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ワールドクラブ チャンピオンフットボール
セリエA 2002-2003 Ver.2.1

連載【SIDE-B:第4回】

  • ジャンル:スポーツ(サッカーゲーム)
  • 発売元:セガ
  • 操作デバイス:カード移動、戦術ボタン×5、データ表示ボタン、シュートボタン、キーパーボタン
  • 構成:サテライト席8席+メインモニター
  • 料金:1プレイ300円、2プレイ500円
  • 稼動日:稼動中

【ゲームの内容】

 イタリアのサッカーリーグ「セリエA」を題材にしたサッカーゲーム。ジョイスティックなどで選手を直接操作するのではなく、フィールド上に“実在する選手のカード”を配置して、それを動かしたり、戦術ボタンで指示を与えながらプレイする。練習と試合を繰り返しながらチーム経験を積み重ねていき、チームを強化してカップ戦での勝利を狙う。試合後には選手カードが1枚排出される。



 SIDE-B連載4回目となる今回は、FWの選手紹介を中心に紹介していくが、それと同時に「連携」についても補足しておきたいと思う。連携が良ければ、パス突破戦術(スルーパス)の成功率が高くなる。このパス突破は、単独ドリブル突破、サイド攻撃に続く第3の攻撃として、今回のバージョンでは非常に有効。できるだけ意識して使えるようにしよう。

※注 …… 本記事の内容は、あくまでも筆者自身がプレイして感じたことに基づいて記述しているものです。状況やカードなどさまざまな要因により、記事どおりにすべてが機能するわけではないことを、あらかじめお断りしておきます。


■ 連携の重要性~連携が良いと、どんな得があるのか?

 現在のバージョンは、連携線が表示され、親善試合でズームアップされるため“連携の良し悪し”がわかりやすい。よって、連携重視でチームを組み立てたくなるのは必然の流れといえる。最高の黄金連携になると、何かもの凄いことが起こるような気がしてくる。

 では実際に、連携がよいと、どんなことが起こるのだろうか。せっかくの黄金連携も、その有利な点がわかっていなければ宝の持ち腐れになりかねない。守備時においては、連携が良いとオフサイドトラップがかけやすい、などの利点がある。しかし今回は、より明確に連携が活きる“攻撃面”について考察してみよう。

【連携が良ければボールを失いにくい】

 黄金連携になったときに目立つのは、高速パスが出ることだ。ときおり異常に速い横パスを出すことがある(選手が反応しきれず、タッチに出てしまう場合もあるのは御愛嬌)。またパスの速い遅いに関わらず、トラップがぴたりと決まるのも特徴。ダイレクトパスも出しやすくなる。

 パスのスピードが速ければ、相手選手が近くにいてもパスを取られにくい。またトラップが短ければ、やはり相手にボールを奪われにくくなる。つまりパス交換を多くしても、連携がよければパスを取られにくいということが言える。これは自陣でボール回しをするときにも言えることだ。

 ただし、パス交換だけしていても“ゴールまで奪えるかどうか”というと微妙である。パスをつないでゴールを陥れるのは可能だが、それには戦術ボタンを臨機応変に使い分ける必要がある。

【連携が得点に結びつく場面とは?】

 一番わかりやすいのが、クロスをダイレクトでシュートする場合だ。ダイレクトシュートの決定力は、連携が高いほど確率が上がる(ちなみにグラウンダーのパスを、トラップせず撃つ場合もダイレクトシュート扱いとなる)。しかしこれは、クロスの質、FWの能力、チームグラフがどこに振りきっているかなどにも左右されるので注意したい。

 また、今回のバージョンで非常に重要なのが“スルーパス”である。連携が良いほど、縦パスから抜け出しやすい。黄金連携ならば、逆回転のかかったロビングパスが炸裂し、一発で相手ディフェンスラインを切り裂くことも可能。これは黄金連携特有のパスで、なおかつ一部の選手でないと見られない。今バージョンではこれまでに比べ、縦パスからのチャンスメイクは非常に有効になっている。

【連携と、第3の戦術~パス突破(スルーパス)戦術との関係】

 ここで強調したいのは、せっかく黄金連携を使うならパスで相手を崩すことを考えたい、ということだ。いつも同じパターンで単独ドリブル突破をしたり、同じサイドに振ってクロスを上げるのでは限界がある。カード移動でマークされたり、フォーメーションの相性が悪いとじり貧になりやすい。黄金連携を活かすなら、パスをつないで突破することを考えよう。

