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ネクソンジャパン、「マビノギ」2周年記念オフラインイベントを開催
4月26日に新種族「ジャイアント」実装、世界初公開情報も

4月21日開催

会場:恵比寿ガーデンルーム

 株式会社ネクソンジャパンは、4月21日、恵比寿ガーデンルームにおいて、現在正式サービスを展開しているMMORPG「マビノギ」の運営2周年を記念したオフラインイベントを開催した。会場には、応募総数800名から選ばれた200名弱の「マビノギ」ユーザーが集い、トークショーやサーバー対抗ゲーム大会などを楽しんだ。イベントの終盤には、今後のアップデート計画も公開され、「マビノギ」ファンには有意義なオフラインイベントとなった。


■ サーバー対抗戦で盛り上がったオフイベント、新種族「ジャイアント」は4月26日実装

イベントは名刺交換会からスタート。ネクソンジャパンらしい技ありのイベント進行だ
サーバー対抗クイズ大会「モフモフdeドン」。モフモフとは羊の毛を刈る際の擬音。出題に対し、「モフモフ」と叫ばないと回答権が得られない(笑)
サーバー対抗○×クイズ大会「目指せ、知識人! マビノギ○×ゲーム」。「“ルナーザ”とは木曜日のことである」など、「マビノギ」ユーザーにしかわからないマニアックな出題が続出した
優勝サーバーは「マリー」。コミュニティリーダーのウィノア氏の存在と古参サーバーらしい一枚岩の組織力で見事優勝に輝いた
 「マビノギ」は、韓国NEXONの開発3本部devCATスタジオが開発したMMORPG。 レベル上げや対人戦に重きを置く、韓国産MMORPGのメインストリームラインとは一線を画し、ケルト神話をモチーフにした重厚な世界観を、カートゥーンレンダリングによるアニメタッチのグラフィックスで描き、無数のNPCによるストーリー展開で、日韓を含むアジア地域において独自の立ち位置を確保しているMMORPGである。

 2007年4月27日で正式サービスから2周年を迎える「マビノギ」だが、オフラインイベントは実は初めての試みとなる。オフラインイベントは、あらかじめ現行6つのサーバー(マリー、ルエリ、タルラーク、モリアン、キホール、トリアナ)から当選者を同数ずつを選び、サーバー別に席を用意し、ゲーム大会をサーバー対抗形式にするなど、ユーザーの帰属意識を煽る形で進められ、異様なほどの盛り上がりを見せた。

 感心したのは、イベント開催前に、キャラクタ名を書いたネームプレートを交換する“名刺交換会”の時間が設けられ、隣の人が誰なのかを確認した後にスタートさせるという芸の細かさである。さらに、お土産には参加者全員に“ロナとパン”のイラスト入りマグカップと、ナオの焼き印付き“どら焼き”、「マビノギ」オリジナルWebMoney(500円分)をプレゼントするなど、オンラインゲームファンに対する行き届いた配慮は、さすがオンラインゲームに関しては最大級の実績とノウハウを持つ韓国NEXONの子会社だと思わせてくれた。

 イベントは、まずはじめに運営側から2周年の軌跡を振り返るトークショーから幕を開け、マニアックな出題が続出したクイズ大会や○×ゲーム、デザインコンテストの寡作を紹介する「デザコン評論会」、そして4月26日に実装される最新アップデートの内容の発表などが行なわれた。

 「マビノギ」は、2005年1月31日にクローズドβテスト、3月16日にオープンβテストを実施し、4月26日に5サーバーで正式サービスをスタートした。12月までに大規模アップデート「ジェネレーション」を3つ導入し、9月にはコスチュームコンテストとも実施された。

 2006年に入ってからは、1周年を迎えた4月27日に「チャプター2」を実装し、物語は新展開を迎える。それまでの「ジェネレーション」を軸とした、ストーリー重視のゲームデザインから、新大陸「イリア」を舞台としたアドベンチャーに重きが置かれ、広大なマップを舞台とした宝探しや巨大生物ハンティングといったスケールの大きなオンラインゲームとなった。しかし、その一方で、新大陸イリアでは、従来のウルラ大陸で展開されたようなメインストリーム(メインクエスト)は実装されておらず、ユーザー側では新しいストーリーの実装を希望する原点回帰的なニーズも強い。

