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価格/発売日:未定
ToAは先日幕張メッセにおいて開催された東京ゲームショウ2005において、電撃的、ゲリラ的に発表されたタイトルである。今回の情報公開は、改めて一般ユーザーにお披露目するといった意味合いが強い。必然的にTGS2005での既出情報が多いものの、本稿ではFF XIプレーヤー視点ならではの推測と考察、そして期待をたっぷりと交えつつ紹介していこう。
■ 中衛に属するジョブとして活躍できそうな“青魔道士”
そして今回の情報公開から、青魔道士は純粋な後衛タイプではなく、近接攻撃も可能なハイブリッドジョブであることが明らかになった。恐らく近接攻撃と魔法の比率においては赤魔道士に近く、パーティー内では中衛としての位置づけになりそう。青魔道士が得意とする武器は“湾刀”とのことで、これは既存の武器ではシミターやハルパー類に相当する。よって近接攻撃能力に限って言えば、比較的シーフに近いのではないだろうか。 続いては青魔道士のバックグラウンドストーリーについてだが、“近東の国アトルガン”にて継承される伝説の魔法剣士ということらしい。この設定から予想する限り、ジョブ取得のクエストは、例えば忍者や侍におけるノーグのような、ToAの新エリアに密着した内容だと思われる。実装直後はプレーヤーが押し寄せるのは確実だが、読者の中にはここで、かつての侍ジョブ取得やフェローシップクエスト遂行時の長蛇の列を思い出す人もいるかもしれない。次回こそは何らかの混雑緩和手段を期待したいところだ。
TGS2005で青魔道士が発表されてから、筆者がFF XIプレーヤー間の動きを見ていて感じたのは、ゲームを盛り上げるためのカンフル剤として、ジョブの追加は最高の素材であるということ。ひとつ前の拡張データディスク「プロマシアの呪縛」は、メインコンテンツのミッションが、ハードコア向けの仕様な上に、新ジョブも追加されなかったため、ライト層の多くは「いったいFF XIはどこへ向かってしまうのだろう?」と不安がっていたはず。しかし現在のプレーヤーの青魔道士にかける期待だけでも、少しづつFF XIが全体として明るい方向へ向かっているように見える。実装時の青魔道士が、これらの純粋な期待を裏切らない仕様であることを心から望みたい。
■ 「アトルガンの秘宝」では主に“近東”を舞台とした新エリアが追加 画像の中で最初に筆者の目を引いたのが、まるで“ボヤーダ樹”にも似た景観の薄暗いエリアである。樹木のように見えるのは実は建造物の一部で、辺り一面に苔や奇怪な植物がびっしりと生えている。 一帯は霧のような表現で覆われ、遠くまで見通すことが難しくなっているが、石造の柱が林立し、上部からシダのような植物が垂れ下がっているところを見ると、屋内エリアのようにも映る。
続いて紹介するのは、日本の紅葉を連想させる屋外エリアである。エリア一帯には色とりどりの紅葉樹が咲き誇り、明るく澄み切った秋をイメージさせるエリアとなっている。近東にあるというアトルガンの詳細はまだ不明だが、インドやイスラム圏の雰囲気も織り交ぜたオリエンタルな世界観なのだろうか。
最後は船に関するエリアの2箇所。この内の1枚は着港する間際で、遠くに見えるのはアトルガンの港町だろう。アトルガンは大陸から見て東の方向に位置しており、また船の外観も含めて推測すると、ToAの導入時に“マウラ”からの定期航路が一本追加される可能性は高い。ここで複数の航路で共有される港というと、“ビビキー湾”が思い出されるが、今度はもう少し短い運行間隔を、と望む人は多いだろう。 もう1枚の画像は、いかにも船の墓場といった趣の不気味なエリアである。奥には船の残骸が見えるものの、まだ推進できる船もあり、きっとあまり歓迎されない方法でプレーヤーに関わってくるのだろう。そして船の様式が違うことから、アトルガン以外の異なる文化圏の存在を匂わせる。 今回メーカー側から提供された素材は、画像が9枚のみという内容であるため、かなり憶測の入り交じった記事となっているのは容赦願いたい。ちなみに、プロマシアミッションを進めたFF XIプレーヤーであれば、本稿を読んでひとつの疑問点が思い浮かぶだろう。そう、“近東の国アトルガン”と“ひんがしの国から来たテンゼン”との関連性である。FF XIはこれまで、実にさりげない形で次期拡張ディスクの伏線を張るケースが多かったため、今回についても何らかの関連性があってもおかしくはない。いったい実装時のアトルガンがどのような形で登場するのか、今から気になるばかりである。
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□スクウェア・エニックスのホームページ (2005年9月30日) [Reported by 川崎 政一郎:kawasaki@ln3.jp]
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