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ガマニア、“裏切り”を軸としたMMORPG「仙魔道」のβテスター募集を3月6日より開始
時に応じて勢力を変えるユニークなRvR世界を一足先にご紹介!!

3月5日 ティザーサイトオープン

今春正式サービス開始予定

 株式会社ガマニアデジタルエンターテインメントは、今春MMORPG「仙魔道」をサービスする。「仙魔道」は、台湾Gamaniaが開発し、台湾では2008年2月よりサービスが開始されている。日本のスケジュールは3月5日にティザーサイトオープン、3月6日にクローズドβテストのテスターを募集する予定だ。正式サービスは基本プレイ無料のアイテム課金を予定している。

 「仙魔道」は2005年に台湾で発表され、本誌でも発表当初から追いかけている台湾産のタイトルで、2006年の東京ゲームショウにも出展された。台湾Gamaniaでは「ブライトシャドウ」とほぼ同時期に開発が進められていたタイトルだったが、日本でのサービスには他のタイトル以上に時間がかかっている。

 「仙魔道」は、仙族と魔族が激しくぶつかり合うという2大勢力間のRvRをメインテーマにしたMMORPGだ。今回、日本サービスに先がけて取材したところ本作の具体的なシステムが見えてきた。中でも興味深いのが、“プレーヤーがいつでも所属する種族を変えられるところ”である。プレーヤーの移動によって戦いはどのように動くのか、予想もできない世界への期待は高まる。開発数年を経て、いよいよ動き出す「仙魔道」はどのようなゲームなのか? 本稿ではβテスト募集に先立ち、改めて詳しく「仙魔道」のシステムを紹介していきたい。


■ 「仙族」と「魔族」を行き来し、プレーヤーは何を求めるか。2人のヒロインとの運命も注目

仙族のツバキ(左)と魔族ミヤビというふたりの幼なじみがプレーヤーに協力を求めてくる
陣営変更はゲーム内通貨を支払うだけで可能だ。この手軽さが独特の戦局を生み出していくだろう
 「仙魔道」は東洋ファンタジー的な世界観で、「仙族」と「魔族」の激しいぶつかり合いを描くMMORPGである。プレーヤーは人間として生を受けるが、運命に導かれ「虚空幻境(こくうげんきょう)」と呼ばれる世界に旅立つこととなる。

 虚空幻境には「仙族」と「魔族」、そして「妖族」という種族がいる。仙族と魔族は激しくぶつかり合っているが、妖族はその戦いに干渉しないという約束を結んでいる。しかし妖族を束ねる「妖狐女王」から一部の勢力が離反し、仙族と魔族の領土に侵攻を開始した。プレーヤーはこの仙族と魔族そして妖族の戦いに巻き込まれ、最終的に、仙族と魔族のどちらかの勢力の勝利を目指して戦っていくことになる。

 種族が対立するRvRをテーマにしたMMORPGは多いが、「仙魔道」の最大の特徴はプレイ中に所属を変更できるところだ。仙族から魔族へ、もしくは魔族から仙族へプレーヤーは所属を変えていくことが可能なのだ。「仙魔道」では仙族、魔族それぞれのスキルが用意されており、プレーヤーは仙と魔を行き来しながら自分の目指すキャラクターに育て上げていくことになる。

 ストーリー要素も注目である。プレーヤーの前に虚空幻境には2人の幼なじみが旅立っている。1人は仙族に所属する「ツバキ」、もうひとりが魔族の陣営の「ミヤビ」だ。2人の女性はプレーヤーを自分の陣営に所属させようと働きかけてくる。彼女たちはメインクエストで関わってくる。プレーヤーが成長すると共に彼女たちの力も増しているという。

 第三勢力の妖族もまたストーリーの鍵を握る重要なファクターだ。妖族を治める妖狐女王は仙族と魔族の戦いに干渉しない方針をとっていたが一部の妖族が女王の意に逆らい仙族と魔族の世界に侵攻してしまった。プレーヤーはキャラクター育成という効率だけでなく、展開するストーリーでも自分の所属を考えさせられることになる。善と規律の判断をすれば仙族に、悪と自由を重視すれば魔族への道を歩むことになる。どのようなストーリーが展開するか楽しみだ。

 ゲーム的なルールとして、2つの勢力を行き来するこのシステムは「陣営変更システム」と名付けられている。「仙魔道」ではプレーヤーは「総合レベル」、「善心レベル」、「悪心レベル」という3つのレベルを持っている。モンスターを倒したり、クエストをクリアすることで経験値を得て総合レベルは上がっていくが、転職するためには善悪のレベルも上げて行かなくてはならない。

