スクウェア・エニックス、「FF XI アトルガンの秘宝」の最新情報を公開
「アサルト」の次は、蛮族軍の侵略から皇都を護る籠城戦「ビシージ」
4月20日発売予定
PS2版: 4,179円(単体)、8,190円(オールインワンパック)
Windows版: オープンプライス
Xbox 360版: 8,190円(オールインワンパック)
株式会社スクウェア・エニックスは、4月20日に発売を予定している「ファイナルファンタジー XI」拡張データディスク第3弾「アトルガンの秘宝」(英題:Treasures of Aht Urhgan)の最新情報を公開した。
今回は、新規コンテンツ「ビシージ」の紹介が中心となっている。ビシージの概要と、それを取り巻く両陣営の構成メンバーの情報が公開されている。バトル系の新規コンテンツは、前回の「アサルト」に続いてこれで2つ目であり、アサルトが敵拠点への襲撃をテーマにしているのに対し、「ビシージ」は敵の侵略を受けた皇都の防衛と、対極に位置するコンテンツだ。
なお、折しも本日(現地時間の10日)から、北米サンタモニカにて「ファイナルファンタジー XI」に特化した大規模なファンイベントが開催されている。ファン主体のオフラインイベントが盛んな北米地域ならではの催しだが、プロデューサーの田中弘道氏をはじめとした開発/運営チームによるQ&Aセッションが予定されているだけでなく、世界に先駆けて「アトルガンの秘宝」の体験会も行なわれる。
日本のユーザーからすると羨ましい限りだが、イベント開催中は日本のユーザーに向けて、ブログを使った情報提供も行なっていくという。今週末はこちらの投稿にも注目するといいだろう。
■ 友軍と共に敵の侵略から皇国を守り抜く籠城戦「ビシージ」
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市街で大乱戦が展開される新要素「ビシージ」。極めて刺激的な光景だ
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左がキキルン傭兵、右がゴブリン傭兵。彼らも仲間として共に戦ってくれる
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彼らが侵略軍のひとつであるマムージャ蕃国軍。いかにも剽悍であり、凶暴さと軍紀を兼ね備えた精強な軍隊だという
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2006年最初となる1月13日の情報公開で、マムージャとコカトリスの大軍がアトルガン皇国に向けて侵攻している、イベントシーンとも単なるイメージカットとも取れる意味深なスクリーンショットが公開された。弊誌では「新獣人マムージャの大軍がアトルガン皇国に侵攻!?」というサブタイトルを付けて紹介したが、どうやら本当に侵攻されてしまうようで、それを迎え撃つための新コンテンツが「ビシージ」である。
「ビシージ」(besiege)とは、英語で「包囲戦」を意味する言葉だが、「アトルガンの秘宝」では特に、皇都アトルガンまで蛮族軍の侵入を許した際に、皇国軍により発令される第一級戒厳令によって始まる市街戦、防衛戦のことを指している。前回の「アサルト」が冒険者の野心、意志で実施される能動的なコンテンツだとすると、「ビシージ」は敵の不意の侵攻に対応する受動的なコンテンツといえそうである。
主戦場となるのは、アトルガン皇国の人民街区。以前公開された紹介文には「市民権を付与されていない住民や市民権を剥奪された元皇民が暮らす、比較的新しい街区。都市の外周に位置しているため、常に獣人の脅威にさらされているようだ」とある。人民街区は、文字通り、獣人が侵入してくる危険な区域であり、冒険者にとって安全な区域は、残る辺民街区と皇民街区ということになりそうだ。
さて、ビシージの基本仕様は、街門を押し開け侵入してくる獣人軍を、傭兵である冒険者らを含む皇国軍が要所で食い止め、各個撃破すること。獣人軍の目的は、「封魔堂」と呼ばれる施設に安置されている「魔笛」の奪取であり、直接的には「封魔堂」を開く鏡を分け持つ五蛇将を狙ってくる。プレーヤーらは、手分けして五蛇将を護りつつ、無数の敵を撃破していかなければならない。
ビシージの大きな特徴となりそうなのが、傭兵である冒険者以外の「友軍」たちの存在だろう。友軍には、義勇兵、皇国兵、不滅隊隊士、ゴブリン傭兵、キキルン傭兵、そして先述した部隊長格となる五蛇将などが存在する。
兵科によって強さにばらつきがあるようで、一定の条件下で参戦するというエリート部隊の不滅隊隊士は新ジョブの青魔道士部隊だったり、ヴァナ・ディールの獣人モンスターとして馴染み深いゴブリンの傭兵は、戦況によっては裏切ることもあり、人間と共生する新獣人キキルンの傭兵はトラップが得意など、多種多様な混成軍になっている。味方のNPCと行動を共にするコンテンツは、これまでにも護衛クエスト、ガリスン、フェローシップクエストなど豊富に存在するが、「ビシージ」はその集大成的コンテンツといえそうだ。
対する獣人軍は、「マムージャ蕃国軍」と「死者の軍団」が公開された。マムージャ蕃国軍は、マムージャ戦士、マムージャ賢士を中核とした蛮族としてはしっかりした軍紀で統制されている軍隊で、マムージャ族に加え、コカトリス族のジズや、ドラゴンとヴァーミンの合成獣(キメラ)であるプークなどを引き連れる。
死者の軍団は、ラミアによって率いられたアンデッドの軍団であり、まったく損失を恐れない強引な人海戦術を特徴としている。編成は、ラミアを筆頭に、ラミアの近縁種メロー、ラミアに絶対的な忠誠を誓うクトゥルブ、総身に操屍の呪紋を施された骸骨ドラウガーなど。両軍とも個性的な特徴を持ち、皇国軍を苦しめる存在として立ちはだかることになりそうだ。
