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スクウェア・エニックス、「FF XI アトルガンの秘宝」の最新情報を公開
3つ目の新ジョブ「からくり士」、「チョコボレース」など新要素続々

4月20日発売予定

PS2版: 4,179円(単体)、8,190円(オールインワンパック)
Windows版: オープンプライス
Xbox 360版: 8,190円(オールインワンパック)


 株式会社スクウェア・エニックスは、4月20日に発売を予定している「ファイナルファンタジー XI」拡張データディスク第3弾「アトルガンの秘宝」(英題:Treasures of Aht Urhgan)の最新情報を公開した。

「アトルガンの秘宝」アップデートスケジュール。年末までぎっしりと予定が詰まっている(※名称は一部、仮のものも含まれている)
 今回公開された情報は、3月10日から米国サンタモニカで開催されたファンフェスティバルにて明らかにされた内容が中心となっている。具体的には、「アトルガンの秘宝」3つ目のエキストラジョブ「からくり士」、チョコボ育成システム、闘獣場、モグロッカー、アトルガンミッションなどで、さらに既知のコンテンツであるアサルト、ビシージの基本仕様や、コルセア、青魔道士の両エキストラジョブのジョブデザインなども公開されている。

 上記のほとんどの情報については、スクウェア・エニックスが開設した期間限定の特設サイトに詳しく載っているので、本稿では初公開の情報を中心に、気になる新要素を紹介していきたい。

 なお、公式サイトでは、ファンフェスティバルで公開された「アトルガンの秘宝」プロモーションムービーの日本語版が公開されている。初公開となるからくり士の映像のほか、青魔道士やコルセアのアビリティ使用シーンや、未知の新エリア、敵を含む多様な登場キャラクタなど、相変わらず魅せるムービーになっている。こちらも一度見ておくといいだろう。


■ オートマトンと共に戦う新たなペットジョブ「からくり士」

新モンスターブラックプリンと戦うからくり士とオートマトン。オートマトンがどのような戦闘能力を持つのか気になるところだ
青魔法を使って戦う青魔道士。モーションも青魔法固有のものでなかなか格好いい
 青魔道士、コルセアに続く「アトルガンの秘宝」第3のジョブ「からくり士」は、プレーヤー自身がカスタマイズした自動人形「オートマトン」を操り、自らも格闘技を持って戦うというユニークなエキストラジョブ。新規エキストラジョブは、からくり士をもって最後になる見込みで、これで「アトルガンの秘宝」の目玉要素である新ジョブが出揃ったことになる。

 今回は、格闘スタイルをとったからくり士本体と、オートマトンがセットで公開された。 いずれのキャラクタデザインともアトルガン地域の文化風俗を漂わせており、英語版表記でのパペットマスターのほうがしっくりくる印象である。

 からくり士本体の能力は、現時点ではオートマトンの操り(操縦)能力と、格闘スキルを所持していることぐらいしかわからず、オートマトンとなると皆目見当が付かない。オートマトンは、いかにも操り人形らしい、華奢で軽々とした容姿をしており、顔がなく、頭部を金属製の兜ですっぽり覆っているのが特徴である。

 紹介には「時に客を笑わせ、時に敵を葬る、さすらいの大道芸人」とあり、ひょっとすると街中でも呼び出せたり、オートマトンを操ってエモーショナルな芸ができたりするのかもしれない。パーティープレイのメインストリームジョブになるのは難しそうだが、ヴァナ・ディールに新たな潤いをもたらしてくれそうな新ジョブである。続報に期待したい。

 一方、すでに発表済みのエキストラジョブ「青魔道士」、「コルセア」についても、さらに詳しい情報が公開されたので紹介しておきたい。

 まず青魔道士については、気になる部分である青魔法のラーニング方法が明らかにされた。ラーニングのやり方は「覚えたい技を所有する敵を倒すこと」で、経験値取得のタイミングで修得の判定が行なわれる。経験値を取得できない敵でもラーニング可能だが、経験値が取得可能な範囲にいる必要があり、青魔道士が戦闘不能の場合は修得できない。なお、予想通り、モンスターのすべての技を修得できるわけではないようだ。ただし、バージョンアップによって“開放”することもありえるという。