 今回は、2007年の展開として、全面氷でできた新ダンジョン「パルーダンジョン」や新種族「ジャイアント」、ジャイアントの村「バレス」、新ボスモンスター「鏡の魔女」とその手下「ウェンディゴ」など、イリア大陸の拡張情報が公開され、さらに日本だけの先出し情報として、現在企画されている新エリアのイメージスケッチが公開された。実装時期は4月26日で、すでに韓国では実装済みの女ジャイアントについては、実装は見送られた。

 ひとつ気になったのは、「チャプター2」の初期構想のひとつである「エルフ対ジャイアント」の対立構造が完成し、3種族が揃った後のストーリー展開である。新たなストーリーが幕を開けるのかどうか。その場合、3種族はどのように絡んでいくのか。そのあたりの情報が出てこなかったのは残念だった。

 devCATスタジオは、現在、Xbox版「マビノギ」の開発に加え、複数の新作タイトルを開発しており、以前のようにPC版「マビノギ」本編の新規コンテンツ開発に十分なマンパワーを割けない状況になっている。MMORPGにおける新規コンテンツの継続的な提供と、リスクヘッジを目的とした多タイトル化の実現は、オンラインゲームビジネスにおいて避けて通れない道であり、同時に乗り越えるべき壁でもある。重厚な世界観を背景に、多くのNPCたちが織りなすストーリーで押してきた「マビノギ」にとっては、2007年は重要な年になりそうであり、引き続き今後の展開に注目していきたいところだ。

イベントのコメンテーターを担当したスタッフ。左から順にネクソンジャパン運用部マビノギチーム八木沢彰彦氏、ネクソンジャパンマーケティング部マーケティングチームマビノギ担当加藤むぎの氏、NEXONdevCATスタジオ運営チーム ローカライズユニット長メンジソン氏

【新種族ジャイアント】
新種族となるジャイアントは4月26日に実装される。一面の雪景色のイラストはジャイアントの村「バレス」で、4月26日時点では男性のジャイアントのみが実装される

【新NPC】
ジャイアント実装に伴い新たに追加されるNPCたち。左から順にジャイアントの王国ファイサスの女王キリネ、同じくファイサスの王クリューグ、ウルラ大陸の魔法学校出身で、ファイサスで生活しているメルエル

【パルーダンジョン】
イリア大陸待望の新ダンジョンとなる「パルーダンジョン」。氷の洞窟を進んでいくと人為的に作られた遺跡のようなものが現われるようだ

【鏡の魔女、ウェンディゴ】
パルーダンジョンのボスとして紹介された「鏡の魔女」とその手下「ウェンディゴ」。「鏡の魔女」は、セイレーン、サキュバスに続く女性モンスターで、「マビノギ」らしい幼児体型。「ウェンディゴ」は、「鏡の魔女」を肩に乗せたイラストを見るとわかるが、ジャイアントすらかすむほどの巨大なモンスターとなっている

【世界初公開情報】
イベントの最後には韓国でも未公開の情報が公開された。韓国で「ジェネレーション7」向けに開発されている新エリアのイメージスケッチ。水と密林をモチーフにした新エリアだという。ちなみに日本ではジェネレーションは3でストップしているが、韓国ではイリア大陸実装を4、エルフを5、ジャイアントを6という具合にジェネレーションの名称でアップデートを行なっている。日本向けに温泉地帯を入れるといったアイデアも披露された

Developed by devCat
Copyright (c) Nexon Corporation and Nexon Japan Co.,Ltd. All rights reserved.

□ネクソンジャパンのホームページ
http://www.nexon.co.jp/
□「マビノギ」のホームページ
http://www.mabinogi.jp/
□関連情報
【2月7日】ネクソンジャパン、MMORPG「マビノギ」
新たなペットやランダムボックスなどを発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070207/mabi.htm
【2006年12月7日】ネクソンジャパン代表取締役社長David K.Lee氏インタビュー
NEXONのワールドワイド戦略と、2007年の日本の動きを聞く
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061207/nexon.htm
【2006年8月10日】オンラインゲームレビュー「マビノギ チャプター2」Part.2
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060810/mabinogi.htm
【2006年5月1日】オンラインゲームレビュー「マビノギ」チャプター2
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060501/mabinogi.htm
【2006年4月18日】ネクソンジャパン、「マビノギ」チャプター2発表会を開催
“探検と発見”をテーマにした広大な「新大陸イリア」を実装
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060418/mabinogi.htm

(2007年4月21日)

[Reported by 中村聖司]



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