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スクウェア・エニックス、「EverQuest II」
各アーキータイプ、2つの街など、より詳細に迫る

発売時期:2005年初頭

価格:未定

 日本ではスクウェア・エニックスがサービスをすることとなった「EverQuest II」。前回は種族や、4つの基本的なアーキータイプ(クラスの原型)を紹介したのだが、今回はより詳細な情報が明らかになった。各アーキータイプから派生していくさまざまなクラスとサブクラス。今回の情報でより明確な冒険者像を思い描けるようになるだろう。

 また、この世界を代表する2つの街と、その街の象徴である指導者、さらにいくつかのモンスターを紹介したい。前作「EverQuest」でも、その世界観は多くのプレイヤーを魅了し、よりゲームにのめり込ませていった。今作でも世界への考察は非常に細かく、かつロマンにあふれたものになっている。

 プレーヤーは最初は1人の旅人として、各街を訪れることになるが、さまざまなクエストをこなすことでNPCのバックストーリーを知り、彼らの運命そのものに関わっていくことになるだろう。やがて来るその日のために、情報を頭に入れておいていただきたい。前作ではクエストをこなし、世界を知ることで、「物語の登場人物の一人になっていく」という感覚を楽しむことができた。こういった高揚感は、昨今のMMORPGでも体験できる作品は少ない。今作にもこの興奮を期待したい。



■各アーキータイプから派生していく24の冒険者クラス

 「EverQuest II」では、「ブランチ・アーキタイプ・システム」というものを採用している。すべてのプレイヤーは、レベル1の“コモナー”としてこの世界に生まれる。ここからレベル3になると、ファイター、プリースト、メイジ、スカウトという4つのアーキタイプ(クラスの原型)の中からひとつを選択する。

 このアーキタイプから、キャラクタはそれぞれ特徴を持った3つのクラスに、さらにふたつのサブクラスへ分岐していく。一度選択したクラスは変更ができないため、つねにキャラクタの未来像を思い描きながら育てていくことが必要となるだろう。今回紹介するのは基本的な概念である。キャラクタは、クラスを選択していくごとにより個性を際立たせていくことになるだろう。(●がクラス、・がサブクラスを表す。)


ファイター・アーキタイプから派生するクラス

●ウォーリアー・クラス
 ウォーリアーは頑丈な防具と武器を活かして仲間をダメージから守り、敵にダメージを与える。戦闘時には最前線に立ち、仲間の盾となるのだ。
・バーサーカー
 野獣のごとき戦士であり、どんな武器も自在に使いこなして大きなダメージを与える。凄まじい攻撃を行なう攻撃寄りの戦士である。
・ガーディアン
 防御の専門家であり、仲間を守るために活躍する。どんな脅威にも立ち向かう胆力を持った戦士である。

●ブロウラー・クラス
 メレー(近接戦闘)の専門家。軽量の防具と接近戦術を好み、自らの肉体を凶器の域まで鍛え上げ、その卓越した体術で攻撃を行なう。
・ブルーザー
 屈強なケンカ屋。怪力を持って敵を打ちのめし、叩きのめす。より攻撃に特化した凶器そのものの肉体で戦う。
・モンク
 華麗な体術で敵の攻撃をかわし、受け流すことができる。敵の攻撃に対する鮮やかなカウンター攻撃は目を見張るものがある。

●クルセイダー・クラス
 クルセイダーは神の力を借りて戦う戦士達。鎧に身を包み、多彩な武器、盾を自在に使いこなすことができる。敵に対して強力な物理ダメージを与えることが可能だ。
・パラディン
 善と正義に身を捧げる気高い騎士。「真理の守護者」として、頑丈な鎧に身を包み、高潔と名誉と美徳を守るために戦い続ける。
・シャドウナイト
 自らの野望を成就させるため、邪悪な力を駆使する暗黒の騎士。行く手を遮るものに、恐怖と絶望を与える。

メイジ・アーキタイプから派生するクラス

●ソーサラー・クラス
 攻撃呪文と敵の魔術を弱める呪文を得意とする。強大な魔力を縦横無尽に操る存在である。戦闘時には恐怖の権化と化すだろう。
・ウォーロック
 毒と病気を敵に与え、滅ぼす呪文を使いこなす。死と破滅を司る術者で、敵に手ひどいダメージと苦痛を与える。
・ウィザード
 炎と氷の精霊の力を使う秘術の達人。戦闘では強大な力を操り、敵に大きなダメージを与える。