 今回のバージョンでは、縦のラストパス(スルーパス)の精度が格段に上がっている。以前のバージョンでは、両サイドFWの中央への縦パスは、キーパーに楽に取られてしまう精度の低いものだった。しかし今回のバージョンでは、この縦のラストパスでしばしば決定的なチャンスが訪れる。サイド攻撃、単独ドリブル突破だけでなく、前線でのパス交換からスルーパスを狙うのが有力な戦術なのだ。この具体的な方法は、前回の連載(SIDE-B:3回目)で紹介しているので参考にしてほしい。

中央のFWから、サイドのFWにスルーパスを出すパターンもある。相手のDFラインが中央に引きつけられていれば、サイドのスペースにFWが走り込んでくれる
相手DFの頭上を越えて背後に落ちる、バックスピンのかかったロビングパスが炸裂。この黄金連携パスが決まれば、1発でディフェンスラインの裏を取れる



■ 選手紹介・FW編

 ここでは、今バージョンにおける選手のインプレッションを紹介していこう。現バージョンでは、基本的な選手の性格は以前のバージョンと変わっていない。しかしテクニックとスピードが重視されているため、使い勝手の良くなった選手もいる。今回は3TOP戦術を前提に、FWの各選手について詳細に解説をしていく。

【センターFWについて~突破とボールキープ能力がポイント】

【ウェア】
 3TOPのセンターに置くFWは、単独突破能力が高くボールを安心して預けられるFWが望ましい。単独ドリブル突破に優れているのは、ウェア、カジラギ、クライフェルト、シェフチェンコの4人。この4人の突破能力は、かなりずば抜けたものがある。

 単独突破最強ともいわれるウェアは、パワーとスピードに優れ、テクニックもそこそこある能力の高い選手だ。ただし前線でフラフラと動き回るため、戦術の枠にはめこむのは困難。周りを活かすプレイも苦手なため、2TOP以上で使うのは難しく、やはり単独ドリブル突破をベースに戦術を組み立てたいところ。味方選手を近くに置かず1TOPにして、周りに広いスペースを与えよう。相性のいいネドベドを組み合わせれば“鬼に金棒”といった感じだ。

 カジラギは強力なパワーとドリブルスキルで突破していくタイプ。くせがなくゴールを目指して一直線に進んでいくため、非常に使いやすい。しかしそのぶん、単独突破に頼ると攻めが単調になり、対応されると完封される危険もある。クロスからの競り合いにも強いので、サイド攻撃も視野に入れていこう。連携の相性から、アンリ、ラヴァネッリと組ませる人が多くなるはずだ。

 クライフェルトは、パワ-とテクニックを兼ね備えた選手。テクニック値の高さを裏付ける、ヌルヌルしたドリブルで相手を突破する。どんなに強力なDFもテクニックで抜ける可能性があるが、ドリブルスピードが微妙に遅いのでDFにまとわりつかれやすい。中盤にしばしば下がってくるという特徴もあるため、その性質を熟知して戦略を立てていきたい。

 シェフチェンコはスピードで突破するタイプ。計算しにくい面もあるが、一瞬の相手の隙を見逃さないため、どんなフォーメーションにも対応できる。また運動量が多く、前線からのボール奪取をしばしば見せる。センターFWで使うのがベストだが、スピードを活かし、サイドに配してもいいだろう。

 そのほかに、U5で使う場合の有力なセンターFWはラヴァネッリ、ビエリ、コバチェビッチといったところだ。

 ラヴァネッリは、ドリブルした状態で相手DFに突っ込ませるだけでは、上記の4選手に及ばない印象がある。しかし瞬間的な抜け出すスピードに優れ、ルーズボールの競り合いに非常に強いのが脅威。前線に張らせておき、クロスに合わせたり、スルーパスでスペースに走り込み、競り合いに持ち込むと強さを発揮する。ボールへの執着力が高いので、前線からボールを追いかけるプレッシャーも相当なものだ。

