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【第9回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展】
会場:東京都写真美術館
「文化庁メディア芸術祭」は、コンピュータグラフィックス、アニメーションなどの映像作品のみならず、インタラクティブアートからゲームなどの娯楽品まで幅広い作品が対象となっている。これらをアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの各部門に分け、それぞれの審査委員が受賞作品を決定する。1,797作品の応募があり、うち1/4が海外からの応募作品で、「同芸術祭が海外でも定着した」としている。 昨年の「文化庁メディア芸術祭」では、エンターテインメント部門においてゲームボイアドバンス用ソフト「まわるメイドインワリオ」、ニンテンドーDSに搭載されている「ピクトチャット」、プレイステーション 2用ソフト「鬼武者3」のオープニングシネマティクスなどが受賞しており、ゲームというジャンルが目立つ存在だったが、今年は残念ながらニンテンドーDS用ソフトの「ニンテンドッグス」が優秀賞を受賞するにとどまった。 エンターテインメント部門の審査委員の主査を務める中島信也氏は総評の中で「ゲーム全般をみると今後もっと新鮮な感動を期待したいところである」と厳しい意見を述べている。「ニンテンドッグス」の優秀賞受賞の理由については「思わず『かわいい』と心を動かす表現力が評価された」としている。 受賞作についてはすでに発表されており、弊誌でもお伝えしているとおり。11作品の推薦作品があるが、エンターテインメント部門でもさらに細かく分けられているジャンルの中で、映像部門では1月にソニー・コンピュータエンタテインメントから発売された「ルール オブ ローズ」が推薦作品として出展されている。これはその映像部分が特に評価されたと言うことだろう。 東京都写真美術館では受賞作品だけでなく、推薦作品についても展示されている。ゲーム作品の場合、自由にプレイすることができる。昨年の経験からすると会場内はかなり混雑する。受賞作の出展は、各ゲームタイトルにつき1台ずつなので、プレイするのは難しいかもしれない。なるべく早い時間に会場に足を運んだ方が良いだろう。
ちなみに推薦作品も含めて出展タイトルの中で注目なのは、唯一の未発売タイトルとなるニンテンドーゲームキューブ用「大玉」だ。マイクデバイスが取り付けられており、コントローラだけでなく声も使ってゲームを進めることになる。そのゲーム展開は全てが同時に進行しているため、はじめは戸惑うかもしれない。しかし、ゲームをプレイする前に流れる説明をきちんと聞いておけば対処できる内容となっているので、是非ともチェックしていただきたい。製作は株式会社ビバリウムの斎藤由多加氏。ちなみに斎藤氏は「文化庁メディア芸術祭」エンターテインメント部門の審査委員も務めている。
2005 Nintendo
□「文化庁メディア芸術祭」のホームページ (2006年2月23日) [Reported by 船津稔]
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