」を発見。「抑え」は「建山義紀」だけでも十分だが、年末から「投手」の補強を行なっていなかったので、一応獲得することにした。

　「ライオンズ」と最終節までもつれたが、からくも「0.5ゲーム差」でリーグ制覇。そしてそのままの勢いで「ジャイアンツ」を「4タテ」で下し、日本一となった。

シーズン開始時の投手陣。特に不満はない。合計年俸が安くて、良い人材が揃うのが「ファイターズ」の強みだ	シーズン開始時の野手陣。このメンバーでも十分、日本一を狙えるが、念には念を入れて「トレード」を行なった	そして「トレード」の結果がこちら。獲得した2人の選手が、放出した選手よりも年齢が若いのがポイント
契約金「15億」で契約。金額に見合うだけの能力はあるが、所持金の欄を見てほしい。“清水の舞台”な思いだ	エース「正田樹」が見事「ノーヒットノーラン」を達成。インフォメーションはこまめに見ておくと、面白い	そして日本一に。リーグ優勝は薄氷を踏む思いだったが、日本シリーズではこのチームの真価が発揮された

■ オススメ初期選手～カープ編～

　最近は6年連続「Bクラス」とファンにとってはちょっと歯がゆい成績の「カープ」。「ミスター赤ヘル」を迎えての4シーズン目に突入する。ゲームにおいての「カープ」で気になる点は、頼りになるベテランの年齢と年俸。チームの戦力をなるべく落とさないようにするためには必要不可欠だが、ここは涙をのんで若返りを図ろう。若手の注目株は1年目から「ストッパー」として活躍をした「永川勝浩」。ゲームを遊んでいるうち、数回「セーブ数」の日本記録を樹立していたので、その能力はかなり期待できる。他には昨年4番の座についた「新井貴浩」や攻守のバランスの取れた助っ人「シーツ」の活躍も期待できる。

【獲得選手】
【投手】	【野手】
黒田　博樹	木村　一喜
佐々岡　真司	新井　貴浩
長谷川　昌幸	東出　輝裕
横山　竜士	シーツ
デイビー	木村　拓也
河野　昌人	緒方　孝市
小林　幹英	廣瀬　純
林　昌樹	森笠　繁
酒井　大輔	エディット選手(三塁手)
澤崎　俊和
永川　勝浩
小山田　保裕

■ カープ ● 1年目

　守備ということでいえば、「野手」は補強がいらないといってもいいかもしれないが、経験上、このゲームでは守備力よりも打撃力のほうが重要だと感じているので、補強をするのならば「二塁手」や「外野手」を獲得したい。「投手」のほうは粒ぞろいだが、欲をいえば「先発」と「中継ぎ」にそれぞれあと一枚欲しいところだ。3月の「スカウト」の報告で「外国籍選手」に「ポンセ」を発見。あの「マリオ」と親しまれた助っ人の獲得に全力を注ぎ、1年目は終了となった。

コマは揃っている「カープ」投手陣。「先発」、「中継ぎ」、「抑え」それぞれにキーマンがいるのが頼もしい	「マリオ」こと「ポンセ」を獲得。このゲームの攻略記事で「マリオ」を連呼してよいのか、ちょっと心配だ	「ポンセ」を加えた新「カープ」打線。以外にいけると思ったら、1年目で66勝で5位と大健闘した

■ カープ ● 2年目

　実はこのリプレイ、後半攻略しているチームで重要視しているのが「外国籍選手」獲得によるチームの強化。年末の「スタッフ交代」で海外に強い「スカウト」を雇ったところ、効果はてきめん。「パ・リーグ」で三冠王に輝いたことのある「ブーマー」と、三振も多いが豪快なスイングでホームランを量産した「ブライアント」を発見した。ここは個人的に大好きだった「ブーマー」の獲得に動き、それと同時進行で「タイガース」に「トレード」をもちかける。実は「FA」で「先発投手」と「外野手」の補強に成功したので、今度は「中継ぎ投手」と打てて走れる「一番バッター」が欲しくなったのであった。どちらの補強策も成功し、「カープ」でも2年目で日本一を達成した。

三冠王「ブーマー」を発見。日本で実績を残した「外国籍選手」は、確実に活躍してくれる。間違いない	「ブーマー」の加入と「FA」、「トレード」の結果このような打線に。なんと「ポンセ」が代打の切り札扱いに	「トレード」後の投手陣。チームの顔である選手が抜けたのは寂しいが、いちはやく日本一を目指すのならばしかたがない
日本シリーズは「ダイエー」と。「セ・リーグ」で始めると、序盤はやたらに日本一の座をかけて戦うこととなる	獲得した新戦力が大活躍。特に「ブーマー」の出塁率「.510」はできすぎ。年齢的に来年以降も活躍を期待できるのがうれしい	最終成績を見ると、失点が少し多いものの、それを上回る攻撃力でリーグを制したことが伺える