 ビエリも競り合いに強く、ラヴァネッリと同様の戦術に対応できる。ラヴァネッリに比べスタミナ面で不安は残るが、周りのFWを活かせるのが強み。どんな戦術にも対応でき、連携もとりやすい。ロナウド、クリンスマンとの相性の良さは魅力だ。

 いっぽうコバチェビッチはあまり話題にならないが、実力の高いFW。クロスからのヘディングが強く、前線で動き回りつつそこそこ突破もできる。アンリとの相性が良いのも強みのひとつ。

【カジラギ】
【シェフチェンコ】
【ラヴァネッリ】
【コバチェビッチ】


【サイドFWについて~スピードとテクニックがポイント】

【ネドヴェド】
 サイドには、テクニックに優れ足の速いFWを置いておきたい。サイド突破からのクロスや、走り込んでのシュートが得意な人材が求められる。今バージョンでは、サイドから中央へのスルーパスも重要な得点源。ドリブルスキルだけでなく、パスセンスもあったほうがベターだ。

 理想の人材は、ネドヴェド、ロナウド、アンリといった選手。ネドヴェドはMF扱いだが得点能力に優れ、左サイドを駆け上がってからのシュートが強烈だ。サイドに流れる判断が速く、相手サイドハーフを巧みにかわして突破してくれる。またスタミナ満点で、守備力が高いのもいい。守備時には中盤でボールを追い、ボールを奪ったらFWの位置にカード移動して、サイドを攻め上がる戦法が使える。

 ロナウドとアンリは、テクニックとスピードを活かしたドリブル突破が得意。得点感覚も超一流のため、攻撃的なサイドとして活躍するはずだ。使い勝手は微妙に違うので、ぜひ自分の手で使ってその性格を体感してほしい。

 上記の3人以外に有力な人材が、クリンスマン、マンチーニ、リヴァウド、クリンスマン、トッティといったところだ。

 クリンスマンは、フィジカル、ドリブル突破能力はさほどでもない。しかしあらゆるシュートに最高レベルの決定力を誇り、一瞬の隙に走り込んでシュートを放つ。

 マンチーニは攻撃の組み立て役として活躍する。シュートの決定力は超一流どころと比べるとやや落ちるが、そのぶんサイド突破能力、パスの判断力に優れている。FWながら積極的に守備に参加するので、やや低めに配置するといい。カシラギ、ネドベド、キエーザら、連携の取りやすい有力選手が多いのもポイント。

 リヴァウドはテクニックの高いFW。スピード値は高いが、ボールを持つとドリブルスピードは遅くなるのでサイド突破にはあまり向かない。しかしパスセンスが非常に高く、決定的なスルーパスをしばしば出すのが魅力。意図的にスルーパスを狙っていこう。ロナウドと相性がいいのを活かしたいところ。

 トッティはテクニックが高く、各種セットプレイをすべてまかなえるのが強み。決定的なラストパスをしばしば出すので、攻撃の組み立て役として使うといい。しかしあまりドリブル突破しようとする意識がなく、ディフェンスにも思ったほど加わらない。この欠点をどのようにフォローするかがポイントとなる。

【アンリ】
【クリンスマン】
【リヴァウド】
【トッティ】


【白FWについて ~3TOPの1人分を補う強力なFWを探そう】

【キエーザ】
 今度は、白の有力FWについてまとめて紹介しておこう。御三家ともいえる有力白FWが、旧白アドリアーノ、デルベッキオ、キエーザである。白アドリアーノの突破はATLE級で、白カードながらセンターに張らせてレア系DFと勝負できる。デルベッキオはクロスを上げさせてもいいし、あらゆるバリエーションのシュートが得意。しかし、この3人の中で特に躍進したのがキエーザ。ドリブル突破能力が前バージョンより上がっており、サイドを切り裂いて強烈なシュートを打つ。

 さて、U5チームで大会を目指すようなプレーヤーなら、これ以外の白FWは眼中にない人も多いと思う。しかし使っているのが少数派で、上記のFWと遜色のないプレーヤーを3人あげておこう。それがジラルディーノとファブリーニ、ルカ・トニだ。この3人はSIDE-A担当の北村氏の推薦を受け、筆者がその実力をしっかりと確認した選手である。

