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ネクソンジャパン、「マビノギ3周年記念オフラインイベント」開催
4月17日に「GENERATION8」を実装、日本先行の要素も追加

4月12日開催

会場:六本木ラフォーレミュージアム

 株式会社ネクソンジャパンは、4月12日都内・六本木にてMMORPG「マビノギ」の3周年を記念したオフラインイベントを開催した。「マビノギ」のオフラインイベントが行なわれるのは今回が2度目となる。

 今回は抽選で選ばれた約260名のユーザーが会場を訪れた。韓国開発者を交えての今後のアップデート情報の発表と、コンテンツ開発の秘話が話された他、○×クイズやゲーム大会によるサーバー対抗戦も行なわれた。さらに声優の田中理恵さんによる「マビノギ」のイメージソング「Eternal」のミニライブと盛りだくさんの内容で、イベントは大きく盛り上がった。


■ ゲーム世界を丁寧に再現したイベント。田中理恵さんはイメージソング「Eternal」を熱唱

260名のファンが集まったオフラインイベント。サーバーごとに席が分けられている。サーバーによって人数が違うため、当選確率に差があるところは少し残念な部分だ
田中理恵さんの高く澄んだ歌声が会場に響き渡る「Eternal」。ログイン画面の曲のアレンジで、神秘的な雰囲気を持つ歌になっている
 「マビノギ3周年記念オフラインイベント」の来場者は現在稼働している6サーバー(マリー、ルエリ、タルラーク、モリアン、キホール、トリアナ)でそれぞれ抽選で選ばれたプレーヤー達だ。参加者達は会場の6つに区切られた席に座り、クイズ大会などでは協力しながらイベントを楽しんでいた。来場者にはそれぞれキャラクタ名が書かれた「名刺」が配られており、イベント終了後には名刺を交換しているユーザーも多かった。

 「マビノギ」はケルト神話を題材にした世界観、牧歌的な雰囲気、ゲームを始めたプレーヤーを最初に迎える神秘的な少女「ナオ」を初めとした魅力的なNPCなど、「世界と雰囲気」に魅力のあるMMORPGである。

 今回のイベントでは会場の受付やアシスタントを務めたコンパニオンがナオやゲーム内のボスキャラクタの一人「サキュバス」の恰好をしたり、ゲームのBGMを音楽に使ったりと、ゲーム内の雰囲気をきちんとアピールしていた。イメージイラストの展示に混じって、ゲーム内に登場する“顔出し看板”をちゃんと設置してあるところが来場者に好評だった。

 イベントの司会を務めたのは声優の磯村知美さん。「マビノギ」のゲーム内イベントに登場するなど「マビノギ」ファンにも知られる彼女だが、今回は公式ページでのチュートリアルを担当するキャラクタ「ロナ」の衣装で登場した。この衣装は彼女の手作りとのことだという。

 オープニングムービーの後、開発元の韓国NEXON 開発3本部devcat1室WebGlobalチーム海外サービスチームパート日本担当のファン・チャンヒ氏と、ネクソンジャパン運用本部運用部第2運用室運用1チームマビノギ担当の始澤健太郎氏、運用本部マーケティング部マーケティングチーム島嵜直樹氏の3人が登壇、4月17日に実装される予定のアップデート内容や今後の展開、そして日本オリジナル要素などを紹介した。

 今回のアップデートで「マビノギ」は「GENERATION8」となる。イリア大陸の北部が実装され、灼熱の火山地帯、気球に乗って飛行型モンスターと戦う要素、そして新しいストーリーが展開する。この他にもエモーションやパーティー募集掲示板など、日本先行で実装される要素もあるという。これらの情報は別項で詳しく紹介したい。

 開発と運営の3人は質疑応答のコーナーでも登壇。今回は事前にもらっている質問に答えるという形だった。「BOTなどの不正対策は?」という質問には「具体的な詳細は答えられないが、ログの調査や巡回による調査を行なっている。ゲームガードなどのツールの導入も進めている」という。

