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会場:Los Angeles Convention Center
そもそもWiiは試遊台に広い場所を必要とする(体を動かすものも多いため)が、DSは逆に狭いスペースでも出展できる。設置スペースだけで言えばWiiのほうが広いが、数ならばDSも負けてはいない。「年内に100タイトル以上を発売する」という同社の意気込みは十分に感じられるし、試遊台の前でプレイを待つ行列もあちこちで見られた。 ちなみに今年、同社のブースでは、ニンテンドーゲームキューブやゲームボーイアドバンスのソフトは1本も出展されていない。ゲームボーイミクロの発表や、GC用「The Legend of Zelda: Twilight Princess」のプレイアブル出展があった昨年とは、方針が大幅に異なる。
なお、スクリーンショットは先日既に掲載しているので、そちらも合わせてごらんいただきたい。
■ The Legend of Zelda: Phantom Hourglass
GC用「ゼルダの伝説 風のタクト」と世界観を共有しており、3Dで描かれたリンクのキャラクタデザインもほぼ同じ。ただしゲームはDS向けに大幅にカスタマイズされており、全く別のゲームと言ってもいい。 決定的に違うのが操作方法で、全ての操作をタッチスクリーンだけで済ませてしまえる。移動したい方向をタッチスクリーンで触るとそちらに移動し、敵キャラクタをタッチすると攻撃を仕掛ける。非常に直感的な操作で、かつボタン操作よりも簡略化されており、実にスマートに遊べる。 「ゼルダの伝説」といえば欠かせないのが謎解き要素。「5つの点を順番に線で結べ」という仕掛けでは、タッチスクリーンにペンを走らせて線を引いていく。これもDSならではなのだが、本当に凄いのは謎解きの情報集めの最中に使うマップ表示。タッチスクリーン側にマップを表示させると、マップ上に自由にメモができる。謎解きに必要な情報を得たときに、地図上に場所や内容をメモしておくというわけだ。
ゲームの仕組みや流れとは関係ないところでは、街にいるNPCキャラクタの前を歩くと、NPCとリンクが勝手に目線をそちらに向ける。それによって何かが起こるわけではないのだが、こういった演出面での細かい気配りを見ると「さすがはゼルダ」と思わされる。
■ Chibi-Robo: Park Patrol
まず最初に、家の近くに落ちている種に水をやる。芽が出たら今度はラジカセを持ち、タッチスクリーンでターンテーブルを回して音楽をかけて聞かせ、花を咲かせる。見事に花が咲けば、感謝の気持ちとして花からハートがもらえ、これを持ち帰ることで、ちびロボを動かす電力が得られる。 庭にはさまざまな出来事が待っている。少し歩いていった先には自転車や車が置いてあり、乗って運転もできる。自動車は自分のコンセントを差し込んで電力を供給するなど、なかなか芸が細かい。
目的はパトロールだったはずだが、電力が切れない程度に庭を走り回っているだけでも、いろいろな仕掛けがあって楽しめる。スコアを狙うプレイもありえるのかもしれないが、庭で楽しく暮らすゲームとしてみても、結構面白いかもしれない。
■ Custom Robo Arena
操作はボタンを使ったオーソドックスなもので、3Dグラフィックスだが俯瞰視点でプレイする。攻撃方法は射撃や格闘など複数あるが、複雑なコマンドは不要で、各ボタンで何が出せるかを理解しておけば十分遊べる。ブーストによる高速移動も可能で、動きもキビキビとしており、手軽にスピーディな戦いが楽しめる。 一定の条件を満たすと、「Soul Boost」というパワーアップが使用できる。発動はタッチスクリーンを触るだけ。一定時間内、ロボットの性能が向上するようだ。
ロボットは各部位や武器のカスタマイズも可能なようだが、試遊台では予め設定されたものだけが使用できた。製品版では自分好みのロボットを作り上げる楽しみもありそうだ。
■ Mario Hoops 3-on-3
ボールを持っている状態でタッチスクリーンをトントンと叩くとドリブル。横方向に滑らせるとパス、上に滑らせればシュートという具合。逆にボールを持っていないとき、持っている相手に近づいて、タッチスクリーンを上から下になぞるとカット、上に滑らせればジャンプしてシュートをとめる。タッチスクリーンによる操作が便利と言いきれるほどではないが、アクションの種類が増えてくれば意味合いも変わってきそうだ。
ルールは通常のバスケットボールとは異なり、一度のゴールで数十点入る。入れ方によって点数が異なり、華麗なダンクシュートを決めれば点数が高いなど、芸術点的な判断が加えられているようだ。これらのアクションがコミカルかつパワフルなところは、「マリオ」スポーツゲームの伝統といえるだろう。
