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スクウェア・エニックス、「EverQuest2 日本語版」の最新画面を公開
日本語仕様の最新画面が続々公開

2005年初頭βテスト開始予定

月額料金:未定

 株式会社スクウェア・エニックスは、現在ローカライズ作業中のMMORPG「EverQuest2 日本語版(EQ2)」の最新スクリーンショットを数点公開した。

 EQ2の日本語版βテスターは、まもなく募集受付が開始される見込みだ。これまでEQ2日本語版の情報はなかなか伝わってこなかったが、いよいよ動き出したといった印象だ。今回提供された画像には、ローカライズ作業が施されたものも含まれているのでぜひ参考にしてもらいたい。

 それと本稿の掲載写真は、ゲーム内の描画設定を最高値にしている点にも注目してほしい。このクオリティの画面を実際に拝むためには、ほぼハイエンドに近いスペックのPCが必要となる。よって、既にEQ2英語版をプレイしている読者にとっても、これらの写真は見応えがあるはずだ。是非ともサムネイルをクリックして、EQ2グラフィックスの凄さを再確認してほしい。


■ ローカライズ作業が施された「クエストジャーナル」を公開

ウェイポイント
クエストに関連するNPCや場所がわからなくなってしまうことは多い。しかし、このウェイポイント機能は視覚的に道案内してくれるのだ
 EQ2の日本語版を待ちわびている、または英語版を実際にプレイしている読者が、もっとも気になるところから紹介していこう。まずは、EQ2の目玉機能のひとつ「クエストジャーナル」である。これはクエスト管理のための強力なサポートツールで、依頼中のクエストが進展すると随時メッセージで知らせてくれる。しかも、次ステップのヒントまで教えてくれるため、とても親切な設計だ。

 筆者がこれらの画面を見た第一印象としては、やはり日本語で読めるのはとても安心できるなと改めて感じた。例えば写真中にてゾーン名が「難民の島」と表記されているが、これは英語版だと「Isle of Refuge」である。仮に英単語レベルで“Isle=島”や“Refuge=難民”という意味を知っていても、読んだ瞬間にダイレクトに理解できる日本語版は、英語版と天地もの差があるだろう。

 現在EQ2の英語版を熱心にプレイしている日本人の大半は、「意味がわからなくても、とりあえずクエストが進められればいいや」と思っている。実は筆者も、ゲームを早く進展させたいがために、メッセージ関連をなんとなく読み飛ばしてしまうことが多い。しかしEQ2はそのタイトル名を引き合いに出すまでもなく、クエストを始めとする重厚な世界観が、もっとも大きな魅力のひとつだ。この魅力を存分に味わい尽くす面においても、翻訳された環境でプレイできるのは実にありがたい。

クエストジャーナル
クエスト内容が完全に翻訳されているため、「次に何を行なうべきか」だけでなく、そのストーリー背景までもをじっくりと理解できる。無味乾燥にクエストを進めるだけでは得られない充実感があるのだ


■ 同様にローカライズされたNPCとの会話シーンも公開

 続いてローカライズされた環境で、冒険者がNPCと会話しているシーンをいくつか紹介しよう。先述したように、EQ2ではNPCとの会話が吹き出しで表示される。写真では漫画のように見えるかもしれないが、実際のゲーム中ではこれが実際に動き、音声で喋り、そしてプレーヤーの選択肢に応じて対応が変化する。この未知の感触もEQ2ならではの要素といえるだろう。もちろん、ローカライズされたことで英語版よりも深く理解できることは言うまでもない。

 日本語版の情報を追い続けているファンであれば百も承知だが、今回EQ2がローカライズされる環境は、既存のMMORPGとはあらゆる面において次元が違う。そもそもEQ2の英語版が11月8日に発売されてから、現時点でまだ1カ月しか経っていないのである。にもかかわらずローカライズ作業がここまで進んでいるのは嬉しい限りだ。

 必要以上に煽るのは気が引けるのだが、EQ2日本語版が与えられた環境を客観的に見ると、どうしてもべた褒めしたくなってしまうのが筆者の偽らざる気持ちである。EQ2日本語版、いや、あらゆるオンラインRPGに関心を持つ総ての読者は、リリースを楽しみにしてほしい。

クエスト発生シーン
EQ2のクエストはNPCとの雑談から始まり、プレーヤーとのやりとりを経て依頼される形式が多い。同じクエストでも日本語版であれば、依頼に至る事情をより深く理解できるだろう


■ EQ2になって大きくパワーアップした生産システム

 EQ2の生産システムは、EQ1から大きく変化した点のひとつである。もっとも大きく異なるのは、ファイターやクレリックといった冒険者用のものとはまったく別に、生産者としての職業や経験値、そしてレベルが存在するのだ。さらに冒険者と同様に、生産者用のレベルが上がると職業が更に細分化される。

 近年のMMORPGでは、「Final Fantasy XI」や「StarWars Galaxies」に代表されるように、生産システムが充実したタイトルが増えてきている。EQ1での生産は、お世辞にもシステムが整備されていたとは言い難かったが、EQ2ではこれらのタイトルを参考にした上で、よりパワーアップした印象である。しかもEQ2の生産は、自分一人で全ジャンルを専攻できないため、よりプレーヤー間の結束が必要となってきそうだ。

鍛冶スキル
チュートリアル用の島において、鍛冶スキルのレクチャーを受けている最中。かまどやふいごといった設備や、金槌等の小道具を使う動きがとても細かくできている


■ 豊富なジェスチャーが可能なキャラクタ達

 EQ2でプレーヤーが選択できる種族は15種類ある。そしてこれらの種族や性別毎に、感情表現コマンドによって繰り出すモーションが100以上も用意されている。あまりにも数が多いため、これ専用のメニューまでもが用意されているのだ。中には10秒以上にわたって絶え間なく動き続けるものもあり、しかもNPCがプレーヤーと会話する際にこれらを積極的に使うため、とても躍動感がある。