ビシージは多対多という点では「デュナミス」や「リンバス」に近いが、いずれも入場制限が課せられ、しっかりとした部隊統制が必要不可欠な上級者向けコンテンツなのに対し、ビシージは「現地にて武器を取って戦える者は強制的に徴用され、防衛の任に当たることを求められる」と、敷居の低さと間口の広さが大きな特徴となっている。
ビシージのきっかけとなる「獣人軍の侵入」はどのような形で行なわれるのか、最大参加人数は何人なのか、参加条件、成功報酬は何なのか、仮に魔笛が奪取されるとどうなってしまうのか、アサルトとの関連性はあるのか、などなど気になる部分は多いが、MMORPGにおける“不可能コンテンツ”のひとつと言われる「敵の侵攻」の常設化の試みは大きく評価したい。アサルトと並んで注目したい意欲的な新コンテンツである。
【義勇兵(Volunteer Soldiers)、皇国兵(Imperial Soldiers)】 |
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比較的目にする機会が多そうな友軍たち。義勇兵は皇都の住民から募った兵士で、正規の訓練を受けておらず、防具も不完全なため乱戦時に崩れやすい。皇国兵は、軍から高性能の武具を支給されており、訓練も行き届いている
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【不滅隊隊士(The Immortals)、五蛇将(Serpent Generals)】 |
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こちらはエリート兵。不滅隊隊士は、宰相直属の特殊部隊員で、一定の条件下で参戦する。青魔道士だけにどのような戦いをするのかが気になるところ。五蛇将は、皇都防衛を聖皇から託された5人の将軍。それぞれ皇国のシンボルである火、水、土、風、天の蛇のふたつ名を名乗ることを許されている。「封魔堂」を開く鏡を分け持っており、何がなんでも護るべき存在だ
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【マムージャ蕃国軍(Mamool Ja Savages)】 |
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マムージャ蕃国軍は、個々が得意の戦闘スキルを有するスペシャリストの集団。マムージャ戦士は、前線の戦闘を担当。マムージャ賢士は兵士の指揮と後方支援を担当。ジズは、もともとは補給物資の運搬に利用されていると言うが、気性の荒さから敵軍に向けて放たれることもあるという。ドラゴンとヴァーミンのキメラであるプークは、別名「風竜」と呼ばれ、高速で飛行し、強行偵察任務や風技を使った攪乱を得意とする
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【死者の軍団(Undead Swarm)】 |
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こちらはアンデッド族で編成された「死者の軍団」。頂点にラミアが君臨し、使い捨て可能なアンデッド族による人海戦術を得意とする。新登場のメローは、ラミアの近縁種と目される両棲のキメラ。暗碧海を住処としているが、時にラミアの要請に応え、水死者からなるアンデッドを引き連れて参戦する。人を惑わす美声が武器。アンデッドキラー持ちのナイトが活躍できそうな相手である
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【ビシージ(Besiege)】 |
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ビシージ中の人民街区の様子。軽く10体を上回る敵が確認できる。高低差や入り組んだ区画もあるようで、地形を活かした作戦が有効のようだ
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【ワジャーム樹林(Wajaom Woodlands)】 |
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「アトルガンの秘宝」で追加される新エリアのひとつ「ワジャーム樹林」。遠方には活火山が望め、広葉樹林が美しい。皇都の西部を覆う広大な森林地帯。「ワジャーム」とはアトルガン語で「豊穣なる」の意。北部バフラウ段丘と合わせて形成される大雨緑樹林帯は、巨大な巣を作る蜂や高速翼で滞空する鳥など樹林に恵まれた豊かな動物相がみられる。かつては、皇国軍の築いた監視塔と巡視帯の林道パトロールによって子供でも野苺狩りが楽しめる安全地帯だったが、現在では皇都侵入の格好のルートとして、林道がマムージャ軍に利用されているようだ
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□スクウェア・エニックスのホームページ
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□「ファイナルファンタジー XI」のホームページ
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http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050916/tgs_ff11.htm
(2005年3月10日)
[Reported by 中村聖司]
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