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コーエー、「信長の野望 Online~争覇の章~」上覧武術大会参戦レポート
「妙院郷」に全ワールドから腕自慢が集結!! 参戦、観戦どちらも楽しい新PvPシステム

5月14日より開始



 コーエーのMMORPG「信長の野望 Online~争覇の章~」の新コンテンツ「上覧武術大会」の第1回大会が開催中だ。上覧武術大会は、ワールド(サーバー)間の垣根を越え、全ワールドから参加可能な専用ロビーで対人戦が楽しめるというもの。既存の対人戦である「合戦」や「前哨戦」で問題となっていた参加人数の不足を解消し、対人戦とプレーヤーの交流を活性化させるのが上覧武術大会の狙いだという。今回は、上覧武術大会の第1回目大会となる「素戔嗚之演 (スサノオノエン)」に参加した様子をレポートしたい。


■ 上覧武術大会専用ロビー「妙院郷」にキャラクタ集結、その数700人以上!

「妙院郷」を行き交う大勢のユーザー達
 上覧武術大会の専用ロビー「妙院郷」には、各ワールドの城下町の道場前にいる武天翁に話しかけることで移動できる。試合の参加レベル条件はLv.45以上だが、妙院郷への移動と試合の観戦はレベル制限が無い。妙院郷は1~5までの5つが用意され、プレーヤーは任意の妙院郷を選ぶことが可能。これらは混雑を避けるためのインスタンスになっており、試合の参加や観戦はどの妙院郷に居ても行なうことができる。妙院郷へ移動する際の時間は2~3秒と短く、ストレスを感じることはなかった。

 ちなみに本戦初日の5月22日午後10時は、妙院郷1に全ワールドから続々とキャラクタが集結した。スタート時間からわずか10分ほどでキャラクタは500人をオーバーし、ピーク時は約700人前後のキャラクタがログイン。これほど大勢の人が集まる光景に出くわすのは筆者も初めての体験で、大声チャットの乱発や花火を打ち上げて上覧武術大会の開催を祝うお祭り状態に圧倒されてしまった。

 そんな勢いのある初日だが、妙院郷1にキャラクタが集まり過ぎてサーバーに負荷がかかり、ワールドの状態が不安定になってキャラクタの移動やログインに不自由が生じてしまった。だが、翌日には臨時メンテナンスで実行され、現在はキャラクタが集中しても移動やログインに不自由が生じることはない。

妙院郷の中心部は出店が連なる屋台村のような場所。多数のプレーヤーがワイワイと集まるのに相応しく、華やかなムードだ

500人を超す満員御礼サーバーとなった妙院郷。参加チームも多く、対人戦はほぼ確実にマッチングされていた

 妙院郷でできることは試合(対人戦)に参加することと、開催されている試合を観戦することの2つ。まずは筆者も試合に参加してみることにした。時間軸としては前後するが、今回開催された「第一回上覧武術大会」は7人対7人の団体戦で、参戦受付期間(今回は5月14日16時30分~5月21日23時59分に事前登録したユーザーのみが参戦できる)。妙院郷にて「団体用登録札」を購入し、補欠メンバーを含む9名までの参加者を登録することができる。なお、登録できるのは所属ワールドが同じキャラクタのみ。また、いずれかの所属チームに参加したキャラクタは別のチームに掛けもちで参加することはできない。

 ちなみに、今回の上覧武術大会の本戦開催時間は平日が22時~24時、土日開催時間が21時~24時というタイムスケジュール。まさにコアタイムに実施されることになるが、3時間と開催時間が限られているので、昼間か深夜にしかログインできない人にはやや厳しい仕様だ。タイムスケジュールは第1回大会の状況を踏まえて再検討されるとのことなので、今後は昼大会なども行なわれることに期待しよう。

 妙院郷に移動するといったん強制的に徒党(パーティー)が解除されるので、妙院郷の中で参戦メンバー7人と徒党を組み直す。今回の大会のレギュレーションでは配布装備で戦うことになるので、配布装備の設定を完了させるために移動。「信長の野望 Online」のキャラクタの強さは、装備によって大きく差が付くため、強い装備を購入できる資産があるプレーヤーほど強くなれるという傾向がある。

 初回大会は装備品をNPCから支給される配布装備に限定したため、装備に自信のないプレーヤーでも気軽に参加できた。ただ、装備の中でも袋と左手装備、紋は自前の物が持ち込めるということ、薬類(キャラクタを強化させる、敵にダメージを与えるといった効果があるアイテム)の持ち込みも可能だったということは本戦開催の当日初めて知らされた。そのため、慌てて自分のワールドに薬や装備を取りに戻るプレーヤーも少なくなかった。今後、試合のレギュレーションに対する事前説明は、有利不利を生まないように過不足なく行なってもらいたいものだ。

配布装備の設定で、グラフィックスやステータスの付与を配分できる。装備の試着やステータス確認などができないのが残念

 配布装備の設定を済ませ、徒党を組み直した後は、党首(パーティーのリーダー)がNPC「試合管理人」に話し掛けて、「試合を組む」を選択してエントリーする。第1回大会の「素戔嗚之演」では、対戦相手のチームを選ぶことはできず、自動的にマッチングされるのを待つことになる。上覧武術大会は20分間隔でマッチングが行なわれるので、マッチングを待つ間は別の試合を観戦するなり、自分の所属するワールドへ戻って生産作業をするなりして待つことになる。

 対戦相手が決まると、「上覧武術大会の試合が組まれました。5分以内に試合管理人までお越しください」というシステムメッセージが通達される。ここでNPC「試合管理人」に話し掛け、試合会場の「三間堂」へと移動する。三間堂へと移動した段階で、先に設定した配布装備が自動的に装備された。

