【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

スクウェア・エニックス、「EverQuest II」最新情報を公開
最新スクリーンショットと新情報を紹介
フルボイスのNPCのセリフは日本語字幕で対応

発売日:2005年初頭

価格:未定

 E3前日に開催されたスクウェア・エニックスのプレス発表会において電撃的に発表された「EverQuest II」の日本展開。日本国内の多くのファンが衝撃を受け、今まで以上に「EverQuest II」への注目が高まった。本稿では、実にE3以来となる公式発表の内容を前後編の2本立てでお届けしていく。

 Sony Online Entertainment(SOE)が開発している「EverQuest II」は、'99年に北米で運営がスタートしたMMORPG「EverQuest」の続編である。エルフやドワーフ、さらにオーガやトロルといったファンタジー世界の住人たちが闊歩する「ノーラス」という世界を舞台に、プレーヤーは冒険者のひとりとして、広大な世界を旅していくことになる。

 「EverQuest」は、MMORPGとして先発である「ウルティマオンライン」に比べ、パーティーで協力をして冒険する、というパーティープレイを意識したゲームデザインになっており、プレーヤーキャラクタは戦士やプリースト、ウィザードといった職業についてそれぞれが与えられた役割をこなして困難に立ち向かう。

 ゲームの中の世界、ノーラスの歴史や世界観もどんどん掘り下げられていき、プレーヤー達はまさにこの世界の「住人」となって冒険を楽しんでいった。いくつもの拡張パックが発売され、後発の作品に多大な影響を与えた。北米を中心に現在でも大きな人気をほこるタイトルである。

 今までもコンシューマのアクションゲームや、リアルタイムストラテジーなど世界観を共有した作品がいくつか出ているが、「EverQuest II」は「EverQuest」の正式な続編となる。物語の舞台は前作より500年後の世界とのこと。世界観の細かいポイントなどはまだ明らかになっていないが、前作をプレイした人は特にこの世界の変容が楽しみのひとつと言えそうだ。


■NPCのセリフはほぼフルボイス。日本語版では字幕で対応

身振り手振りも交えてフルボイスでしゃべるNPC。実際のゲーム画面では吹き出しによる字幕が表示される
 世界観の重厚さは本作にも受け継がれる。特にNPCの多くがフルボイスで喋るという要素は本作の大きなセールスポイントのひとつ。歴史や風土、種族ならではの情報、さらには愚痴、そして数々のクエストなどNPCのセリフは前作でも根幹をなす要素だっただけに、今作にも大きな期待がかかっている。

 今回のNPCはある程度の自律性を備え、プレーヤーが街を歩いていると多くのNPCが声をかけてくる。実際のアクターを使ったボイスは臨場感を大きく盛り上げてくれる。セリフをしゃべっているときの彼らの仕草にも注目して欲しい。これだけフルボイスというポイントを前面に押し出されると、「人の通る道はうるさいのではないか?」という不安が浮かび上がるが、その点は大丈夫。他のプレーヤーとNPCの会話はその人だけに聞こえるようになっている。

 米国スタッフがこだわったNPCの数々のセリフ。日本語版ではこれらのセリフはそのまま、画面に日本語訳を表示することで対応していく。スクウェア・エニックスは、キャラクタや世界観を日本風にアレンジするということはなく、米国で提供される雰囲気を壊すことなく、そのまま提供するという考えを持っているという。

 もちろん、日本人でもプレイしやすいようにさまざまなアプローチは考えられている。日本語字幕以外にも、日本のユーザーが不自由なく本作をプレイできるようにサポートするシステムを用意するとのことだ。


■最新スクリーンショットでその姿をかいま見せる、新しいノーラス

 本作のグラフィックスエンジンの独自性は本誌でも何度か取り上げているが、最新のスクリーンショットでその魅力を感じてもらいたい。美しく、過酷な自然の表現。前作では中級者が命を賭して大陸を横断、刻々変わる自然の変化に多くのプレーヤーが息をのんだ。

 現在の基準で判断すれば、そのグラフィックは粗くチープなものだが、目もくらむ断崖や、密林、荒涼とした砂漠、巨大な穀倉地帯や、雪原を横断するマンモスなど、あらゆるアイデアが詰め込まれ、世界の広大さと、多様さにプレーヤーの誰もが驚かされた。

 今作ではそれらの世界をベースに、最新のグラフィックスでよりリアルになった世界がプレーヤーを待ちかまえている。ハイファンタジー世界のアドベンチャーを確かに感じさせる多彩さに特に注目していただきたい。

【スクリーンショット】
「風景」とカテゴライズされたスクリーンショット集。象が闊歩しているところは前作と同じカラナ平原なのだろうか? 前作のファンには特に創造力が刺激される画像である。E3で出会ったスタッフは、特に水の表現に注目して欲しいとコメントしていた。風景は昼夜でもまったくその表情を変えてくれそうである
 
こちらはキャラクタと戦闘画面が中心のスクリーンショット。種族によって装備品などにも大きな特徴が出そうである。また、戦闘中のモンスターの動きにも期待がかかる


EverQuest is a registered trademark of Sony Computer Entertainment America Inc. in the United States and/or other countries. (C) 2004 Sony Computer Entertainment America Inc. All Rights Reserved.
※画面は開発中のものです。

□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.co.jp/
□「EverQuest II」のページ (和文)
http://www.playonline.com/eq2/
□Sony Online Entertainmentのホームページ
http://www.station.sony.com/
□「EverQuest II」の公式ページ (英文)
http://everquest2.station.sony.com/
□関連情報
【6月21日】「EverQuest II」日本語版プロデューサーSage Sundi氏特別インタビュー
「単なるローカライズではなく、日本のユーザーに合わせたカルチャライズを目指す」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040621/eq2int.htm
【5月11日】スクウェア・エニックス、「Ever Quest II」の日本での取り扱いを正式発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040511/eq2.htm
【4月28日】SOE、「EverQuest II」βテスターの募集を5月3日より開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040428/eq2.htm
【5月16日】Sony Online Entertataimentブースレポート
βテスト直前の「Ever Quest II」 プレーヤーの前に拡がる世界とは?
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040516/e3so.htm

(2004年9月10日)

[Reported by 勝田哲也]


Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2004 Impress Corporation All rights reserved.