●エンチャンター・クラス
 魔力を使って敵を惑わし、意のままに操ることを得意とする。攪乱と陽動を受け持つことで、仲間の優位を確保する。
・イリュージョニスト
 幻術を使って敵を惑わし、混乱させる。他に、仲間の攻撃力や防御力を増大する呪文を得意とする。
・コウアサー
 弱き者の心を支配し、混乱や緊張で身動きできない状態に陥れる。仲間の精神力と戦闘力を高めることもできる。

●サモナー・クラス
 ノーラスに棲む強力なモンスターを呼びだし従わせることができる。他にも多数の秘術を使いこなすが、怪物達を最も有効な戦力として使いこなす。
・ネクロマンサー
 使者を呼びだしかりそめの命を与える禁断の術の使い手。アンデット達は、哀れな、しかし強大な存在である。死と腐敗を司るこの存在を恐れない者はいないだろう。
・コンジェラー
 強大なエレメンタルを意のままに使いこなす。地水火風の次元を故郷とするエレメンタル達は、下僕として、護衛として、実に頼もしい存在だ。


プリースト・アーキタイプから派生するクラス

●クレリック・クラス
 聖なる魔術を操り、肉体と精神の両面で仲間を支える。怪我や病気を治すだけではなく、一時的に体力を増加させることなども可能。
・テンプラー
 神の忠実な僕であるテンプラーは、慈悲の力で冒険者を助ける。怪我をいやし、病魔をうち払う術を得意とする。
・インクジター
 心がねじ曲がった存在。教義を守り、広めることにばかり固執しており、他の宗教や宗派を許さない。肉体を癒す術にくわえ、心を支配する術に長けている。

●ドルイド・クラス
 強大な力を持つ僧侶。その力は自然と密接につながっており、治癒の呪文と、仲間の身体能力を向上させる能力を持つ。
・ウォーデン
 森の番人であり、野生動物の護り手。自然の力を借りて傷をいやし、病魔をうち払う。仲間の苦痛を取り除く呪文も得意だ。
・フューリー
 嵐の力を自分の力として自在に操ることができる。大自然の猛威を戦いに使う。荒野にひそむ荒ぶる精霊の力を使い、仲間の傷を癒すことも。

●シャーマン・クラス
 土地に宿る古代の聖霊に祈り、その庇護と治癒力を借りて仲間を支える。仲間の苦痛を取り除くだけではなく、敵の呪文を跳ね返すこともできる。
・デファイラー
 祖先の霊を隷属させ、その力を吸い取り、悪に染めることで敵の攻撃に利用する。奪った魔力を仲間の治療や能力向上に転用することも得意。
・ミスティック
 祖先の霊と語り合う力を持つ。怪我をいやし、仲間の心を奮い立たせるその能力は、父祖の霊との対話のたまものなのである。


スカウト・アーキタイプから派生するクラス

●ローグ・クラス
 ローグは凄腕の盗賊である。戦闘においては奇策で相手を翻弄し、優位に立つ。彼らは例外なく抜け目のない戦士であり、敵の弱点を的確に突くことができる。
・ブリガンド
 血に飢えた略奪者。油断している相手を背後から襲うのを得意とし、その行動は予測が難しい。意表を突く攻撃で敵を混乱させる。
・スワッシュバックラー
 小粋な小悪党で、相手の警戒心をゆるめ、懐から金品を奪うのが得意。大言壮語を吐く傾向があり軽く見られがちだが、その抜け目のなさは侮れない。

●バード・クラス
 歌によって仲間の能力を向上させたり、士気を高めることができる歌い手。武器の扱いにも習熟しているが、その本領は音楽によって敵や味方に影響を及ぼすことにある。
・タージ
 怒りと悲しみの歌い手で、不協和音を奏でることで敵の戦意をくじく。彼が歌う憤怒の歌は、仲間に鬼神のような力を与える。
・トルバドゥール
 楽器を奏で仲間を励まし、力と勇気を呼び覚ますことができる。その勝利の歌には絶大な効果があり、仲間は恐れずに底知れぬダンジョンにも挑戦することができるのだ。

