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★ピックアップ アーケード★
WCCF新バージョン連載【SIDE-A】最終回は、Ver2.1稼動日から本日までプレイした感触をもとに、筆者的に「コレは!」と感じられたレギュラーカード選手をご紹介したい。以前のバージョンでも同様の記事(2004年9月掲載)を展開しているが、今回はプラスアルファということで、なるべく重複しないよう選手をピックアップしてみた(一部重複する点は、平にご容赦されたし)。なお、漠然と「この選手、いい感じだよ」などとオススメするのも問題ありかと思われるため、ある程度起用されるシチュエーションを想定してご紹介する。 念のため前置きしておくと、筆者の「コレは!」は「スゲー」とか「超ツエー」では無いことに注意していただきたい。さらには、チーム経験値が溜まらないと相応のパフォーマンスを発揮してくれない点も付け加えておく。さもないと、多くの場合「なに考えてオススメしてんだよコラ」となりかねないからだ。
そして……当然ながら、紹介している内容は「これがベスト」という意味ではない。フォーメーション、起用法など、さまざまなプレイスタイルを模索するうえで、ほんの少しでも参考になればという想いから付け加えた程度にすぎない。僭越ながら、読者の方々の「WCCFライフ」のお役に立てば幸いだ。
※注 …… 本記事の内容は、あくまでも筆者自身がプレイして感じたことに基づいて記述しているものです。状況やカードなどさまざまな要因により、記事どおりにすべてが機能するわけではないことを、あらかじめお断りしておきます。
■ FW編 《くさびとなる選手》
たとえば、数多いるポストプレーヤーのなかでもトップクラスの安定感をほこるコラーディ。シュートの威力と精度には問題ありだが、ボールの出しどころ、くさびとなっている間に相手DFラインの裏が狙えるFWや2列目の選手などを考えて配置すれば、きちんと活躍してくれる。 諸条件により常に同じ結果が得られるとは限らないが、チームグラフの攻撃を高めておけば、本人が見たらマジギレしそうな貧弱シュートの底上げも可能。それでもボテボテシュートは減らないが、ヘディングなどダイレクトプレイの威力と精度が向上するため、サイド攻撃も視野に入れれば相当な得点力が期待できる。ロベルト・カルロス・ソサ(ソサ)やボナッツォーリもポスト役として優秀だが、チーム経験値が浅いとコラーディ同様にシュート力が不安定。特にソサはチーム経験値の溜まりが遅いので、チーム共々気長に育てていきたい。
シュート力を求めるなら、トニ、ターレ、イアクィンタ、ビアホフ、ブィエラノビッチなども良い仕事してくれる。このほか、ロッシーニなどのボディバランスに優れた選手たちも、ターゲットマンとして十分な活躍が期待できる。
《あなどれない突破力》
フェランテ、ゴデアス、ボグダニなどが代表的な選手だが、これらに共通しているのは、微妙な間合いでDFのチェックをかわしていくこと。これは筆者の推測だが、恐らくは微妙に遅いドリブルスピードが奏功しているのではないかと思われる。WCCFは、選手はもちろん、ボールの動きなどをきちんとシミュレートしようとしているため、スピードが遅いぶん“素直に前に進もうとする動き”が、接触判定の処理で有利な結果を導き出すことが少なくないのかもしれない。 ただし(そんな人は滅多にいないだろうが)こうした突破力に依存したチーム構成は考えもの。ここ一番で「彼なら、もしや……」と期待してボールを集めるのはいいが、酷使すればそれだけスタミナの消耗が激しくなり、パフォーマンスも徐々に低下していく。高さがあるボグダニなどは、ハーフ限定で最前線の中央に張らせておいたほうが活躍の場が広がるはず。
