【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

マイクロソフト、日本発売予定のXbox向けタイトルを発表
「Blinx 2」をはじめ、11タイトルを今年から来年にかけて発売

6月17日 開催

会場:ラフォーレミュージアム原宿

 マイクロソフト株式会社は17日、ラフォーレミュージアム原宿において、新規タイトルの発表会イベント「Microsoft Game Studios タイトル発表会」を開催し、今年から来年にかけて日本での発売を予定している11タイトルの発表を行なった。

マイクロソフトXbox事業本部長の丸山嘉浩氏。発売中止になったTFLOに対するお詫びのコメントがあったが、経緯に関する詳しい話はなかった
■ 期待の海外タイトルの日本での発売が決定

 マイクロソフトは、毎年毎年この時期に、日本での発表会を開催してきた。昨年までは、サードパーティのタイトルも紹介しつつ、かなり大規模な発表会となっていたが、今年はマイクロソフト自社開発タイトルである、Microsoft Game Studiosブランドのタイトルのみが紹介されるだけと、かなり規模が縮小されている。とはいえ、全部で11タイトルと豊富なタイトル数が用意され、マイクロソフトの気合が感じられる内容であった。

 発表会の冒頭、マイクロソフトのXbox事業本部長である丸山嘉浩氏が登壇し、先日開発中止が発表されたトゥルーファンタジーオンラインに関するお詫びと、昨日発表された「Xbox Video Chat」についての説明が行われたのに続き、各タイトルの説明が行われた。

 今回発表された11タイトルは下の表にまとめたとおりである。基本的には先月米国ロサンゼルスで開催されたE3で発表や展示、内覧が行われたタイトルが中心となっている。とはいえそれらは、これまで日本市場での発売は未定で、前向きに検討中、とされているものがほとんどであった。しかも、今回発表されたタイトルは、全て「Xboxワールドコレクション」ではなく、通常のパッケージで発売されることになる。つまり、全て日本語にローカライズされて発売されることになるわけだ。特に、「Fable」や「Jade Empire(仮)」、「Sudeki(仮)」など、日本でも十分に受け入れられる内容を持つRPGがリストアップされている点は、ファンにとって非常に嬉しい内容と言っていいだろう。

【Microsoft Game Studios Xboxタイトル予定一覧】

タイトル

ジャンル

開発元

発売時期

ファントムダスト

タクティカルアクション

Microsoft Game Studios

9月23日

Blinx 2 : Battle of Time & Space

アクション

株式会社アートゥーン

2004年11月予定

Halo 2

SF シューティングアドベンチャー

Bungie Studios

2004 年末予定

Forza Motorsport

レーシングシミュレーター

Microsoft Game Studios

2004 年末予定

Sudeki(仮)

アクションRPG

Climax

2004 年末予定

Conker : Live and Reloaded (仮)

シューティングアクション

レア

2005 年予定

Fable

RPG

Big Blue Box / Lionhead Studios

2005 年予定

Jade Empire ~翡翠の帝国~ (仮)

アクションRPG

BioWare Corp.

2005 年予定

Kameo : Elements of Power (仮)

マジカルアドベンチャー

レア

2005 年予定

メック アサルト 2:ローンウルフ

バトルメカアクション

Day 1 Studios

2005 年予定

Unreal Championship 2 : The Liandri Conflict (仮)

シューティングアクション

Epic Games

2005 年予定

 今回の発表会は、E3からあまり時間が経っていないということもあり、各タイトルに関する新しい情報が紹介されることはほとんどなかった。とはいえ、日本で初公開となる「Halo 2」の映像が流されたり、E3で新規に発表となったレースシミュレーション「Folza Motorsport」に日本の筑波サーキットが収録決定になったことが紹介されるなど、興味深い内容もいくつかあった。そして、今回の発表会での目玉といえるのが、Blinx The Time Sweeperの続編である「Blinx 2:Battle of Time & Space」(以下Blinx 2)だ。タイトル自体はすでに発表済みであるが、プレー画面やゲームの詳細が公開されたのは今回の発表会が初となる。このBlinx 2に関しては、少々詳しく紹介することにしよう。