●プレデター・クラス
 隠密行動と奸智を駆使して獲物をつけねらう優秀なハンター。暗闇に身を潜めて隙をうかがい奇襲を得意とする。
・アサシン
 容赦なく獲物をしとめる冷酷な殺し屋。慈悲も同情もなく、相手をしとめる。暗闇を見通す鋭い眼力を持ち、獲物のみならず行く手に潜む危険も検知する。
・レンジャー
 生まれついての野生児であり、暗殺者。茂みの中でも音を立てずに行動し、研ぎ澄まされた五感によって敵よりも優位に立つことができる。





■ふたつの街とふたりの指導者

 「EverQuest II」では月のひとつであるラクリンの崩壊など、天変地異によって大地は引き裂かれ、世界はグットとエビルという2つの勢力に分断されてしまっている。プレイヤーのスタートポイントは、グッドの勢力下であり、アントニア・ベイルが治める「ケイノス」か、ルーカン・ドレール卿君臨するエビルの街「フリーポート」というふたつの街のどちらかになる。

 ハイエルフはグッドのみ、ダークエルフやオーガーはエビルのみと種族によってはどちらか一方でしか所属できない者もいる。今回は、この2つの街の概要と、そこを統べる2人の統治者を紹介しよう。

●ケイノス

 強きをくじき、弱きを助ける素晴らしい街であるケイノス。混乱に満ちたこの時代のノーラスにおいて、一条の光とも言うべき存在である。この街も、「破滅の時代」においては瓦礫と化し、一部は水没するというつらい時代の傷跡を残している。

 この街は、アントニカの人々と暮らすドルイド教徒の集団、テュナリアンとアライアンスという2つの勢力が力を合わせて再建させた。そのため、中世風の建築様式と、植物が渾然一体となった外観を獲得した。

 ケイノスは優れた指導者アントニア・ベイルによって統治されている。アントニアは未だ、20代後半の女性でありながら、統治者として円熟の域に達している。彼女は民衆を鼓舞し、賢明な判断を下す天賦の才能に恵まれている。彼女がいるからこそ、民衆は自分たちの力を信じ、街のために尽くすのである。

・ケイノス地区

ネトヴィル・ハヴェル
市民:ヒューマン、ケラ
 ケイノスに隣接する村々の中でとりわけ古くから存在する場所で、主に住んでいるのはヒューマン、そして猫の姿に似たケラである。純朴な農民や商人、漁師達が住むところで、静かな場所である。この村には2つの大通りがあり、沿道には古風な趣のある家が並んでいる。

スタークレスト・コミューン
市民:エルダイト、ヒューマン
 ケイノスの中でもインテリと呼ばれる人々が住むところ。村の中央に立派な噴水があるのが特徴。ここにはエルダイトとヒューマンが住んでいる。そこかしこで討論をする声や、チェスに熱中している人々の姿を見ることができる。

グレイストーンヤード
市民:バーバリアン、ドワーフ
 最も勤勉で最も騒々しい種族であるバーバリアンとドワーフが住む区画。ケイノスで一番にぎわっている波止場から少しはずれたところにあり、日中には新鮮な魚を買い求めるためにここを訪れるケラの姿も見ることができる。昼間はひなびた雰囲気を持つが、夜は大きな酒場がにぎわいを見せる。

キャッスルヴュー・ハムレット
市民:フロッグロック、ハイエルフ  ケイノス城の眼下に広がり、城を模倣した建築様式が特徴である。ケイノスで最も古い種族とされるフロッグロックとハイエルフが住んでいる。ハイエルフはフロッグロックの持つ情熱を、知恵と賢明さに消化させる術はないかと思案しており、さながら、2つの種族の関係は親子のようである。

ウィローウッド
市民:ハーフエルフ、ウッドエルフ
 質素な建築様式と、旅人に道を示す踏み段など、この場所の雰囲気は独特で、他の村とは違った雰囲気を持つ。動物や家畜の姿も多い。ウッドエルフとその親類のハーフエルフが住むこのウィローウッドは、村というよりも共同体といった趣が強い。