“あなどれない”どころか“驚異的”な突破を見せるのが、パルマのエースFWジラルディーノ。2003-2004シーズン、得点王のシェフチェンコについで23ゴールを叩き出した実力が反映しているのか、Ver2.1でも内に秘めた能力をいかんなく発揮してくれる。絶好調時は、レアカードDFの強烈な寄せすら紙一重でかわしつつ強烈なシュートをゴールマウスに叩き込む。ダイレクトプレイも上手くパサーとしても優秀で、スタミナ以外は非の打ち所が無いといった印象さえある。FWとしては万能に近く、前述の3選手と同じくくりで紹介するのは間違っている気がしないでもないが、ここに改めてご紹介させていただきたい。
《ピリリと辛いシュート力》 チーム経験値が浅いときは“悲惨”の一言だが、場数をこなすうちにシュート力が飛躍的に高まっていく選手たち。特に水際立った成長を見せるのが、ピア、ジャディード、フェランテ、オスマノフスキ、アマウーリ、サメレー、チミロティッチ、ポッジなどのプロビンチアで活躍する選手たち。このうち数名はチーム経験値の溜まりが非常に遅く、真の実力を発揮するまでに相当な時間を要する。こうした選手たちは、忍耐力のある監督にのみオススメしたい。
筆者のお気に入りは、ジャディードとフェランテのふたり。チーム立ち上げから中盤まではフィジカルの弱さに泣かされるが、チームの成長と歩調を合わせるようにメキメキと頭角をあらわしてくる。PA内だけでなく、バイタルエリアからのミドルシュートも相当なもの。FWに突破力がないと見るやトコトン引いて守りに入るようなチームとも戦えるあたり、実に頼もしい。
■ MF編 《攻撃的MF、サイドプレーヤー》
筆者のおすすめは、アンブロジーニ、マラスコ、ピナルディ、ブラージ、ロカテッリ、コンテ、オボード、コッツァ、G・コルッチ、フィルマーニ、エスポージト、ジョルゲッティ、ジャコマッツィなど。このうち、マラスコ、コンテ、ジャコマッツィは攻守のバランスが非常に優れているのがポイント。起用すれば、チームの屋台骨を支える欠かせない選手のひとりになるはずだ。 シュート力は甲乙つけがたいが、このなかではブラージとロカテッリが頭ひとつ抜けている印象。コッツァ、フィルマーニも相手のプレッシャーを受けにくいポジションで起用すれば、その攻撃力をいかんなく発揮してくれる。オボードは、現在所属するフィオレンティーナの首脳陣から「トップ下は無理」との判断を下されてしまったが、WCCFではその役割をこなすだけの能力を備えている。
両サイドを本職とするMFは、その役割に何を期待するかで大きく変わってくる。いずれにしても、サイドを突破させるならポジションを高めにする必要がある(低いとボールをなかに戻してしまう)ため、どうせなら内側に斬りこんでシュートも打てる攻撃的な選手を起用したほうが無難かもしれない。この場合、ムシッチ、ガウティエリ、ネルヴォ、バキーニ、フィリッピーニ兄弟、M・ロッシ、S・コンセイソン、セルジーニョ、ポンツォ、ピエーリ、ウミト、カストロマンなど数多くの選択肢が存在する。ウミトは守備の面でも頼りになるため、サイドだけでなく中央で起用してみるのも面白い。
《守備的MF》 ちまたのアミューズメント施設では四天王+トゥドールの天下となっているが、以前のバージョンで紹介した選手以外にも、ゼノーニ兄弟、オリーヴェ、コッレント、グレッラ、バローネ、グロッソ、リッチョ、マメーデ、リマ、コンティッキオ、ピンツィ、L・エルゲラ、ポゴシアン、ヴォルピ、イタリアーノなど、選択肢は山のように存在する。
なかでもオリーヴェ、グレッラの“マリーシア”コンビは、狡猾な守備でボールを奪い去るなど、随所で“らしい”プレイを見せてくれるステキな選手たち。また、以前のバージョンでは寄せるだけで終わっていたリマの守備が、Ver2.1ではキッチリ止めにいってくれるなど信頼性が飛躍的に高まっている。シュート力も高く、周囲にスペースを与えて攻守にわたる活躍を期待してみるのもいい。