 この他には、「メインストリームの今後は、前向きに開発を進めている」、「ウルラ地方は初期に作られたため、拡張が難しいが、今後小さな拡張はあるかもしれない」、「ハウジングの日本での実装は未定だが、城やダンジョンなど韓国で実装されている要素は実装できないか検討中」といった解答がなされた。ユーザーが興味を持つ質問ではあるが、物足りなさも感じた。せっかく開発者と運営のスタッフと、ユーザーが顔を合わせている数少ない機会なのだから、会場から質問を募って欲しかったところだ。

 イベントではユーザー参加のサーバー対抗戦の他、声優の田中理恵さんが特別ゲストとして登場。ピアノの伴奏で「マビノギ」のイメージソング「Eternal」を熱唱した。田中さんは今回発表された「GENERATION8」のハードな雰囲気に「ワクワクする」とコメント。サンダーバードやユニコーンなど特に騎乗用ペットが気になるという。日曜大工が趣味で、椅子を作ったり、ペンキを塗ったりニスを塗ったりしていて、ガーデニングもやってみたいという。

 田中さんは、「『Eternal』はマビノギの広大な世界をイメージして歌っている」とのことで、アレンジを担当した伊藤賢治氏とは、同氏が曲を手がけたゲームの話で盛り上がったというエピソードも披露した。「Eternal」の原曲は「マビノギ」のログイン画面で流れる、プレーヤーにはおなじみの曲だ。田中さんはこの曲に、幻想的な世界を友と共に歩いていく、「マビノギ」ならではの雰囲気を表現した歌詞を、高く澄んだ声で歌い上げていった。会場中から大きな拍手が上がった。

アップデート内容を説明したネクソンジャパン運用本部運用部第2運用室運用1チームマビノギ担当の始澤健太郎氏 これからの内容や、キャンペーンなどを語ったネクソンジャパン運用本部マーケティング部マーケティングチーム島嵜直樹氏 夏までのアップデート内容と、開発秘話を披露した開発元の韓国NEXON 開発3本部devcat1室WebGlobalチーム海外サービスチームパート日本担当のファン・チャンヒ氏
ロナの衣装で司会を務めたイソッチこと、声優の磯村知美さん。「マビノギ」ユーザーならではの突っ込みなども入れながら、イベント進行を盛り上げた 田中理恵さんは日曜大工が趣味とのこと。自身もオンラインゲームファンで、プレーヤーの気持ちには共感できるという コンパニオンはナオ(左)とサキュバスの衣装で来場者を出迎えた
会場の入口にはイラストボードやポスター、ユーザーのイラストなどを展示。ゲーム内のオブジェクトにそっくりな顔出し看板も置かれていたが、ゲームのように顔を出してみるユーザーは少なかったようだ


■ ゲームのマニアックな知識と、プレーヤースキルを試されたサーバー対抗戦。優勝はタルラークサーバー

○×クイズではちょっと意地悪な引っかけ問題も。世界をくまなく旅して、細かい知識を持っているユーザーが有利だったようだ
パナッシュはプレゼント抽選会でも大活躍。ゲームの雰囲気を忠実に表現しているところに感心させられる
 来場者が参加するサーバー対抗戦は、○×クイズと、ゲーム大会の2部構成で実施された。各ゲームはそれぞれ2回戦行なわれ、集計によって今回の来場者に限定カラーのゲーム内アイテムが贈られる。プレゼントされるアイテムはピコピコハンマーとも呼ばれる「おもちゃのハンマー」と、矢尻の部分に吸盤のついた「おもちゃの弓」。1位のサーバーには「金・銀・銅」の特別カラーが、2位には「銀・銅」、3位以下には「銅」のアイテムが贈られるという。