ボーブルシャー
市民:ハーフリング、ノーム
 他の地域に比べはるかにのんきな雰囲気が漂う村である。もともとは「惑乱の時代」の終わりにハーフリング専用の交易所として誕生したのだが、ノームはここにうまく溶け込み、今では彼らならではの特色を村にくわえるまでになっている。

【ケイノス】

・ケイノスの統治者、アントニア・ベイル

 天変地異によって数世紀も外界から孤立していた島に住んでいた彼女は、ある日自身がケイノスの支配者の子孫であることを知らされる。彼女は自分の生まれを証明する書簡を携えてケイノスに向かい、指導者になるためのさまざまなことを学ぶ。彼女は数年の教育機関を経て、“アントニア”の称号を得て玉座についた。以来7年間、国を治めている。

 アントニアは権力をもてあそぶことなくその勢力をケイノスに注いできた。「失敗は成功の母」を口癖に、まわりの人々を幸せにするため務めている。

 伝統的にケイノスの統治者は「王(または女王)」と言う称号は用いない。アントニアも又同様で、自身を民衆の代表者と考えている。彼女の演説は一般市民も貴族も同様に心を打たれる響きがある。一人の勝利は皆の勝利という彼女が掲げる理念は、市民たちに己の責任を自覚させる。

 彼女自身は特定の神を信仰してはいないが、人々には信仰が必要だと言うことを理解しており、信教の自由を推奨している。善良な神を信じるのはよいことであり、良い信心は正しい行動に通じると、彼女は考えている。


●フリーポート

 かって、「自由な者達の街」と呼ばれたフリーポートは、海に面し、その周辺を荒涼としたサバンナに囲まれている。邪悪で謎に満ちた覇王に支配され、情け知らずのミリティアが目を光らせる悪名高い街である。大きな声で言えないような商売も盛んで、ヒューマン社会の無法者達のギルドが勢力の拡大を策謀し、巨大なギルドホールを築いている。

 街は洗脳された悪党ども、ミリティアによって見張られ、また守られている。高い城壁が張り巡らされ、外敵の侵入を防ぐと共に、街の区画を分けている。波止場や市街では船乗りや商人が活発な取引をしている。ここは人とモンスターが、文明と野蛮が出会う街。残虐さと悪徳に満ちているが、世界で最も活気ある街のひとつであることには変わりない。この街で暮らすならば、背後に気をつけ、どんな相手にも気をつけなければならない。

 街を治める覇王ルーカン・ドレーは数百年も前に街の実権を握った謎めいた存在。その正体を探ろうとする者は痕跡も残さず消えてしまう。ある者は彼を初代ルーカンの子孫だと言い、ある者は彼が数百年生き続ける“リッチ”だという。市民はこの執念深い支配者におののきながら暮らしている。

 こんな危険きわまりないフリーポートに何故人が集まるのか? 富みに目がくらんで危険について考えられなくなったという意見も当たっているだろう。しかし、この街の活力こそが真の魅力なのである。フリーポートの住人は、運命に流されることを良しとしない。フリーポートでは、自分の運命を決めるのは自分自身なのである。

・フリーポート地区

ビッグベンド
市民:オーガ、トロル
 フリーポートで最も古い居住区のひとつ。この地区にはオーガやトロルの難民達が毎日のように流れ着いている。建築様式や地取りにも住民達の気質がそのまま反映されており、書き殴られた標識や、砕けた樽、壊れた家具などを目にするだろう。

ストーンステア・バイウェイ
市民:エルダイト・ケラ
 曲がりくねった道路が走っており、その沿道に建ち並ぶ家には大きな石段が通じている。この地区の名前の由来はこの石段である。ここでは犬猿の仲であるはずのエルダイトとケラが共存を強いられている。表だった争いは禁じられているものの、常にぴりぴりした空気が漂っているのだ。

テンプル・ストリート
市民:ノーム、ラトンガ
 以前は活気のなかった場所であるが、今や常に忙しげなノームと、何を考えてるか分からないラトンガであふれかえっており、その騒々しさは他の地区の比ではない。弾にはもめ事もあるが2つの種族は言いコンビだ。何故ラトンガが手伝うのか、原因は不明だが、ラトンガがノームの発明にせっせと協力をしているのである。

