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会場:Los Angeles Convention Center
前々日、前日にかけて大手メーカーが開催するプレスカンファレンスはE3恒例行事のひとつだが、一昨年、昨年あたりと比較すると、数そのものは減少傾向にあり、その代わり、プラットフォーマーのプレスブリーフィングに新作の発表が集約しつつある。 つまり、プラットフォーマーの戦略に、サードパーティーの動向がこれまで以上に深く食い込んでおり、どのプレスブリーフィングにどのメーカーの新作が発表されるのかが、次世代機を占う上でのひとつの指針になる、といえる。年々、プラットフォームの存在感が増す一方で、実はキャスティングボートを握っているのは、今も昔も変わらず、Electronic ArtsやActivision、スクウェア・エニックス、セガといった大手ゲームパブリッシャーということになる。 今年のE3で注目されるのは、話題ばかりが先行して内実を伴わなかった昨年に比べ、次世代機ベースのゲームコンテンツが具体的な形で出展されるところだろう。次世代機のグラフィックスやパフォーマンスなどについては、すでにGame Developers Conference等で語られてきたため、ある程度の予測は付くが、ゲームデザインやインターフェイス、オンライン機能など、開発者のクリエイティビティに依存する部分はまだまだ不明確な部分が多い。今年のE3では、ショウ全体を通じてこうした未知の部分がほぼ詳らかにされることだろう。 次世代機時代におけるハイエンドプラットフォームとして位置づけられるPCゲームに関しても、今年はOSの世代が変わる。PCプラットフォームが「Windows Vista」世代に移行することにより、PCゲーミングがどう変化するのかが注目される。この問いに対してPCプラットフォームの担い主であるMicrosoftは、先述の他プラットフォームとの接続性のほか、さまざまな回答を用意しているようだ。ゲームプラットフォームとしてのWindows Vistaのポテンシャル、PCとXbox 360との連携性、そしてWindows Mobileとの絡みなど、今年のPCゲームは、ハイエンドゲームの動向のみならず、プラットフォームレベルでの動きにも注目したいところだ。
明日の開場以降、メーカーブースでの新作出展のほか、数多くのキーパーソンインタビューやクローズドブースでのプレビューが予定されている。GAME Watchでは可能な限り多くの魅力的な新作を紹介していくので、ぜひ明日以降も現地レポートに注目いただきたい。
□Electronic Entertainment Expo(英語)のホームページ (2006年5月10日) [Reported by 中村聖司]
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