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★PS2スペシャル体験連載★
連載第3回では、さらなる新戦力の加入により、いよいよ優勝を目指して本格的な戦いへと突入していく。球団経営の手腕も問われるようになり、計算されたオペレーションが重要になってくるはずだ。
※本連載内で選手に対しての敬称は省略させていただいております ■ 新戦力をまとめあげる(2年目1月~3月)
昨年末にパ・リーグを代表する好打者「小笠原道大」と外野の名手「大村直之」を獲得し、弱点らしい弱点がなくなったホークス。あとは各選手が100%のパフォーマンスを発揮できれば、リーグ優勝は間違いないだろう。
先発は、1年目と同じく「斉藤和巳」、「和田毅」、「杉内俊哉」、「寺原隼人」、「新垣渚」の5本柱。昨年の成績から斉藤、和田の活躍は計算できるが、残りの3人は強化された打線がいかにフォローしてくれるかで勝ち星が変わりそうだ。 中継ぎの変化と言えば、新人の「平古悟」くらいだが、去年まで中継ぎだった初期の新人「沢登大樹」よりもすべてにおいて優っているので、強化されたと言っていいだろう。
抑えも先発と同様、特に変化なし。「スクルメタ」の能力が下降し始めているので、「切り札」を「篠原貴行」に移行させようか検討したが、今期は投手コーチの言うとおりにしておいた。
野手は2回の国内キャンプで「Cリード」と「肩」が「A」となり、まさに守備の要と成長した「城島健司」を中心に、オールラウンドな能力を持つ「井口資仁」、足で相手チームをかく乱する「村松有人」、「柴原洋」のコンビ、一発の魅力のある「松中信彦」、期待の成長株「川﨑宗則」、そして新戦力「小笠原道大」、「大村直之」と走力、守備力、得点力がバランスよく整った布陣に。
もしここから戦力強化を目指すのならば、遊撃手に「松井稼頭央」、「二岡智宏」、外野手に「高橋由伸」、「福留孝介」、「谷佳知」あたりを獲得するのがよいだろう。
2月は昨年と同様に国内キャンプを行ない戦力強化。3月の春季キャンプでは投手が「変化球練習」、野手は「守備練習」中心の練習メニューを構成。能力の落ちてきたスクルメタ、村松の2人も同様の練習メニューを行なった。 そして、4月以降の戦いの行く末を占うオープン戦に突入。去年以上の戦力で挑んだので連勝するだろうと余裕の構えで挑んだが、初戦のライオンズ戦の勝利後、4連敗。オープン戦通算「1勝5敗2分け」という散々たる結果に。原因を追求しようと試合結果を確認すると、10安打3得点や、9安打1得点など打線がつながっていないことが分かった。
どうも4番小笠原、5番城島がノーヒットの試合が多く、そこで打線が途切れているのが原因ではないかと思い、2人の練習メニューを「調整」に変更。効果はでるのだろうか?
■ スタートダッシュ成功! (2年目4月~7月)
成長のピークが近くて調子の悪いレギュラー陣には「調整」をさせ、それ以外の選手は弱点補強の練習メニューを組んで挑んだ2年目のシーズン。昨年4位という成績だったため、最初の3連戦は昨年の覇者ライオンズとのビジターゲームとなる。序盤まで息の詰まる投手戦だったが、こちらの投手が新人の平古に代わると打線が爆発。「18対5」という大差をつけて勝利。これで勢いがついたのか、4月は「16勝8敗」、ライオンズに1.0ゲーム差の首位で終えることができた。
5月に入っても勢いはとまらず、13連勝を記録。向かうところ敵なしの21勝3敗でライオンズとのゲーム差も6.5ゲームと大きく広げる。6月には、年初めから投資していた「サイドビジネス」の効果で「駐車場」が完成。駐車場の収入は球場を訪れた観客数に比例するので、このあとのチケット代はなるべく観客が満員になるように設定する。成績は勢いに乗ってしまえばこっちのもので、6月は14勝7敗1分、ライオンズとのゲーム差も9.5と着実に開いていく。
7月に入り「TV局契約」のイベントが発生。待望の「ローカル局」と契約を結び、ホームゲームの放映料が「1300万円」に増えた。さらに嬉しいことは続き、春から交渉を進めていた「S」評価の新人選手「簑田浩二」に逆指名宣言を行なってもらえた。そして、2週目前半のライオンズとの直接対決で、ついに「マジックナンバー50」が点灯。これでまた優勝へと一歩近づくことができた。
4週目後半に行なわれたオールスターゲームでは、前半戦のチームの勢いを象徴するかのようにホークスから6人の選手が選出された。
■ リーグ優勝! そして日本一!! (2年目8月~10月) 8月も前半戦の勢いのまま勝ち続けるホークス。8月終了時にはマジックを「3」にまで減らし、9月の頭にはリーグ優勝はほぼ確定。そんな折、スカウトが「近藤真市」という投手を発見してきた。実はこの選手が前回欲しがっていた評価Bランクの即戦力。ぜひとも獲得したいので評価Bランクの選手にとっては最高の契約金「7,000万円」、年俸「1,500万円」を提示して交渉をさせる。
そしてなんの苦労もなくパ・リーグを制覇。しかしここでひとつ問題が発生。優勝が決定してしまったため、客足が球場から遠のいてしまい、収入が激減してしまったのである。