■ DF、GK編 《DF ~ストッパー~》 Ver2.1はU-5を前提に調整されたという印象が強く、いかに強靱なDFを揃えても“完璧”な守備陣形を構築することは不可能に等しい。とはいえ、ここ一番で頼りになるのは、やはり“ストッパー”の存在。信頼を置く基準はプレーヤーごとに異なると思われるが、筆者個人としてはスキルや能力値にとらわれず、実際に起用した感触をもとに、カバーリングタイプのDFと組み合わせて守備陣形を構築するのが一番ではないかという気がしている。 以前ご紹介したビリカのほか、クリバーリ、マルティネス、ヴィヴァスなどU-5の定番選手は別として、筆者がこれまで起用したなかでは、トリージ、ナターリ、パラマッティ、ザンキ、ダイネッリ、ペトルッツィ、コウト、ネグロ、コスタクルタ、チェヴォーリ、マィエール、レザイー、フランチェスキーニ、ピエリーニ、デッリ・カッリ、ガルゴ、コンテー、チャモ、P・カンナヴァロ、ゴッネッラなどが懸命な踏ん張りを見せてくれた。
なかでもコスタクルタは、監督(筆者)がポゼッションを重視した結果、手薄になった最終ラインを文字どおり“底辺”から支えてくれた殊勲の功労者。動きが激しいポジションでの起用は難しいが、CBまたは最後の砦となるスイーパーとして絶大な信頼を置いている。SIDE-Bを担当している石井氏が絶賛するザンキも、卓越した危機察知能力で危険の目を早々と摘んでくれる素晴らしい選手だ。
《DF ~カバーリング~》 カバーリングは、選手の“守備範囲の広さ”がポイント。任せる範囲はプレーヤーごとでまちまちかと思われるので、とにかく広ければOKというわけではない。守備範囲内で“確実に仕事をやってのける選手”こそが求められる。守備範囲の広さは、ディフェンス能力値でおおむね判断がつくように思われる。カバーリングが得意な選手は、より動きに安定感があるといった印象だ。
これまで起用したなかでは、ダンナ、パダリーノ、ネグロ、シミッチ、ボネーラ、ヴィアリ、ヴァルガス、デッリ・カッリ、ファットーリ、ベルトット、クルドロップ、T・マンフレディーニ、ソッティルなどが素晴らしい動きを見せてくれた。スイーパーとして起用するならフォアチェックの早さも必要になってくるので、縦や横などの質的な違いに注意して選手の動きを監察すれば、きっと新しい発見があるはずだ。
《GK》 守備的な面で新しい発見はないのだが、ポストプレーヤーを意識してプレイしているとき、改めてGKの“ロングキック”の有効性を再認識させられた。というのも、筆者が大好きなGKのカラッチ、マニンガーが、いずれもロングキックを得意としているからだ。最前線のポスト役にキック1発でフィードしてそのまま得点というパターンには、少なからず助けられた記憶がある。
GKとポスト役の連携が良い場合、ふたつに割れたお皿がピッタリくっつくかのように「ストン」と自然にボールが収まることも珍しくない。もちろんカットされることも多いが、フォーメーションを工夫すれば、同点もしくは1点ビハインドでタイムアップが迫っているときなどは“狙う価値あり”といったところ。興味がある人は、セービングだけではなくGKのフィード能力に着目してみてはいかがだろうか。
■ 色々な選手を起用して、新しい楽しさを発見しよう!
アミューズメント施設では、単独でゴールを陥落させられるFWを中心に、どこに配置しても平均以上の働きをするトップクラスの選手ばかり起用されているが、基本に立ち返るというか、サッカーにおける選手の役割を考えてプレイするのも、また楽しいのではないだろうか。ゲーム的に限界があることは十分承知しているが、それでも“プレーヤー次第で遊びの幅が広げられる”クオリティを、「WCCF」は備えているのだから。
(C)SEGA,2002,2004
□セガのホームページ (2005年2月25日) [Reported by 北村孝和]
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