 クイズ大会は最初はプレーヤーならば誰でもわかる問題だったが、ある街の双子のNPCの役割だったり、「あるモンスターを倒すと、フェニックスの尾がドロップされる(正解はフェニックスの“羽根”)」といった引っかけ問題も多く、多くのプレーヤーが苦戦していた。サーバーによっては積極的に答えるリーダー的な来場者もいて、その人が間違ってしまったりと、盛り上がった。2回行なわれ、結果としてモリアンサーバーが1位、キホールサーバーが2位、前回優勝したマリーサーバーは最下位となってしまった。

 続くゲーム大会は代表者2名を選出して行なわれた。使われたミニゲームは「マビノギ」の「昇段試験」である。この昇段試験は2月21日に追加された新コンテンツで、キャラクタのスキルを通常で育てられるランクよりさらに上に育て上げられるようになる。このとき与えられる「段位」によって、プレーヤーはNPCから特別なアルバイトを受けたり、修理の割引が受けられるようになる。

 昇段試験は他プレーヤーと結果を争う形で行なわれる。次々と現われるモンスターを6人のサーバー代表者が倒し、モンスターを倒すことで得られる得点を競うこととなる。巨大なゴーレムや、自爆する「ロストサハギン」というモンスターも登場したりとやっかいだ。他プレーヤーと協力しつつも、より効率よく敵にダメージを与えなくてはならない。

 「マビノギ」はMMORPGの中でもアクション性の強いタイトルで、キャラクタの立ち位置、スキルの使い方で、プレーヤーの腕の差がはっきりと出る。会場では代表者を皆で囲み、応援しながらの進行になった。このときトラブルで進行が一時止まってしまったのだが、これを救ったのが来場者の一人だった。

 マリーサーバーのそのプレーヤーは樹脂でできた自作の「パナッシュ」を取り出した。そのユーモラスな姿に、会場全体から驚きと笑いの声が上がった。パナッシュは「マビノギ」の金属兜の一種で、キャラクタが4頭身くらいになってしまいそうなほど巨大なため、プレーヤーがかぶるとユーモラスな姿になる。この巨大パナッシュをかぶりパフォーマンスをするプレーヤーが「マビノギ」では多い。マリーの来場者はこれを自作して会場に持ち込んだのである。ゲーム内のアイテム再現したこの姿は会場全体で大好評だった。他にも、ゲームのアイテムに近い小道具を着用していたプレーヤーの姿が目立った。

 昇段試験の1回戦ではマリーが2位になる健闘もあったが、○×クイズの結果も合わせた最終順位は1位がタルラーク、2位がトリアナ、3位が同点でルエリとモリアン、5位がキホール、最下位がマリーとなった。今後またイベントが行なわれるならば、下位サーバーの奮起にしたいところだ。

 イベントでは色紙やグッズのプレゼント抽選会や、マグカップなどのおみやげも配られた。おみやげもオリジナルグッズで統一されており、フィギュアなどグッズ展開も盛んな「マビノギ」ならではといえる。

 新情報の提供を重視し、ゲーム内の雰囲気を重視した会場作り、などネクソンジャパンのイベントの手腕とこだわりを感じさせられた。サーバーの仲間が一体感を味わえるゲーム大会も好感を持てた。こういったきちんとしたイベントはタイトルの人気はもちろんだが、抽選で来場者を制限することで成立する、という一面もあるかのように思う。無制限にユーザーを呼べば多くの人が楽しめる反面、サーバー対抗のゲーム大会や、グッズの準備などもできなくなってしまう。悩ましいところではあるだろう。

 一点だけ、今回のイベントでは、ユーザーと運営のリアルタイムの対話ができなかったのが残念だ。せめていくつかは質問を募って、開発や運営が用意された以外の答えや見解を語って欲しかった。今回のような質の良いイベントの方向性は続けつつ、ファンイベントだけでなく、「ユーザーとの対話」の場所も望みたい。