 ジラルディーノはスキルが「スーパーサブ」、スタミナ値も13と低いので、後半投入するのが基本の使い方。POW14、TEC13とさほどでもないが、ドリブルが足に吸い付いているのでなかなかボールを奪われない。しかも不思議なオーラをまとっているかのごとくパワー型DFのチェックをすり抜け、ドリブルで抜いていくことも可能だ。エリア内シュートの決定力はもちろん高く、ヘディングも強力。さらに周りを活かすプレイが可能なのが魅力になっている。ジラルディーノはスタミナ値、スピード値こそ使用感に近いが、ほかの数値は+2くらいで考えたほうがいい。いやむしろ数値に関係なく、ピッチに波乱を巻き起こしてくれる選手だ。

 かって北村氏がこの連載で取り上げたことがあるファッブリーニは、OFF値が14だけに注目する人は少ない。しかしエリア内シュートは強烈で、使用感ではOFF17くらいの印象。パワー値は 15とまあまあだが、実際に競り合いになるとそれ以上の強さを発揮する。スピードはないものの、ライン裏に抜け出そうとする意識は持っている。前線に張らせることができる貴重な人材で、控えにおいても、モチベーションがあまり下がることはない。

 ルカ・トニの決定力も高い。スタミナはさほどないが、高い打点のヘッドと強烈なシュートで、安定した実力を発揮する。同じパワー型であるファッブリーニよりスマートなスタイルで、味方を使うこともできるのがいい。

【アドリアーノ】
【ジラルディーノ】
【ファッブリーニ】
【ルカ・トニ】


【テクニック重視の恩恵を受けたFW ~趣味チームで試そう】

【サビチェビッチ】
 U5で使うにはやや不利だが、今回のバージョンでパワーアップしたFWを紹介しておこう。テクニックが重視されるようになり、TEC値が高めの選手はのきなみ使いやすくなっている。

 サビチェビッチは相変わらず経験値の溜まり方が遅い。しかし前バージョンよりも、序盤のシュート力が上がっているので助かる。経験値が溜まってくるとシュートの精度がさらに上がり、ミドルシュート、ダイレクトシュートの決定力が非常に高くなる。特にクロスからのヘディング、ダイレクトボレーは全選手中最高クラスの決定力といってもいいほど驚異的。ドリブル突破にも期待できる。

 サイドFWとしてU5に入れても活躍しそうなのがオルテガ。パワーがないので見向きもしない人が多いと思うが、今バージョンでは侮れない。スピードとドリブルスキルは全選手中トップクラスで、白のサイドバックで完璧に止めるのは困難だ。相性のいいビエリなどと組み合わせれば、その資質が活かされることだろう。

 レコバ、デルピエロ、シニョーリといったテクニックの高いFWも、戦力として十分計算できるようになっている。ドリブルのキープ力が上がり、テクニックでDFを抜ける可能性が出てきたのは大きい。

 旧カードではミロシェビッチが隠し球的な存在。POW18、TEC15の実力を発揮し、ボールを簡単には奪われない。かって前年度ではスピード不足とシュートの決定力の低さに泣いたが、今バージョンではどちらも改善されている。ヘディングも強いため、趣味チームなら十分に活躍するはずだ。

 そのほかアスプリージャ、ゾラ、ジョルカエフ、スキラッチ、ミヤトビッチなどもパワーアップしたと思われるが、筆者はまだ未使用。ぜひ皆さんの手で、光り輝かせてほしい。ちなみにジーコ、バッジョといったファンタジスタについては、中心選手として活躍させるにはまだ辛いと筆者は感じた。それでも前バージョンで使っていたプレーヤーなら、パワーアップしていることを如実に感じられるはずだ。

【オルテガ】
【デルピエロ】
【シニョーリ】
【ミロシェビッチ】



■ 新規選手カード ~選手紹介その4~

 ここでは新たに追加された選手カードの中から、ピックアップしてその印象を紹介していく。第4回目となる今回は、フローリン・ラドチョウ、ミラン・ラパイッチ、ミカエル・シルヴェストル、ウラジミール・ユーゴヴィッチの、4人の選手を紹介していく。今回紹介する選手は、どれもが実力者ぞろいだ。


所属クラブ:ミラン1993~1994 背番号:9 ポジション:FW 生年月日:1970/3/17 身長:1m78cm 体重:75kg 国籍:ルーマニア 特殊能力:ゴールへと導くトラップ
【フローリン・ラドチョウ】