■ Mario vs. Donkey Kong 2: March of the Minis
ミニマリオをタッチペンでつついてやると、目を覚ましたように動き始める。ミニマリオをタッチして上に弾くと小さくジャンプさせられるが、そのほかには止めるか歩かせるというアクションしかできない。そんなミニマリオのために、先に道を作ってやるのがこのゲームのパズル要素となる。 フィールドには、上を歩けるピンク色のパネルと、点線で囲まれた何もないパネルがある。ピンク色のパネルをタッチすると、点線のパネルになり、もう一度触るとまたピンクのパネルに戻る。ただしピンクのパネルの数には限界があるため、ミニマリオを渡らせたらパネルを消し、その先にパネルを用意してやる、といった操作が必要になる。
複数のミニマリオを連続してゴールに導けばボーナスがもらえるほか、フィールドにあるカードを集めることもスコアに関係するようだ。ただクリアするだけでなく、ハイスコアを目指して繰り返し遊ぶのが本作のミソというわけだ。
■ Star Fox DS
本作最大の特徴は、タッチスクリーンで機体を操作するという点。飛びたい方向をタッチスクリーンで触ると、その方向に機体が流れていく。最初はまるで思ったように動かせなかったが、画面に出るサイトに機体が流れていくというコツを掴めば、自在に操作できるようになる。
攻撃はL、Rボタンや十字キーなどを使用。サイトを敵に合わせればロックオン攻撃もできる。とにかく初めの操作のとまどいさえ乗り切ってしまえば、あとは「スターフォックス」らしいSFシューティングが楽しめる。
■ Yoshi's Island 2
背中に誰を乗せているかによって、能力が付加される。ベビーマリオを乗せていると、空中で少しホバリングができる。またベビーピーチを乗せていると、風が吹き上げている場所で傘を開き、高く舞い上がれる。 コウノトリの絵が描かれたバス停のようなところに行くと、今乗せていない方のキャラクタを連れてきてくれるので、入れ替えができる。これをうまく使って、ステージを攻略していく。他にも敵を食べて卵を産み、それを障害物に投げつけて道を作るといった仕掛けもある。
いずれも謎解きというほど難しいものではなく、基本的には2Dタイプのベーシックなスタイルのアクションゲームである。昔ながらの「スーパーマリオブラザーズ」などがお気に入りの人にオススメしたい。
□任天堂のホームページ http://www.nintendo.co.jp/ □「E3 2006」出展情報のページ http://www.nintendo.co.jp/n10/e3_2006/ □Electronic Entertainment Expoのホームページ(英語) http://www.e3expo.com/ □関連情報 【5月12日】任天堂ブースレポート その2 個性豊かなWii用ソフトをプレイレポート http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060512/wii.htm 【5月11日】任天堂、宮本茂氏と桜井政博氏によるRoundTableを開催 「スマブラX」制作秘話と、宮本氏の考えるWiiの理想形 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060511/ninr.htm 【5月11日】任天堂ブースレポート その1 Wii本体とコントローラ、注目ソフト情報をピックアップ http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060511/wii.htm 【5月10日】任天堂、E3 2006 Media Briefingを開催 「Wii」発売は2006年10~12月。通信機能の新仕様も公開 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060510/nin2.htm 【5月10日】Nintendo of America、E3直前のプレスカンファレンス開催 「Wii」対応ソフト「Wii Sports」を実際にプレイしてみせる http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060510/nin1.htm Electronic Entertainment Expo 2006 記事リンク集 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060510/e3link.htm (2006年5月13日) [Reported by 石田賀津男]
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