○×クイズ。2回戦行なわれ、モリアンがトップ、キホール、トリアナという順番になった
昇段試験を使ったミニゲームでは、代表者を囲んで皆が応援を。1回戦はルエリ、2回戦はタルラークがトップとなった
サーバー対抗戦ではタルラークがトップに。イベント終了後も名刺交換や、オフ会でユーザーは交流していた
イベント来場者に贈られるレアカラーのアイテム。右は抽選でプレゼントされた直筆の色紙だ


■ いよいよストーリーが動き出す! 過酷な火山地帯「ザルディン地方」と高い知能を持つ「ドラゴン」の影

「GENERATION8」の説明をする開発・運営スタッフ。新地域と共にストーリーに注目したい
気球に乗っての戦い。筏同様近接職がどうなるかは気になるところだ
 今回のイベントでの目玉といえるのが今後のアップデート情報の発表と、コンテンツ開発の秘話だろう。4月17日のアップデートでは「ザルディン地方」が追加される。この地方はイリア大陸の最北端に位置し、ジャイアント達の住むピシス地方のさらに北となる。

 ザルディン地方には、「休火山地域」と、溶岩がどろどろと流れる「活火山地域」、そして大陸から離れて存在する「レネス島」が存在する。ピシス地域の北東、マナトンネルの近くに封印があり、これが解かれることでザルディン地方へ行くことができる。雪に覆われていた風景は一変し、やがてザルディン地方の拠点となる「カリダ探検キャンプ」が見えてくる。

 このカリダ探検キャンプでクエストをもらうことで冒険を進めていくことが可能になっている。キャンプから出ると間欠泉地帯。ここには今後「温泉」が導入されるという。間欠泉を抜けると活火山地帯。活火山地域の入口は硫黄が吹き出しており、長時間ここに留まると中毒になってしまう。その先は溶岩の吹き出す「発火石」地帯。この地域は雨の時だけ通ることができ、発火石という貴重な鉱物を採取できる。

 発火石地帯の先の火山には空を飛ぶことでしか行くことができない。しかし飛行型のモンスターがいて、鳥を使った移動方法では反撃もできずに倒されてしまう。この先に進むためには実装と同時に追加されるクエストを進めて行かなくてはいけないという。この先に進むのに鍵となるのが「気球」の存在だ。

 この気球にはパーティーで乗ることができ、魔法や弓などの攻撃で近寄ってくる敵を撃退できる。この気球に乗るためには燃料である発火石が必要になるという。また防衛用に専用の巨大な石弓“バリスタ”を設置することも可能だ。スクリーンショットでは頭に星のマークをつけているものも確認できた。クルクレ地方の筏での川下りのようなミニゲームになるのだろうか。

 気球を使って進んだ先には、「バルログ」と呼ばれる巨大なモンスターがプレーヤーの行く手を阻む。それを抜けることで北の海岸に出る。この海の向こうにレネス島があるが、ここもまたクエストを進めなくては行くことができないという。レネス島の洞窟には大きな秘密が隠されているようだ。全体的にこれまでの地域以上に過酷な場所で、しかもクエストによる進行が関係してきそうだ。攻略にはパーティーの協力が必要となりそうな雰囲気である。

 新地域では多数の新モンスターを見ることができる。空でプレーヤーを待ち受けるワイバーンや鱗に覆われたイクシオン、さらにカピバラやクワガタといった生き物も登場する。またフィールドボスとしてはクロヒョウやレッドドラゴンが登場するとのことでユーザー達の攻略が楽しみだ。

 今回のアップデートの最も注目される要素が「ドラゴン」だという。これまで「マビノギ」にはデザートドラゴンやプレインドラゴンといったフィールドに登場する巨大ボスが存在していたが、今回登場するドラゴンはそれらとは全く違う存在になるという。高い知能を持ち、メインストーリーに絡んでくるという。ドラゴンはこれまでのストーリーでも断片的に登場している。どのようなストーリーが展開するのか興味が惹かれるところだ。