■ オススメ初期選手～ブルーウェーブ編～

　日本を代表する天才バッターが海外に渡ってから、ちょっと元気がないような印象を受ける「ブルーウェーブ」。2004年は監督に「伊原春樹」を向かえ、巻き返しを狙う。プレイする上でキーとなるのがアテネ五輪予選の日本代表選手である「谷佳知」だろう。それ以外で注目なのが「捕手」の「日高剛」。年齢が若く、「捕手」としての能力が高い。他のチームでプレイしていて、「捕手」不足で悩んだら、ぜひ獲得を考えて欲しい。

【獲得選手】
【投手】	【野手】
金田　正彦	日高　剛
山口　和男	塩谷　和彦
大久保　勝信	平野　恵一
フィリップス	塩崎　真
ユウキ	谷　佳知
徳元　敏	ブラウン
加藤　大輔	葛城　育郎
マック　鈴木	竜太郎
相木　崇	エディット選手(三塁手)
土井　雅弘
山本　拓司
本柳　和也

■ ブルーウェーブ ● 1年目

　今回の攻略ではかなり大胆な行動をとった。さきにあげた主力選手を含めた3選手と「ジャイアンツ」の2選手の「トレード」を決行。コメントも「良いトレードです」というもので、無事成功。その後もなんとかチームを強化できないか試行錯誤繰り返したが、人材が不足していて良いトレードが見つからず、最下位でシーズン終了。明るいニュースをあげるとすると「エディット選手」が「新人王」に輝いたことだろうか。

1年目の投手陣はご覧の顔ぶれ。バランスからすると「先発」の補強が急務と思われる。「FA」に期待だ	トレード後の野手陣。イメージとしては「外野手」は等価交換。「遊撃手」は補強されたといったところだろうか	本当に序盤は「エディット選手」が活躍してくれる。もちろん出身は「社会人」。オススメのポジションは「一塁手」

■ ブルーウェーブ ● 2年目

　「FA」はバランスを考え、「外野手」と「投手」を1人ずつ補強。しかし「FA」の2人だけでは日本一になれるほど強化はできないと考え、「外国籍選手」に強い「スカウト」を前もって獲得しておいた。その結果、日本で実績を残している2人の投手「キーオ」と「宣銅烈」を発見。当然、2人とも獲得にのりだしたが、まずは一点集中をし「先発投手」である「キーオ」から獲得した。一方、「トレード」も１回行ない、「二塁手」を強化。気がつけば2位に「8.0ゲーム」差のぶっちぎりでリーグを制覇。もちろん日本シリーズも制覇した。

このゲームにおいて著者は「キーオ」を信じきっている。日本シリーズでは「キーオ、雨、雨、キーオ、雨」とぶつぶついっていたほどだ	「宣銅烈」を加えた投手陣がこちら。投手力でも勝てると言えるチームへと、変貌をとげた、といってもいいくらいだ	トレードの結果、このような打線に。この連載を毎回読んでいる人にはおなじみの選手が4番に座っている
投手部門の成績はこのような結果となった。20勝をあげてくれた「キーオ」が当然、「MVP」にも輝いた	日本一の証拠写真。対戦相手は「パ・リーグ」で始めると、よく日本シリーズで対戦する「ジャイアンツ」だ	2位の「ライオンズ」に「8.0ゲーム」の差をつけて、貫禄の優勝。チーム打率は「.314」という驚異的な数字だった

■ オススメ初期選手～ベイスターズ編～

　「大魔神」がチームに復活し、チームに活気が戻ってきた「ベイスターズ」。今回の「やきゅつく」で遊ぶには一番難易度が高いチームかもしれない。投手陣は合格点をつけられるが、絶対的な存在のエースがいないのが少し困る。野手陣も「金城龍彦」や「鈴木尚典」などの好打者がいるが、打線と考えると破壊力が足りない。全体的に補強が必要となる。

【獲得選手】
【投手】	【野手】
三浦　大輔	ウッズ
ホルト	内川　聖一
木塚　敦志	古木　克明
ドミンゴ	村田　修一
吉見　祐治	木村　昇吾
福盛　和男	鈴木　尚典
中野渡　進	金城　龍彦
土居　龍太郎	多村　仁
加藤　武治	エディット選手(捕手)
富岡　久貴
東　和政
後藤　伸也