 青魔法は、ラーニングしただけでは使用できず、使用前に青魔法を「セット」しておく必要がある。青魔法の性能、効果によってそれぞれ「青魔法ポイント」というものが割り振られており、青魔道士のポイントの枠内でセットしていく。同時にセット可能な個数や最大値は、レベル依存となっており、レベルが上がれば上がるほど向上していく。

 各青魔法の命中率や威力は、ラーニングしたモンスターの種族と、現在戦っているモンスターの種族の強弱関係が影響する。また、別途青魔法専用のアビリティを使用することで、物理系の青魔法で連携を行なったり、魔法系の青魔法でマジックバーストを狙うことも可能。やりがいが多く、かつテクニカルな玄人好みのジョブといえそうである。

 コルセアについては、こちらも気になる“ギャンブル能力”の概要が公開された。ひとつ目のアビリティ「ファントムロール」は、主にパーティメンバーを強化する技で、使用する技に対応したジョブがパーティ内にいると、その効果がアップする。黒魔道士がいれば魔法攻撃力の効果が、シーフがいればクリティカルヒットの効果がアップするといった仕組みになっている。

 ギャンブルらしい要素としては、ブラックジャックのように、任意で続けてアビリティを使えるところで、運良く11になるとさらに効果が高くなる。11を超えるとバーストとなり、コルセア本人にペナルティが課せられる。使いどころが難しいが、なかなかユニークなアビリティだ。

 もうひとつのアビリティは「クイックドロー」。八属性のカードのいずれかを消費することで、銃の攻撃を魔法属性に変換して敵にダメージを与えることができる。さらに追加効果として、そのとき敵にかかっている弱体効果をさらに高めることができる。また、さらに構想としてコマンドのリキャストを短縮するようなものを考えているという。コルセアは、オンリーワンの要素たっぷりで、基本性能いかんによっては、パーティープレイにおいておもしろい位置づけのジョブになりそうだ。

【からくり士(Puppetmaster)】
女性エルヴァーンとミスラのからくり士。本体が座るとオートマトンも座る。オートマトンは機械仕掛けのため、ヒーリングがどうなるのかが気になるところ

【コルセアのアビリティ】
静止画だとわからないが、アビリティを発動すると、カードがキャラクタの周囲を高速回転する。プロモーションムービーでミスラの発動シーンが紹介されているので、一度見ておくといいだろう


■ みんなでレース、お見合いで子供も生まれる!! 新機軸のチョコボ育成システム

今回は新エリアと新モンスターも公開されている。アトルガンにもクロウラーが棲息しているようだ
 「アトルガンの秘宝」ではヴァナ・ディールでポピュラーな移動手段として利用されているチョコボを、ついにプレーヤーが所有できるようになる。

 「必要なのは“愛情”だけ!」という、コアプレーヤーからライトユーザーまで、全ユーザーを対象にした非常にカジュアルなコンテンツになっている。フェローシップクエストや栽培のように、リアル1日あたりの育成量に制限が加えられることになりそうだが、レベル1から育成可能としており、所有しているキャラクタの数だけ、ブリーダーの楽しみが提供されそうだ。

 チョコボ育成の楽しみは育てるだけにとどまらない。仲間のチョコボとお見合いさせて、子供を誕生させたり、仲間とレースを楽しむことができる。チョコボの子供は、親の育成過程によって違った外見のものも生まれるようだ。公開された実装スケジュールによれば、チョコボ育成システムが6月から8月、チョコボレース場が9月から11月となっている。「アトルガンの秘宝」発売と同時というわけではないのが残念だが、まったく新しいカテゴリの楽しみだけに大いに期待したいところだ。

 また、現役ユーザーにとって大きな問題となっている最大アイテム所有数も、「アトルガンの秘宝」で緩和される。現状80に制限されているモグハウスとは別に、「モグロッカー」という有料の貸倉庫が提供される。これはアトルガンエリアで契約を行ない、ギル以外のコストを継続的に支払う必要があるという。初期値は30個で、当初は50個まで拡張可能。アトルガンでしか取り出せないとすると、自ずとアトルガンミッション用倉庫ということになりそうだが、モグハウス、家具に続く、久々の倉庫拡張はユーザーにとってはありがたい要素だ。