 新要素として、型抜きのようなミニゲームをすることで、探検経験値や報酬を手に入れることができる「化石採取」という要素が入る。化石はザルディン地方での硫黄や発火石採集を行なった際や、モンスターのドロップから手にはいるという。他のプレーヤーにメッセージを添えてアイテムを贈ることができる郵便箱も実装される。この他にもたくさんの新アイテムが実装される予定だ。さらにジャイアントの髪型、キャラクタ作成画面での要素の追加、初心者エリアの改良などが行なわれる。

【新地域】
封印を抜けしばらく進むとカリダ探検キャンプにつく。ザルディン地方の拠点となる場所だ
雨の日にしか入れない活火山地帯。上空ではワイバーンが待ち受けているため、通り抜けるのは難しい
ワイバーンと戦うための気球。専用武器のバリスタも用意されている
活火山地域を抜け、レネス島へ。大きな秘密が隠されているようだ
【新モンスター】
左からアリクイ、バルログ、黒ヒョウ。もちろんこの他にも多数のモンスター、動物が登場する
【ドラゴン】
今後のストーリーの鍵を握るドラゴン。ブルードラゴン、レッドドラゴンの他、ラフ(右)ではこの2種より更に強力なゴールドドラゴンの姿も
【メインストーリー】
「GENERATION7」ではあくまで断片的だったが、今回大きくストーリーが動きそうである。これまでストーリーを進めていたプレーヤーはより一層のめり込めそうである
【追加システム】
左から、化石採集、新チュートリアルフィールド、ジャイアントの髪型。この他にも新アイテムなど多数の追加要素がある


■ 4月のアップデートではエモーションやパーティー募集掲示板など日本先行要素も。夏には温泉も実装

会場全体から声が上がったラットマン。「マビノギ」の人気モンスターがついにペットに
エンブレムをつけたギルド衣装。エンブレムは多数用意されるようだ
 4月17日のアップデートではこれまでの要素に加えて、韓国に先がけて実装される要素があるという。1つ目が「エモーションコマンド」だ。「マビノギ」では顔の表情を変えたり、特定の状況でキャラクタのアクションが楽しめたが、このシステムの実装で様々なアクションが可能になった。今回26種類ものエモーションが追加されるという。ゲーム内での音楽会や街のパフォーマンスがより凝ったものになりそうだ。

 画像が出た瞬間会場中が沸いたのが、新ペットの「ラットマン」だ。「クチチチ」という口調が特徴的で、人気のあるモンスターである。「どうしてもクチチとしゃべらせてくれ!」という日本スタッフの強い要望に、韓国の開発スタッフは「クチチチが日本語でどんな意味があるんだろう」と頭を悩ませたという。加えて、染色アンプルを加工できる機能や、パーティー募集の掲示板も実装される。また、日本で行なわれたデザインコンテストのコスチュームも登場するという。

 この他4月17日には、3周年を記念したケーキや花火のアイテムが実装される。イベントも行なわれ、今回優勝したタルラークサーバーではさらに追加のイベントが開催されるとのことだ。

 さらに今後のアップデート計画が語られた。夏を目標にザルディン地方に「温泉」が実装されるという。この温泉は入ると様々な効果がある。痩せるもの、傷が治るもの、そして太るもの。色々な温泉に入ってその効能を楽しむことができるという。さらに、温泉地に登場する「温泉猿」が登場するという。エサを与えると様々なモーションでユーザーを楽しませてくれるという。

 さらに硫黄ゴーレムや、ジャイアントの外見の追加、武器やアーマーの追加、各種族専用の武器が登場するという。そして「ギルドコスチューム」が追加される。いくつかのパターンをギルドで選択し、そのマークをコスチュームにプリントできる機能で、ギルド員用の「制服」を作ることができそうである。マークはまだ公開できないが、ゲーム内で使われているマークや、楽器やツルハシといった職業を象徴するような図柄も用意されていた。