 「善心・悪心レベル」はクエスト以外にも、“ソウルシステム”を使って上昇させることができる。これは倒したモンスターの魂を変換するシステムで、「鍛魂」というスキルを使うことで実行することができる。「仙魔道」では敵を倒すと魂が出る。これを仙と魔どちらかに変換して取り込むことでレベルを上げていくのだ。「善心・悪心レベル」は転職の条件だけでなく、PvPでのダメージに影響してくる。仙族と魔族どちらかの代表として戦う場合、善心・悪心レベルは重要な意味を持つのだ。

 仙族と魔族ではキャラクターの外見も異なってくる。仙族ではキャラクターの肌は白くなり光り輝いていく。魔族になれば肌は赤黒くなる。「仙魔道」のキャラクターは背中に後光のような「スフィア」を背負っている。このスフィアも所属する状態によって放つ光が変わっていく。

 プレーヤーはいつでも自由に所属を変えることができる。所属を変えるためにはフィールドの各種族の代表に話しかけ、一定の金額を払えばいい。他のゲームに比べて、非常に簡単に所属が変えられるのが本作の最大の特徴だ。対戦で勝利するために、友達に誘われて、レベルを上げやすいスキルを取るために、気まぐれで、プレーヤーは何度も仙と魔を変えることになる。

 昨日まで同じ所属だった友達が今日は敵同士、というのもありふれた光景になるだろう。「裏切り」というのが本作のキーワードだ。仙と魔で流転していく世界の中、プレーヤーはどう戦い、どう生き抜いていくのだろうか?

2人のヒロイン、ツバキ(左)とミヤビ。彼女たちもまたプレーヤーと同じように力を持った存在になっていくという。ストーリー要素にも注目したい

左が仙族、真ん中が魔族のキャラクター。所属する勢力によってキャラクターの外見は大きく変化する。背中の「スフィア」も本作ならではだ。右はインスタンスダンジョン。仙と魔両方で用意されているという
騎乗用から連れ歩けるものまで様々なペットが用意されている。育てていくことでプレーヤーキャラクターのステータスを上げたりと力になってくれる


■ “仙魔化”、“五行バリア”でパワーアップ、戦争にもインスタンスシステムを搭載

仙魔化した仙族のキャラクター。力強いオーラをまとい、スフィアも光り輝いている
35レベルからはいることができる中立地帯では、仙と魔が遭遇した瞬間激しい戦いが展開するだろう
 自らの所属、世界全体のパワーバランスが目まぐるしく変化していく「仙魔道」だが、コンセプト以外にもMMORPGとして様々な魅力的なシステムを搭載している。1番派手で目を引くのが「仙魔化」というスキルだろう。

 プレーヤーは一定時間仙魔化することで能力を大きくアップさせることができる。全身からオーラを放ち、スフィアが強い光を放つ。対人戦の決め手となるシステムで、この仙魔化をどこまで効果的に使うかが勝利の鍵となるだろう。

 仙魔化はモンスターとの狩りにも使用できる。ピンチの時やボスモンスター攻略にも活躍してくれるだろう。仙魔化は「潜在能力」というパラメーターをカスタマイズすることで、仙魔化の時間延長や、強化する能力、防御力の上昇など自分の戦い方にあった強化をしていける。

 この他、レベル20からは「五行バリア」という能力を使うことができる。この“五行”古代中国で生まれた自然を解釈する思想で、万物は、水、火、金、土、木の5つの元素から成り立つ、というものだ。仙魔道はこの五行思想を活かし、属性をもったバリアを展開することで、属性に応じた効果を生じさせる。

 属性にはそれぞれ優劣があり、「水は火に勝ち、火は金に勝ち、金は木に勝ち、木は土に勝ち、土は水に勝つ」となっている。水属性の敵に勝つには火属性のバリアを展開すればいい。バリアはそれぞれの属性を示す色を放つ見応えのあるもので、戦いを一層派手にしてくれる。

 「仙魔道」では同じ陣営で最大6人のパーティーを組むことができる。またクランシステムも既に実装されている。しかし「仙魔道」ではプレーヤーは仙と魔を行き来することになる。クランは陣営を設定しているため本作ではカバーしきれない。「仙魔道」では「師弟システム」を搭載することでプレーヤーの新しい繋がりを提供している。