ベガーズコート
市民:ヒューマン、ハーフエルフ
 かっては商人達でにぎわっていたこの地区も、今は難民が住みつき、フリーポートの中で最も貧しい地区となってしまっている。住人の大半はヒューマンだが、ハーフエルフの姿も見える。ここはある“特産品”すなわち密輸品の売買で名をはせている。密輸を生業とする秘密結社の存在も噂されているようだ。

ロングシャドウ・アレイ
市民:ダークエルフ
 フリーポートの中では珍しく、一種族、ダークエルフだけが住んでいる地区である。覇王にとってダークエルフは最も使いやすい手駒のひとつで、あるダークエルフの見事な働きに報いるため、この地区をダークエルフのみに与えたという。

スケイルヤード
市民:バーバリアン、イクサー
 孤高を保ち、他種族から畏怖の対象であり続けたイクサー。しかし今日、スケイルヤードではバーバリアンと共存をしている。今のところ地区の実権はイクサーが握っているが、バーバリアンも覇王の歓心を得ようと必死である。

【フリーポート】

・フリーポートの邪悪な覇王ルーカン・ドレイル卿

 フォートレス・デスネルという浮遊要塞からフリーポートを支配する覇王ルーカン・ドレイル卿。ゲーム的な紹介では「ヒューマンのリッチ」と紹介され、“不死身”とされているが、その正体は定かなものではない。なぜならば彼の正体を話にする者はすぐいなくなってしまうからだ。はじめて人々の前に現れたとき、彼は禍々しい黒い鎧をまとっていたという話もあるし、“普通でない場所から来た”という話もある。しかし、確かなことは何ひとつないのだ。

 彼は支配者としての自信に満ちており、顔の傷や刻まれた皺は、彼のカリスマを際立たせる。巧みな抑揚をもって話す彼の言葉は人を惹きつけずにはおかない。フリーポートの住人はすべて彼に影響を受けており、彼は現在のフリーポートを作り上げた男なのである。

 演説の中でルーカンはしばし歴史を歪めて話す。大きな戦いで自分がいかに活躍をしたかを話し、自分の決断がいかにフリーポートに利益をもたらしたかを語るのである。彼は住人達から愛されることよりも、尊敬と服従の元、住人達を一方的に支配することを求めている。住人達の功績に対し賞賛することもあるが、自分が支配者として街を守っているおかげだと釘を差すのを忘れない。

 ルーカンは古き神、そしてケイノスとそのリーダー、アントニアをことあるごとに侮辱する。軍事的行動こそ表だってはやらないが、彼はいつかケイノスを政治的、経済的に屈服させようと機会をうかがっている。彼の演説のお気に入りのフレーズは「団結こそ力なり! ルーカンの名の下に団結せよ!」。彼は自分の話に適度の真実と凝った嘘を混ぜ込み、恐怖心を利用して人々の忠誠心を高めているのである。




■ゲームに登場するクリーチャー

 今回は8種類のクリーチャーを紹介。駆け出しのキャラクタが出会うザコモンスターから、ムービーに登場した伝説の怪物までさまざま。彼らはどんな場所にいるのだろうか?

●ピクシー

 危険な針で武装した羽の生えた昆虫型ヒューマノイド。群をなして行動し、女王のために蜜を集める習性など、蜂そのままの生活を営んでいる。彼女らの蜂蜜には特別な薬効があるという。こちらから手を出さない限り攻撃してこないが、その針はひとたび向けられれば非常に危険である。

●ドラゴンフライ・フェアリー

 人なつっこい妖精達で、暗い地下世界やノーラスの鬱蒼と茂る森をすみかとしている。彼らは「地底界」の奥深くで生まれ地上をはいずる敵を避け、しばしば巨大な洞窟内の天井に巣をもうける。ドラゴンフライ・フェアリーは妖精族の中でも群を抜いて素早い存在で、光る軌跡を残して飛ぶその姿は、旅人にとっては暗闇を照らしてくれる頼もしい存在でもある。

●ジャイアントスパイダー

 猛毒と物凄い勢いで吐き出される糸を武器に、容赦なく襲いかかってくる危険な生き物。獲物を求めてノーラス中を徘徊する彼らの糸や身体のパーツは、さまざまなアイテムの材料として珍重されている。

