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会場:台北世界貿易中心
入場料:大人200台湾ドル(約800円)
この3つの作品は東京ゲームショウでプレイアブルな状態で出展されたが、現在はまだ日本での正式サービスには至っておらず、開発に難航している印象を受ける。しかし、テストを繰り返し、コンテンツをじっくりと作る姿勢からは、初のオリジナルタイトルだからこできるだけ質の高い作品を目指そうという、ゲーム制作に対するGamaniaの理想の高さも伺える。今回、Gamania本社にてこの3つのタイトルを見ることができた。各タイトルの現在の状態と、ゲーム要素を紹介したい。
■ 変身やペットなど豊富なゲーム性と、アイテムモールに工夫のある「Bright Shadow」
2006年の9月に台湾でクローズドβテストが行なわれ、第2回のクローズドテストを現在準備中である。正式サービスはアイテム課金を予定している。 本作の世界観は、中世の中国風の文化や、ヨーロッパの大航海時代の様々な要素を取り入れた雰囲気なども取り入れた独特のファンタジー世界となっている。登場するキャラクタは目が大きめでかわいらしい。登場するペットやモンスターも全体的に親しみやすいデザインで、特に連れ歩くペットはぬいぐるみのようだ。この柔らかなデザインは特にテスター達に好評だったという。 今回の説明会では本作ならではのシステムとして「変身」と「アイテムモール」が紹介された。プレーヤーキャラクタは霊気を消費することで様々な姿に変身できる。デモプレイでは背中に炎をまとった「不動明王」や西洋風のドラゴン、エジプト神話のアヌビス神を思わせる黒い山犬の頭を持った姿などを見ることができた。 変身中は攻撃力が増したり、足が速くなったり、炎で敵を攻撃したりと姿に応じたメリットがある。貯めていた霊気を使い切ると変身は解除される。変身はキャラクタの職業に対応しており、職業ごとに何種類もの変身が用意されている。ちなみに職業は、スタート時点では1つだが、レベル11からは4つの職業に分かれ、そこからレベル41で更にそれぞれが二つに分かれ、8種類となり、71レベルには上位職が用意されている。 「アイテムモール」は多彩な機能で、他の作品とははっきり違った方向性を打ち出している要素だ。アイテムモールで販売しているのは全て課金アイテムなため、使用するには現金をポイントに変更し、チャージする必要がある。アイテムモールを開きアイテムを購入するとセットの商品を勧められる。セットで買うと割引もきくようになっている。 この他にも、売れ筋商品のランキングが表示されている。モールはアイテムを目的別にソートしたり名前で検索したりする機能がある。アイテムを試着し、一括で買うことも可能だ。さらに、多くのユーザーが購入することで価格が下がったり、「予約」をすることで安く購入できるという。また、課金アイテムは、例えば体力がピンチな時には「これを使おう!」といったようにで体力回復アイテムのアイコンが右上に現われる。ここでそれをクリックすればアイテムモールを開くことなしに割引価格でアイテムを入手し、使用することができる。様々な状況に合わせて能動的にアイテムが紹介されるシステムも盛り込まれている。
アイテムモールには「広告枠」もあって、企業のCMを掲載することも可能だ。この広告は関連アイテムへの導入にも使えそうだ。アイテムの品目自体はまだ調整中だが、積極的にアイテムを販売しようというこのシステムは斬新に感じた。「つい買ってしまいたくなる」システムといえるだろう。実際プレイするとどんな感触をもたらすか、楽しみである。
■ おもちゃのコマのようなキャラクタが楽しい「富貴達人」
サイコロで移動した先で土地を購入し、そのマスに止まった他のプレーヤーから通行料を徴収する。建物を建て土地の価値を上げることができ、隣り合った土地を購入することで「コンボ」となり、さらに高い通行料を取ることができる。6枚まで持てることができるカードをどう使うかも重要となってくる。マップは東京や台湾など様々な国をモデルにしたものが用意されており、最大5人まで参加できる対戦モードや、2vs2で戦うチームモードなどが用意されている。 日本での展開に合わせキャラクタのイラストを一新、日本人クリエイターによるかわいらしいデザインに変更された。台湾では従量課金制を採用しているが、日本では基本プレイ無料のアイテム課金制を予定しており、より効果の強いカードや、キャラクタを飾り立てるアバター要素などが導入される予定だ。購入できるカードは使用できる状況が限定されていたり、運が絡む部分が大きいため、カードを購入するだけで勝てる、というバランスにはならない。 ユニークなのは、ゲーム内でのキャラクタの動きだ。ゲーム内のキャラクタはシンプルなプラスチックのパーツで作られているような、ブロックフィギュア風のデザインになっており、このキャラクタがぴょんぴょんと足をそろえて、キョンシーのように跳びはねてマップを移動する。これはゲームの“コマ”を意識したアレンジで、初めて見ると軽い驚きがある。日本で行なわれた第1次のクローズドβテストではユーザーからこのアレンジに対する意見も多く、よりボードゲームの雰囲気を感じさせるような方向か、それとも普通に足を動かし歩くかなど、方向を模索しているという。
ゲームのルールには他プレーヤーが全て破産するまで続けるものから、決められたターンで勝敗を競うものなども用意されており、特に2人で対戦するモードは極めて小さい専用マップが用意され、短い時間で熱い駆け引きが楽しめるという。今回は残念ながらアイテムモールは見ることができなかった。カードのバランスやアバターの方向性などが明らかになるのはこれからのようだ。
■ 駆け引きの熱い戦闘システムと、ド派手な演出が目を惹く「仙魔道」
より奥の深い駆け引きを実現させるため、盛り込まれいるシステムが「姿勢」だ。キャラクタは方術(スキル)を使う際、「構え」のアクションをする。対戦しているキャラクタはそれに応じた術を使い、対抗する。方術は五行(木、火、土、金、水)の概念があり、五行の相性によって対抗する手段も変わってくる。姿勢と方術は1部分しか相手には見えない。対抗するプレーヤーは断片的な情報から相手の攻撃を予測し、対抗していく。 もう1つのユニークな要素が「仙魔化」だ。これは戦闘を繰り返していくことで上昇する活力ゲージを消費し、一定時間爆発的な能力上昇を行なう能力だ。仙魔化はスキルの1つで、レベルアップによって得られるスキルポイントをここに多く振り分ければ仙魔化時に大きな力を得ることができる。普段の能力をアップさせずに仙魔化に特化する、という育て方も可能だ。 この仙魔化は善と悪のバランスにも関係しており、どちらかに強く傾いている場合は効果が強まる。善悪のゲージは常に画面に表示されており、本作の大きな鍵となる。仙魔スキルにポイントが多く割り振られており、更に善か悪か傾向がはっきり現われているキャラクタならば、能力が低くても仙魔化をすれば強大な力を振るうことができる。 一方、アイテムでは、外見のみを変える装備がユニークだ。「仙魔道」は全体的にハードな雰囲気が漂う作品となっており、キャラクタのデザインもシリアスだ。しかし外見アイテムは蛙の着ぐるみなどユニークなものが多く、キャラクタの表情がまじめなだけに一層面白い。この他に仏像の背中にある「光背」のような装備アイテムも用意されている。この光背は善悪のゲージによって装備できるものが異なり、装備することで能力をアップさせることができる。
アイテムモールはまだ準備中だったためアイテムの詳細はわからなかったが、アバターアイテムは期間で貸し出すレンタル制をとるとのこと。この他に回復アイテムや強化アイテムが用意されるとのことだ。
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□ガマニアのホームページ (2007年2月9日) [Reported by 勝田哲也]
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