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会場:Los Angeles Convention Center、Microsoftブース
私のほうで、発表してはいけないことまで口にしてしまったかもしれませんが(笑) 一般論として、こちらで販売されるタイトルについては世界同時発売の予定です。北米、欧州で発売されるものは、日本でも発売される予定です。 ――どれも欧米と同じ時期に発売されると考えていい? そうです。 ――「Halo3」の発売日が2007年としか発表されていないんですが、具体的にどれくらいの時期をイメージしておられますか? 1月から12月のあいだです。ごめんなさい(笑) ――Xbox 360は、日本市場で苦戦が続いています。シェーン・S・キム氏は、それをどのように感じておられますか? 私たちにも現実的な期待というものがありますが、日本は国内在住の競合会社で非常に強いところがあり、我々にとってとても挑戦しがいのある市場になっています。もちろん、日本向けのコンテンツをこちらが発表することで成功の道につながることもあるかと思いますが、まだそれが十分ではないことも理解しています。ただ、坂口氏の「ブルードラゴン」のように、私たちは日本向けのタイトルを大切に思っていますし、日本でのサードパーティのサポートも徐々に得られるようになっています。よって、日本のみなさんにアピールするようなコンテンツを開発することが、成功の鍵になると思います。 ――PS3の発売日や価格が明らかにされましたが、それらについてどのような第一印象を抱かれましたか? 第一印象としては「新しいもの、革新的なもの、エキサイティングなものはなかった」ように思われました。私どものほうは、オンラインではXbox Liveがありますし、ファーストパーティのコンテンツも良くなってきています。価格は非常に高いと感じました。これは日本のみなさんに質問したいんですが、62,790円は高いと思いませんか? たとえば、20GB(のHDD)を50GBにしても、です。 ――Xbox Live Arcadeのタイトルが充実してきた印象があるのですが、Microsoft Game Studio自身がタイトルを投入する予定はありますか? そうですね。もちろんそのつもりはありますが、Xbox Live Arcadeタイトルのほとんどはサードパーティ、もしくは独立したデベロッパ製です。そうしたタイトルがたくさんありますので(Microsoft Game Studioが開発する)必要性を感じておりません。 ――Xbox Live Arcadeタイトルのダウンロード価格は、マイクロソフトが決めているのですか? それともパブリッシャー? パブリッシャーが価格を決めます。 ――日本では大画面のカラー液晶を搭載した携帯電話が普及しています。これひとつで同じようなカジュアルゲームが月額300円程度でプレイできる。それに比べると、どうしてもXbox Live Arcadeのタイトル価格は、特に日本において割高な印象がぬぐえないのですが、その点についてどう考えておられますか?
――先日、トライエースと一緒に新しいRPGを作るという発表がありました。近い将来、これまで一緒に組んできたことがない日本の開発会社と仕事をする予定は、他にもありそうですか? まぁ、それは将来の発表をお待ちください、としかいえませんね。今のところ、発表できるものは何もありません。ごめんなさい(笑) ――昨日発表された「FABLE2」ですが、前作は発表から実際に発売されるまでに膨大な時間がかかりました。今回の「FABLE2」も、それくらい時間がかかりそうですか? もしくは、前作ほど待たせない? もっと長くなる(一同爆笑) というのは冗談で、この会社とは協力して長く仕事をしてきました。彼らのことは理解できましたので「FABLE2」はそんなに時間がかからないと自信をもって言えます。 ――Live Anyware構想が発表されましたが、それに向けて「新しい機能を持ったゲームを作りたい」といったものはありますか? Live Anywareは、当社が持っている長期のビジョンです。私たちは複数のプラットフォームを使い統合サービスを提供することを考えているわけです。長期ビジョンであるLive Anywareの“最初の一歩”として「Shadowrun」を発表しました。これはクロスプラットフォームタイトルとなります。昨日、「FORZA Motorsport 2」の車を携帯電話上でカスタマイズする例をごらんになったかと思いますが、それが私たちが提供しようとしているもののいい例だと思います。将来的には、たとえばアメリカならフットボール、他の世界だったらウイニングイレブンなど、それぞれの地域で盛んなものを開発して、それをXbox 360でプレイしたり、Windowsで設計したり、それを携帯電話でトレードしたりできるんじゃないかと考えています。ですから、私たちはクロスプラットフォームを開発者に渡して、彼らのイマジネーションで素晴らしいものを作っていただきたいと考えています。 ――昨日の「FORZA Motorsport 2」は、例えなのでしょうか? それとも具体的なプラン? あれは「FORZA Motorsport 2」開発チームに「デモ版として、どんなものが可能か」と作ってもらったものです。ですから、あれは「FORZA Motorsport 2」ではありません。 ――モバイル端末でXbox Liveの機能を使う場合、Windows Mobileだけがプラットフォームになるんでしょうか? 日本ではiモード、iアプリなどの他プラットフォームがありますが、それに対応する予定はありますか? Windows Mobileだけではありません。これはJavaなど他にも拡張されます。 ――未発表の開発中タイトルで、Live Anyware対応タイトルの開発は進んでいますか? まず最初に、プラットフォームをこちらで提供しなければいけない。Windows Vistaと統合して「Shadowrun」を提供します。Microsoft Game Studio、サードパーティとも、統合されたプラットフォームやLive Anyware構想が入ったものを考えていますが、今のところ発表しているのは「Shadowrun」だけです。ただ、サードパーティが乗り気になっていて、特にカジュアルゲームのようなものはどんどん話が進んでいます。もう少しすれば、発表することができると思います。
拡張キットは、技術的に統合されつつあるところです。ですから、開発会社のほうには順を追って提供する予定です。たとえば、サードパーティのほうはLiveの体験というものをWindowsのほうまで持ち込むことを知らせておりますから。 ――サードパーティは、LiveをPCで使える? そうです。Microsoft Game Studioだけでなく、サードパーティのほうも、ということです。 ――ありがとうございました。
□Microsoftのホームページ (2006年5月11日) [Reported by 豊臣和孝]
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