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会場:ネクソンジャパン本社 株式会社ネクソンジャパンは6月26日、東京本社にて、MMORPG「メイプルストーリー」のアップデート発表会を開催した。発表会には、韓国での開発スタッフが来日し、7月30日に実装されるアップデートの内容に加え、今後の展開が発表された。
7月30日のアップデートでは拳で戦う近接攻撃スタイルの職業と、銃で戦う遠距離攻撃のスタイルの職業へと成長する新職業「海賊」が導入され、新マップとしてクジラ型の船「ノーチラス号」と、海賊の街が追加される。さらに開発スタッフから、韓国で7月に予定されているアップデート「時間の神殿」の概要と、現在計画されているアップデート要素が紹介された。 ■ 7月30日に新職業「海賊」実装! 今後は最強モンスターが登場するシナリオや、成長型アイテムも
海賊の街ではかつてノーチラス号と共にこの世界を離れ、帰還を果たした伝説の女海賊「カイリン」に関するクエストを受けることができる。海賊をテーマにしたストーリーが展開するという。また、このカイリンに話しかけることで新職業「海賊」に転職することができる。 海賊は力と素早さに特徴のある職業で、キャラクタをレベル30以上まで育てると就ける2次職から、「インファイター」と「ガンスリンガー」という全く違う特性を持った職業に転職できる。インファイターはその名の通り、接近戦を得意とする。両手にはめるナックル系の武器を使いこなし、一定時間移動スピードを上げる“ダッシュ”や、バック転をしながら蹴り上げる“ムーンサルト”といったスキルを使う。“オーク”というスキルでは樽をかぶってモンスターに気がつかれずに行動が可能だ。 インファイターからレベル70以上で転職できる3次職「バッカニア」を経て、レベル120で転職できる4次職の「バイパー」になると、炎をまとった姿に変身し、強力な技を使いこなす“スーパートランスフォーム”や、竜の気をまとって敵を攻撃する“ドラゴンストライク”といった技も使える。 ガンスリンガーは遠距離から敵を攻撃できる銃を武器として使う。3次職は「ヴァイキング」となり、3連続の銃弾をたたき込む“トライフルファイア”といったスキルを使う。4次職の「キャプテン」は海賊船に乗った姿に変身し、大砲で敵を攻撃できる“バトルシップ”レーザーガンのような派手なエフェクトで敵を射抜く“ラピッドファイア”といったスキルを使いこなす。2次職の選択で全く異なるタイプのキャラクタが体験できるという。 韓国NEXONの開発チームWizet1室の室長チェ・ウンド氏によれば、海賊という職業が生まれた経緯として、海賊の他にも「錬金術師」や「召喚師」といった職業も候補に挙がっていたが、既存の職業との差別化が難しいため、同じように候補に挙がっていた「ガンスリンガー」と「インファイター」の特性を盛り込む形で「海賊」という新職業を定義していったという。 チェ氏は続いて今後のアップデート予定として、韓国で7月に実装される「時間の神殿」の要素を紹介した。ここのアップデートのテーマは「最強のモンスター」。「メイプルストーリー」の世界の時間を管理する女神ルィンヌが持つ女神の鏡を、正体不明の魔法使いキルストンが悪用し、モンスターを召喚する。果たしてそのモンスターは……? というストーリーが展開するという。今回明らかにされたのは、登場するモンスターと、NPC、そして最終ボスマップだ。ボスマップの中心にある玉座にハムスターのようなかわいらしい生き物が大変気になる。今後の情報が気になる要素である。 この他にも、“運命”によって成長し、形を変えていくという新しい育成要素を持った「成長型アイテム」。ボスモンスターが次々と登場するチャレンジ要素が強いコンテンツ「モンスターレイド」といったコンテンツを開発中だ。モンスターレイドは最終成績によりレアアイテムを入手することができ、その成績はランキングシステムに記録されるという。 さらに「メイプルストーリー」全体の世界観を整理する「メインストリームシナリオ」を開発中だ。日本で5周年を迎える「メイプルストーリー」だが、これまで本作のストーリー要素は追加されるマップに関係するものが中心で、全体的なストーリーを語るものはなかった。「メイプルストーリー」の世界全体が大きく動き出そうな要素である。童話風の雰囲気を取り入れるとのことで、注目したい。ゲームクライアントを起動していなくてもゲームをしているほかプレーヤーとコミュニケーションがとれる「メッセンジャーシステム」の実装が予定されている。未来の東京をイメージした新マップも現在開発中だという。 「メイプルストーリー」での新職業の追加は今回が初めてとなる。派手な技のエフェクトや、炎をまとった姿、海賊船に変身する上位スキルは、初心者はもちろんコアプレーヤーの目標となりそうだ。この新しい職業がプレーヤー社会にどんな変化をもたらすか楽しみである。
また、5年以上のサービスを経て導入されるメインストリームシナリオも注目である。同じネクソンのタイトルの「マビノギ」に比べると、「メイプルストーリー」はシナリオが物語としてゲームに反映されていないという一面がある。「メイプルストーリー」は韓国、日本のみならず、アメリカでも大きな人気を獲得する作品である。「メイプルストーリー」のチャレンジが今後の韓国産MMORPGにもたらす影響は大きいだろう。どのようなストーリーが、どんな手法で展開するか、特に注目したい。
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□ネクソンジャパンのホームページ (2008年6月26日) [Reported by 勝田哲也]
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