■ ベイスターズ ● 1年目

　さて全体的に補強が必要だが、1年目だとできることに限りがある。頼みの「トレード」はコメントが「良いトレード」を2回ほど行なったが、2回とも失敗。もう一方の強化策「外国籍選手」では「スカウト」が「ホエールズ」時代の助っ人、「ポンセ」を発見。これを加えて1年戦ったが、たったの30勝しかあげられなかった。2年目もだいぶ苦しい展開が、予想される。

今回、2回目の登場となる「ポンセ」。成長のタイプが早熟のため、活躍の期間がけっこう短いのが玉にキズ	「ポンセ」を加えた野手陣。「エディット選手」も思ったほど活躍をせず、不本意な結果に終わってしまった	欲をいえば、投手陣の補強は「先発」ふたり、「中継ぎ」ひとり、「抑え」ひとりが理想的。ただし、野手の補強も必要なのが、つらい

■ ベイスターズ ● 2年目

　「FA」で補強したのは「野手」の2人。しかし、日本一になるためには少し物足りないので、連続で「トレード」を決行。最初は「ファイターズ」と、そのあと「スワローズ」と行なった。もちろん「ベイスターズ」も「スカウト」を強化。そのかいあって、またもや「キーオ」が登場。すぐに獲得に動いた。リーグ戦は、最終節までもつれにもつれこみ、「ジャイアンツ」とまったく同じ成績に終わったが、プレーヤーが有利なようにできているのか、「ベイスターズ」が1位に。そして日本一にも輝いた。

シーズンインしたときのレギュラーメンバー。これに「ファイターズ」との「トレード」結果を反映させると……	こういう打順に。さらにチーム打率をあげるために「スワローズ」と「トレード」。目的は「外国籍選手」同士の交換	そして最終的な「ベイスターズ」打線。「マシンガン打線」とはいかないまでも、1番から5番までの破壊力はスゴイ
目立った補強は「キーオ」の獲得のみの投手陣。それでも優勝できたのだから、なかなかの実力なのかもしれない	なんとかリーグを制覇して、お約束の日本一証拠写真。全チーム攻略するのにかかった時間は……、まぁ言わないでおこう	「ジャイアンツ」とは、まったく同じ成績となってしまった。それでも優勝は優勝なのでかなりうれしい

■ 次回は連載最終回

　次回は、いよいよ最終回。今までリプレイの中にちりばめてきたテクニックや、掲載できなかった攻略方法を紹介。これを読めば「世界一」になれるはずだ。

(社)日本野球機構公認 プロ野球12球団公認
フランチャイズ11球場公認 ABF/JPBOC
NPB BIS プロ野球公式記録使用
(C) SEGA (C) Smailebit/SEGA,2003

□セガのホームページ
http://www.sega.co.jp/
□「やきゅつく2003」公式ページ
http://www.yakyutsuku.com/
□「日本野球機構」公式ページ
http://www.npb.or.jp/
□関連情報
【1月14日】「プロ野球チームをつくろう! 2003」日本一指南書 連載0回：「プロ野球シミュレーションの決定版を攻略する、その前に」
http://watch.impress.co.jp/docs/20040114/yakyu.htm
【1月21日】「プロ野球チームをつくろう! 2003」日本一指南書 連載1回：「日本一に一番近いチームでプレイする」
http://watch.impress.co.jp/docs/20040121/yakyu1.htm
【1月28日】「プロ野球チームをつくろう! 2003」日本一指南書 連載2回：「戦力強化で日本一を目指す」
http://watch.impress.co.jp/docs/20040128/yakyu2.htm
【2月5日】「プロ野球チームをつくろう! 2003」日本一指南書 連載3回：「念願の日本一と賢いFA選手獲得術」
http://watch.impress.co.jp/docs/20040205/yakyu3.htm
【2月27日】「プロ野球チームをつくろう! 2003」日本一指南書 連載4回：「球団別オススメ初期選手その1、および監督による成績の違い」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040227/yakyu4.htm
【3月4日】「プロ野球チームをつくろう! 2003」日本一指南書 連載5回：「球団別オススメ初期選手その2と一軍、二軍における成長の違い」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040304/yakyu5.htm
【3月19日】「プロ野球チームをつくろう! 2003」日本一指南書 連載6回：「球団別オススメ初期選手その3と序盤オススメ補強選手」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040319/yakyu6.htm
【4月2日】「プロ野球チームをつくろう! 2003」日本一指南書 連載7回：「球団別オススメ初期選手その4と序盤オススメ補強選手」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040402/yakyu7.htm

(2004年4月7日)

[Reported by 池上りき(冒険企画局)]

GAME Watchホームページ

Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします