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会場:アニヴェルセル表参道
さらに台湾ガマニアが開発する「仙魔道」、「Bright Shadow」、「富貴達人」の3本のタイトルが紹介された。これらのタイトルも時期は未定ながら日本で展開することが発表された。今回の発表会は日本のガマニアが今後大きな動きを見せることを強くアピールするものとなった。
■ 「飛天Online」はアイテム課金制が決定、占いなどの多様な展開も 発表会でまず挨拶を行なったのはガマニアCOOの浅井清氏。「弊社がプレスカンファレンスをするのは実は久しぶりです。久しぶりと言うことでスタッフ一同テンションが上がっていまして、今日は内容的にも面白いものが出せると思います。日本でオンラインゲームをリリースするのは難しいな、と思っていたのですが、昨年ぐらいから日本のオンラインゲームのマーケットも本格的に広がってきました。弊社も今年から来年にかけて新作のタイトルをどんどん出していきたいと思っています」と語った。
「飛天Online」は先にサービスされている台湾や中国では月額課金モデルを採用している。日本でアイテム課金制を採用したことに関して浅井氏は「MMOというゲームの性格上ずっとゲームを遊べる人もいれば、時間の取れない人もいる。よりユーザーさんのプレイスタイルに合った遊び方を選択してもらえるものにしたいという事でこの方法を採用した」と語った。 浅井氏の次に登壇したガマニアのオンラインサービス部部長 能島城亮氏はゲームの基本的な要素を説明した。この説明の中で能島氏は日本での「飛天Online」は台湾でのバージョンと比べて、クローズドβテストのバージョンは職業間のバランス調整やスキルの内容が一新されていることを明らかにした。これは他の国に先がけて日本先行で取り入れられている要素であり、今後もスキル使用時のエフェクトなど様々なポイントで“カルチャライズ”が行なわれる。こうした日本独自の要素の導入は今後も積極的に進められるという。 さらに能島氏は本作の最大のセールスポイントである「宿命システム」に言及。「飛天Online」ではキャラクタ作成時に設定する干支と誕生日によって運が設定され、毎日運勢が変わるほか、プレーヤー間で特別に相性の良い人が近くにいるとハートのゲージが動き、ドキドキという鼓動音が鳴るなど特別な演出が発生し、出会いのきっかけとなる。この中国や台湾の人の生活に密着している「占いを重視する気持ち」を取り入れたものが「宿命システム」である。 日本ではここからさらに一歩踏み込み、株式会社GT-Agencyの協力により、原宿で約70人の占い師を擁する「原宿占い館塔里木(タリム)」による「東洋占星術」による結果がゲーム内で反映されることになった。
この後会場に「飛天Online」のコスプレをしたアイドルグループ「Chu!☆Lips」が登場。彼女たちはゲームのキャラクタを再現した衣装を身にまとい編集部に訪れるといったプロモーション活動をしていくという。
■ “大規模PvP”や“部屋”の実装など開発者が提示するこれからの「飛天Online」 発表会には開発者である台湾SoftstarのR&D Div. Team3 Assistant Maneagerの劉家源氏による「飛天Online」の今後のアップデートプランを語った。「飛天Online」は韓国のMMORPGを参考にしながらも、台湾のユーザーにアピールするために特に“ストーリー性”を盛り込んだゲームを目指したという。
今回劉家源氏が提示したアップデートプランは、大規模PvPを実現する「GvGシステム」、自分の部屋を持てる「部屋作りシステム」、「進化するペットシステム」、モンスターを飼育することができる「収妖システム」そして多彩な「結婚式」、さらに独特の質感をもたらす「グロー効果」の6つである。 「GvGシステム」はパーティーを組んでNPCに話しかけることで他に対戦を希望しているパーティーと戦うことができるシステム。戦闘は専用フィールドで行なわれる。戦闘の結果はランキングで表示される。No.1ギルドとなるためにプレーヤー達は戦いを繰り広げることになる。 「部屋作りシステム」は、「ファイナルファンタジーXI」の“モグハウス”のようなプライベート空間に自分だけの部屋を持つことができるシステム。家具屋から購入した家具や、特別なアイテムを部屋に設置して自分だけの部屋を作ることができる。パーティーメンバーを部屋に招待することも可能で、最大6人まで呼ぶことができる。 ユニークなのは家具の配置に「風水」のルールが反映されているところだ。家具の配置によりキャラクタの運勢に影響が出る。台湾や中国では「トイレのドアとベッドは同じ向きに配置してはいけない」など風水のきまりは一般的な知識とのことだが、日本ではなじみの薄い風水の要素をどう紹介するかは興味深い。 「ペットシステム」はペットのレベルが上がることで姿が変わっていくシステムで、現在は台湾では卵から幼生、そしてもう少し育った姿に変わっていたのだが(日本では幼生まで)、ここからさらに成熟した姿に変わるようになる。ペットのスキルや性格は現在のものから大きく増加する。中でも性格は「従順」や「反抗的」、「攻撃的」などアイテムとなっていて、性格アイテムとペットの外見、そしてスキルを組み合わせることで自分だけのペットを育成できるという。 「収妖システム」ではプレーヤーキャラクタが新しいスキルを獲得することでモンスターを飼い慣らすことができるようになるというもの。さらに仲間となったモンスターを組み合わせることで別なモンスターに進化させることが可能だという。興味深いのは構想段階で「ボスモンスターすら仲間にできる」ということをアナウンスしているところだ。かなり難しい条件が付くと言うが、ボスを味方にしたプレーヤーがどんな強さを持つか、ボスvsボスの戦いはどうなるかなど、期待がふくらむ要素である。 結婚式は中国の様式を取り入れたものやヨーロッパ式、さらにはファンタジー式など様式が多彩で、グロー効果というのは、「飛天Online」の作品の目指すところである「水墨画のような質感を持った世界」を表現するために取り入れる新たなフィルタだという。 今回発表されたアップデート要素はあくまで構想段階で細かい部分はまだ今後、というところのようだ。これらの要素はまず台湾に導入され、その後日本に導入されるという。日本向けにはアイテム課金制を考慮した要素も考えられているという。
R&D Div Assistant Vice PresidentのAlex Row氏は、台湾で「飛天Online」のサービスが開始された時期はまだアイテム課金が大きな流れではなかったが、今後は台湾でもアイテム課金制に移行することも検討中とのことである。日本のサービスをきっかけに「飛天Online」というコンテンツそのものが大きく変化していくという印象を持った。
■ 「Holy Beast Onlin」、「仙魔道」他、これから展開する新コンテンツ 今回ガマニアが発表した新しいタイトルは「Holy Beast Online」、「仙魔道」、「Bright Shadow」、「富貴達人」の4タイトルである。この内「Holy Beast Online」は本誌でも以前 Taipei Game Show 2006 の「X-LEGEND」ブースレポートでも紹介しているMMORPGだ。
サービス時期は未定という前置きで紹介されたのが「仙魔道」、「Bright Shadow」、「富貴達人」だ。これらはすべて台湾ガマニアで開発されているタイトルで、「仙魔道」、「Bright Shadow」はMMORPGで、「富貴達人」は現在台湾ではサービスが開始されているモノポリーを思わせるオンラインボードゲームである。これらのタイトルに関しての情報は後日掲載を予定しているインタビュー記事で紹介したい。
□ガマニアデジタルエンタテインメントのホームページ (2006年3月17日) [Reported by 勝田哲也]
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