 「マビノギ」のコアファンにとっての注目は、今回のメインストーリーだろう。はっきりしたことは明らかになっていないが、「GENERATION7」から新ストーリーの片鱗が現われており、今後の展開を注目しているユーザーも多い。「マビノギ」は「GENERATION3」まではプレーヤーがこの世界の過去を知ると共に、世界で進行していく陰謀を知っていくという非常に濃いストーリーが語られていた。しかし「GENERATION4」で新大陸イリアが実装されてからはストーリーよりも世界の探検要素が強くなっていった。

 日本や韓国、その他の国のユーザーも「ストーリーを!」と求める声の中、開発チームはあえてG3の続きのストーリーを描かずに、新大陸を拡張していった。エルフやジャイアント、そして謎の先史文明など新しい要素が提示されていったが、その世界の謎も、「GENERATION3」からの続きのストーリーも描かれなかった。しかし、いよいよそのスト ーリーにスポットが当てられそうである。ストーリーを求めるプレーヤーの声に場当たり的に反応するのではなく、信念を持って新地域を拡張していったスタッフの根気には感心させられる。そして満を持して動き出すストーリーは注目したいところだ。

 個人的にはパーティー募集掲示板に期待している。「マビノギ」はソロ傾向の強いゲームではあるが、ダンジョンを一緒に巡ったり、イベントをしたり、巨大ボスと戦うために仲間を募ったりというパーティープレイも楽しい。このシステムをきっかけに新しい出会いを多くのプレーヤーが体験して欲しいと思う。

【日本先行実装要素】
エモーション、染色アンプルの加工、パーティー募集掲示板。いずれもコミュニティが盛り上がりそうな要素だ
【3周年記念イベント】
ケーキや花火、そしてローブなどが用意される。また、サーバー対抗戦でプレゼントされたおもちゃのハンマーや、おもちゃの弓も登場するという
【今後の実装予定】
温泉、硫黄ゴーレム、そしてより難易度の高いハードダンジョン。こちらの詳細な発表が楽しみである
【新アイテム】
デザインコンテストの入賞作品や、新しいワンド、種族専用の武器や防具など今後多数のアイテムが実装される。よりファッションをこだわることができそうだ

Developed by devCat Copyright (c) Nexon Corporation and Nexon Japan Co.,Ltd. All rights reserved.
※スクリーンショット、ゲーム内容は開発中のもので、実装時に異なる場合があります

□ネクソンジャパンのホームページ
http://www.nexon.co.jp/
□「マビノギ」のページ
http://www.mabinogi.jp/
□関連情報
【2007年12月25日】オンラインゲームレビュー「マビノギ チャプター2」THE 7th GENERATION http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071225/mabi.htm
【2007年6月7日】ネクソンジャパン、MMORPG「マビノギ」アップデート 女性ジャイアントや犬ぞりを引くペットを実装
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070607/mabi.htm
【2007年6月5日】ネクソンジャパン、「マビノギ」開発スタッフインタビュー
ストーリー要素、2種族の対立……今後の「マビノギ」の展開は?
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070605/mabinogi.htm
【2007年4月23日】ネクソンジャパン、「マビノギ」2周年記念オフラインイベントを開催
4月26日に新種族「ジャイアント」実装、世界初公開情報も
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070423/mabioff.htm
【2007年2月7日】ネクソンジャパン、MMORPG「マビノギ」
新たなペットやランダムボックスなどを発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070207/mabi.htm
【2006年12月7日】ネクソンジャパン代表取締役社長David K.Lee氏インタビュー
NEXONのワールドワイド戦略と、2007年の日本の動きを聞く
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061207/nexon.htm
【2006年8月10日】オンラインゲームレビュー「マビノギ チャプター2」Part.2
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060810/mabinogi.htm
【2006年5月1日】オンラインゲームレビュー「マビノギ」チャプター2
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060501/mabinogi.htm

(2008年4月14日)

[Reported by 勝田哲也]



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