●ゴブリン

 彼らの容姿はさまざまである。概して彼らの体は小さく、やせぎすである。部族単位での行動を常にしている。肌の色は緑っぽい者から黄色っぽい者などさまざま、ノーラスには多彩な外見を持つゴブリンが生息している。ボロ布をまとっている者が多いが、中にはとてつもなく邪悪な者もいる。ゴブリンは仲間同士に対してすら攻撃的な性格だが、その程度は種族によって異なる。

●ナガフェン

 強大な火竜であるナガフェン卿は遠い昔、氷竜レディー・ヴォックスへの愛を大胆にも公言した罪に問われ、「ソルセラックの眼」と呼ばれる灼熱の溶岩が形作る迷宮の奧に幽閉された。異色のドラゴンが交わるという禁忌に触れた恋人達は、それぞれ別の迷宮に封じられてしまったのである。「破滅の時代」にアントニカが引き裂かれて以来、ナガフェンの行方を知る者は一人としていない。

●ナイトブラッド

 出会った者は誰彼かまわず襲いかかるこの恐るべき存在は、どこから現れたのかは定かではない。一説によれば、この世界を悪に染め上げるため別のプレインからあまたの次元を越えてやってきたとも言われている。ナイトブラッドの本性は純然たる悪であり、行く手を遮るものを冥府に堕としては、その犠牲者から発散される邪気を貪ることで命をつないでいるのである。

●シャドウマン

 シャドウマンについては分かっていることは少ない。優れた知性を備え、極めて組織化された社会を持っているようだが、厳格な秘密主義の前にその正体を伺い知ることが困難なのだ。彼らはおそらくテレパシーを用いて意志を疎通しているようだ。彼らと遭遇して生き延びることができた一握りの者達の証言によれば、彼らの声はあろう事か帯電しており、火花がはぜるような音で空気をふるわせていたようだ。以前は目に見える肉体を持っていなかったようだが、今は別プレインから引き出した力によって実体化し、逆巻く潮のような姿で立ち現れる。

●リザードマン

 彼らは「アリズ・ユー」と呼ばれる種族だ。知性は有するものの彼らはほとんど文明を発達させず、太古の昔と変わらず粗末な天幕や崩れかけた廃墟をすみかにしている。他の種族からは野蛮な生き物と見なされているリザードマンは恐怖を司る神に揺るぎない信仰の念を捧げ、今では理解をする者のいない太古の言葉を自在に操ることができる。アリズ・ユーの住む地に足を踏み入れて無事に戻ってきた者はほとんどいないが、生還できた幸運な者は口をそろえてこういう。「密林の奧には今や新しい勢力が勃興しつつある」と。

【スクリーンショット】


EverQuest is a registered trademark of Sony Computer Entertainment America Inc. in the United States and/or other countries. (C) 2004 Sony Computer Entertainment America Inc. All Rights Reserved.
※画面は開発中のものです。

□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.co.jp/
□「EverQuest II」のページ (和文)
http://www.playonline.com/eq2/
□Sony Online Entertainmentのホームページ
http://www.station.sony.com/
□「EverQuest II」の公式ページ (英文)
http://everquest2.station.sony.com/
□関連情報
【9月10日】スクウェア・エニックス、「EverQuest II」最新情報を公開
プレーヤーキャラクタが選択する16の種族と4つのアーキータイプを紹介
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040910/eq22.htm
【9月10日】スクウェア・エニックス、「EverQuest II」最新情報を公開
フルボイスのNPCのセリフは日本語字幕で対応
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040910/eq21.htm
【6月21日】「EverQuest II」日本語版プロデューサーSage Sundi氏特別インタビュー
「単なるローカライズではなく、日本のユーザーに合わせたカルチャライズを目指す」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040621/eq2int.htm
【5月11日】スクウェア・エニックス、「Ever Quest II」の日本での取り扱いを正式発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040511/eq2.htm
【4月28日】SOE、「EverQuest II」βテスターの募集を5月3日より開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040428/eq2.htm
【5月16日】Sony Online Entertataimentブースレポート
βテスト直前の「Ever Quest II」 プレーヤーの前に拡がる世界とは?
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040516/e3so.htm  

(2004年10月27日)

[Reported by 勝田哲也]


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