 プレーヤーはレベルを上げることで自分よりレベルが低い弟子を最大10人まで取ることができる。各弟子もまた師匠になり弟子を取ることが可能だ。師弟関係を結ぶことで取得経験値が増加し、ゲーム内通貨やボーナスポイントを獲得できる。類似のシステムは他のMMORPGにもあるが、「仙魔道」では仙と魔それぞれに弟子と師匠が別れても関係が継続するところに面白さがある。弟子と師匠が戦場で戦うという、武侠的ロールプレイが楽しめるのである。

 現在フィールドは仙族の住む「輝光界」と魔族の住む「深闇界」の2つが実装されている。それぞれの世界には各属性だけが入れる世界と、仙と魔のプレーヤー両方が入ることのできる中立地帯が設定されている。レベル35から入場できる中立地帯では属性の異なるプレーヤーを襲うことが可能だ。敵陣営のプレーヤーを倒すと英雄値を入手できる。倒されたプレーヤーにはペナルティはないため、勝つために思う存分戦うことができるだろう。

 ユニークなシステムとしては「戦場システム」がある。これは最大6対6で行なうことができる集団戦闘で、片方の陣営が宣戦を布告し、もう一方の陣営がそれに応えることで戦いがスタートする。戦場はインスタンスフィールドになっており、仙族と魔族には本陣が設定されていてNPCのモンスターが守りを固めている。プレーヤーは自軍のモンスターの援護を受けながら敵陣奥深くを目指すのだ。

 この戦場には、いくつかの拠点が設定されている。対立するプレーヤーは拠点を撃破しながら敵陣に向けて進んでいくことになる。この際、拠点をいくつ落としたかによって戦闘終了時に得られる英雄値が変わっていく。戦場システムは通常のPvP以上に大量の英雄値を入手できるチャンスなのだ。なお、英雄値をためることによって、通常では入手できないアイテムを獲得することが可能になる。

 サービス開始時の「仙魔道」のレベルキャップは40になる予定だ。総合レベル10、仙か魔レベル5で1次転職、さらに総合レベル25、仙か魔レベル15で2次転職が可能だ。サービス開始時に2次職まで実装される予定だという。今後は妖族の住む「虚空界」へもフィールドが広がっていくという。

 「仙魔道」ではやはりプレーヤーが自由に勢力をいつでも変えられると言うところが興味深い。プレーヤーは有利な方につきたがる。その中でどこまでエキサイティングな戦いを体験できるか、運営やシステムがどうアプローチしていくかに注目したい。

左から仙魔化した魔族、五行バリア、ボスモンスター。仙魔化はPvPだけでなく狩りでも有用だ。モンスターどうやって戦うか、どの属性が有効か、プレーヤーが活発に攻略を行なっていくだろう
戦場システムのスクリーンショット。6vs6で戦う戦場にはいくつもの拠点が設定されている。プレーヤー間の連携が重要になりそうだ
フィールド。左から「黄昏の丘」、「愁林坂」、「妖鳥の岩窟」。フィールドは現在仙族と魔族のものが実装されている

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□ガマニアデジタルエンターテインメントのホームページ
http://www.gamania.co.jp/
□「仙魔道」のティザーサイト
http://sd.gamania.co.jp/
□関連情報
【2008年5月2日】ガマニア取締役COO 浅井清氏インタビュー
2008年は攻めの1年に。今期は「星辰Online(仮)」、「仙魔道」を新たに投入
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080502/gama2008.htm
【2008年1月28日】Gamaniaの新タイトル、恋愛要素を取り入れたMMORPG「星辰 Online」
プレーヤーの生き方を問うMMORPG「仙魔道」、2Dアクションゲーム「Art of War」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080128/gamania.htm
【2007年2月11日】Gamania、3本の新作オリジナルタイトルレポート
アイテムモールに工夫のある「Bright Shadow」、おもちゃの国の様な雰囲気の「富貴達人」、
派手な演出と戦略性が盛り込まれた「仙魔道」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070211/gamania.htm
【2006年9月5日】ガマニアブースレポート
オリジナルタイトルを強くアピール
日台のスタッフの協力により新しいゲームを生み出す
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060924/gamania.htm
【2005年2月26日】Gamania Digital Entertainment本社取材レポート
「EverQuest II」のアジア版「EQII 東方版」が秘密のヴェールを脱ぐ
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050226/tgs_gam.htm

(2009年3月5日)

[Reported by 勝田哲也]



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