 ここから数分間の待機時間を経た後に試合開始となるわけだが、この待機時間が対戦相手や観戦者とコミュニケーションが取れて楽しい。合戦や前哨戦の対人戦闘では、原則として対戦相手の周囲チャットは表示されない仕様であり、コミュニケーションを取ることが難しい。そんな既存の対人戦闘に対し、上覧武術大会の対人戦闘は対戦相手の周囲チャットがきちんと表示される。対人戦の前に挨拶や世間話、もしくは挑発などのコミュニケーションを取れることが筆者の目には新鮮に映った。

試合会場の三間堂は道場のような造りの部屋。試合エリアと観戦エリアは区切られ、あたかも観戦席でPCが見ているような雰囲気になる
そして、数分待機したのちに会場に開始を告げる太鼓の音が響き渡り、「始め!」の合図で試合がスタートした。試合は赤チームと青チームに分かれる(チーム名は8文字まで設定可能)。残念ながら、戦闘BGMは通常のまま。特別なものがあればもっと盛り上がったか


■ 対人戦闘は観戦で学べ! 「信長の野望Online」初の試合の観戦モード

 さて、肝心の対人戦そのものはこれまでの合戦や前哨戦で行なわれてきた対人戦と変わりはないが、第三者が試合を「観戦」できるウォッチモード機能が付加されたことが大きい。観戦機能は合戦や前哨戦の対人戦には無い機能なので、上級者のスキルを覚えたい初心者や合戦の発生が少ない勢力のプレーヤーにとっては嬉しい機能といえる。

 試合の観戦はNPC「上覧札屋」からアイテム「観戦札」を購入する。観戦札は1試合観戦するのに1枚必要で価格は1貫。1貫はゲームを始めたばかりのプレーヤーでも楽に稼げる額なので、この観戦料は適正な価格だろう。観戦する試合は検索をかけて探すことができる。検索条件は「名前」、「ワールド」、「勢力」、「試合会場」を設定可能。検索結果には対戦チーム名と試合経過からの時間が表示される。試合を最初から観たい人は「待機中」の試合を選ぶといいだろう。任意の試合名を選ぶと、試合会場へワープする。

 試合会場で観戦管理人に話しかけると試合を観戦することができる。試合開始前なら、周囲チャットで選手たちに話しかけることもできる。実際に試合前の待機時間では、同じワールド・勢力の選手や知人を応援するチャットでログウィンドウは埋め尽くされていた。試合の観戦中は観戦しているプレーヤー同士のみ伝わる周囲チャットが利用可能であり、試合内容についてアレコレと語り合うことができる。

 実際に試合を観戦してみたが、試合内容を客観的に見ることで意外な戦略や技能の使い方などをリアルタイムで分析できるのが面白い。また、選手の装備や実装技能を「閲覧」できる機能も非常に使える。「信長の野望Online」では1つのアカウントで1ワールドに3キャラクタまで作成可能だが、職業の異なる3キャラクタ(3キャラ同じ職という人もいるが)全てを一流のキャラクタに育てるのは至難の業。だが、上覧武術大会の試合の観戦で対人スキルを学び、閲覧を参考にして装備を整えればキャラクタ育成の大きな弾みとなるだろう。

観戦試合人に話しかけて試合を検索。連勝中のチーム名などを入力して検索するのがお勧めだ
7貫500文で「閲覧札」を購入していれば、選手の装備を閲覧することができる

5月30日の時点では、ワールド順位表は天翔記がトップ。後発サーバーの嵐世記ワールドは最下位だが、それだけ嵐世記チームは注目を集めるようで試合の観戦者は多いのが面白い
 試合が終了すると、試合の内容によって「評勲」というポイントが与えられる。この評勲は「妙院郷」にいるNPC「兎耳太夫」に話しかけることで報酬と交換可能。武器や防具を強化できるアイテムなどが人気を博しそうである。

 この上覧武術大会は、1度の試合で終わりではない。試合の繰り返しで勝数を重ね、上位に入賞することが上覧武術大会の目的のひとつだ。5月30日現在、大会の順位表1位、3位を群雄伝ワールドのチーム、2位には天翔記ワールドのチームが入賞している。ワールド順位表では、天翔記がトップ、後発サーバーの嵐世記ワールドは最下位だが、それだけ嵐世記チームは注目を集めるようで、試合の観戦者が多いのが面白い。

 これまでプレーヤーは自分のワールド内の織田や武田といった「勢力」の単位で競争を続けてきた。しかし、「争覇の章」の上覧武術大会という「ワールド単位の競争」という指標が創設されたことで、所属ワールドへの支援や、「所属ワールドを上位入賞に導く」という新たな目的ができたといえる。

 筆者も対人戦は不得手だが、今回参加した知人たちが対人について真剣に語り合っている姿に当てられて、「真面目に装備整えないといかんなあ」という気になってしまった。第1回大会は、登録関連や通達不備など改善余地はあるものの、盛況の内にプレーヤーが楽しんでいる。上覧武術大会は「対人の活性化」というコンセプト通りの、今後に期待が持てるコンテンツに仕上がっているといえるだろう。

試合が終了すると、試合の内容によって「評勲」というポイントが与えられる。評勲は妙院郷にいるNPC「兎耳太夫」に話しかけることで「巻物」など61種類の報酬と交換可能。巻物は武器や防具に取り付けることで効果を発揮するもので、特定の攻撃からの攻撃を軽減する巻物などが人気を博しそうである

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□コーエーのホームページ
http://www.gamecity.ne.jp/
□「信長の野望 Online」のページ
http://www.gamecity.ne.jp/nol/
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(2008年5月30日)

[Reported by 福田雄一郎]



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