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「文化庁メディア芸術祭」開催 |
会場:東京都写真美術館
文化庁メディア芸術祭実行委員会は、2月25日から3月6日まで東京都写真美術館において「文化庁メディア芸術祭」を開催する。前日となる24には、受賞作品への贈賞式が開催された。
「文化庁メディア芸術祭」は、Web・ゲーム・CG・マンガなどといった幅広い分野においてメディア作品を表彰し、幅広く紹介することを目的に設立された。今回は第8回目となり、アート部門、エンターテインメント部門、アニメーション部門、マンガ部門の4部門に分け、約1,500本の作品から受賞作品を選抜している。会期中にはこれらの作品が東京都写真美術館に出展されるほか、制作者によるシンポジウムなどのイベントも開催される。
ゲームを対象としているエンターテインメント部門の大賞は、カートリッジに回転センサーを搭載した任天堂のゲームボーイアドバンス用ソフト「まわるメイドインワリオ」が受賞した。受賞理由は「回転センサーによって、ゲーム機自体を全く別の遊び道具に変えてしまった斬新さ」が評価された。
贈賞式に出席した「まわるメイドインワリオ」開発チーム代表の阿部悟郎氏は「どうもありがとうございます。今日はチームの代表ということでここに立っていますが、このゲームはスタッフ一人一人のアイディアが凝縮されたようなゲームですので、スタッフ一同この受賞を喜んでおります」とコメント。また「ゲーム自体をやらない人もこの機会に興味を持っていただけるとすごく嬉しい」と、ゲームをプレイしない人達へもアピールした。
エンターテインメント部門での優秀賞は、倉澤幹隆氏が「鬼武者3 オープニングシネマティクス」で受賞したほか、、任天堂の「ピクトチャット」も受賞している。このほかゲーム関連では、推薦作品としてカプコンの「バイオハザード4」、「Killer7」、「モンスターハンター」、タイトー「ラクガキ王国2 魔王城の戦い」、ソニー・コンピュータエンタテインメント「爆封スラッシュ! キズナ嵐」、テクモ「NINJA GAIDEN」、セガ「甲虫王者ムシキング」、コナミ「メタルギアソリッド3 スネークイーター」、フロム・ソフトウェア「O・TO・GI~百鬼討伐絵巻~」、任天堂「大合奏! バンドブラザーズ」のタイトル名があがっている。
エンターテインメント部門の選考にあたったのは、CMディレクターの中島信也氏、株式会社ポケモンの石原恒和氏、ビバリウムの斎藤由多加氏、セガR&Pクリエイティブオフィサーの鈴木裕氏、アートディレクターの宮崎光弘氏の5名。鈴木裕氏は「受賞作品集」において講評として「新しいチャレンジや、強い個性を持った作品は少なく感じた。強いオリジナリティを持った多くの作品の土壌から、新しいマーケットが生まれることを考えると、今年以上に来年は、チャレンジャブルな作品の応募を望む」と寄せている。
(2005年2月24日)
[Reported by 船津稔]
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