10月のチケット代は日本シリーズがあるので、何も考えず「5,000円」に設定。日本シリーズともなれば、この金額でも必ず満員になる。さらに日本シリーズに備え、一軍選手の練習は全て「調整」に変更。 そしてついにジャイアンツとの日本シリーズが開幕した……。
【もしも獲得したFA選手が……】 「FA」で選手を獲得するとき、あなたは何を基準に獲得する選手を選んでいるのだろうか? おそらく、自分のチームの弱点となるポジションを補強してくれる選手かどうかが判断基準になっていると思う。ただし、ゲーム最初のチーム編成に失敗し、どのポジションもいまいちという状態で、優秀な選手が各ポジションに現われたらかなり悩むのではないだろうか。 そこで今回は、序盤において投手と野手のどちらから獲得するべきかを検証する。同じデータのチームで以下のような3パターンを用意し、比較するのだ。
「もしも獲得したFA選手が全て野手だったら」
この検証によって、いかなる事実が明らかになるだろうか。
○ 検証チーム:「ユニバース」 ベイスターズを母体にチーム再編を行なったチーム。投手陣は先発に「三浦大輔」、「吉見祐治」、「ドミンゴ」を擁するが、それ以外の柱は見当たらず、中継ぎ、抑えにも不安が残る。捕手はエディット選手で何とかしのぎ、外野手の「金城龍彦」以外は正規ではないポジションを守るなど、全般的に駒が不足している。
このチームを1年目の10月4週後半まで進め、セーブデータを保存。ここから下の各検証チームを作成。スタッフの変更はなく、FA以外では選手を獲得せず、チームリーダーは「三浦大輔」、2月のキャンプは全員参加で「韓国」へ。春季キャンプ、通常練習とも内容は「調整」にして条件をなるべく同じにするように努め、1年後の結果を比較する。
○ パターン1:投手のみの補強
パターン1では日本球界を支える若き左右のエース「松坂大輔」と「井川慶」を獲得。投手の補強としてはこれ以上はないと思われる。これにより先発の柱が5本となり安定感が増した。シーズンが始まると井川が大活躍。4月は4位と前年よりも順位を上げるが、最終的には最下位。
○ パターン2:野手のみの補強
パターン2で獲得した野手はリプレイでも活躍した「城島健司」と全日本でも活躍した「高橋由伸」。パターン1に優るとも劣らない戦力補強が行なえた。3割バッターが増えたことにより打撃力が強化されるだけでなく、捕手の補強によって投手力も強化されることを期待したが、結果は最下位。
○ パターン3:補強なし
FA選手を補強するとどれくらい成績が上がるのかの検証するためにプレイする。昨シーズンからの成長か、調整による調子のよさのせいかはわからないが、去年度より4勝多かった。当然のように最終順位は最下位。
○ 検証結果:投手と野手のどちらの補強が効果的だったのか
上の表は各パターン成績を表にしたものである。これを見ると、あたりまえのことだがFA選手の獲得は戦力強化につながっている。特にパターン1の「防御率」に関しては「.167」も下がり、高い効果を得ている。防御率についてはパターン2の結果も興味深い。守備の強化としては、外野と捕手しか強化されていないのに「.114」も下がった。これは「Cリード」の高い捕手だと投手の能力を引き出せることの証明に使えそうである。
今回の検証はサンプルが1組しかなく、どのポジションを補強しても戦力アップにつながるチームで行なったために、結果は期待していたほど差がでなかった。しかし、今回の検証結果で「得点」と「失点」の差を考えると、「野手の補強」を行なったほうが効果があるといえそうだ。
■ 次回からさらに役立つ情報をお届け! こうして、本リプレイでは2年目で日本一を達成し、その役割を果たした。改めて書かせていただくが、シミュレーションゲームは自分が何をするべきかがわかりにくい。ただ逆を言えば、自分が何をするべきかがわかれば、攻略することは比較的簡単になる。このリプレイではホークスを用いて5年間で日本一になるために最低限しなければならないことを記してきたつもりだ。だから、これを読み終えた方が「プロ野球チームをつくろう! 2003」をホークスでプレイした場合は、必ず5年以内に優勝していると信じている。
しかし残念というべきか、嬉しいというべきか、このゲームは日本一が最終目的ではない。世界へ目を向けて世界一を目指したり、日本プロ野球界に燦然と輝く「通算日本記録」を自分のチームの選手で塗り替えたりと、まだまだやるべきことはたくさんあるのだ。
(社)日本野球機構公認 プロ野球12球団公認
□セガのホームページ (2004年2月5日) [Reported by 池上りき(冒険企画局)] また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c) 2004 Impress Corporation All rights reserved. |
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