 俊足を活かした突破で活躍したルーマニア代表FW。ディナモ・ブカレストで活躍し、'90年W杯に出場。その才能を認められ、'90年にセリエAバーリに移籍する。その後ヴェローナ、ブレシア、ミランと渡り歩くが、思うような結果を残せなかった。ミラン在籍時代、トヨタカップで来日した際には、パパンと組んで出場を果たしている。W杯では3度にわたって代表に選ばれ、米W杯では4ゴールを決めてベスト8進出に貢献。ハジ、ポペスクらと組んだこのチームは、強豪アルゼンチンを破るほどの好チームであった。

 WCCFの新規追加カードの中で、エース的な存在のFW。シュート精度、スピード、パワー、テクニックとすべてに平均以上の力を持つFWで、非常に使いやすい。マニアックなように思われがちだが、筆者の個人的な印象としてはむしろ、初心者向きのFWではないかと思う。クロス精度も高いので、サイドに使ってもいい。

 しかし、最終ラインから抜け出してシュートに持ち込む感覚があるので、中央付近で使ったほうがその能力がより発揮できる。ただしシェフチェンコ、カジラギといった強力FWに比べると、あらゆる面で突出したところはほとんどない。使い勝手がいいのは確かだが、過大評価は禁物だ。


所属クラブ:ペルージャ1996~2000 背番号:11 ポジション:FW 生年月日:1973/8/16 身長:1m83cm 体重:83kg 国籍:クロアチア 特殊能力:疾風の左サイド突破 OFF16 DEF5 TEC15 POW16 SPE17 STA14 TOTAL83
【ミラン・ラパイッチ】

 サイド突破を得意とする、クロアチア代表のレフティ。中田とペルージャ時代のチームメイトで、日本でもよく知られている。母国でリーグ優勝などの実績を残し、'96年からペルージャに移籍。'98~'99シーズンでは、中田と絶妙なコンビネーションを見せてチームに貢献した。その後、トルコのフェネルバチェに移籍して1年目から活躍。日韓W杯ではイタリア戦で鮮烈な勝ち越しゴールを決め、その力を世界に知らしめた。

 WCCFでもリアルと同様、左サイドのスペシャリストとして活躍する。この選手を最初に使って気になるのは、その経験値の溜まり方の遅さとモチベーション維持の難しさ。経験値の溜まり方は、全選手中でも最も遅いレベル。50試合以上経過しないと、本来の能力を発揮できない。しかも先発をはずすと不調になりやすいので、コンディション維持に気を使わねばならない。

 しかし経験値が溜まってくれば、サイドFWとしてその能力は高い。ドリブルテクニックで巧妙に相手をかわし、カーブをかけたクロスを上げてくれる。そのうえに侮れないのが、サイドからスルーパスを出す能力を持っていること。この点ではツィーゲらを上回っている。シュートの精度はLEとしては少し物足りないが、ウイングと考えれば及第点だろう。スタミナ不足なので、基本的にハーフ限定で使ったほうがいい。


所属クラブ:インテル1998~1999 背番号:24 ポジション:DF 生年月日:1977/8/9 身長:1m84cm 体重:82kg 国籍:フランス 特殊能力:ダイナミックな守備戦術 OFF12 DEF16 TEC12 POW17 SPE15 STA16 TOTAL88
【ミカエル・シルヴェストル】

 サイドバック、センターバックと幅広いポジションで活躍する、フランス代表DF。'95年、母国リーグのレンヌでデビューを果たす。その高いポテンシャルにインテルが目をつけ、'98年に獲得に動く。しかしイタリアではその戦術に溶け込むことができず、'99~'00シーズンにプレミアリーグのマンチェスター・Uに移籍。当初こそ不安定さを指摘されたが、2年目にはサイドバックのポジションでレギュラーの座を不動のものとした。並み居るスターが揃うフランス代表入りも果たし、これからの活躍が期待される選手のひとりである。

 WCCFではジャンニケッダやクリバーリを思わせる、からみつくようなディフェンスが特徴となっている。あっさり抜かれることは少なく、抜かれかかっても背後からしつこくボール奪取を試みる。サイドバックで使っても優秀だが、そのしつこさと攻撃センスを活かすならサイドハーフがお薦め。守備的MFを低めのサイドに置く戦術ならば、最適の人材として活躍する。