キャラクタを切り替えながらプレイするアクションRPG「Sudeki」の日本での発売が決定。もちろん日本語にローカライズされて発売される

昨年の東京ゲームショウで初公開となったアクションRPG「Jade Empire」も日本で発売される

レア社の新作も日本で登場することになった。特に「Conker:Live and Reloaded」はどういった日本語吹き替えになるのか非常に楽しみだ

Xboxの得意分野の1つでもあるFPS系タイトルも発売される。中でも「Unreal Championship 2」は3人称視点が用意されプレーしやすい点が日本でもウケるはずだ

今年のE3で発表された新作「Forza Motorsport」に、筑波サーキットの収録が決定。2004年冬の発売が予定されている

今回日本での発売が発表された全11タイトル。海外タイトルが中心でやや寂しいものの、ほとんどが良作で粒ぞろいという印象だ



■ 「Blinx」の続編「Blinx 2:Battle of Time & Space」のゲーム画面およびゲーム内容を初公開

 「Blinx 2:Battle of Time & Space(Blinx 2)」は、前作で好評であった「タイムコントロール」という概念を踏襲しつつ、様々な部分での改良が施され、さらに全く新しい要素が追加されることによって、単なる続編という枠を超え、全く新しいゲームと言ってもいいほどの進化を遂げている。

 前作は、Xboxに搭載されているHDDを活用し、ゲーム中の時間を止めたり、時間を巻き戻したり、時間の進みを遅くするというようにコントロールしつつプレイを進める「タイムコントロール(時間操作)」という全く新しいフィーチャーが話題となった。ただ、ゲーム自体の操作性があまりよくなかった点や、ゲームを進める上でのタイムコントロールの位置付けがややわかりづらかったこともあり、ゲームの楽しさがプレーヤーに伝わりづらかったという問題があった。Blinx 2では全面的な操作性の見直しによってプレイしやすくなっているのはもちろん、積極的にタイムコントロールを活用させるゲーム内容へと変更し、タイムコントロールの楽しさも伝わりやすくなっている。

 また、Blinx 2では、タイムスイーパーであるネコだけではなく、タイムスイーパーの宿敵である、時間ドロボーのタムタム団に属するブタ側でプレーするシーンが新たに用意されている。まずはタイムスイーパー側でプレイを進め、一定のストーリーが進んだ段階で、タムタム団側でのプレーに切り替わる。

 タムタム団側でのプレーは、単純にストーリー展開をムービーなどで見せるだけではなく、実際にミッションをクリアしつつストーリーを進めていくようになっている。そしてその内容は、タイムスイーパーに見つからないようにいろいろなところに潜入して“お宝”を手に入れるという、スニークアクションとなっている。また、タムタム団のブタには「スペースコントロール(空間操作)」という特殊能力が備わっている。空間にワープホールやブラックホールを作るというような能力が用意されており、これによって時間をコントロールできるタイムスイーパーに対等に対峙できる。

 このような内容にアレンジすることで、プレーヤーはタイムスイーパー、タムタム団の双方からストーリー展開が追えるようになっており、ゲームを深い部分まで楽しめるわけである。

 Blinx 2は、基本的には前作同様1人でプレーするのが中心だが、2人で協力してストーリーモードを進められる「2Pモード」と、最大4人で対戦が可能な「V.S.モード」が新たに追加されている。2Pモードは、1Pモードと同じシナリオを2人でクリアすることになるが、操作するキャラクタの能力が限られており、1人だけではミッションをクリアできないような工夫がなされている。また、2人プレイでなければ行けない場所がマップに用意されているため、1Pモードとは違った楽しみも盛り込まれている。ただし、Xbox Liveを利用したネットワーク対戦には対応していないため、2Pモード、V.S.モード双方ともに、1台のXboxを利用して画面分割によって楽しむことになるが、それでもゲームの楽しさが拡がっていることは間違いない。