 周知のようにEQ2のNPCは、会話時に吹き出し付きで喋り、これに豊富なジェスチャーを交えることで、既存のMMORPGタイトルとは明らかに違う印象を受ける。キャラクタが実際に動いている様をお見せできないのは残念だが、いくつかの種族を例に紹介していこう。

ヒューマン(男)
よく見るとピアスをわけているのが分かるだろうか? 種族によっては、このようなアクセサリーや刺青といった細かい所まで作成時に指定できる

ハーフエルフ(女)
感情表現モーションのクオリティは、EQ1の頃と比べてまさに見違えるほどに進化している。戦闘時の動作も実に滑らかだ

ドワーフ(男)
日光を受け微妙な陰影を見せる鎧に注目。まるで、ミニチュアのメタルフィギュアを直接見ているかのようだ

ラトンガ(女)
ネズミにも似たEQ2新登場の種族ラトンガは、その体が毛皮に包まれている。どれだけ拡大しても毛並みに粗が目立たないのが凄い

ラトンガ(男)
中央の写真では相手のキャラクタを実際に見上げている。EQ2では最寄りキャラクタと自動的に目線を合わせ、とても自然な雰囲気である

ハイエルフ(女)
アメリカナイズなEQ2のグラフィックセンスが気に掛かる読者はいるかもしれない。だが種族によっては、ほとんど気にならないレベルではないだろうか


■ 冒険者たちの様々な移動手段

釣り鐘
波止場にある釣り鐘をダブルクリックすると、隣接するゾーンへと直接移動できる。波止場は複数のゾーンと繋がっているため、格段に移動しやすくなった
 EQ2には徒歩以外にも様々なタイプの移動手段が用意されている。中でもEQ2初登場のグリフィンは、冒険者にとって比較的序盤から利用できる移動手段だ。これは金銭を払うことで、ゾーン内の特定ポイント間を往復する形で利用できる。実際に乗ってみると、その浮遊感に驚くことだろう。翼の羽ばたきによって視点が上下したり、方向転換の際に傾くといった演出がリアルに再現されているのだ。

グリフィン
Good系のキャラクタであれば、このグリフィンは首都Qeynosから外に出たすぐの場所で利用できる。飛行中は自動操縦なので雄大な景観を楽しもう


EQ1にも登場した馬も、中級者程度の冒険者であれば購入できる。また職業によってはアビリティで召喚可能なものもある


■ 様々なコーディネートが可能で他人も招待できる家屋

 EQ2の家屋は、あらかじめ建ち並んでいる物件の中から気に入ったものをレンタルする仕組みである。家屋は立地条件や室内環境に応じていくつかのグレードがあり、もちろん様々な家具によってコーディネートが可能だ。しかも部屋の中へ友達を実際に招待できるため、部外者に邪魔されることなく雑談などを行なえる。これらの写真では、日時の経過が窓から差し込む光に反映されている所に注目してほしい。

家屋
EQ2の家具配置は、マス目単位ではなく微妙な位置や角度の調整を行なえる。ちなみに壁に架かる絵画や、天井から吊り下がるシャンデリアも、プレーヤーが設置したものだ


■ EQ1から大幅に進化した戦闘システム

 EQ2の戦闘は、EQ1をベースとしながらも既存MMORPGのありとあらゆる要素を吸収しつつ、さらにパワーアップさせた印象である。またカスタマイズ機能も充実しており、例えば敵味方のターゲット指定方法に関する部分だけを抜き出しても数多くの項目がある。MMORPGはタイトル毎によって操作スタイルが微妙に違うが、コントローラーを除けば、ほとんどのプレイスタイルに合わせた調整が可能である。

戦闘シーン
一見する限りでは英語版と大差がないように思えるが、よく見るとローカライズされているのがわかるだろう。固有名詞に関しては英語表記のままなので、ほとんど違和感がないのだ

EverQuest is a registered trademark of Sony Computer Entertainment America Inc. in the United States and/or other countries. (C) 2004 Sony Computer Entertainment America Inc. All Rights Reserved.

□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.co.jp/
□「EverQuest II」のページ (和文)
http://www.playonline.com/eq2/
□Sony Online Entertainmentのホームページ
http://www.station.sony.com/
□「EverQuest II」の公式ページ (英文)
http://EverQuest 2.station.sony.com/
□関連情報
【11月5日】「EverQuest II」日本語版開発者インタビュー
英語版の発売日が急遽決定、日本語版の開発状況やいかに?
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20041105/eq2int2.htm
【10月27日】スクウェア・エニックス、「EverQuest II」
各アーキタイプ、2つの街など、より詳細に迫る
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20041027/eq2.htm
【9月10日】スクウェア・エニックス、「EverQuest II」最新情報を公開
プレーヤーキャラクタが選択する16の種族と4つのアーキータイプを紹介
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040910/eq22.htm
【9月10日】スクウェア・エニックス、「EverQuest II」最新情報を公開
フルボイスのNPCのセリフは日本語字幕で対応
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040910/eq21.htm
【6月21日】「EverQuest II」日本語版プロデューサーSage Sundi氏特別インタビュー
「単なるローカライズではなく、日本のユーザーに合わせたカルチャライズを目指す」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040621/eq2int.htm
【5月11日】スクウェア・エニックス、「Ever Quest II」の日本での取り扱いを正式発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040511/eq2.htm

(2004年12月10日)

[Reported by 川崎政一郎]


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