 前述したように攻撃センスは高く、クロスの精度も優れている。特にシュートの破壊力は特筆もの。絶妙のタイミングで上がってくるので、チャンスがあればミドルシュートを狙わせるといいだろう。追加選手の中では、間違いなく上位にランクされる実力の持ち主。ちなみにユーゴヴィッチとは連携が良く、組ませると鉄壁の中盤を演出する。


所属クラブ:ユベントス1995~1997 背番号:18 ポジション:MF 生年月日:1969/8/30 身長:1m79cm 体重:76kg 国籍:セルビア・モンテネグロ 特殊能力:幅広い攻撃参加 OFF13 DEF13 TEC16 POW14 SPE15 STA19 TOTAL90
【ウラジミール・ユーゴヴィッチ】

 ミッドフィールドならどこでもこなす、ユーゴスラビア出身のユーテリティプレーヤー。渡り歩いたチームで数々のタイトルを獲得した、真の実力を持った選手である。

 母国のレッドスターベオグラードでデビューし、サビチェビッチ、ミハイロビッチらとともにリーグ優勝を果たす。その勢いはとどまることを知らず、'90~'91シーズンにはチャンピオンズカップ、トヨタカップを制し、チームの黄金時代を招来した。

 '92年にはセリエAのサンプドリアに移籍し、ユベントス、ラツィオ、A・マドリード、インテルを渡り歩く。ユベントス時代にはチャンピオンズリーグ優勝、スクデッド獲得に多大な貢献を果たした。いっぽう自国代表としては、内戦の影響で長らく国際試合とは遠ざかったことが惜しまれる。

 WCCFでは、攻守にバランスの取れたMFとして活躍する。ボールへの執着力が高く、豊富な運動量でピッチを駆け回りチームに貢献する。動き回るタイプだが、スタミナは豊富なので交代を心配する必要はない。守備はしつこくチェックしてボールを奪い取るスタイル。また守備力以上に、ボールキープ力、パスセンス、攻撃力に見るべきものがある。

 そこで前目のポジション、特にトップ下に配置するのがお薦めだ。WCCFのトップ下には守備力と運動量が要求されるため、ジダン以上の適性を発揮するはず。こぼれ球に絡んでシュートまで持ち込むセンスも非凡で、ここぞというときに得点が期待できる。地味ではあるが、使い方次第で非常に頼れる存在となる。

【参考書籍】
ワールドサッカー すごいヤツ全集 フットワーク出版社
最新版 ワールドサッカー すごいヤツ全集 フットワーク出版社


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□セガのホームページ
http://sega.jp/
□「WCCF」公式サイト
http://www.wccf.jp/
□関連情報
【2月25日】ピックアップ・アーケード:「WCCF 2002-2003 Ver.2.1」SIDE-A:第4回
http://watch.impress.co.jp/docs/20050225/wccf.htm
【2月18日】ピックアップ・アーケード:「WCCF 2002-2003 Ver.2.1」SIDE-B:第3回
http://watch.impress.co.jp/docs/20050218/wccf.htm
【2月4日】ピックアップ・アーケード:「WCCF 2002-2003 Ver.2.1」SIDE-A:第3回
http://watch.impress.co.jp/docs/20050204/wccf.htm
【1月28日】ピックアップ・アーケード:「WCCF 2002-2003 Ver.2.1」SIDE-B:第2回
http://watch.impress.co.jp/docs/20050128/wccf.htm
【1月21日】ピックアップ・アーケード:「WCCF 2002-2003 Ver.2.1」SIDE-A:第2回
http://watch.impress.co.jp/docs/20050121/wccf.htm
【1月14日】ピックアップ・アーケード:「WCCF 2002-2003 Ver.2.1」SIDE-B:第1回
http://watch.impress.co.jp/docs/20050114/wccf.htm
【2004年12月20日】ピックアップ・アーケード:「WCCF 2002-2003 Ver.2.1」SIDE-A:第1回
http://watch.impress.co.jp/docs/20041220/wccf.htm

(2005年3月4日)

[Reported by 石井ぜんじ]


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