 ところで、前作の主人公であるBlinxは、本作ではタイムファクトリーのリーダーとなっており、Blinxがプレーヤーキャラとなっているわけではない。プレーヤーが操作するのは、Blinxがリーダーとなって指揮をとっているタイムファクトリーに所属するタイムスイーパーのネコであり、タムタム団のブタである。ただ、そうすることによって、Blinx 2に用意されているある機能の意味が非常に大きな意味を持ってくる。それは、プレーヤーキャラクターのエディット機能だ。

 プレーヤーが操作するネコやブタは、全てプレーヤーが自由にデザインを変更できるようになっている。それも、コスチュームや体毛の色を変更できるだけというような単純なものではなく、頭、胴体、耳、手、足、しっぽなど、体を構成するほとんどのパーツの形や大きさを変更できるようになっている。しかも、その自分でデザインしたキャラクタでゲームを進められるのだ。自分だけのキャラクタでプレーできるため、ゲームやキャラクタに対する愛着度は、前作はもちろん、他のアクションゲームでは味わえないものになるはずだ。

 Blinx 2の発売は、2004年11月となっている。現時点で約70%ほど完成しており、あとは細かな調整などを施していく段階だそうだ。会場でも試遊台が設置され実際にプレーできるようになっていたが、それを見ても、もうかなりの部分までできあがっているという印象を受けた。前作のファンはもちろん、アクションゲーム好きならば要チェックのタイトルと言っていいだろう。

Blinx 2のゲーム画面。基本的には前作を踏襲しているが、操作性は大きく向上。特にカメラ操作はかなりやりやすくなっている

本作では、ゲーム時にこのような指示が表示され、タイムコントロールをより活用するゲーム性となっている

新しく用意された2Pモード。2人で協力しながらシナリオを解いていく。双方のキャラで能力が異なるため、必ず協力しなければクリアできないようになっている

Blinx 2では、このように敵であるタムタム団のブタを操作してミッションをクリアするというシナリオも用意されている。内容はスニークアクションだ

タムタム団のブタには、空間を操作する「スペースコントロール」という能力が備わっている。空間にワープホールを作ったり、ブラックホールを作ったりできる

Blinx 2には、キャラクタのエディット機能が用意されている。キャラクタのコスチュームの色やデザインを変更できる

 

さらに、キャラクタの毛の色はもちろん、耳や手、足の形、大きさなど、キャラクタの形状までも変更可能となっている

自分だけのキャラクタを作り、ゲームをプレイできる。キャラクタの名前もつけられるので、キャラへの愛着度は他のゲームの比ではないだろう

 



【スクリーンショット】


(C)2004 Microsoft Corporation. All right reserved.

□Xboxのページ
http://www.xbox.com/ja-jp/
□ニュースリリース
http://www.xbox.com/ja-JP/press/release/20040617-1.htm
□関連情報
【5月11日】Xbox 2004 E3 Briefingレポート
新作タイトルやXbox Liveの新サービスなどを発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040511/xbox.htm
【5月13日】Microsoftブース Xboxレポート
「DOOM 3」、「Forza Motorsport」など注目作品を追う!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040513/xbox2.htm
【5月14日】Microsoftブース Xboxレポート その2
「OutRun 2」や「Kameo」など気になるタイトルをチェック
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040514/xbox.htm
【5月15日】かわいい? リスのド派手なアクション
Rare開発のXbox「Conker: Live and Reloaded」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040515/conker.htm
【5月15日】アクションとカードバトルの融合!
ストラテジックな要素が満載の新感覚アクション
Xbox「ファントムダスト」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040515/pd.htm

(2004年6月17日)

[Reported by 平澤寿康]


Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2004 Impress Corporation All rights reserved.