【チョコボレース場】
2006年9月から11月を目処に実装が予定されているチョコボレース場。コースの両側には、観戦可能らしい客席もある。レースということは、移動速度は育成に応じてスケーラブルに変化するのだろうか。いち早い実装が待ち望まれる

【新モンスターたち(ブラックプリン、ケルベロス)】
ブラックプリン(左)は、別名フランとも呼ばれる軟体系のモンスター。ゲル状の肉体を持つという点ではスライム族に近いが、獲物を探す大きな眼とずらりと牙の並んだ伸縮自在の口を備えている。魔法を唱える個体も確認されている。スライム族以上にやっかいな相手になりそうだ。ケルベロス(右)は軍都ハルブーンを徘徊する三つ首の怪獣。都市拡張工事現場で溶岩の中から掘り起こされ、大暴れしていたところを後述するトロールの傭兵団長によって手懐けられたものらしい。三つ首のいずれかが常に腹を空かせており、いらいらして毒気を含む炎の息を辺り構わずまき散らすという。

【新モンスターたち(トロール)】
ゼオルム火山一帯に割拠し、アトルガン皇国に敵対している大柄な獣人。本来トロールは中央エラジアの険しい山岳地帯に住まう種族だが、その恵まれた体躯と勇猛さから、北方の巨人族や南方のミスラ族と共に古くから数多くの傭兵を輩出してきた。ゼオルム火山のトロールの先祖も、かつて皇国軍の下で活躍した、そうした傭兵の一団であったと考えられる。その後、彼らが主をモブリンに変え、現在の領地に住み着いた経緯は定かではないが、魔笛紛争が始まるまでは属領「ハルブーン傭兵団領」として歴代聖皇にも自治を認められていたようだ。彼らトロール傭兵は、ナフサを用いた焼夷兵器や量産に優れた鋳造甲冑など、モブリンの技術が惜しみなく注がれた近東蛮族中もっとも発達した装備を保有している上、苛酷な環境でも生きられるよう肉体強化手術まで行なわれていると云われており、今や皇都の最大の脅威となっている

【ゼオルム火山(Mount Zhayolm)】
皇都のあるマザカラ半島から、偃月海峡を挟んだ対岸に位置するザザーダ島とボゾルド島。その両島を形成した双子の活火山が、ゼオルム(地獄の裂け目)火山である。トロール傭兵が護るこの一帯は、かつては聖皇からハルブーン傭兵団領として自治を認められていた皇国属領のひとつであった。しかし、領地とはいえ、絶えず降り注ぐ火山塵と時折流出する火山ガスによって、ほとんど植物や動物が生育しない死の島であったため、魔笛紛争が始まるまでは使節以外に足を踏み入れる人間はなかったようだ

【ハルブーン(Halvung)】
ゼオルム火山の麓にある、トロールの傭兵団が築いた軍都。地上には耐熱板で覆われた防衛施設や兵舎が立ち並ぶが、主要施設は別途地下に置いているという。その理由はトロール傭兵の雇い主、つまり都市の主が、はるか昔ムバルポロスと袂を分かったモブリンの一派だからである。ハルブーンは、彼らの地下街を基礎としてトロールも住めるよう増築を重ねて形成された都市なのだ。なお、地下施設では、地熱を応用して、鋳物や宝石の製作、南方の薬用植物の栽培等が日夜行なわれており、都市の貴重な闇収入源となっているらしい

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※画面はすべて開発中のものです

□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.com/jp/
□「ファイナルファンタジー XI」のホームページ
http://www.playonline.com/ff11/
□関連情報
【3月10日】スクウェア・エニックス、「FF XI アトルガンの秘宝」の最新情報を公開
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【9月16日】スクウェア・エニックス、「ファイナルファンタジーXI アトルガンの秘宝」を正式発表
新ジョブ「青魔道士」、新エリア等を追加、ディレクターは小川氏に
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050916/tgs_ff11.htm

(2005年3月24日)

[Reported by 中村聖司]



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